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1章
15話
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やる気は十分あるが、仕事がない時に張り切っても仕方ないので、一旦、僕は整えられたベッドで寝ることにした。
そうして、時間がきたのだろう。
「起きろ。出番だぞ」
とラクエルが起こしにきた。にゃあと答えて周りを見回す。辺りはもう真っ暗だ。
人間の目ではほとんどなにも見えないだろう。
僕はラクエルの足をぽんと叩いて、居所を知らせる。
「よし。いくぞ」
僕を抱き上げ、食糧保管庫に向かう。
場所は食堂を抜け、調理場を抜け、その奥とかなり厳重なところだ。
「ここだ。明かりを付けると出てこないだろうから、俺が出たら暗くなるけど、どうにか頑張ってくれな。」
僕をおろして言う。
「もし捕まえたら、ご褒美になにか用意してやるからな」
そしてよっぽど恐れてるのか僕を鼓舞する。
ここまで言われては、絶対に助けてあげようと僕も盛り上がる。
「じゃあ俺は帰るから、任せたぞ」
僕は任されたとにゃあとなく。
ラクエルは満足げにその様子を見てゆっくりと出ていった。
ラクエルを見送って、僕はまずこの食糧庫を探索することにした。
どんな獲物でも軽く見れば痛い目をみる。これが僕の群れで学んだことだ。
なので、まずはどこから出入りしているのか、何を目標にしているのかを探す必要がある。
僕はまず目でおかしなところがないかを探してみた。
目をぐっと大きくして、光を集める。棚にはいろいろな箱や食材が並んでいるのが見える。詳しくいろんな場所を飛び乗ってねずみの穴を探してみたが、一向に見つからない。どうやらねずみは綺麗に場所を隠しているようだ。
そうであれば次は耳と鼻だとその二つに集中していく。ねずみの匂いを探して、相手の足音を聞いて場所を探すのだ。だがこれもうまくいかない。雑多な匂いが多いせいなのか、ねずみらしき匂いはしない。
足音も聞こえない。自分の心臓と時折聞こえる騎士たちの寝返り、木が揺れる音だけだ。
これは困ったぞ。ここまで痕跡がないなら仕方がないと僕は一番高い棚に登って事件が起こるのを待つことにした。
そうして、時間がきたのだろう。
「起きろ。出番だぞ」
とラクエルが起こしにきた。にゃあと答えて周りを見回す。辺りはもう真っ暗だ。
人間の目ではほとんどなにも見えないだろう。
僕はラクエルの足をぽんと叩いて、居所を知らせる。
「よし。いくぞ」
僕を抱き上げ、食糧保管庫に向かう。
場所は食堂を抜け、調理場を抜け、その奥とかなり厳重なところだ。
「ここだ。明かりを付けると出てこないだろうから、俺が出たら暗くなるけど、どうにか頑張ってくれな。」
僕をおろして言う。
「もし捕まえたら、ご褒美になにか用意してやるからな」
そしてよっぽど恐れてるのか僕を鼓舞する。
ここまで言われては、絶対に助けてあげようと僕も盛り上がる。
「じゃあ俺は帰るから、任せたぞ」
僕は任されたとにゃあとなく。
ラクエルは満足げにその様子を見てゆっくりと出ていった。
ラクエルを見送って、僕はまずこの食糧庫を探索することにした。
どんな獲物でも軽く見れば痛い目をみる。これが僕の群れで学んだことだ。
なので、まずはどこから出入りしているのか、何を目標にしているのかを探す必要がある。
僕はまず目でおかしなところがないかを探してみた。
目をぐっと大きくして、光を集める。棚にはいろいろな箱や食材が並んでいるのが見える。詳しくいろんな場所を飛び乗ってねずみの穴を探してみたが、一向に見つからない。どうやらねずみは綺麗に場所を隠しているようだ。
そうであれば次は耳と鼻だとその二つに集中していく。ねずみの匂いを探して、相手の足音を聞いて場所を探すのだ。だがこれもうまくいかない。雑多な匂いが多いせいなのか、ねずみらしき匂いはしない。
足音も聞こえない。自分の心臓と時折聞こえる騎士たちの寝返り、木が揺れる音だけだ。
これは困ったぞ。ここまで痕跡がないなら仕方がないと僕は一番高い棚に登って事件が起こるのを待つことにした。
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