特典付きの錬金術師は異世界で無双したい。

TEFt

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海の街ララシャ編

海にキター。

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みなみなさま、海と聞いて何を感じるでしょうか?
穏やかな海、綺麗な海、サメのいる海、『バカやろー』と叫びたくなる海。人の数だけその感じかたは違うでしょう。
  
  前世の俺はそんな海なんて、1つの縁もなかったさ。夏休み前に男女達がワーキャーワーキャー騒ぐような海なんてと批判しまくった。だけど、今は心の底からありがとうと言いたい。

   『ありがとう世界』

  なぜ俺がこんなことになっているかというと、このララシャかなり素晴らしいリゾート地だったのだ。この世界のセレブ達がこぞって来るくらいの。
モンスターは弱く少ないし、ベスト3に入るくらい海は綺麗。しかもセレブ達はかわいい人が多い。後はもうわかるよな。夢の国は本当にあったんだ。

絶賛俺もエリーゼ母さんに抱かれて、美女達を見て人生最高の日をあじわってるよ。

 「ディオン楽しいかしら?」
 「あい。」 
 「そう、よかったわね。」

  極楽、極楽。

そう思いながら母親に甘え続けていたら、ふと声をかけられた。

 「あのそこのお姉さん。一人なら俺らと遊びに行きませんか?」 

  でたなっ。夏の風物詩の一つ、『海のナンパ男』。
説明しようっ!!
海のナンパ男とは彼女のいない男子が一人もしくは複数人で集まり、はぐれた美女をナンパしどんな手を使ってでも自分のものにしてしまおうと考えるヤバイ奴等なのである。それはもう生き血に飢えた狼のようやらウンタラカンタラ。

  「あら、ごめんなさいね。私にはこの子がいるの。お姉さんなんて言ってくれるのは嬉しいけど、もうそんな年じゃないのよ。」 
  「いやいや、それ弟さんでしょ。一緒に遊びません?弟さんも一緒に。」

  たしかに俺のママンは美人だが、お前と釣り合うわけがないだろう。
  
  「あのね、私旦那も待ってるから遊びには行けないのよ。」
  「いいから行こうぜ。」

 ナンパ男がママンの腕を掴む。

  「離しなさい。その薄汚い手をどけなさい。このゲス。」

  えっ?ママンど、どうしたの?エリーゼさん。 

 「あの、今何て言ったんだい?ちょっとよくわから」
 「喋るな。」
 「あの…」
 「言うことが聞けないの。あなたの頭はなんのためにあるの?さっさと腕を離しなさい。それと喋らないでもらえるかしら同じ空気を吸うだけでも不快なの。本当になんのために生きているのかしら。この世界に生まれたことを後悔しなさい。そして今生きてることを全力で謝りなさい。」
 「カハッ。」

そのナンパ男はなすすべなく膝から崩れ落ちた。目は完全に死に絶え見るだけで吸い込まれそうなほどの闇の色をしている。

 すげー。エリーゼさんマジぱねぇです。まさか言葉と表情だけで相手の精神力を殺しにかかるとは。意外と毒舌だったんだね。怒らせちゃいけないな。

  「さて、ディオンそろそろ戻りましょうか。」
 
  俺は頷くしかできなかった。だって、あの態度の変わりようすごく恐いです。あのナンパ男は一生もんのトラウマを抱えるだろうな。

 「エリーゼ様ー。ディオン様ー。」

  安心、安全のシアンが手を振りながらこちらへとやって来る。

 「ふぅ、エリーゼ様、私たくさん魚釣ってきたのですよ。」
  「まぁ、それなら今夜は海鮮パーティーね。宿屋の主人に頼みましょうか。」
「あの、エリーゼ様。そこで真っ白になっている男の人はいったい?」
 「気にしなくていいわよ。自分でこうなったんだから。」
  「分かりました。先に渡しに行ってきますね。」
  「よろしく頼むわ。」

 おお、海鮮パーティーか。楽しみだ。まっ、俺が食えるのはすり潰したものだけど。醤油はあるのかな。

  「さて、ディオン。私たちもそろそろ皆と宿に帰りましょうか。」

  こうして、ディオンの一夏が終わった?

宿に帰り、魚をたくさん食べた。おいしかった。おいしいんだけど、醤油はなかった。塩で食べたよ。



作者の時間
今回はせっかくの海、なんか楽しいこと書かないと、と思って閑話にしてみました。ある意味人によってはサービス回だったんじゃないかな。皆さんもナンパ男には注意し、生暖かい目で見てあげてください。では、さようならー。
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