手の届く存在~Daughters~

スカーレット

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千春の困惑

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よく、夏休みが足りない、なんて言うやつがいる。
一方私はありえないと思う。
何にそんなに時間を使うのか、と正直不思議で仕方がない。

小さい頃なんかは、そりゃ楽しく遊んでる子も多いかもしれないが、高校生になってまで、ってのは何か違う気がする。
私だけだろうか。

「そうね、宇堂さんだけかもしれないわね」
「何だと?」
「だって、考えてもみてよ。まだ私たち高校生よ?もう、じゃなくてまだ。やりたいことだってたくさんあっても不思議はないでしょ?」
「まぁ、あんたみたいな肉欲女子高生ならそうかもな。昼夜問わずネットリグットリだろうし」
「さ、最近はもうそんなことないわよ!あの男と別れて結構経つんだから!」
「そうかい、じゃあ体が夜泣きしたりするわけか。だから私にしつこく……」
「そ、そういう話は今いいのよ!ともかく、高一の夏休みは今だけなのよ?楽しまないと」
「いやいや、高一の夏休みはたとえばそうだな……あんたが留年とかしたらまた体験できるぞ。私たちは高二になってるけどな」
「何で置いて行かれる前提なの?私普通に学力それなりをキープしてるわよ?」

それはそれは結構なことで。
まぁ、こんな会話を私と池上、千春とで駅前のカフェでしているわけだが、事の発端は当然池上、と思うかもしれないが、意外にも千春だった。
千春が、もっと私たちと遊びたい、と言い出したのだ。

刹那と一緒に行った海も楽しかったし、と。
あのお調子者と一緒にいて楽しいってなかなか貴重かもしれないな、少なくとも刹那にとっては。

「乃愛さんは、私たちと一緒にいても楽しくないの?」
「いや、そんなことは……」

正直楽しい。
こいつらといてする経験というのは、どれも新鮮なものばかりだ。
それが楽しくないと言うのであれば、もうこいつらとは合わない、ということに等しいだろう。

池上だって、私のことを慕ってくれているし千春にしてもそれは同じ。
私だって池上が憎いとは思わないし、千春は可愛いやつだと思ってる。

「た、楽しい、よ」
「正直になることって、そんなに苦痛なの?」
「うるさいな……こういう経験ないんだよ、私は」
「だったら、もっと経験したらいいだけだと思うな。私もあんまり経験ないけど」

そう言って千春が、次々と予定を提案していく。
こういうのも、やっぱり必要な経験なのかな、なんて思う。
しかし、そんなことを思っていると隣の席で座っていた小さな男の子がトイレにでも立とうとしたのか、立ち上がった拍子に池上の足に躓いて転んだ。

「あ、ごめんなさいね……大丈夫?」
「だ、大丈夫です……」
「ごめんなさい、ケガとかしませんでしたか?」

一緒にいた母親が、気を付けないと、と男の子を軽く叱っている。
小さな子を見ると、何か思いだすことがある。

「どうしたの、乃愛さん。変な顔してるよ」
「生憎この顔は生まれつきなんだよ。いやね、うちの父が学生の時に小学生の女の子に好かれたことがあるって話を思い出して」
「その話を何で、今このタイミングで思い出したの?」
「いや、池上がその男の子を飢えた目で見てたから」

私の発言を聞いた男の子の母親が、一瞬でドン引いた顔を見せた。

「ちょっと!?宇堂さん、やめてもらっていい?お母さん引いてるでしょ!?」
「すみません、うちの連れが……」
「い、いえ……」

お母さんはやや引いた顔をしながら伝票を取って席を立ち、子どもがトイレから戻るのを待っている。

「あれが実は親子じゃなくて、超年の差カップルだったら面白くない?」
「その発想がどこからくるのかわからないけど、もう犯罪とか以前よね。人間性を疑われるでしょ……」

先ほどの子どもがトイレから出てきて、池上にぺこりと頭を下げて母親のところへ。
まぁ、かわいらしいとは思う。
さすがに性的な対象で見られるかと言われると、ちょっときついなと思う。

実に十歳くらいは歳が違うのだから。
あの子が二十歳になる頃、私たちは三十だ。

「子どもかぁ……私たちもそのうち生むことになるんだよね」
「んー……まぁ、ちゃんと出会いがあれば、ってところか?正直今のところそういう予定がありそうには思えないけどな。もちろん私も含めて」
「乃愛さんはもう少し女の子らしいカッコしたら、すぐできるんじゃない?」
「向こうが気に入ったとしても、私がそう思わなかったら意味ないだろ」
「その点は概ね同意ね。自分が相手を愛せなかったら意味がないと思うわ」
「愛って……まだそんなの追及する歳でもないだろ」
「私は憧れるけどなぁ。もちろん出会いがあれば、だけど」

千春でもそんなこと考えるのか。
ちょっとだけ意外だ。
まぁ、年頃の女ではあるし、当然と言えば当然なのか。

千春に彼氏……たとえばそんなことがあったとして、私たちと絡む機会は減るよな、もちろん。
うーん……一人の時間が増えるのは喜ばしいかもしれないが。

「今、想像してたでしょ」
「は?何が」
「すごい苦い顔してるわよ」
「…………」
「何を想像してたの?」
「佐々木さん、実はね……」
「お前、教訓とかって言葉と無縁?」
「な、何でもないわ……」
「?」

池上はまずったという顔をして、口を噤んだ。
全く、口は災いのもとっていう言葉を知らんのかね。


「へぇ、子どもねぇ」
「まぁ、別に私が生むわけじゃないけど」
「私の時は……まぁちょっとだけ苦労があったかな。でも大輝がその辺も上手くやってくれたから」

朋美おばさんが今日はうちにきている。
夏休みだからなのか、頻繁に入れ代わり立ち代わりで誰かしら来ている気がする。
娘の亜紀も一緒にきているが、こいつは私と同い年のくせに私を怖がって近寄ろうとすらしない。

私からすれば朋美おばさんの方が何倍もおっかないと思うのだが、やはり母親とやや他人寄りの兄弟とでは違うのだろう。
ちなみに亜紀は私と同じ高校を志望して、頭が足りなくて……じゃなくて成績が足りなくて一個下の志望校にランクを落としたという経歴を持つ。
よって、学校で顔を合わせることもないし、密に連絡を取ったりということも当然ない。

「でも、その子結構可愛いんでしょ?だったら彼氏っていうか……好きになってくれる子なんてすぐ現れそうなもんだけど」
「まぁ……体系はどっちかっていうと桜子おばさん……桜子さんに近いかな。背も低いし」
「おばさんて言うな……私も同い年なのよ……」
「はい、ごめんなさい……」

これだ。
本当、おっかない。
この様子を見ても尚、亜紀は私の方が怖いと言うのだろうか。

年齢なんかその人の刻んだ足跡みたいなもんで、見た目が若ければ別にいいんじゃ、なんて思うのだが、どうも父の周りの女性陣はその辺を過剰に気にする傾向がある様に見える。
何故なのか。
大体、母や父の手にかかれば見た目どころか中身だって弄り放題だろうに。

「でも、その子に彼氏とかできちゃったら、乃愛ちゃん少し寂しくなっちゃうね。乃愛ちゃんも彼氏とか作ったら?」
「私に彼氏ぃ?想像できないどころか、男が男に見えないからなぁ……」
「そりゃ、乃愛ちゃんにかかれば、その辺の男なんか体の造りくらいしか違いなくなっちゃうかもしれないけど……」
「女に守られてヘラヘラしてる様な男はごめんですし。たとえば父とかね」
「あー……あれはまぁ、仕方ないよ。フェミニストの究極系みたいなやつだから。だけど、カッコいいところだってあるんだよ?」
「知ってますよ。けど、それはそれ。そういうわけで私に彼氏なんか必要なし」
「何だか枯れたJKだなぁ。乃愛ちゃん、性別だって思いのままなんだからその子の彼氏になってあげたらいいのに」

何でみんな同じこと言うんだろう。
私が千春に恋でもしてると思ってるんだろうか。
可愛いやつであることは認めるし、慕われて悪い気はしない。

友達として大事にしてる部分はもちろんある。
だけど、そういう関係になったら、なんて考えると……どうもピンとこない。

「その子に彼氏ができた、って想像したことある?」
「いや……具体的には」
「想像してみるといいかもね。そうすることで、その子が乃愛ちゃんにとってどういう立ち位置なのかがよくわかると思うから」

朋美おばさんも怒ってばっかりの人じゃないんだな、なんて思う様なことを言う。
いつも、昔のタレントみたいに笑いながら怒る、とか器用なことしてる人だと思ってたのに。

部屋に戻ると、携帯にメッセージが届いていた。
誰だろう。
どうせ池上あたりがくだらないメッセージでも、なんて思っていたら千春からだった。
何というタイムリーなやつなんだろうか。

『乃愛さん、ちょっといい?』

何だか緊急、って感じの雰囲気漂うメッセージだ。
切羽詰まってます、とメッセージが言ってる気がする。
お金なら……まぁ、先週バイト代が入ったばっかりだし貸してやれないこともないけど。

でも、無心してくる様なやつじゃないことはわかってる。
絶対に別件であることは察しがついた。

『何かあったの?』
『ちょっと相談が……』
『珍しいね。お金にでも困った?いくら貸せばいい?』
『違うから!そうじゃなくて……でもちょっと言いにくいっていうか……』

何とも要領を得ない。
ふとさっきの朋美おばさんの言葉が思い出される。
まさか……まさかね。

『なら、直接会って話す?』
『もう夕方だけど、出て大丈夫なの?』
『私は別に大丈夫。そっちこそ平気なの?』
『私も、あんまり遅くならなければ大丈夫だから』

ならば、とさっき会ったばかりなのにまたも私と千春は会うことになった。


「あ、乃愛さん!」

駅前で私の姿を認めるや手を振って呼びかけてくる人影。
もちろん千春だ。
今回は池上は呼んでないみたいだった。

「どっか入る?落ち着いて話せる方がいいでしょ?私奢るよ」

千春はバイトをしていない。
親が許さないのだとか言っていた気がするが、収入の差がある以上は私が奢るのも別におかしいことではないだろう。

「そんなの、悪いよ。大丈夫だから」
「何遠慮してんのさ。いいから行くよ」

しきりに遠慮する千春を連れて、近くのファミレスに入る。

「ま、奢るとか言ったけど学生の身分なんでね。ここで我慢してよ」
「乃愛さん、男らしいなぁ」
「は?私が女に見えないとか言わないよね?」
「そ、そういう意味じゃなくて……いや、今はそういう話じゃなくて……」

千春が顔を赤くして俯く。
これは、まさかがまさかになっちゃったんだろうか。

「言いにくいって言ってたね。まぁ、無理やり聞こうとは思わないから、言いたくなったら千春のタイミングで言いなよ。何か注文しようかな」

素っ気なく言うフリをしておきながら、内心では早く話せよ、気になるから、なんて思っている。
店員さんにコーヒーと紅茶を頼んで、あとで何か食べたくなったらまた頼もう、と断っておく。

「乃愛さん、優しいなぁ」
「い、いや別に……話しにくいことなんか誰にだってあるんだし、無理やり聞きだされたら気分悪いでしょ」
「じゃあ、話すね。私……クラスの男の子に告白、されたんだ……」

心の中で何かが、砕ける様な音が聞こえた。
今千春は、何て言ったんだ?
告白された?

誰に?
私に断りもなく?
何処のどいつだそいつは……!!

「の、乃愛さん?」
「へ?あ、ご、ごめんえっと、何、告白?へ、へぇ。千春、やるじゃん」
「あ、ありがとう……唐沢くんて、うちのクラスにいるでしょ?知ってるよね?」
「あ、ああ」

唐沢……唐沢千和からさわゆきかずとか言ったか、確か。
背はあまり高くなくて、私よりも少し低いくらいじゃなかったか。
顔は……悪くはないかもしれない。

性格もまぁ、普通だろう。
隠されたマニアックな性癖とかあるなら別だが、そういうのが見え隠れする様な話を聞いたことはなかったはずだ。
そいつが、千春に告白?

ってことは何だ、そいつは千春をずっと見ていたってことになるのか?
この私を差し置いて?
何だか胸の中がざわざわとしてくる。
今までに感じたことのない感覚だ。

「それでね……その唐沢くんが、今日乃愛さんと分かれたあとで、連絡してきて……」
「へ、へぇ」

連絡って、いつの間に連絡先なんか交換したんだ?
私は聞いたことがないんだが。

「呼び出されて、告白を……」
「…………」

呼び出しただと?
何様なんだ唐沢……!

「あの、乃愛さん、大丈夫?すごい顔してるけど……」
「へぁ?あ、ああ、だ、大丈夫。で、千春は何て答えたんだ?」

次第に胸の中がざわざわしながらムカムカしてくるのを感じる。
大体において、千春も千春だ。
何をホイホイ着いて行ってるのか。

何かあったらどうするんだ……って、告白されたんだった。
一体何だろう、この気持ち……ああ、イライラする。

「考えさせてほしいって、言った。唐沢くん、あんまり話したことはなかったけど悪い人じゃなかったから」

悪い人じゃなかったら、お前は尻尾振ってついていくのか。
んでしまいには手籠めにされて……!!
お前も肉欲女子高生の仲間入りってことか!!

「そ、そう……千春は、どうしたいんだ?彼氏とか憧れるみたいなこと言ってたけど」

ムカムカやイライラの感情を出来るだけ隠して、千春に尋ねる。
私は今、どんな顔をしているのだろうか。

「確かに、憧れるんだけど……いざ彼氏ができたら、って考えるとちょっとだけ怖いかな……」
「何でさ?」
「だって、その……エッチなことだって、いずれはするんでしょ?」

するんでしょ?とか言われても……私には想像のつかない世界だ。
じゃあ何だ、千春はそいつとしたいのか?
なんて聞けるわけがない。

「ねぇ乃愛さん、私どうしたら良いと思う?」
「は?」
「こんなこと、初めてだからわからなくて……だから、乃愛さんに相談を……」

私は恋愛なんか経験ないし、こういうことに関しては門外漢というやつだ。
正直、アドバイスらしいアドバイスなんかできる気がしない。
というか、何故だろう。

アドバイスなんかしたくない。
千春にアドバイスをしてしまって、千春に彼氏が……なんていうことを、想像したくない。
脳が、本能が、それを拒否している。

何故なのか。
千春が幸せであれば、きっと私だって嬉しいはずなのに。

「そ、そうね……」

やっとの思いで言葉を絞り出す。
何だか眩暈の様なものが感じられる。

「ち、千春がそいつと付き合ったとして、それで幸せになれるって思うなら……いいんじゃないかな」

心にもないことを、私は言った。
言ったというか、口が勝手に動いた。
千春が傷つく様なことを言いたくないと、防衛本能でも働いたのだろうか。

「乃愛さん、本当にそう思う?」
「あ、ああ。だって、私は千春の友達だからな……はは……」

理由はわからないが、これ以上千春の顔を見ているのが苦痛で、手元にあったホットコーヒーを一気に飲み干して私は席を立った。

「乃愛さん?」
「千春、ごめん。ちょっと用事があったの思い出した。会計しとくから、ゆっくりして。じゃあ、ごめんね」


呆気に取られている千春をファミレスに置き去りにして、会計だけ済ませて私は家に帰っていた。
何処をどう通って帰ってきたのか、それすら覚えていない。
一体私はどうしたというのだろう。
口の中がカラカラに乾いて、気持ち悪い。

「乃愛ちゃん、すごい顔色……お友達と何かあった?」

母が心配して私の顔をのぞき込む。

「いや。大丈夫だから。水、くれる?」

母からコップに入った水を受け取って、一気に飲み干す。
体の中に水分が吸収されていく感覚が、少しだけ私を落ち着けてくれた。
大丈夫だから、ほっといて、とだけ言って私は部屋にこもる。

千春に彼氏。
唐沢とかいう男子と、千春が仲睦まじく話したり、手をつないだり……き、キスなんかも……。
想像したら、何だかまた胸の奥がムカムカとしてくるのを感じた。
これじゃまるで、私がヤキモチでも妬いてるみたいじゃないか。


「で、宇堂さんはそのまま帰ってきたってわけ?」
「ああ、まぁな……」

翌日、池上から呼び出されて駅前へ。
どうやら千春が私を心配して、池上にも相談したらしかった。
昨日来たファミレスに、今度は池上ときている。
何でよりによって池上に……唐沢とやらにでも相談したらいいだろうに、彼氏候補なんだから。

「はぁ……それがヤキモチでなかったら何なのよ」
「いや……幸せなカップルを見ると破壊してやりたくなる病気、とか」
「それだって嫉妬の歪んだ形でしょうが……」

池上は呆れた様な顔をして、私を見る。
一体何だというのか。

「宇堂さん、本当にわからないの?」
「だから、何がだよ。私は別に……」
「じゃあ、何でそんなに辛そうな顔をしているの?」

二の句も次げなくなる様な、クリティカルヒット。
私はそんな顔をしていたのか。

「大体佐々木さんの幸せを、っていうなら、もっと明るい顔してないとでしょ。とてもそういう顔には見えないわ」
「…………」
「宇堂さん、素直にならないと本当に後悔することになるかもしれないのよ?」
「…………」
「そうやって拗ねてたって、事態はよくなったりしないんだから……」

ああ、うるさいうるさい。
いいことじゃないか、千春に彼氏ができてそれで千春が幸せになるんだったら。
少しくらい疎遠になったとしたって、友達であることに変わりはない。
そんなことで壊れてしまう様な友情なら、今すぐ壊したって……。

「宇堂さん、本気で佐々木さんを祝福する気でいるの?それでいいの?」
「うるさいな……本人がそうしたいっていうんだったら、私なんかの出る幕じゃないだろ……」
「宇堂さんがどうしたいか、ってことを聞いてるつもりだったんだけど」
「私は……」

どうしたいんだろうか。
この事態に、どう決着をつけたら私は幸せなんだ?

これ以上話しても得るものはないだろう、と池上が席を立って、私もそれに倣って席を立った。

「宇堂さん、ちゃんと考えた方がいいわ。じゃないと、宇堂さんが参っちゃうから」
「私が?はは、何言ってんだお前……」
「宇堂さん……」

しばらく私の顔をじっと見て、諦めた様な顔をして池上は帰っていった。
一人残された私は、ただただ立ち尽くす。
別に誰かにさよならとか言われたわけでもないのに、私は急に孤独に戻った様な錯覚を覚える。

そして私は、密かに一つの決意をした。
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