【完結】異世界に転生したら、元カレが敵みたいですが、溺愛騎士様がいるので大丈夫です。

SORA

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口説くラリー

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ラリーは目覚めたが、天井を見つめながら考えていた。今まで色んな女性と

遊んできたが、こんなにも美しく、素敵な女性はいただろうか。

私は、カインにまとわりつく女たちを追い払うつもりで、調子のいいことを

並べて、女たちをカインから離そうとしていただけだった。

しかし、知らぬ間に私を好きだと身を寄せてくるようになる。

そして、俺は来るもの拒まぬだから、もちろん片っ端から抱いていった。

その場限りの女性は、都合がいい。しかし、このアズサという女性からは

そんなメスの匂いが全くしない。清廉潔白な聖女様のようなイメージが

似合いそうだ。気付けば、私はプロポーズしていた。一目惚れだった。

カインの婚約者らしいが、諦めたくなかった。だから、カインの同居も賛成した。

カインが、部屋に入ってきた。

「俺は、国王様にお前の病状の報告を行ってくるが、アズサに手をだすなよ」

と威嚇しながら、家を出て行った。

俺は、チャンスだと思い、アズサを呼んだ。

「アズサ、すまないが、水をくれるか」

「はい。お待ちください」

アズサが水を持ってきた。水を渡されたときに、わざと自分のズボンへとこぼした。

アズサは、謝りながら、慌ててタオルで拭いてくれる。アズサは拭くのが一生懸命で

私のモノを触っていることに気付かない。私もずっと眠っていたせいか

どんどん大きくなってしまう。

「ごめんなさい。パジャマが濡れてしまったので、このままでは風邪を引いて

しまいますね。着替えはどこですか」

「着替えは、そこのタンスに入ってあるから、取ってくれ」

「はい。ここですね」

タンスの中には、10種類ものパジャマが入っている。

さて、アズサは何色を取るのか気になって見ていた。アズサは私の一番の

お気に入りの水色のシルクのパジャマを取った。やはり気が合うなと思い、

嬉しくなった。

「悪いが、手がしびれているみたいなんだ。着替えさせてくれないか」

「いや、ちょっとぉ、それは……」

アズサは、やんわりと断ってきた。こういうタイプはあと一押しで流されるだろう。

「体が冷えてきたようだ。寒いな」

アズサは、仕方なく着替えさせようと上の服を脱がせるために、

「バンザイしてください」

と言った。子供のような扱いで少し恥ずかしかったが、両手を挙げた。

そして、手慣れた手つきで、私の服を脱がせ、パジャマの上着を着替えさせた。

私は、なぜか心臓がバクバクっと言っていた。この童心のようなわくわく感、

そして、ドキドキ感がたまらなかった。アズサは、下のズボンを見て驚く。

俺のジャイアント棒がそそり立っているからであろう。

私は、興奮状態だった。アズサは手を止めてしまう。

私は、何も気づいていないふりをして、頼む。

「ズボンが、濡れたせいで足にまとわりついて気持ち悪い。早くしてくれ」

アズサは、私の話し方が普通だったことで、意識した自分が逆に恥ずかしいと

感じたようで、赤面しながらもズボンを脱がせた。パンツの横から

ジャイアント棒がはみ出していた。

私も、そこまでは予想外だった。アズサは

「キャー」

と叫んでいた。やっぱり純情なんだな。もしかして、カインともまだ

なのかもしれない。アイツは奥手だからな。私は一人納得し、よし、このまま、

押し倒してしまおうと考え、ベッドにアズサを倒した。

「アズサちゃん、私の見たよね。これも治療だと思って、よろしく頼むよ」

アズサは、おびえたように、首を振り続けている。私は普段ならこんな

最低なやり方は好かないが、欲求不満だったからだろうか。

そのまま、キスをしようと顔を近づけていく。

「ピカピカ、ガッシャーン」

私の目の前に、稲妻が落ちる。お師匠様が仁王立ちで立っていた。

「忘れ物をしていたことに気づいて、戻ってきたんだが、お前は何をやっとる」

お師匠様は私を叱った。

「アズサ、悪かった。看病の話はまた別の方法を考える。今日のところは

もう帰っていいぞ」

お師匠様はそう言い、アズサを帰らせてしまった。私は、チッっと舌打ちをする。

お師匠様は聞いていたようで、私は頬を叩かれた。

「魔力が回復しているとはいえ、安定していないからイライラする気持ちは

わからないでもない。でも、もう少ししっかりしろ。今のお前は見てられん」

そう言い残し、お師匠様は帰っていった。私は、何もできず家でずっといることに

知らぬ間にストレスをためていたみたいだ。反省するラリーだった。
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