特典付きの錬金術師は異世界で無双したい。

TEFt

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魔法都市国家

カイトの昔話(回想)前半

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 僕はカイト、滝沢 カイト、皆からはタッキーと呼ばれてる。僕はずっと普通の学生だった。友達と話したり部活をしたりと他は少しアニメとかが好きなだけだった。でも、ある時。僕は異世界に召喚されてしまった。勇者として。 僕はそれはそれは楽しい異世界ライフを満喫した。スキルはチートだし、ハーレムができ、まるですべてが夢のようだっだ。

 そして、なんの苦労もなく。そう、楽しいことばかりで、そして、圧倒的な力で魔王を退治した。だけどね、気づくべきだったんだ。普通はおかしいって。たとえ、主人公ご都合主義だったとしても、幾ばくかの苦労は強いられるはずだ。どんなラノベでも、最初からチートでも、絶対に危機は訪れる。僕は、楽しすぎる、この世界だからこそ忘れていた。

 魔王を退治し、世界を救ったという感動を大切な仲間と共に分かち合っていたとき、それは起こった。

 一足先にジャックが罠に気づき俺たちを突き飛ばした。しかし、予想以上に範囲が広く。巻き込まれた。辺りが赤く染まる。飛び散る血飛沫、糾弾の声は暗い室内で反響する。ジャックは即死。イザベラ、カリナは何かに胸を貫かれていた。

 辺りが明るくなる。真っ白に、僕は知っている。この場所を。

 「久しぶりだねぇ、勇者カイト君。どうだった?楽しかったでしょ~。でも、ざーんねーん。君は僕のおもちゃ!んー、実に面白い顔をしているねぇ。」
 「お前は、この世界の!」
 「そうだよ~。懐かしいでしょ。君を呼んできたこの場所。いやー、やっぱ最後に全部壊しちゃうのって最っ高だね!」
 
 目の前に現れたのは僕をこの世界に呼んだ神。それが、僕の大切な仲間を殺した。 

「でもでもー、君ならまだ救えるんじゃない?そこのゴミをさ。」

 一緒に転移してきたようで、三人の死体が虚ろな目でこっちを見ている。救える、俺なら、救える。

 創造錬金を発動して、蘇生魔法を創り、仲間にそれを放つ。
 三人の身体は輝きを放ちながら傷を塞ぎ、目にだんだんと光が戻ってくる。

 「でも、そんなことはー、させてあーげない!」

 しかし、現れたのは、それはそれはとても醜い肉の塊。
 三人の目がこちらを見ている。そして、それはとてつもない痛みを味わっているように叫び声をあげていた。

 「おい!どういうことだ!何でも出来るはずだろっ!」
 「アッハハハハ、馬鹿だなぁ。既に裏切られているのにまだ、僕を信じるなんて。」
 「っち、糞がっ!」
 「アハハ、愚か愚か。君はずっと僕の手のひらで踊っているだけなのさ。もともと魔族を作ったのも僕だし、魔王を操ってたのも僕なんだぁー。やっぱ、皆殺しエンドって良いよね!」

 

 この世界を狂わせた張本人であり、人々の信仰の対象であった神。

 僕は、戦った

 仲間のために

 世界を救うために


 しかし、敵わなかった。格が違いすぎたんだ。僕の創造錬金はすでに失われ、付け焼き刃の力に頼りすぎていた僕は敗北した。そして、

 「やっぱ、君には絶望を是非とも味わい続けて欲しいからねぇ、不死身の肉体を授けよう!それじゃあね。…あーあ、終わっちゃうとつまんないねー。」

 また、白い光が俺を包んだ。

 せめて、仲間を弔ってやら…ない……と。

 俺の意識は、真っ暗な世界に落ちた。

 もう、何がなんやら、あっという間過ぎて、理性は現実を受け入れられない。本能的には怒りを、感情には絶望を、何も感じられない、いや、感じたくない、そして、、、



壊れた。

 
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