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日常
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あぁ、なんだかんだで殺伐としたチューニングセンス。なんでこれを休憩に選ぶのさすがジャズマス。てかセンス腐らねえな。
そしてこの曲、このグループありがち、チーム一体感、ベースとドラムの入りが同時なのよね。このパターンはね。からの
「だぅまぃはじぃめぇてーる 首 ぶーるぅぁさげてぃ」
歌入り出しめっちゃ唐突なのこの人。素敵。この人になら抱かれたいわ。
そういえばこの曲中学の文化祭でやったわ。同年代知ってる奴いなかったわ。オリジナルだと思われたわ。
「ぶるぅぁいあんだはぁぁ
ぶるぅぁいあんだはぁぁ
ぶるぅぁいあんだはぁぁ
ぶるぅぁいあんだはぁぁん いぇぇへぇ」
弾いててめちゃくちゃ指吊りそうだし喉死にそうだけどこれすっげぇ楽しいのよね。つか神でしょ。これパネェよ。
そして間奏めっちゃキツいけどたのすぇぇ。思わずライブの時みたいにげんちゃんと向かい合って音合わせしちゃったよ。
たのすぇぇよねげんちゃんと思って指先見るとキツそうだけど挑発的な目線と楽しそうな口元。よしライブ感。やべぇ。
「ねぇ、ブライアぁぁぁン
ねぇ、ぶらいあぁぁん」
そしてこれ弾き終わるーって時がもう何?苦しすぎて勃起すんじゃねぇかなって感じに楽しいのよねー。マジ。じゃーじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃんじゃって。あぁ、やばーい。
「おぇぇぇ」
終わって熱みたいなんはあるよ。
ただ痺れちゃう喉。だってチバ氏やらせたお前らが悪い。
「おー、通常運行。よし、静かな曲やろっか」
「このキチガイ共ぉぉぇぇえ!」
「シャウトしたいらしいぜ文杜」
「えー、腕俺が吊りそう」
「じゃぁ早めの曲で行こう」
げんちゃんとハゲがアイコンタクトで頷いた。これはわかってしまった。
げんちゃんが入り出した音で的中。はいはい。後出し俺のやつ。確かにセトリに入れたよ俺が深夜躁病テンションで。
「ねぇ くだっねぇ あんさ、 ホンさ、
笑えないくるぅぁい 無様じゃねっ?
あぁ 悪ぃかよ おめーさぁ マジっさぁ
わろーねぇんだよ 震えちゃってさぁぁぁ…」
ほらほら俺舌回ってないよねぇみんな。
え無視かよどうでもいいのかよてかいつもかよ。
あぁぁぁもー!
「生きてっとか 死んでっとか
愛してるとかいないとか
そんなの今さらどうでも良いしぃぃぇぇぇ!」
流石に半ギレになってきた。
しかし笑いながら奴ら演奏してやがる。なんやねんお前らいっぺん殴るぞバカ。俺耐性ねぇし飽きっぽいって知ってんだろ。
「あぁ! 死んじめぇ おめーらさぁ、 ホントさぁ
言われっくれぇ 偉大じゃねーぇ?
あぁ そーしたい 俺もさぁ マジでさぁ
われーねんだよ 声でねぇほど!」
この歌詞秀逸。俺天才。いまの俺。もうやったるわバカハゲにクソヤンキーにふにゃちん野郎がまとめてぶっ殺してやる。
半ばヤケクソでそれから3曲くらい流れるように平気で曲をぶっ込んできやがって俺も途中ムカついて、途中に変調に見せかけてクソコードの曲一発ぶっ込んでやった。
4曲歌い終わった頃にはみんな汗だく。喉痛ぇしなにより4人無言で雰囲気が『戦場』だった。今から誰かが誰かをぶん殴るかも。
さぁ次は誰が仕掛ける?鳴らした瞬間各々の武器でぜってぇにぶっ殺してやる、そんな無言のバトルが繰り広げられるなか、無機質なケータイのアラーム音に、一同身体がワンバウンドした。
退出時間5分前にげんちゃんが掛けておいたヤツだ。
自分でアラーム掛けておいてくれながらげんちゃん、一瞬の反射神経でケータイをポッケから出してぶん投げそうになったので咄嗟にそれを掴んで制した。
本人肩で息して「ふぅ…」と、漸く怒気を抜きました。それを見て文杜もハゲも殺した息を湿らせる。
全くもう若いんだから。しかし俺も反射神経は負けてないよ。
「あいぃ、おっかたづ…げー」
「可愛くねぇ、すげぇ声がババアだ」
うるせぇハゲぶっ殺すと言う元気が喉にない。無言でバチを奪ってぶっ叩いてやろうとするも空中キャッチ。
お前も反射神経は人でなしだわ。人でなしが言うよお前らみんなアホやろ。
「今日も反響いいねぇ、俺ら人気出たかな?」
ふと、げんちゃんが楽しそうにケータイを見て言った。
片付けている文杜とハゲをそっちのけで「なぁに?」と覗き込んだ自分の声に幻滅しつつも気にしない。通常運行。スタ練後はこんなんだ。
「ほらこれ」
見せてきたのは動画。
「なにごれ゛ぇぇぇ!」
さっきのミッシェル、バッチリ撮ってある。タイトルが『でんにじ スタ練休憩 ブライアン・ダイン』。某YouTubeだ。微力ながら閲覧数が上がっていく。現在386。
「前回のベンジーよりいいよあまちゃん」
「はぁ!?」
何こいつバカなの?てかいつどうやって撮ってたんだこのバカ野郎は。しょーぞー権とかお前そーゆー言葉を知らないのか。
「前回のがこれ」
一週間前のライブ前日のスタ練でやったベンジーの「毒りんご売り」までアップしてある。
「しかもこれ…」
げんちゃんが練習せず酒かっくらって座り込んでたときのやつやん。
カメラワーク?確かに真横だわこの野郎。
俺の指が縺れまくって弾けなかった「ベンジー魔のJUDE休憩」やんか。
『だっぐずっ…すーさひ…DOCTOR,メモるぅぅぃいい!』とか噛み噛みで死にたくなるけどげんちゃんが合間にヘーイ!はーい!と入れてきて後半ハゲも疲れた「うぇーぃ…」を入れて煽ってきたやつ。
うわぁでも見てみると。
『どらっすとぁー、すぅさーぁい、だくとぅぁー、メモるぅぅぃいー』
なるほど確かに俺って。
Dorugstore,Suicide,Doctor,Memory
確かにrが得意だわぁ。
「文杜の言う通りだ。巻き舌得意だ」
「ん?あまちゃんのことなら俺は博士だよー」
「それ文杜が言うと洒落にならんな」
なんかハゲと文杜が忙しなく片付けながら笑い合ってる。なにそのほのぼの理解ムカつくなぁ人が知らんとこで気色悪い。
「文杜さんホントあまちゃん好きっすね。もう恋人だよね」
「うんそうそう。食べちゃいたいよ真樹ちゃん」
なにそれ!
「てか早く片付けなさいよ!」
「お前が言うなやチビ!」
バチが飛んできた。
うぅ、こいつは冷たいよぅ。甘やかしてくれないから嫌い。好きだけど嫌い。
「まぁまぁナトリ。あまちゃん重いの持つと明日バックレちゃうから」とか変なフォローをする文杜。お前もある意味嫌いだい。
そしてこの曲、このグループありがち、チーム一体感、ベースとドラムの入りが同時なのよね。このパターンはね。からの
「だぅまぃはじぃめぇてーる 首 ぶーるぅぁさげてぃ」
歌入り出しめっちゃ唐突なのこの人。素敵。この人になら抱かれたいわ。
そういえばこの曲中学の文化祭でやったわ。同年代知ってる奴いなかったわ。オリジナルだと思われたわ。
「ぶるぅぁいあんだはぁぁ
ぶるぅぁいあんだはぁぁ
ぶるぅぁいあんだはぁぁ
ぶるぅぁいあんだはぁぁん いぇぇへぇ」
弾いててめちゃくちゃ指吊りそうだし喉死にそうだけどこれすっげぇ楽しいのよね。つか神でしょ。これパネェよ。
そして間奏めっちゃキツいけどたのすぇぇ。思わずライブの時みたいにげんちゃんと向かい合って音合わせしちゃったよ。
たのすぇぇよねげんちゃんと思って指先見るとキツそうだけど挑発的な目線と楽しそうな口元。よしライブ感。やべぇ。
「ねぇ、ブライアぁぁぁン
ねぇ、ぶらいあぁぁん」
そしてこれ弾き終わるーって時がもう何?苦しすぎて勃起すんじゃねぇかなって感じに楽しいのよねー。マジ。じゃーじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃんじゃって。あぁ、やばーい。
「おぇぇぇ」
終わって熱みたいなんはあるよ。
ただ痺れちゃう喉。だってチバ氏やらせたお前らが悪い。
「おー、通常運行。よし、静かな曲やろっか」
「このキチガイ共ぉぉぇぇえ!」
「シャウトしたいらしいぜ文杜」
「えー、腕俺が吊りそう」
「じゃぁ早めの曲で行こう」
げんちゃんとハゲがアイコンタクトで頷いた。これはわかってしまった。
げんちゃんが入り出した音で的中。はいはい。後出し俺のやつ。確かにセトリに入れたよ俺が深夜躁病テンションで。
「ねぇ くだっねぇ あんさ、 ホンさ、
笑えないくるぅぁい 無様じゃねっ?
あぁ 悪ぃかよ おめーさぁ マジっさぁ
わろーねぇんだよ 震えちゃってさぁぁぁ…」
ほらほら俺舌回ってないよねぇみんな。
え無視かよどうでもいいのかよてかいつもかよ。
あぁぁぁもー!
「生きてっとか 死んでっとか
愛してるとかいないとか
そんなの今さらどうでも良いしぃぃぇぇぇ!」
流石に半ギレになってきた。
しかし笑いながら奴ら演奏してやがる。なんやねんお前らいっぺん殴るぞバカ。俺耐性ねぇし飽きっぽいって知ってんだろ。
「あぁ! 死んじめぇ おめーらさぁ、 ホントさぁ
言われっくれぇ 偉大じゃねーぇ?
あぁ そーしたい 俺もさぁ マジでさぁ
われーねんだよ 声でねぇほど!」
この歌詞秀逸。俺天才。いまの俺。もうやったるわバカハゲにクソヤンキーにふにゃちん野郎がまとめてぶっ殺してやる。
半ばヤケクソでそれから3曲くらい流れるように平気で曲をぶっ込んできやがって俺も途中ムカついて、途中に変調に見せかけてクソコードの曲一発ぶっ込んでやった。
4曲歌い終わった頃にはみんな汗だく。喉痛ぇしなにより4人無言で雰囲気が『戦場』だった。今から誰かが誰かをぶん殴るかも。
さぁ次は誰が仕掛ける?鳴らした瞬間各々の武器でぜってぇにぶっ殺してやる、そんな無言のバトルが繰り広げられるなか、無機質なケータイのアラーム音に、一同身体がワンバウンドした。
退出時間5分前にげんちゃんが掛けておいたヤツだ。
自分でアラーム掛けておいてくれながらげんちゃん、一瞬の反射神経でケータイをポッケから出してぶん投げそうになったので咄嗟にそれを掴んで制した。
本人肩で息して「ふぅ…」と、漸く怒気を抜きました。それを見て文杜もハゲも殺した息を湿らせる。
全くもう若いんだから。しかし俺も反射神経は負けてないよ。
「あいぃ、おっかたづ…げー」
「可愛くねぇ、すげぇ声がババアだ」
うるせぇハゲぶっ殺すと言う元気が喉にない。無言でバチを奪ってぶっ叩いてやろうとするも空中キャッチ。
お前も反射神経は人でなしだわ。人でなしが言うよお前らみんなアホやろ。
「今日も反響いいねぇ、俺ら人気出たかな?」
ふと、げんちゃんが楽しそうにケータイを見て言った。
片付けている文杜とハゲをそっちのけで「なぁに?」と覗き込んだ自分の声に幻滅しつつも気にしない。通常運行。スタ練後はこんなんだ。
「ほらこれ」
見せてきたのは動画。
「なにごれ゛ぇぇぇ!」
さっきのミッシェル、バッチリ撮ってある。タイトルが『でんにじ スタ練休憩 ブライアン・ダイン』。某YouTubeだ。微力ながら閲覧数が上がっていく。現在386。
「前回のベンジーよりいいよあまちゃん」
「はぁ!?」
何こいつバカなの?てかいつどうやって撮ってたんだこのバカ野郎は。しょーぞー権とかお前そーゆー言葉を知らないのか。
「前回のがこれ」
一週間前のライブ前日のスタ練でやったベンジーの「毒りんご売り」までアップしてある。
「しかもこれ…」
げんちゃんが練習せず酒かっくらって座り込んでたときのやつやん。
カメラワーク?確かに真横だわこの野郎。
俺の指が縺れまくって弾けなかった「ベンジー魔のJUDE休憩」やんか。
『だっぐずっ…すーさひ…DOCTOR,メモるぅぅぃいい!』とか噛み噛みで死にたくなるけどげんちゃんが合間にヘーイ!はーい!と入れてきて後半ハゲも疲れた「うぇーぃ…」を入れて煽ってきたやつ。
うわぁでも見てみると。
『どらっすとぁー、すぅさーぁい、だくとぅぁー、メモるぅぅぃいー』
なるほど確かに俺って。
Dorugstore,Suicide,Doctor,Memory
確かにrが得意だわぁ。
「文杜の言う通りだ。巻き舌得意だ」
「ん?あまちゃんのことなら俺は博士だよー」
「それ文杜が言うと洒落にならんな」
なんかハゲと文杜が忙しなく片付けながら笑い合ってる。なにそのほのぼの理解ムカつくなぁ人が知らんとこで気色悪い。
「文杜さんホントあまちゃん好きっすね。もう恋人だよね」
「うんそうそう。食べちゃいたいよ真樹ちゃん」
なにそれ!
「てか早く片付けなさいよ!」
「お前が言うなやチビ!」
バチが飛んできた。
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