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隣町コロパン
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隣町のコロパンまでは馬を走らせて、丸三日かかる。
ラリーが魔法で転移させてくれれば楽なのだが、
転移魔法はかなりの魔力が消費されるらしい。馬を走らせるときも、
アズサのことばかり考えていた。アズサは大丈夫であろうか。
馬の世話なんか女性は嫌がるだろうか。でも、俺がアズサを見つけた時、
馬を愛おしそうに優しく見つめていた姿から、馬が好きなのかと思ったが、
勘違いだったとしたら。臭いし、馬糞の世話など誰がしたがるというのだ。
女性に馬小屋の世話を頼むなんて俺は間違っていた。
なんて馬鹿なことを頼んでしまったんだ。普通に俺の家を勝手に使って
構わないと言えばよかったのに。
それに、俺がいなくなったと思い泣く姿。やはり美しい。
けれど、不安で泣いていたにも関わらず、俺はアズサを置いて
きてよかったのだろうか。今頃不安がって泣いていないだろうか。
ちゃんと眠っているんだろうか。心配でたまらない。
そして、泣く姿を想像してしまい、下半身をモッコリさせてしまうカイン。
早く事件を解決して、家に帰ろう。
「おぉ、やっと着いたか。」
ラリーはカインの馬に乗っている。
「相変わらず、神出鬼没な現れ方は、やめてくれよ。」
とカインはラリーを押しのけた。
「で、状況はどうなんだ。」
「さっき、この周辺を聞き込みしたら、連れ去られる女性は20代から30代までの
綺麗なもしくは、かわいい女性ばかりが狙われているらしい。
お前のお気に入りのアズサちゃん連れて来なくて正解だったな。」
とラリーは俺をからかってくる。
ゴホンっと咳払いしてから、
「犯人は、そういった目的の奴なのか。変態だな。」
俺は辟易する。最近はこういった女性連れ去り事件や女性を無理やり襲う
事件ばかりである。早く犯人を捕まえなくては。
「なんか、昔廃屋だった場所を購入して、改装した貴族がいるらしい。
そこには、女性のメイドがたくさん雇われているらしい。」とラリーは
肉が刺さった棒を食らいつきながら話し出す。
今買うついでに、聞いてきたらしい。コイツ仕事だけは早いんだよな。
「なら、その場所に行ってみよう。」
二人は、歩いて向かうことにした。
ラリーが魔法で転移させてくれれば楽なのだが、
転移魔法はかなりの魔力が消費されるらしい。馬を走らせるときも、
アズサのことばかり考えていた。アズサは大丈夫であろうか。
馬の世話なんか女性は嫌がるだろうか。でも、俺がアズサを見つけた時、
馬を愛おしそうに優しく見つめていた姿から、馬が好きなのかと思ったが、
勘違いだったとしたら。臭いし、馬糞の世話など誰がしたがるというのだ。
女性に馬小屋の世話を頼むなんて俺は間違っていた。
なんて馬鹿なことを頼んでしまったんだ。普通に俺の家を勝手に使って
構わないと言えばよかったのに。
それに、俺がいなくなったと思い泣く姿。やはり美しい。
けれど、不安で泣いていたにも関わらず、俺はアズサを置いて
きてよかったのだろうか。今頃不安がって泣いていないだろうか。
ちゃんと眠っているんだろうか。心配でたまらない。
そして、泣く姿を想像してしまい、下半身をモッコリさせてしまうカイン。
早く事件を解決して、家に帰ろう。
「おぉ、やっと着いたか。」
ラリーはカインの馬に乗っている。
「相変わらず、神出鬼没な現れ方は、やめてくれよ。」
とカインはラリーを押しのけた。
「で、状況はどうなんだ。」
「さっき、この周辺を聞き込みしたら、連れ去られる女性は20代から30代までの
綺麗なもしくは、かわいい女性ばかりが狙われているらしい。
お前のお気に入りのアズサちゃん連れて来なくて正解だったな。」
とラリーは俺をからかってくる。
ゴホンっと咳払いしてから、
「犯人は、そういった目的の奴なのか。変態だな。」
俺は辟易する。最近はこういった女性連れ去り事件や女性を無理やり襲う
事件ばかりである。早く犯人を捕まえなくては。
「なんか、昔廃屋だった場所を購入して、改装した貴族がいるらしい。
そこには、女性のメイドがたくさん雇われているらしい。」とラリーは
肉が刺さった棒を食らいつきながら話し出す。
今買うついでに、聞いてきたらしい。コイツ仕事だけは早いんだよな。
「なら、その場所に行ってみよう。」
二人は、歩いて向かうことにした。
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