ざまあニート系ロリは、水の聖女として復讐を始める

野うさぎ

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第1章 水属性の聖女は、鈴木氷雨なのでござる!

第8話 初恋との再会なのでござる!

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 あたくしは、水の聖女の討伐戦に負けてしまった。
 親とは不仲、そして、姉には住まわしてもらっている形で、あたくしは無一文の状態となるだろう。

「よく頑張ったでござるな」

 どこからか声がしたかと思うと、目の前にいたのは、佐藤君。
 鮫のパーカーを着た、緑髪の佐藤スズキ君という、あたくしの幼馴染だった。

「佐藤君・・・・?」

「強くなれなくても、水の聖女になれなくても、頑張ったでござるな。

これからは、ずっと一緒にいようでござるよ」

 あたくしは・・・・、あたしは泣いてしまった。

「ずっと、ずっと、頑張ったでござる・・・・!

頑張ったんだよ・・・・。

佐藤君に会いたくて、あたくしは強くなりたくて・・・・・。


あたしが、ここで負けたら、佐藤君に会えないんじゃないかって、ずっと・・・・・」


「君には、幸せになってほしいでござるよ。

わたくしに守られてばかりでいいでござる。

だから、わたくしと結婚しようなのでござる」

「うん、あたしはずーと、佐藤君だけが、スズキ君だけが大好き・・・・」

 水の聖女にはなれなくても、あたしは、スズキ君と再会することができた。

 この10年間、あたしは幼馴染と再会することのためだけに頑張ってきた。
 だから、強くなれなかったら、聖女討伐戦に負けたら、終わりと思っていたけれど、向こうから会いに来てくれるとは思わなかった。

 あたしと、スズキ君は二人になれた。
 
 あたしは、ひさめ君にある日に会いに行った。

「叔母さん、しばらくどこに行ってたの?

帰ってこなかったから、心配したよ」

「ごめん」

「叔母さん、鮫のパーカーは?

しかも、その髪の色・・・・。


いつもと、話し方が違う・・・・」

 あたしは、元の黒髪黒目となり、鮫のパーカーも着なくなり、話し方も普通に戻っていた。

「今まで、ありがとう、ひさめ君。

あたしは、これからは旅に出るよ」

「出るって・・・・?」

「あたしは、婚約者ができたの。

だから、同棲しようと思うからさ、ずっと一緒にいてくれてありがとう」

「そんな、急に?」

「ほんと、急だよね」

「叔母さん、なんか落ち着いてない?

何があったの?」

「なんでもない。

とにかく、ありがとう。

また、何かの縁があったら会おうね」

 あたしは、ひさめ君に挨拶をしたら、すぐに姿を消した。

 あたしの人生は、鈴木氷雨ではなく、佐藤氷雨としての人生が始まろうとした。
 まだ、結婚できる年齢でもないから、これから先の話だけど、まずは高校を卒業しよう。
 話はそこからだ。

 そして、両親に反発して、家出したことを謝ろうと今のあたしなら思える。
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