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1章 はじまり
16話 *欲望そして自覚
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琳太郎は果てて力尽きた晴柊をしばらく見つめた。頬は紅嘲し、開いた口から荒い呼吸が漏れている。何度か晴柊の顔を殴ったことがあったが、いつからかこの綺麗な顔に傷跡がつくのはもったいないと思うようになった。
身体も同じなのだがまだ暴力による支配は必要であるため、できるだけ痕が残らないように痛めつけるようにしていた。晴柊の細い腰を掴み、そのまま起き上がらせると、抱きかかえベットに乗せた。晴柊の腕が琳太郎の首後ろから離れ、力なくベットに落ちる。
中イキした直後でヒクついているピンク色の晴柊の秘所に、琳太郎は自分のものを当てがった。晴柊は再び意識がハッキリしたのか、久々の琳太郎の熱いモノにを見つめ、反射的に足を閉じようとしてしまう。琳太郎はお構いなしにディルドで十分にほぐされていたそこに自分のものを埋め込んだ。
「はは、あっついな。初めての中イキはどうだった?まだ意識飛ばすなよ。久々なんだから。」
「あ、んっぅ……、ぁあ、んっ!」
琳太郎が揺さぶり始める。さっきの無機質なディルドとは違う、熱く、時折脈打つ感覚が伝わる琳太郎のモノが、晴柊の敏感な壁を擦り上げた。膨れている前立腺を容赦なく亀頭で押し上げ、その度に晴柊は腰を浮かせるようにして喘いだ。身体をよじってそこに当たるのを避けるようにするので、琳太郎は晴柊の両腕を掴み、腰を振った。琳太郎の汗が、晴柊の身体に落ちる。
久々なのは琳太郎も同じだった。琳太郎は一層奥に自分のものを捻じ込むと、晴柊のお腹の中に直接注ぎ込むように精液を出した。じんわりとした温かい感覚に包まれる。
休憩なしに、琳太郎は動き続けた。晴柊の身体を横にし、上の足の太ももを抑え持ち上げる、松葉崩しの体勢で晴柊を責め立てた。
言いつけを守るように、晴柊は快感に涙を流しながらも、琳太郎の方に顔を向けた。時折眺めの瞬きをする度に、長く濡れたまつ毛が揺れ、ひと際大きな雫がぽろぽろと零れる。思ったより抵抗してこない晴柊に琳太郎は調教が進んでいることを実感する。
しかし、望んでいた躾が順調に進めば進むほど、晴柊自身が遠のいている気がして、琳太郎は何とも言えない気持ちを抱えた。
もっと、もっとだ。野瀬晴柊のすべてが欲しい。俺がいないと生きていけないようにしてやりたい。身体も、心も全て俺のものに。俺だけを見ろ、晴柊。
琳太郎のなかで明確に、欲望が芽生えた瞬間だった。ひと際奥に、ばちゅんっという大きな音を響かせるようにして一突きすると、琳太郎は腰をより一層激しく、自分より一回りほど小さい晴柊の身体に打ちつけた。晴柊の甘い声と吐息が、琳太郎の腰つきに合わせて発せられる。琳太郎はこの数日分を何度も何度も晴柊のナカに注ぎ込んだ。
♦
それからというもの、琳太郎の行動に僅かに変化がみられた。いつも情事が終わると晴柊をよそにすぐに仕事に戻っていた琳太郎が、晴柊を風呂に連れていくようになった。処理は気分で晴柊にやらせているのをみたり、手を出してきたりとまちまちではあったが、どちらにせよ晴柊には負担であった。でもあとに仕事がつかえているのもあり、もう一回戦とはならないのでまあいいかと受け入れていた。
そしてもう一つ。晴柊のもとに訪れられないときは、部下を通して電話が来る。そして、5分ほど他愛もない話をするのだった。晴柊は話すことなんてないと思っているのだが、今日は何を食べたのか、とか、よく寝れたのかとか、なんてことない質問ばかり投げかけてくる。
琳太郎は自分の気持ちが一方通行なことには、何ら焦りを見せていなかった。これからいくらでも時間はあると思っていたからだった。しかし、そんな余裕を見せていた琳太郎にかつてない衝撃と、晴柊を取り巻く大きな事件が起きることとなるのを、まだ彼は知らない――。
身体も同じなのだがまだ暴力による支配は必要であるため、できるだけ痕が残らないように痛めつけるようにしていた。晴柊の細い腰を掴み、そのまま起き上がらせると、抱きかかえベットに乗せた。晴柊の腕が琳太郎の首後ろから離れ、力なくベットに落ちる。
中イキした直後でヒクついているピンク色の晴柊の秘所に、琳太郎は自分のものを当てがった。晴柊は再び意識がハッキリしたのか、久々の琳太郎の熱いモノにを見つめ、反射的に足を閉じようとしてしまう。琳太郎はお構いなしにディルドで十分にほぐされていたそこに自分のものを埋め込んだ。
「はは、あっついな。初めての中イキはどうだった?まだ意識飛ばすなよ。久々なんだから。」
「あ、んっぅ……、ぁあ、んっ!」
琳太郎が揺さぶり始める。さっきの無機質なディルドとは違う、熱く、時折脈打つ感覚が伝わる琳太郎のモノが、晴柊の敏感な壁を擦り上げた。膨れている前立腺を容赦なく亀頭で押し上げ、その度に晴柊は腰を浮かせるようにして喘いだ。身体をよじってそこに当たるのを避けるようにするので、琳太郎は晴柊の両腕を掴み、腰を振った。琳太郎の汗が、晴柊の身体に落ちる。
久々なのは琳太郎も同じだった。琳太郎は一層奥に自分のものを捻じ込むと、晴柊のお腹の中に直接注ぎ込むように精液を出した。じんわりとした温かい感覚に包まれる。
休憩なしに、琳太郎は動き続けた。晴柊の身体を横にし、上の足の太ももを抑え持ち上げる、松葉崩しの体勢で晴柊を責め立てた。
言いつけを守るように、晴柊は快感に涙を流しながらも、琳太郎の方に顔を向けた。時折眺めの瞬きをする度に、長く濡れたまつ毛が揺れ、ひと際大きな雫がぽろぽろと零れる。思ったより抵抗してこない晴柊に琳太郎は調教が進んでいることを実感する。
しかし、望んでいた躾が順調に進めば進むほど、晴柊自身が遠のいている気がして、琳太郎は何とも言えない気持ちを抱えた。
もっと、もっとだ。野瀬晴柊のすべてが欲しい。俺がいないと生きていけないようにしてやりたい。身体も、心も全て俺のものに。俺だけを見ろ、晴柊。
琳太郎のなかで明確に、欲望が芽生えた瞬間だった。ひと際奥に、ばちゅんっという大きな音を響かせるようにして一突きすると、琳太郎は腰をより一層激しく、自分より一回りほど小さい晴柊の身体に打ちつけた。晴柊の甘い声と吐息が、琳太郎の腰つきに合わせて発せられる。琳太郎はこの数日分を何度も何度も晴柊のナカに注ぎ込んだ。
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それからというもの、琳太郎の行動に僅かに変化がみられた。いつも情事が終わると晴柊をよそにすぐに仕事に戻っていた琳太郎が、晴柊を風呂に連れていくようになった。処理は気分で晴柊にやらせているのをみたり、手を出してきたりとまちまちではあったが、どちらにせよ晴柊には負担であった。でもあとに仕事がつかえているのもあり、もう一回戦とはならないのでまあいいかと受け入れていた。
そしてもう一つ。晴柊のもとに訪れられないときは、部下を通して電話が来る。そして、5分ほど他愛もない話をするのだった。晴柊は話すことなんてないと思っているのだが、今日は何を食べたのか、とか、よく寝れたのかとか、なんてことない質問ばかり投げかけてくる。
琳太郎は自分の気持ちが一方通行なことには、何ら焦りを見せていなかった。これからいくらでも時間はあると思っていたからだった。しかし、そんな余裕を見せていた琳太郎にかつてない衝撃と、晴柊を取り巻く大きな事件が起きることとなるのを、まだ彼は知らない――。
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