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「XXXしないと出られない」
XXXしないと出られない(6)
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「ともかく、もう少し考察してみるとしよう。この部屋の仕掛けについて……」
六堂先生はそう言って考え込んでいる。
「物事は、自分で経験してみるのが何より早道だが、そうでなくとも想像力でそれを補えるのが人間だ。あの建築家がどういう思考でこの仕掛けを作ったのか。それを考えれば脱出する方法はわかるはずだ」
そう言えば、小説を書く参考にするためだけに格闘技を習ったと言っていた。先生は、自分が求める理想のためならそこまでやる人で――そして、その建築家とかいう人も、きっと先生と同類なのだろう。
「私には性行為の経験はないが、幸いにして奴の作る仕掛けの傾向なら多少は知っている」
「……えっ」
「『えっ』とはなんだ。私が貞操を守っていると何か不都合があるのかね」
……そうなんだ……。
ちょっと意外なような、そう言われてみると納得がいくような。
「いえ……良いことだと思います」
「そうだろう。一般小説の中で性行為を克明に事細かく描写するわけにはいかないのだから、今の私には必要のない知識だ」
『学校の勉強なんて小説を書くのには必要ない』と言う人は時々見かけるけれど、性教育までそこに含める人はなかなかいないと思う。
先生はメイドが好きだけど、でもメイドと肉体的な関係になることには興味がないというか、否定的で……。
つまり先生と結婚する女性がいるとすれば、メイド以外で、かつ先生のメイド趣味に理解がある人ということになる。
……いるのかな、そんな人……?
その条件を満たすのは、この部屋から脱出するより難しい気がする。
わたしには無理だ。もし仮に先生の奥さんになったとして、自分より若くて可愛らしいメイドなんていたら、きっと嫉妬しちゃうと思う。
そして、想像の中で『可愛らしいメイド』のイメージとして頭に思い浮かべてしまったのが咲の姿だったので、複数の意味で申し訳なくなった。
やっぱりわたしはこんな女なんだよ、咲。
そんなわたしの気も知らずに、先生は軽くお腹を押さえて、のん気な調子で言った。
「少しばかり小腹が空いたな。何か食べておくべきだったか」
「そう言えば先生、お食事は……?」
「ふむ。朝起きて身支度を整えて仕事部屋に入って、君が来るまで小説を書いていたから……」
「朝から何も食べてないんじゃないですか……!」
思い返してみれば、さっきキッチンを掃除してお茶を入れたときも、食事を摂った形跡はまるでなかった。
あれやこれやと、身勝手な妄想ばかりしていた自分が恥ずかしくなる。早くこの部屋から出ないと、何よりも先生の身体が心配だ。
わたしのほうは……図らずも意に反して蓄えてしまっている脂肪が少しはあるし、まぁなんとか。
「……あっ」
あることを思い出して、わたしが思わず声を漏らしてしまったのと同時に、先生がわたしに向かって質問してきた。
「ところで有紗くん。仕事部屋に来た時から気になっていたのだが、エプロンのポケットに何を入れているのかな?」
「……! どうしてわかったんですか……?」
「そのメイド服は、特にシルエットにこだわって仕立ててもらったものだからな。不自然な膨らみが気になってね」
――そう、先生が見抜いた通り、そこにはマドレーヌがふたつ、忍ばせてあった。
咲にあげたのとは別に、先生に渡そうかなと思って、ふたつだけ取り分けて。
ラッピング用の、小さくて洒落たデザインの紙の袋に入れて。
お茶菓子としてさりげなく出せばいいかなって。
でも紅茶を運ぶのに両手が塞がっていたからエプロンのポケットに入れて。
それで……いざとなるとなんだか恥ずかしくなって、渡しそびれていたんだ。
だってわたしが映ってる動画なんか見てるんだもん!
……でも、考えてみればこれはちょうどいい機会だ。
高級なティーセットの隣じゃ見劣りしちゃいそうだけど、この状況で非常食として差し出すぶんには、何の問題もない。
「ほう。これは、君の手作りか」
おずおずとわたしが差し出した紙袋の中から、透明なフィルムで個別に包んだマドレーヌを手に取って、先生は言った。
そういうことは気づいてもいちいち言わなくていいです。
「無作法ではあるが、せっかくなのでここで頂かせてもらうよ」
先生は、フィルムを留めていたシールを剥がし、マドレーヌを口に運ぶ。
わたしが焼いたお菓子が、先生の薄い唇に触れ、呑み込まれていく。
昔から、マドレーヌにはちょっと自信があったんだ。
咲も――そして母も、美味しいって褒めてくれたから。
「でも、これはただのお茶菓子ですからね。あとでもっとちゃんと栄養のあるものを食べないと――」
わたしがそう言おうとしたときだった。
――カチャ。
その音は、何の前触れもなく出し抜けに室内に響いた。
プレートを掲げた扉がゆっくりと、ひとりでにこちらに向かって開く。
状況がつかめずに、わたしの頭は混乱した。
まさか、わたしのマドレーヌがきっかけで?
そりゃあ、食事はそういう行為のメタファーだとか、そういう話も聞いたことはあるし、わたしが作ったものを先生が食べている姿を見て、少しドキドキしていたのも事実だけど……。
そんなわたしの前で、先生は冷静に懐中スマホに目をやって、ため息交じりにつぶやいた。
「なるほど、そういうことか。まんまとしてやられたよ」
「えっ? ……どういうことですか」
「ロック解除の判定条件は、映像でも音声でも荷重でもなかった。ただ単純に“時間経過”だったのだよ」
「それじゃあ……」
「一定の時間が経てば勝手に扉が開く仕組みだ。そこのプレートに書かれていたのはミスリードに過ぎない」
先生は苦々しくそう言いながら、立ち上がる。
「密室に男女がふたりで閉じ込められ、協力し合って脱出を試みる――否が応にも親密になろうというものだ。まったく、言われてみれば実に彼らしい皮肉の効いた仕掛けだよ」
なるほど、そういうこと……。
つくづく、状況に流されて早まったことをしなくて良かったと思う。
……良かった、かな?
「しかし我々はこうして、軽率な行為に及ぶことなく冷静に、正解の行動にたどり着けたわけだ。奴の仕掛けたトラップに見事に勝利したと言えるだろう」
先生たちの勝ち負けの基準はよくわからないけれど、とにかく無事にこの部屋から出られるならそれでいい。
わたしも、先生に続いて立ち上がろうとした。
「あ……っ」
正座をしていたので足先がしびれて、わたしは少しよろけてしまう。
……だってそうでしょう。メイド服での正しい座り方なんて誰からも教わってないし。
しびれたと言ってもほんの少しで、踏みとどまろうと思えば、踏みとどまることはできただろうと思う。
でもわたしの頭の中に、そのときふっと、ずるい考えが浮かんでしまった。
幼児がかまってほしくてわざと悪戯をするような、そんな幼稚なずるさ。
わたしはふっと身体の力を抜いて、勢いに身を任せる。
よろけたわたしを、六堂先生はとっさに両手で受け止めてくれた。
わたしの肩から二の腕にかけてのあたり、メイド服の生地ごしに、先生の指先の熱と、込められた力の強さを、わたしは肌で感じた。
それはとても、『抱きとめた』なんてロマンチックな語彙じゃない。
先生が書く小説の中でならたぶん、『支えた』とか、そんなそっけない3文字で簡潔に片付けられてしまうような動作。
でもそれは、わたしにとっては、何十文字、もしかしたら何百文字にもなってしまうかもしれない触れ合いで――
「申し訳ありません、ご主人様」
わたしは先生からそっと身を離して、姿勢を正して頭を下げる。
「支障ない。メイドの安全を守るのは主人の務めだ」
そう言って『出られない部屋』から出て行く先生の背中に向かって、わたしは心の中でこっそりこうつぶやく。
(でも、さっき先生が食べたあのマドレーヌは――)
――メイドとして作ったものじゃないですよ。
六堂先生はそう言って考え込んでいる。
「物事は、自分で経験してみるのが何より早道だが、そうでなくとも想像力でそれを補えるのが人間だ。あの建築家がどういう思考でこの仕掛けを作ったのか。それを考えれば脱出する方法はわかるはずだ」
そう言えば、小説を書く参考にするためだけに格闘技を習ったと言っていた。先生は、自分が求める理想のためならそこまでやる人で――そして、その建築家とかいう人も、きっと先生と同類なのだろう。
「私には性行為の経験はないが、幸いにして奴の作る仕掛けの傾向なら多少は知っている」
「……えっ」
「『えっ』とはなんだ。私が貞操を守っていると何か不都合があるのかね」
……そうなんだ……。
ちょっと意外なような、そう言われてみると納得がいくような。
「いえ……良いことだと思います」
「そうだろう。一般小説の中で性行為を克明に事細かく描写するわけにはいかないのだから、今の私には必要のない知識だ」
『学校の勉強なんて小説を書くのには必要ない』と言う人は時々見かけるけれど、性教育までそこに含める人はなかなかいないと思う。
先生はメイドが好きだけど、でもメイドと肉体的な関係になることには興味がないというか、否定的で……。
つまり先生と結婚する女性がいるとすれば、メイド以外で、かつ先生のメイド趣味に理解がある人ということになる。
……いるのかな、そんな人……?
その条件を満たすのは、この部屋から脱出するより難しい気がする。
わたしには無理だ。もし仮に先生の奥さんになったとして、自分より若くて可愛らしいメイドなんていたら、きっと嫉妬しちゃうと思う。
そして、想像の中で『可愛らしいメイド』のイメージとして頭に思い浮かべてしまったのが咲の姿だったので、複数の意味で申し訳なくなった。
やっぱりわたしはこんな女なんだよ、咲。
そんなわたしの気も知らずに、先生は軽くお腹を押さえて、のん気な調子で言った。
「少しばかり小腹が空いたな。何か食べておくべきだったか」
「そう言えば先生、お食事は……?」
「ふむ。朝起きて身支度を整えて仕事部屋に入って、君が来るまで小説を書いていたから……」
「朝から何も食べてないんじゃないですか……!」
思い返してみれば、さっきキッチンを掃除してお茶を入れたときも、食事を摂った形跡はまるでなかった。
あれやこれやと、身勝手な妄想ばかりしていた自分が恥ずかしくなる。早くこの部屋から出ないと、何よりも先生の身体が心配だ。
わたしのほうは……図らずも意に反して蓄えてしまっている脂肪が少しはあるし、まぁなんとか。
「……あっ」
あることを思い出して、わたしが思わず声を漏らしてしまったのと同時に、先生がわたしに向かって質問してきた。
「ところで有紗くん。仕事部屋に来た時から気になっていたのだが、エプロンのポケットに何を入れているのかな?」
「……! どうしてわかったんですか……?」
「そのメイド服は、特にシルエットにこだわって仕立ててもらったものだからな。不自然な膨らみが気になってね」
――そう、先生が見抜いた通り、そこにはマドレーヌがふたつ、忍ばせてあった。
咲にあげたのとは別に、先生に渡そうかなと思って、ふたつだけ取り分けて。
ラッピング用の、小さくて洒落たデザインの紙の袋に入れて。
お茶菓子としてさりげなく出せばいいかなって。
でも紅茶を運ぶのに両手が塞がっていたからエプロンのポケットに入れて。
それで……いざとなるとなんだか恥ずかしくなって、渡しそびれていたんだ。
だってわたしが映ってる動画なんか見てるんだもん!
……でも、考えてみればこれはちょうどいい機会だ。
高級なティーセットの隣じゃ見劣りしちゃいそうだけど、この状況で非常食として差し出すぶんには、何の問題もない。
「ほう。これは、君の手作りか」
おずおずとわたしが差し出した紙袋の中から、透明なフィルムで個別に包んだマドレーヌを手に取って、先生は言った。
そういうことは気づいてもいちいち言わなくていいです。
「無作法ではあるが、せっかくなのでここで頂かせてもらうよ」
先生は、フィルムを留めていたシールを剥がし、マドレーヌを口に運ぶ。
わたしが焼いたお菓子が、先生の薄い唇に触れ、呑み込まれていく。
昔から、マドレーヌにはちょっと自信があったんだ。
咲も――そして母も、美味しいって褒めてくれたから。
「でも、これはただのお茶菓子ですからね。あとでもっとちゃんと栄養のあるものを食べないと――」
わたしがそう言おうとしたときだった。
――カチャ。
その音は、何の前触れもなく出し抜けに室内に響いた。
プレートを掲げた扉がゆっくりと、ひとりでにこちらに向かって開く。
状況がつかめずに、わたしの頭は混乱した。
まさか、わたしのマドレーヌがきっかけで?
そりゃあ、食事はそういう行為のメタファーだとか、そういう話も聞いたことはあるし、わたしが作ったものを先生が食べている姿を見て、少しドキドキしていたのも事実だけど……。
そんなわたしの前で、先生は冷静に懐中スマホに目をやって、ため息交じりにつぶやいた。
「なるほど、そういうことか。まんまとしてやられたよ」
「えっ? ……どういうことですか」
「ロック解除の判定条件は、映像でも音声でも荷重でもなかった。ただ単純に“時間経過”だったのだよ」
「それじゃあ……」
「一定の時間が経てば勝手に扉が開く仕組みだ。そこのプレートに書かれていたのはミスリードに過ぎない」
先生は苦々しくそう言いながら、立ち上がる。
「密室に男女がふたりで閉じ込められ、協力し合って脱出を試みる――否が応にも親密になろうというものだ。まったく、言われてみれば実に彼らしい皮肉の効いた仕掛けだよ」
なるほど、そういうこと……。
つくづく、状況に流されて早まったことをしなくて良かったと思う。
……良かった、かな?
「しかし我々はこうして、軽率な行為に及ぶことなく冷静に、正解の行動にたどり着けたわけだ。奴の仕掛けたトラップに見事に勝利したと言えるだろう」
先生たちの勝ち負けの基準はよくわからないけれど、とにかく無事にこの部屋から出られるならそれでいい。
わたしも、先生に続いて立ち上がろうとした。
「あ……っ」
正座をしていたので足先がしびれて、わたしは少しよろけてしまう。
……だってそうでしょう。メイド服での正しい座り方なんて誰からも教わってないし。
しびれたと言ってもほんの少しで、踏みとどまろうと思えば、踏みとどまることはできただろうと思う。
でもわたしの頭の中に、そのときふっと、ずるい考えが浮かんでしまった。
幼児がかまってほしくてわざと悪戯をするような、そんな幼稚なずるさ。
わたしはふっと身体の力を抜いて、勢いに身を任せる。
よろけたわたしを、六堂先生はとっさに両手で受け止めてくれた。
わたしの肩から二の腕にかけてのあたり、メイド服の生地ごしに、先生の指先の熱と、込められた力の強さを、わたしは肌で感じた。
それはとても、『抱きとめた』なんてロマンチックな語彙じゃない。
先生が書く小説の中でならたぶん、『支えた』とか、そんなそっけない3文字で簡潔に片付けられてしまうような動作。
でもそれは、わたしにとっては、何十文字、もしかしたら何百文字にもなってしまうかもしれない触れ合いで――
「申し訳ありません、ご主人様」
わたしは先生からそっと身を離して、姿勢を正して頭を下げる。
「支障ない。メイドの安全を守るのは主人の務めだ」
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