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※The 26th episode
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結果的に。
2時間は過ごした。
辻井は相当絶倫だった。酔っているにしちゃホントに猿のようだった。
しかし
俺もそれからノってしまった。もう、まるで恋人のようにゲロ甘だった。
いや正直、若干俺もテンション上がっちまったのもあったが相当疲れた。
「大丈夫?ごめんねマジ。
良すぎて動画にしたかったホントに」
本気で心配しているだろう手つきで髪とか撫でてくるのはいいが、軽い。非常に言葉が軽い。
しかしどうにも。
だらけた俺の、ぶっ刺された傷口二ヶ所をすらりと、慈しむように撫でる辻井は心配そうに、「どうしたのこれ」と言ってきて。
なんだ?まだヤんのか、並のねちっこい手付きだが、表情は案じてくれているらしく。
俺が黙っていれば「痛かったでしょ」と続ける。
「まぁ、」
死ぬかと思ったわどっちもね。
辻井は少し悲しそうに笑い、タバコを吸って言う。
「あー。2時間過ぎたね。帰りは送りますよ。
會澤が持ってたホストの跡地だけどさ、聞く?」
「…もうどっちでもいい」
「一個は宗教団体の主張所、一個は『合法ドラッグ』と看板があったよ」
まさか。
「お前、それでこの辺にいたの?」
「うんまぁね。一応あんたと約束した仕事だし。だから年始なんだよ」
「…あそう」
宗教団体じゃ、確かに年始は重要かもな。
「俺この件で二課の五十嵐さんと初めて会ったわ。あんたら嫌われてんのな、警視庁から」
「てか、流星がな」
なんせあん時。
一人死刑囚殺してるからね、あいつ。まぁ俺のせいだけど。
「あぁ、そうそう。もう「あんな胡散臭い若造」ってさ。日の当たらねぇから調子込みやがってって、そりゃぁ凄いディスってたわ」
「あいつ、俺のせいで死刑囚一人射殺したからね」
「え?」
「いや…まぁ、潜入捜査の一貫で?」
薬盛られて危うく死にそうになったとは言えねぇよな。
「…なにそれ」
「素行の悪さでぶっ殺されそうになったんだよ俺」
「はぁ?なに、その傷?もしかして」
「これは別件」
「嫌な予感しかしない話だね。
けど…ふっ、」
何故か辻井は笑って。しまいには止まらなかったらしい。「くっ…はははは」と本格的に笑い始めた。
「…ま、なんだかんだ言ってあんた、人が良いねぇ。大切なのねお仲間が」
「別に」
長いこと一人だったから正直鬱陶しいときばっかだし。
「ま、じゃぁさ」
タバコは捨て、俺を見下ろした辻井は言った。
「ここの張り込みは俺がやるから。あんたは部署で大人しくしてて」
「…は?」
「俺、あれからマトリ気まずいし。どっちも顔知れてもいなそうだから、張り込むなら俺かな」
「なんで?」
「まぁ…。
惚れちゃったから、で」
「ん?」
「あんたの魂は買ったよ。かっこいいけど危なっかしい」
なんだこの上から目線。
あれ、あんまり褒められた事でもないけど。
「…うぜぇ」
「まぁそう言わず。あと次2時間くらいはあるし、無駄話でも付き合って」
とか言いながら首筋に声を掛けてくるあたりどうかと思ったが。
「鬱陶しいわ、このクソ前髪!」
起き上がって押し倒してやれば「お?お?」と挑戦的で。
キスするように顔を近付けては睨んで言ってやった。
「勘違いしてんじゃねぇよシャバ僧が」
しかし笑う辻井。
「んな強気に上乗られたの初だわ」だそうで。
悪いがこっちとら小せぇ時から大分開発されてんだよクソが。
なんでこんなことになったんだか。風呂すらまだ入ってないのが救いだわと、辻井に跨がって腰を落として。
「いいんか?クソ野郎」とか言えばなんだかんだ互いにまたノッちゃって。
猿みたいに今度はゆっくりもう2時間過ごした。
これきりと思えば最早関係ないと、つまりはタガを外しまくったわけである。
2時間は過ごした。
辻井は相当絶倫だった。酔っているにしちゃホントに猿のようだった。
しかし
俺もそれからノってしまった。もう、まるで恋人のようにゲロ甘だった。
いや正直、若干俺もテンション上がっちまったのもあったが相当疲れた。
「大丈夫?ごめんねマジ。
良すぎて動画にしたかったホントに」
本気で心配しているだろう手つきで髪とか撫でてくるのはいいが、軽い。非常に言葉が軽い。
しかしどうにも。
だらけた俺の、ぶっ刺された傷口二ヶ所をすらりと、慈しむように撫でる辻井は心配そうに、「どうしたのこれ」と言ってきて。
なんだ?まだヤんのか、並のねちっこい手付きだが、表情は案じてくれているらしく。
俺が黙っていれば「痛かったでしょ」と続ける。
「まぁ、」
死ぬかと思ったわどっちもね。
辻井は少し悲しそうに笑い、タバコを吸って言う。
「あー。2時間過ぎたね。帰りは送りますよ。
會澤が持ってたホストの跡地だけどさ、聞く?」
「…もうどっちでもいい」
「一個は宗教団体の主張所、一個は『合法ドラッグ』と看板があったよ」
まさか。
「お前、それでこの辺にいたの?」
「うんまぁね。一応あんたと約束した仕事だし。だから年始なんだよ」
「…あそう」
宗教団体じゃ、確かに年始は重要かもな。
「俺この件で二課の五十嵐さんと初めて会ったわ。あんたら嫌われてんのな、警視庁から」
「てか、流星がな」
なんせあん時。
一人死刑囚殺してるからね、あいつ。まぁ俺のせいだけど。
「あぁ、そうそう。もう「あんな胡散臭い若造」ってさ。日の当たらねぇから調子込みやがってって、そりゃぁ凄いディスってたわ」
「あいつ、俺のせいで死刑囚一人射殺したからね」
「え?」
「いや…まぁ、潜入捜査の一貫で?」
薬盛られて危うく死にそうになったとは言えねぇよな。
「…なにそれ」
「素行の悪さでぶっ殺されそうになったんだよ俺」
「はぁ?なに、その傷?もしかして」
「これは別件」
「嫌な予感しかしない話だね。
けど…ふっ、」
何故か辻井は笑って。しまいには止まらなかったらしい。「くっ…はははは」と本格的に笑い始めた。
「…ま、なんだかんだ言ってあんた、人が良いねぇ。大切なのねお仲間が」
「別に」
長いこと一人だったから正直鬱陶しいときばっかだし。
「ま、じゃぁさ」
タバコは捨て、俺を見下ろした辻井は言った。
「ここの張り込みは俺がやるから。あんたは部署で大人しくしてて」
「…は?」
「俺、あれからマトリ気まずいし。どっちも顔知れてもいなそうだから、張り込むなら俺かな」
「なんで?」
「まぁ…。
惚れちゃったから、で」
「ん?」
「あんたの魂は買ったよ。かっこいいけど危なっかしい」
なんだこの上から目線。
あれ、あんまり褒められた事でもないけど。
「…うぜぇ」
「まぁそう言わず。あと次2時間くらいはあるし、無駄話でも付き合って」
とか言いながら首筋に声を掛けてくるあたりどうかと思ったが。
「鬱陶しいわ、このクソ前髪!」
起き上がって押し倒してやれば「お?お?」と挑戦的で。
キスするように顔を近付けては睨んで言ってやった。
「勘違いしてんじゃねぇよシャバ僧が」
しかし笑う辻井。
「んな強気に上乗られたの初だわ」だそうで。
悪いがこっちとら小せぇ時から大分開発されてんだよクソが。
なんでこんなことになったんだか。風呂すらまだ入ってないのが救いだわと、辻井に跨がって腰を落として。
「いいんか?クソ野郎」とか言えばなんだかんだ互いにまたノッちゃって。
猿みたいに今度はゆっくりもう2時間過ごした。
これきりと思えば最早関係ないと、つまりはタガを外しまくったわけである。
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