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アズサとゆう
しおりを挟む私は、一人カインの家で立ちすくんでいた。私のせいで、仕事熱心な彼が
職務放棄した。やはり、私はカイン様に甘えていてはいけない。この家を
出て、もう二度とカイン様の前に現れないようにしよう。
私は、カイン様に今までの感謝の気持ちとご迷惑をかけたことへの謝罪の
手紙を書くことにした。書きながら、涙がでてきた。私、これほどまでも
カイン様と離れたくないんだ。好きって痛い。書き終わり、テーブルの上に置き
手紙をした後に、マロンにも別れの挨拶しに行った。マロンは悲しそうに鳴いた。
カイン様の家から旅立つことにした。行く当てもなく、ただ歩いていく。何時間
歩いただろうか。足が痛くなってきた。
かかとに血がにじんでいる。あの大きな木の下で少し休もう。私は少し休む
ことにした。
街の方から、叫び声や悲鳴が聞こえる。もしかして、ゆうが暴れているのかも。
私が止めなきゃ。私は痛い足を引きずりながら、丘の下を下りてようとした。
すると、大きな灰色のモンスターが、こちらに走って向かってくる。
ここなら、民家もないし、人も来ないだろうと思い、私は待つことにした。
被害が少なくて済むと思ったからだ。
モンスターが私の目の前で止まった。私は、
「ゆうなの?」
と聞いた。そのモンスターは頷いた。
「もう暴れないで。あなたのそばにいるから。」
私は、ゆうを抱きしめた。ゆうは暴れるのをやめ、アズサを抱きかかえ、自分の
屋敷へと連れて行った。
これでいいんだと梓は自分を信じ込ませようとした。屋敷に着いた梓は、ゆうが
大好きだったオムライスを作ってあげた。ゆうは、無言で食べていた。
私は、カイン様がオムライスに愛していると書いてくれたことを思い出す。
そして、照れてしまった私はおいしいとだけ言い、無言で黙々と食べたこと。
なんだか、もう何十年も昔の出来事のように思う。幸せだった。思い出すだけで
涙が止まらない。ゆうは、食べるのをやめ、私の涙を大きな手で拭き取ってくれた。
けれども、モンスターになってしまったゆうの手は、爪が長く梓の顔に傷をつけて
しまっていた。梓の眼の下に切り傷ができ、血が出てきた。
ゆうは、その血を見た瞬間、梓に襲い掛かった。いきなりどうしたのだろう。
でも、ゆうと暮らすということは、何でも我慢して生活を送るということなのだから
受け入れよう。私は目をつぶって耐えることにした。
ゆうは、尖った爪で、梓の服と下着まで引き裂いてしまう。真っ裸になる梓を見て、
よだれを垂らすゆう。ゆうは獣のように長くなった舌で胸や乳首を舐め、
そして、下の割れ目も念入りに舐め始めた。しかし、アズサは全く反応しない
どころか、全然濡れていない。
媚薬の効果があった時には、反応していたのに。俺には、魅惑の力と薬が使われて
いるはずなのに、なぜ梓にだけ効かないのだろう。ゆうは考える。
ここに来るまで、何人もの女性が乳を見せつけ、抱いてと迫ってきていたのに。
そんなことを考えながらも、手と舌の動きはやめない。梓は目をつむったままだ。
でも、俺はもうやめる気はなかった。そのまま、自分のモノを挿入する。
モンスター化したゆうのモノは大きすぎて、入らなかったが無理やりねじ込んだ。
「キャアー」
梓は、濡れていないのに、無理やり入れられ、痛すぎて悲鳴を上げた。
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