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10歳
残されたもの
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この世は理不尽だ。それは前の世界でも今の世界でも変わらない。俺は兄さんを守ることができなかった。兄さんに触れたときすでに冷たく、鼓動は止まっていた。
俺は父上も母上も兄さんさえも失った。それどころか奴はどれ程の命を奪ったのかも分からない。喪失感。それだけが今感じられるものであった。
「ごめんなさい、ごめんなさいなにも守れなかった。」
謝ることしかできない。なにも変わりはしないと分かっているけど。
「お兄ちゃん。どこ?」
アリスの震える声が聞こえる。
「…ここだよ。俺は。」
「お兄ちゃんっ!よかった。本当に。怖かったんだよ。」
なんで、なんでよかったなんて言うんだ?俺は、俺は…。
「なんで、なんでよかったなんて。」
「お兄ちゃん?」
「俺はなにも守れなかった!!なのになにがよかったなんだ。どうしたら。」
俺の頭が暖かく包まれた。そして力強くギュッと抱き締められた。
「お兄ちゃん。私ね、お兄ちゃんが死んじゃったらどうしようって思ってた。でもね、お兄ちゃん生きてた。だからよかったなの。それにねお兄ちゃんは守ってくれたよ。私もシアンも。だから…お兄ちゃんは私の王子様なの。とても大事な人なの。だから私を守ってよお兄ちゃん!」
泣いた。妹に頭をポンポンされながらひたすらに泣きじゃくった。自分ながら情けないと思ったよ。でも、泣いてもいいよね。
「フフフ、お兄ちゃんの泣き顔初めて見た。ラッキー。」
「あのー、私もいますよ。シアンちゃんですよ。あれー、なんだか二人でいい雰囲気だしてるなー。」
「ありがとう、アリス。俺はもっと強くなるよ。」
「うんっ!私はお兄ちゃんのその顔が好き~。」
暫くは妹の甘え攻撃に耐えながら今後の計画を立てていく。
まず、アリスを魔法学校に預けよう。あそこは寮もあるし大規模な結界も張られてるし安全だろう。そこに必要になるのが金だ。たしか前に父上にリバーシ教えたときの代金がまだ受け取ってなかったらガルド商会に取りに行こう。ガルド商会って王都にあったはずだから案外近いな。んで魔法学校は王都だけど魔法学院は別の都市にあったはずだ。
「アリス、シアン。今後どうしていくか話しておきたいんだけどいいかな?」
「いいよ~。」
「それは大事ですね。しっかり聞いておきましょう。」
大丈夫みたいだな。
「まず優先すべきはアリスたちの保護だ。魔法学校に預けようかと考えてるんだけどどうだろう?」
「えっ、お兄ちゃんはどうするの!」
「俺は魔法学院に行こうかと。」
「一緒に行かないの?離れ離れだよ。」
「いや、俺が学ぶことは無いからなぁ。とりあえずシアンをつけておこうと思ってる。ある程度の魔法が使えるようにしないと死ぬからな。シアンは一様魔法使えるし安全かなって。」
「お兄ちゃんが死んじゃうよ。一人だもん。」
「確かに。一人で外の世界をうろつくのは危ないですよ。」
そっかこの二人は俺の強さを知らないんだよな。別に隠す必要もないか。
「実はな、俺人間辞めてるんだわ。」
「え?お兄ちゃんもしかして獣人だったの?」
「いや、違う違う。俺のステータスが人間を越えてるんだよ。」
「ディオン様、ちなみにどれくらいなんでしょう?」
「軽くどれも10億は越えてるかな。」
「ええええぇぇぇーーー!!!」
「シアンどうしたの?そんなにすごいの?」
「ディオン様、それはドラゴンと同じいやそれ以上なんですよ!この世界の絶対的王者ドラゴン。倒したら勇者になれる程なんですよ!」
「じゃあお兄ちゃんは勇者なんだ。」
「いや俺、魔術師だし。まあ一人でも十分やっていけるんだ。でもな俺はお前たちを守れるほど強くはないんだ。今回がそうだ。だからなせめて自分を守れるくらいになってほしいんだ。」
「ディオン様魔法学校に入学するには金貨が30枚は必要ですよ。推薦でもないですし。」
「金は大丈夫だ。前にリバーシをやっただろう?」
「あの白黒の。」
「そうその権利をなガルド商会に譲ったんだ。そのときの金をガルド商会に預けてある。」
「じゃあ王都までは一緒なんですね。」
「そうなるな。しかし馬車も呼べないしどうしようか。」
「ディオン様持ち物ならアイテムボックスを使えば。」
「アイテムボックス、あったなそんなの。」
言葉通りのスキルだが。魔力総量に比例して収納が出来るとか。でも魔力喰うからあんまり使いたくないんだよな。そういや空間魔法ってのがあったような。
「空間魔法のほうが良くないか?」
「ディオン様空間魔法は伝説上に存在するものですよ。」
「でもお兄ちゃんは伝説上の勇者と同じくらい強いんだよ。」
「とりあえず必要なものをまとめて後は買えばいいだろう。もう夜も遅いし寝るぞ。」
ハイル、空間魔法は創れるか?
『創れますよ。今から構築しますか?』
頼む。明日はとりあえず父上と母上と兄さんの弔いだな。見晴らしのいい丘に墓は立ててやろう。今はアリスにシアンがいるもんな。しっかりしないとな。
俺は父上も母上も兄さんさえも失った。それどころか奴はどれ程の命を奪ったのかも分からない。喪失感。それだけが今感じられるものであった。
「ごめんなさい、ごめんなさいなにも守れなかった。」
謝ることしかできない。なにも変わりはしないと分かっているけど。
「お兄ちゃん。どこ?」
アリスの震える声が聞こえる。
「…ここだよ。俺は。」
「お兄ちゃんっ!よかった。本当に。怖かったんだよ。」
なんで、なんでよかったなんて言うんだ?俺は、俺は…。
「なんで、なんでよかったなんて。」
「お兄ちゃん?」
「俺はなにも守れなかった!!なのになにがよかったなんだ。どうしたら。」
俺の頭が暖かく包まれた。そして力強くギュッと抱き締められた。
「お兄ちゃん。私ね、お兄ちゃんが死んじゃったらどうしようって思ってた。でもね、お兄ちゃん生きてた。だからよかったなの。それにねお兄ちゃんは守ってくれたよ。私もシアンも。だから…お兄ちゃんは私の王子様なの。とても大事な人なの。だから私を守ってよお兄ちゃん!」
泣いた。妹に頭をポンポンされながらひたすらに泣きじゃくった。自分ながら情けないと思ったよ。でも、泣いてもいいよね。
「フフフ、お兄ちゃんの泣き顔初めて見た。ラッキー。」
「あのー、私もいますよ。シアンちゃんですよ。あれー、なんだか二人でいい雰囲気だしてるなー。」
「ありがとう、アリス。俺はもっと強くなるよ。」
「うんっ!私はお兄ちゃんのその顔が好き~。」
暫くは妹の甘え攻撃に耐えながら今後の計画を立てていく。
まず、アリスを魔法学校に預けよう。あそこは寮もあるし大規模な結界も張られてるし安全だろう。そこに必要になるのが金だ。たしか前に父上にリバーシ教えたときの代金がまだ受け取ってなかったらガルド商会に取りに行こう。ガルド商会って王都にあったはずだから案外近いな。んで魔法学校は王都だけど魔法学院は別の都市にあったはずだ。
「アリス、シアン。今後どうしていくか話しておきたいんだけどいいかな?」
「いいよ~。」
「それは大事ですね。しっかり聞いておきましょう。」
大丈夫みたいだな。
「まず優先すべきはアリスたちの保護だ。魔法学校に預けようかと考えてるんだけどどうだろう?」
「えっ、お兄ちゃんはどうするの!」
「俺は魔法学院に行こうかと。」
「一緒に行かないの?離れ離れだよ。」
「いや、俺が学ぶことは無いからなぁ。とりあえずシアンをつけておこうと思ってる。ある程度の魔法が使えるようにしないと死ぬからな。シアンは一様魔法使えるし安全かなって。」
「お兄ちゃんが死んじゃうよ。一人だもん。」
「確かに。一人で外の世界をうろつくのは危ないですよ。」
そっかこの二人は俺の強さを知らないんだよな。別に隠す必要もないか。
「実はな、俺人間辞めてるんだわ。」
「え?お兄ちゃんもしかして獣人だったの?」
「いや、違う違う。俺のステータスが人間を越えてるんだよ。」
「ディオン様、ちなみにどれくらいなんでしょう?」
「軽くどれも10億は越えてるかな。」
「ええええぇぇぇーーー!!!」
「シアンどうしたの?そんなにすごいの?」
「ディオン様、それはドラゴンと同じいやそれ以上なんですよ!この世界の絶対的王者ドラゴン。倒したら勇者になれる程なんですよ!」
「じゃあお兄ちゃんは勇者なんだ。」
「いや俺、魔術師だし。まあ一人でも十分やっていけるんだ。でもな俺はお前たちを守れるほど強くはないんだ。今回がそうだ。だからなせめて自分を守れるくらいになってほしいんだ。」
「ディオン様魔法学校に入学するには金貨が30枚は必要ですよ。推薦でもないですし。」
「金は大丈夫だ。前にリバーシをやっただろう?」
「あの白黒の。」
「そうその権利をなガルド商会に譲ったんだ。そのときの金をガルド商会に預けてある。」
「じゃあ王都までは一緒なんですね。」
「そうなるな。しかし馬車も呼べないしどうしようか。」
「ディオン様持ち物ならアイテムボックスを使えば。」
「アイテムボックス、あったなそんなの。」
言葉通りのスキルだが。魔力総量に比例して収納が出来るとか。でも魔力喰うからあんまり使いたくないんだよな。そういや空間魔法ってのがあったような。
「空間魔法のほうが良くないか?」
「ディオン様空間魔法は伝説上に存在するものですよ。」
「でもお兄ちゃんは伝説上の勇者と同じくらい強いんだよ。」
「とりあえず必要なものをまとめて後は買えばいいだろう。もう夜も遅いし寝るぞ。」
ハイル、空間魔法は創れるか?
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