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第2章 猫目の怪異
第16話 蝶々と蜘蛛の巣
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「まぁまぁ、殿方お二人でなにやら随分と楽しそうにお話なさっているのね」
波左間剛は神田にある喫茶店 東風亭の2階の空き部屋に下宿させてもらっている。
「ああ、千春さん、いやいや、別にそんなことは」
悠木千春はこの東風亭の女主人 初枝の一人娘である。
「荷物の整理など別に一人で出来ると言ったのですが、幸太郎がやらせろと聞かないものですから」
長谷川幸太郎と剛は同郷で、静岡の片田舎から先に上京したのは幸太郎のほうであった。東風亭に剛を紹介したのは幸太郎であったが、幸太郎はそれほど熱心に初枝に頼み込んだわけではなかった。
「片付けのお手伝いでしたら、私に言っていただければよろしかったのに……のどが渇いたでしょう。冷たいお茶をお持ちしましたわよ」
千春は丸い鉄製のお盆に氷の一つずつ入ったグラス二つと布製のコースターと水差し、そして白いふきんを載せて部屋の入り口に立っていた。
「これは、申し訳ない。どうぞ、お入りください。まだ散らかっていますが」
まさか借主に「狭いところ」だとか「むさくるしいところ」などという言葉は謙遜でも使えない。実際、散らかっているといっても、ダンボール二つ分の荷物のうち、衣類はまだダンボールの中で、書斎で使う文房具や辞書や図鑑を取り出して並べているところで、真ん中にはガランとしたスペースが開いている。
「まぁ、綺麗な蝶々」
部屋の隅に追いやっていたちゃぶ台を幸太郎が部屋の真ん中に置き、千春を中に通す。白のワンピースから可愛らしい足がたたみの上を小さな歩幅で静かに歩く姿に、幸太郎も剛もうっかり見とれてしまっていた。
「都会の若い女性の中には虫を怖がる人も少なくないと聞いていますが、千春さんは平気ですか?」
剛は幸太郎と話すときとよりも少しトーンの低い声でやさしく尋ねた。
「さぁ、どうかしらね。たとえば公園や野原で見る蝶はそのまま自然に溶け込んで見えますけれど、街中で突然であったら、ちょっと気味が悪いって思うのかもしれませんわね」
「なるほど、そういうものですかね。これは面白い。なぁ、そう思わないか、幸太郎」
千春はちゃぶ台の前に慎み深くスカートの裾に気を付けながらただし、滑らかに膝を落とした。ちゃぶ台の上にお盆を置くき、コースターを幸太郎と剛の座るべき位置に並べて布きんを自分の手元に置いた。
「ふうむ、俺にはわからん。どこで見ても蝶は蝶だし、蜘蛛は蜘蛛だ」
千春はブリキ製の水差しを持ち上げてゆっくりと傾け、グラスに麦茶を注ぐ。四角い氷が徐々に水面に押し上げられ飲み口を越えない位置でぴたりと止まる。水しぶき一つ上げずにふたつのグラスを均一にそろえると、細く白い指先を使って、最小限の接触面積でグラスを持ち上げ、コースターの上に乗せた。
その所作の一つ一つが優雅でもあり、可憐であった。
幸太郎は、席に着くように千春に促されると、手早く口の開いたダンボールを部屋の隅に追いやり、ちゃぶ台の横に胡坐を書いて座った。剛は書斎机にノートを置き、幸太郎から少し放れた右横に座る。丸いちゃぶ台を囲って三人の位置関係は正三角形になった。
「蝶はともかく、蜘蛛は苦手ですわ。どうぞ、お召し上がりになって」
幸太郎が大きな声で「ご馳走になります」と言い、剛は「いただきます」と遠慮がちな声でそれに続き、コップに手を伸ばす。
「蝶や蛾やトンボ、蜂や蟻、それにバッタや蝿に蚊、昆虫と言ってもひと括りに出来ないところが面白い。特に蜘蛛やムカデといった虫といっても昆虫と違う生き物たちは、どちらかというと嫌われるからね。足が多いというのはより人間の姿から離れていくから、余計なのかもしれないと、僕は考えているんですよ」
ちゃぶ台の上の図鑑をめくりながら、剛は蜘蛛のページを探し当てて、幸太郎に見せた。
「ムカデは俺も苦手だが、蜘蛛は蜘蛛の巣に触れたときのあの感触は好かんが、別に蜘蛛が人に害を及ぼすこともない。怖がる必要もないだろう」
幸太郎はコップの麦茶を半分以上ひと飲みにし、図鑑を眺めた。
「こうしてみると、綺麗な蜘蛛もいるのね。でも、もし女性が蜘蛛の絵柄の服を着ていたら、それはそれで男性はどう思うのかしらね」
悪戯っぽく笑う千春の視線は幸太郎と剛の間を行ったりきたりしている。
幸太郎は、千春が蜘蛛の絵柄の着いたワンピースを着ている姿を想像しようとして失敗し、苦笑した。
「なかなかに、面妖なことになるでしょうな」
剛には想像ができたのかと、幸太郎は少しばかり、悔しかった。
「しかし、江戸の時代には蜘蛛の巣柄は、縁起物として重宝されたという歴史もありますよ。大正の頃にも少し流行ったのではなかったかな」
剛は妹の着物の中に、蜘蛛の巣を模したものがあったのを思い出していた。たしか大正の何年だったか、両親が東京に行った折に、珍しいものが手に入ったと言って妹に一度だけ着せたことがあったが、幼かった妹にはまだ早かったなどと言っていた。
「まぁ、剛さんは本当にいろいろと博学でいらっしゃるのね。勉強になりますわ」
千春はそういいながら幸太郎におかわりをするかと目で合図し、幸太郎はコップを差し出した。
「なるほど、そういうこともあるのだな。たしかにあの蜘蛛の巣の構造は実によく出来ている。あれを人が手で作ろうと思っても、なかなかああはいかない。まして一人で造るとなれば、人は蜘蛛のように手足が八本会ったとしても叶うまい」
さすが建築を生業としている幸太郎らしい発想だと剛は歓心をした。
「しかも種類によっては、毎日巣を作るんですよ。明け方にね」
剛も麦茶のおかわりを頂き、ふと、あることを思いついた。
「しかしなるほど。先ほどの千春さんの蝶の話ですが、たとえばこうして開け放った窓から蝶が入ってきたとしたら、僕でもびっくりするでしょう。そこにいない、ここには来ないと思っている生き物が現れるというのは、やはり怖いものなのかもしれませんね」
剛のその言葉は千春に向かって話しているようで、視線は何処か遠くを見ていた。
「そうですわね。怖いというか……不気味ですわね。何か意味があって現れたんじゃないかって、余計なことを考えてしまいますわ」
剛は、腕組みをして、何かぶつぶつとつぶやくと、這って書斎机のところに行き、ノートを手にしてページをめくり、そこに鉛筆で書き足した。
"其処に在らざるもの、人の恐れるところなり"
「ほう、また、なにか思いついたかよ」
なにごとが起きたのか、戸惑っている千春に幸太郎が諭すようにそういうと、剛は頭をかきながら、申し訳なさそうに答えた。
「気になることをこうして書きとめておくと、いずれ点と点が結びつき、線になって、それがだんだんと形を現してくることがあるんです。僕の"思考法"とでもいいますか。隠されたものをあぶりだす作法のようなものでして、どうか、気になさらずに」
「そうなのですね。なんだかわかりませんが、お役に立てたのでしたら光栄ですわ。いけない、ついつい長居をしてしまいましたわ。お母様のお手伝いをしないといけませんのに」
千春はすっと立ち上がり、またあとでおぼんごと取りに来るからと告げて部屋を出た。
千春が去った部屋は、照明が一つ消えたかのように薄暗く感じられた。
チュン、チュン
チュン、チュン
(男の人って、すぐに若い女に気を取られて、困ったものね)
「おお、こいつのことをすっかり忘れていた。ほれ、この鳥かごを使え」
幸太郎は部屋の入り口に置いてある風呂敷を持ち上げて包みを解いた。中から竹製の四角い鳥かごを取り出し、剛に手渡した。
「これはなかなかのものじゃないか。ありがたく使わせてもらうよ。幸太郎」
剛はうれしそうに鳥かごを腕の中でひと回しして眺め、籠の扉を開けて鈴音に呼びかけた。
「ほら、これで万が一野良猫やカラスが部屋に入り込んでも安心だ」
鈴音は剛の袖から跳ねるように畳の上を歩き、しばらく首をかしげながら鳥かごを眺めると、籠の中に入っていった。
「ほう、気に入ったようだな」
幸太郎が鳥かごの中のスズメを覗き込む。
チュン、チュン
チュン、チュン
(悪くないわね、幸太郎っていかついけど、優しいのね)
「幸太郎のことも気に入ったようだよ」
「スズメに恩を売ったら、いずれいいこともあるだろう。スズメのお宿とは言わんが、何か祟るようなことが在れば、それを回避する助けくらいは期待してもいいのだろうか」
剛は大きな声で笑い、幸太郎もおかしなことを言ってしまった、忘れてくれと鈴音に謝った。
二人は部屋の片付けもそこそこに、いわくつきの場所――幽霊坂へ向かった。
波左間剛は神田にある喫茶店 東風亭の2階の空き部屋に下宿させてもらっている。
「ああ、千春さん、いやいや、別にそんなことは」
悠木千春はこの東風亭の女主人 初枝の一人娘である。
「荷物の整理など別に一人で出来ると言ったのですが、幸太郎がやらせろと聞かないものですから」
長谷川幸太郎と剛は同郷で、静岡の片田舎から先に上京したのは幸太郎のほうであった。東風亭に剛を紹介したのは幸太郎であったが、幸太郎はそれほど熱心に初枝に頼み込んだわけではなかった。
「片付けのお手伝いでしたら、私に言っていただければよろしかったのに……のどが渇いたでしょう。冷たいお茶をお持ちしましたわよ」
千春は丸い鉄製のお盆に氷の一つずつ入ったグラス二つと布製のコースターと水差し、そして白いふきんを載せて部屋の入り口に立っていた。
「これは、申し訳ない。どうぞ、お入りください。まだ散らかっていますが」
まさか借主に「狭いところ」だとか「むさくるしいところ」などという言葉は謙遜でも使えない。実際、散らかっているといっても、ダンボール二つ分の荷物のうち、衣類はまだダンボールの中で、書斎で使う文房具や辞書や図鑑を取り出して並べているところで、真ん中にはガランとしたスペースが開いている。
「まぁ、綺麗な蝶々」
部屋の隅に追いやっていたちゃぶ台を幸太郎が部屋の真ん中に置き、千春を中に通す。白のワンピースから可愛らしい足がたたみの上を小さな歩幅で静かに歩く姿に、幸太郎も剛もうっかり見とれてしまっていた。
「都会の若い女性の中には虫を怖がる人も少なくないと聞いていますが、千春さんは平気ですか?」
剛は幸太郎と話すときとよりも少しトーンの低い声でやさしく尋ねた。
「さぁ、どうかしらね。たとえば公園や野原で見る蝶はそのまま自然に溶け込んで見えますけれど、街中で突然であったら、ちょっと気味が悪いって思うのかもしれませんわね」
「なるほど、そういうものですかね。これは面白い。なぁ、そう思わないか、幸太郎」
千春はちゃぶ台の前に慎み深くスカートの裾に気を付けながらただし、滑らかに膝を落とした。ちゃぶ台の上にお盆を置くき、コースターを幸太郎と剛の座るべき位置に並べて布きんを自分の手元に置いた。
「ふうむ、俺にはわからん。どこで見ても蝶は蝶だし、蜘蛛は蜘蛛だ」
千春はブリキ製の水差しを持ち上げてゆっくりと傾け、グラスに麦茶を注ぐ。四角い氷が徐々に水面に押し上げられ飲み口を越えない位置でぴたりと止まる。水しぶき一つ上げずにふたつのグラスを均一にそろえると、細く白い指先を使って、最小限の接触面積でグラスを持ち上げ、コースターの上に乗せた。
その所作の一つ一つが優雅でもあり、可憐であった。
幸太郎は、席に着くように千春に促されると、手早く口の開いたダンボールを部屋の隅に追いやり、ちゃぶ台の横に胡坐を書いて座った。剛は書斎机にノートを置き、幸太郎から少し放れた右横に座る。丸いちゃぶ台を囲って三人の位置関係は正三角形になった。
「蝶はともかく、蜘蛛は苦手ですわ。どうぞ、お召し上がりになって」
幸太郎が大きな声で「ご馳走になります」と言い、剛は「いただきます」と遠慮がちな声でそれに続き、コップに手を伸ばす。
「蝶や蛾やトンボ、蜂や蟻、それにバッタや蝿に蚊、昆虫と言ってもひと括りに出来ないところが面白い。特に蜘蛛やムカデといった虫といっても昆虫と違う生き物たちは、どちらかというと嫌われるからね。足が多いというのはより人間の姿から離れていくから、余計なのかもしれないと、僕は考えているんですよ」
ちゃぶ台の上の図鑑をめくりながら、剛は蜘蛛のページを探し当てて、幸太郎に見せた。
「ムカデは俺も苦手だが、蜘蛛は蜘蛛の巣に触れたときのあの感触は好かんが、別に蜘蛛が人に害を及ぼすこともない。怖がる必要もないだろう」
幸太郎はコップの麦茶を半分以上ひと飲みにし、図鑑を眺めた。
「こうしてみると、綺麗な蜘蛛もいるのね。でも、もし女性が蜘蛛の絵柄の服を着ていたら、それはそれで男性はどう思うのかしらね」
悪戯っぽく笑う千春の視線は幸太郎と剛の間を行ったりきたりしている。
幸太郎は、千春が蜘蛛の絵柄の着いたワンピースを着ている姿を想像しようとして失敗し、苦笑した。
「なかなかに、面妖なことになるでしょうな」
剛には想像ができたのかと、幸太郎は少しばかり、悔しかった。
「しかし、江戸の時代には蜘蛛の巣柄は、縁起物として重宝されたという歴史もありますよ。大正の頃にも少し流行ったのではなかったかな」
剛は妹の着物の中に、蜘蛛の巣を模したものがあったのを思い出していた。たしか大正の何年だったか、両親が東京に行った折に、珍しいものが手に入ったと言って妹に一度だけ着せたことがあったが、幼かった妹にはまだ早かったなどと言っていた。
「まぁ、剛さんは本当にいろいろと博学でいらっしゃるのね。勉強になりますわ」
千春はそういいながら幸太郎におかわりをするかと目で合図し、幸太郎はコップを差し出した。
「なるほど、そういうこともあるのだな。たしかにあの蜘蛛の巣の構造は実によく出来ている。あれを人が手で作ろうと思っても、なかなかああはいかない。まして一人で造るとなれば、人は蜘蛛のように手足が八本会ったとしても叶うまい」
さすが建築を生業としている幸太郎らしい発想だと剛は歓心をした。
「しかも種類によっては、毎日巣を作るんですよ。明け方にね」
剛も麦茶のおかわりを頂き、ふと、あることを思いついた。
「しかしなるほど。先ほどの千春さんの蝶の話ですが、たとえばこうして開け放った窓から蝶が入ってきたとしたら、僕でもびっくりするでしょう。そこにいない、ここには来ないと思っている生き物が現れるというのは、やはり怖いものなのかもしれませんね」
剛のその言葉は千春に向かって話しているようで、視線は何処か遠くを見ていた。
「そうですわね。怖いというか……不気味ですわね。何か意味があって現れたんじゃないかって、余計なことを考えてしまいますわ」
剛は、腕組みをして、何かぶつぶつとつぶやくと、這って書斎机のところに行き、ノートを手にしてページをめくり、そこに鉛筆で書き足した。
"其処に在らざるもの、人の恐れるところなり"
「ほう、また、なにか思いついたかよ」
なにごとが起きたのか、戸惑っている千春に幸太郎が諭すようにそういうと、剛は頭をかきながら、申し訳なさそうに答えた。
「気になることをこうして書きとめておくと、いずれ点と点が結びつき、線になって、それがだんだんと形を現してくることがあるんです。僕の"思考法"とでもいいますか。隠されたものをあぶりだす作法のようなものでして、どうか、気になさらずに」
「そうなのですね。なんだかわかりませんが、お役に立てたのでしたら光栄ですわ。いけない、ついつい長居をしてしまいましたわ。お母様のお手伝いをしないといけませんのに」
千春はすっと立ち上がり、またあとでおぼんごと取りに来るからと告げて部屋を出た。
千春が去った部屋は、照明が一つ消えたかのように薄暗く感じられた。
チュン、チュン
チュン、チュン
(男の人って、すぐに若い女に気を取られて、困ったものね)
「おお、こいつのことをすっかり忘れていた。ほれ、この鳥かごを使え」
幸太郎は部屋の入り口に置いてある風呂敷を持ち上げて包みを解いた。中から竹製の四角い鳥かごを取り出し、剛に手渡した。
「これはなかなかのものじゃないか。ありがたく使わせてもらうよ。幸太郎」
剛はうれしそうに鳥かごを腕の中でひと回しして眺め、籠の扉を開けて鈴音に呼びかけた。
「ほら、これで万が一野良猫やカラスが部屋に入り込んでも安心だ」
鈴音は剛の袖から跳ねるように畳の上を歩き、しばらく首をかしげながら鳥かごを眺めると、籠の中に入っていった。
「ほう、気に入ったようだな」
幸太郎が鳥かごの中のスズメを覗き込む。
チュン、チュン
チュン、チュン
(悪くないわね、幸太郎っていかついけど、優しいのね)
「幸太郎のことも気に入ったようだよ」
「スズメに恩を売ったら、いずれいいこともあるだろう。スズメのお宿とは言わんが、何か祟るようなことが在れば、それを回避する助けくらいは期待してもいいのだろうか」
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