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ジャック・ザ・リッパー
決戦
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さて、どうしたものか。まずは相手のステータスを確認するべきだろう。スキルの鑑定を使い相手を観察する。簡易的に表示した奴のステータスはというと。
アンディ(アイリーン)
体力 表示できません
魔力 表示できません
表示されない、これはマルクス兄さんの時と同じだ。つまりこいつは、同種ってことか。なるほど、だから急に俺に向かって攻撃を仕掛けたのか。
「俺に向かって鑑定か。意味のないことだ。」
「ああ、さっぱりだ。一つ聞くがお前も邪天柱のひとりなのか?」
「ガダーラから聞いたのか。そうだな、俺は邪天柱の一柱を担っている。偉大な主より生み出された俺は、力の象徴。アンディ=アイリーンだ。」
そう言うと、奴は全身をばねのように使い、全力で手を振り下ろす。巨体からは考えられないスピードで俺に向かって手が迫る。とっさに後ろに飛び、ぎりぎり躱すが風圧で吹き飛ばされる。衝撃で周りの建物が砂埃を巻き上げながら崩れ落ちる。このままここでやりあっていたらこの国が大変なことになってしまう。俺は、体勢を立てなおし全速力で城壁の外へ飛び出した。奴は猛スピードで追いかけてくる。
「逃げても、無駄だ。」
「いや、全力で戦いにくいからさ。ここなら、いける。」
近くに他の冒険者たちがいないことを祈る。結構、広めの平原だから遠目に見てもわかるだろう。近づいちゃいけないってね。よし、やれる。身体強化に込める魔力量を増やしさらに強化をはかる。相手の動きから目を離さずに隙を待つ。相手はそのまま体当たりで攻撃してくる。その威力は隕石の衝突に匹敵するんじゃないかと思うほどだ。俺は必死に走り回避する。そのまま相手の後ろへと回り込む。
「図体がでかすぎんだよ!!」
悪態をつきながら相手の首に強烈な蹴りを叩き込んだ。ドゴォとなかなかにいい音がする。
「少し、痛いな。人間から初めて与えられた痛みだ。」
やっぱりバケモンだ。肉弾戦はこちらが不利かもしれない。それに、地上ではあいつの攻撃をかわすのが一苦労だ。飛行魔法を使おう。俺は、空に飛び魔法の構築を始める。風の上級魔法、『テンペスト』さらに、創造錬金でミスリルの破片を大量に生成する。
「これでもくらえ『テンペスト』!!」
テンペストにミスリルが巻き込まれ灰色の竜巻がアンディを襲う。さすがの肉体も大量のミスリルを浴びせられると細かくではあるが無数の傷が現れる。少しだが、血も流れている。その姿を見たディオンは勝ち筋が見えた。
「なかなかの魔法だ。だがこの程度。殺すには至らん。」
「いや、決定的な致命打だよ。」
「あいにく、毒に対する絶対的な耐性を持っている。俺に毒は効かない。」
俺の狙いは毒じゃない。生物なら絶対に効く方法だ。ハイル、水魔法で奴の血液を抜け。
『了解です。』
水魔法の制御は俺には難しいが、ハイルならできる。あいつも生物だ、なら血液を失えば動けないはずだ。
アンディのまわりに水の水球がいくつか現れる。そして、的確に傷口に向かって水球が張り付き、傷口の中に吸い込まれていく。
「グォ!ううう、なんだこれは。」
すぐに変化が見て取れた。奴の身体から血が噴き出した。なかなかにグロい、血の雨を降らすとはまさにこのことだな。そして、奴のどす黒い血が流れ切ったのか、先ほどまで脈動していた体は動きをを止めた。
「やったのか?」
『まだわかりません。』
突如、やつの身体が震え始めた。とっさに構えて様子を見る。
「ああ、アイリーン、アイリーン。ああ、あああ。」
アイリーン、あいつは何を言ってるんだ?
「アイリーン!ア”ア”ア”ア”ァァ!!」
鼓膜が壊れそうなほどの騒音で叫び始めた。いったいどういうことだ。それよりも、奴は血を失っているのに、なぜ動ける?
『マスター、相手に魔力が凝縮しています。もしかしたら相手は魔力で動いているかもしれません。』
「返セ!ア”ア”ア”ァァ!!」
叫びながら空中にいる俺に向かって土の塊を投げつけてくる。どうすれば、大人しくさせられるのか。やはり浄化魔法を使うべきか。
『今回の相手は以前の敵よりも消費魔力が激しくなるおそれがあります。残量魔力に気を付けてください。現在6割残っています。』
なら大丈夫だ、意識を集中し浄化魔法を展開する。今回の敵は封印はできそうにない。なら、素直にぶつけるしかないか。
「浄化魔法展開!さっさと消えろ!!」
「ウがア”ア”ア”あ”あ”ァァ!!」
無理やり魔力をそのまま相手にぶつける。ダメージは入っているようだが、なかなかタフだ。もっと、出力を上げれないか?もっと、もっと!
『魔力が、2割を切っています!』
まだもう少し、もっと、もう少し。
『ダメです!1割を切りました!』
相手の身体がだんだんと消え始める。物体を無理やりねじ切るように、空間に潰されるように消えていく。あと少しだ。あと少し、もう、ちょっと……。
身体から急に力が抜ける。相手は、消えた、のか。
『マスター!しっかりしてください!』
さっきまで戦った場所は荒れ果て、大量の血だまりが残った。そして俺はそのまま倒れこんだ。そういや、マッスルさんは、どう、なったかな。大丈夫かな……。
俺は意識を失った。
アンディ(アイリーン)
体力 表示できません
魔力 表示できません
表示されない、これはマルクス兄さんの時と同じだ。つまりこいつは、同種ってことか。なるほど、だから急に俺に向かって攻撃を仕掛けたのか。
「俺に向かって鑑定か。意味のないことだ。」
「ああ、さっぱりだ。一つ聞くがお前も邪天柱のひとりなのか?」
「ガダーラから聞いたのか。そうだな、俺は邪天柱の一柱を担っている。偉大な主より生み出された俺は、力の象徴。アンディ=アイリーンだ。」
そう言うと、奴は全身をばねのように使い、全力で手を振り下ろす。巨体からは考えられないスピードで俺に向かって手が迫る。とっさに後ろに飛び、ぎりぎり躱すが風圧で吹き飛ばされる。衝撃で周りの建物が砂埃を巻き上げながら崩れ落ちる。このままここでやりあっていたらこの国が大変なことになってしまう。俺は、体勢を立てなおし全速力で城壁の外へ飛び出した。奴は猛スピードで追いかけてくる。
「逃げても、無駄だ。」
「いや、全力で戦いにくいからさ。ここなら、いける。」
近くに他の冒険者たちがいないことを祈る。結構、広めの平原だから遠目に見てもわかるだろう。近づいちゃいけないってね。よし、やれる。身体強化に込める魔力量を増やしさらに強化をはかる。相手の動きから目を離さずに隙を待つ。相手はそのまま体当たりで攻撃してくる。その威力は隕石の衝突に匹敵するんじゃないかと思うほどだ。俺は必死に走り回避する。そのまま相手の後ろへと回り込む。
「図体がでかすぎんだよ!!」
悪態をつきながら相手の首に強烈な蹴りを叩き込んだ。ドゴォとなかなかにいい音がする。
「少し、痛いな。人間から初めて与えられた痛みだ。」
やっぱりバケモンだ。肉弾戦はこちらが不利かもしれない。それに、地上ではあいつの攻撃をかわすのが一苦労だ。飛行魔法を使おう。俺は、空に飛び魔法の構築を始める。風の上級魔法、『テンペスト』さらに、創造錬金でミスリルの破片を大量に生成する。
「これでもくらえ『テンペスト』!!」
テンペストにミスリルが巻き込まれ灰色の竜巻がアンディを襲う。さすがの肉体も大量のミスリルを浴びせられると細かくではあるが無数の傷が現れる。少しだが、血も流れている。その姿を見たディオンは勝ち筋が見えた。
「なかなかの魔法だ。だがこの程度。殺すには至らん。」
「いや、決定的な致命打だよ。」
「あいにく、毒に対する絶対的な耐性を持っている。俺に毒は効かない。」
俺の狙いは毒じゃない。生物なら絶対に効く方法だ。ハイル、水魔法で奴の血液を抜け。
『了解です。』
水魔法の制御は俺には難しいが、ハイルならできる。あいつも生物だ、なら血液を失えば動けないはずだ。
アンディのまわりに水の水球がいくつか現れる。そして、的確に傷口に向かって水球が張り付き、傷口の中に吸い込まれていく。
「グォ!ううう、なんだこれは。」
すぐに変化が見て取れた。奴の身体から血が噴き出した。なかなかにグロい、血の雨を降らすとはまさにこのことだな。そして、奴のどす黒い血が流れ切ったのか、先ほどまで脈動していた体は動きをを止めた。
「やったのか?」
『まだわかりません。』
突如、やつの身体が震え始めた。とっさに構えて様子を見る。
「ああ、アイリーン、アイリーン。ああ、あああ。」
アイリーン、あいつは何を言ってるんだ?
「アイリーン!ア”ア”ア”ア”ァァ!!」
鼓膜が壊れそうなほどの騒音で叫び始めた。いったいどういうことだ。それよりも、奴は血を失っているのに、なぜ動ける?
『マスター、相手に魔力が凝縮しています。もしかしたら相手は魔力で動いているかもしれません。』
「返セ!ア”ア”ア”ァァ!!」
叫びながら空中にいる俺に向かって土の塊を投げつけてくる。どうすれば、大人しくさせられるのか。やはり浄化魔法を使うべきか。
『今回の相手は以前の敵よりも消費魔力が激しくなるおそれがあります。残量魔力に気を付けてください。現在6割残っています。』
なら大丈夫だ、意識を集中し浄化魔法を展開する。今回の敵は封印はできそうにない。なら、素直にぶつけるしかないか。
「浄化魔法展開!さっさと消えろ!!」
「ウがア”ア”ア”あ”あ”ァァ!!」
無理やり魔力をそのまま相手にぶつける。ダメージは入っているようだが、なかなかタフだ。もっと、出力を上げれないか?もっと、もっと!
『魔力が、2割を切っています!』
まだもう少し、もっと、もう少し。
『ダメです!1割を切りました!』
相手の身体がだんだんと消え始める。物体を無理やりねじ切るように、空間に潰されるように消えていく。あと少しだ。あと少し、もう、ちょっと……。
身体から急に力が抜ける。相手は、消えた、のか。
『マスター!しっかりしてください!』
さっきまで戦った場所は荒れ果て、大量の血だまりが残った。そして俺はそのまま倒れこんだ。そういや、マッスルさんは、どう、なったかな。大丈夫かな……。
俺は意識を失った。
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