【完結】異世界に転生したら、元カレが敵みたいですが、溺愛騎士様がいるので大丈夫です。

SORA

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ラリーとカインの喧嘩

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ラリーは、モンスターのところに転移した。モンスターが女性たちを投げ

飛ばしている。投げられた女性たちは、上半身裸だったり、喜んでいたり、

モンスターに嬉しそうに自ら近づきに行ったり、反応がおかしい。

男性や子供たちは逃げ回っている。こんな異様な雰囲気にもかかわらず、

カインは、ふてくされている。

「お前、いい加減にしろよ。今コイツを倒さないとまた、アズサちゃんを危険にさら

してもしらないぞ」

「そうだった。モンスターはどこだ」

カインは周りを見渡し、カインが剣を抜いた時には、もうモンスターはどこかに

消えた後だった。

「モンスターがいない。どこにいったんだ。アズサが危ない。早く、奴のところに

転移しろよ」

カインはラリーに言い迫る。

ラリーはカインの頭を思いっきり叩いた。そして、とうとうブチ切れた。

「お前とはもう組めない。自力で探せ。俺はさっきの転移で魔力切れだ」

「これでアズサちゃんが、殺されていたら、お前の責任だからな」

ラリーはそう言い残し、消えていった。

カインは、ハッと気づく。俺は何をやっていたんだ。

恋愛にうつつを抜かしている場合じゃなかった。もしかしたら、あのお香の効果が

残っていて、自分の欲に正直になりすぎていたのかもしれない。

しかし、お香の効果が残っていたのか、それとも、初めての愛を知ったカインの

暴走だったのか、誰も本当のことはわからないが、そう思い込むカインであった。

俺は、市民や王様のため、騎士として国に忠実を誓ったではないか。

ラリーすまなかった。

俺を目覚めさせてくれてありがとう。カインは、デレデレおバカモードからやっと

抜け出したようだった。

モンスターになったゆうが行くとすれば、必ずアズサのところであろう。

俺は馬に乗り、急いで自分の家へ向かった。
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