【完結】異世界に転生したら、元カレが敵みたいですが、溺愛騎士様がいるので大丈夫です。

SORA

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カインの嫉妬

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俺は、とても腹が立っている。魔力が完全に回復していないことは

わかっていたので、ラリーが記憶をなくしたのは俺の責任である。

だから、記憶を戻す手伝いをアズサがするのを許さなければならない。

でも、俺はアズサがラリーに取られそうで怖かった。

アズサを信用していないわけではない。俺の周りの女たちは、

俺を好きだと寄ってきても、気が付けばいつもラリーと付き合っている。

別にその女性が好きだったわけでもなく、嫌だったから問題ないのだが、

やはり、いい気はしなかった。男の意地かもしれない。

だから、とても不安だった。俺もラリーの家で寝泊まりしようと考えた。

そして、条件付きで了承した。

ラリーも寝たようなので、寝室を出て、アズサとリビングへと向かった。

そして、俺は条件について話し出す。

「条件だが、ある程度のことは我慢するつもりだ。

でも、俺が我慢して傷ついた分、後でご褒美が欲しい」

俺は、言っていることが、テストでいい点とったらお菓子買ってという

子供みたいな発言だなと恥ずかしくなり、顔を下げてしまう。

そんな俺をアズサは抱きしめてくれる。

「ごめんね。カイン様。嫌に決まってるよね。でも、私カイン様のこと

愛していますから。それだけは忘れないで下さいね」

俺は、嬉しくて、熱い口づけをする。アズサから吐息が漏れる。

俺はそのまま首へと口づけていく。

「あぁ、はぁ、ここではだめぇ~」

そう言いながらも、体をくねらせているアズサ。

朝は無理だったが、もうできる俺は、モンスター級の性欲なのかもしれない。

そう思いながら、手を下着の中に入れようとした。

アズサは、俺の手を取り、その先は許してくれなかった。

「カイン様、私はこれからはラリー様のお世話としてここにいます。

こういうことはお預けでお願いします。帰ったら、いっぱいご褒美上げますからね」

アズサは、片目をパチクリとして、かわいくウィンクした。

俺は、ムギューンと愛の矢が心臓に突き刺さってしまったようで、

可愛すぎてもう何も言えなかった。
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