9 / 9
終章 ~ジュラン閣下のやんごとなき道楽~
しおりを挟む
そういえば……と、ライヨウはそもそもの本題を思い出し、蘭花に口を開いた。
「妈、オレが此処に来た理由なんだけど……」
ほんの少し、かしこまったライヨウは、言いにくそうに続ける。
「その、MANAについて教えて欲しいというか、あわよくば、ちょこっとだけ、ちょうだいというか……」
「ん? お前のAIが、しっかり記録しとるだろう?」
は? 蘭花の軽い返答に、ライヨウの目が点になった。
「その怪我の原因……覚えてないのか……」
「脳の負傷ということを考慮したとしても、コイツの頭じゃ、ある意味仕方がない」
ジュッドと修司のこそこそと、かつ、辛辣なる暴言に、ライヨウがキッ! と睨みつける。
「ツキコ!」
「はーい! 戦闘データおよび、MANAの測定記録は、ばーっちり! マスター・ジュランに転送済です!」
ぶいっ! と、ゴキゲンなAIは、主に対し、ピースサインで答えた。
「……」
調子に乗り過ぎたか、無言でジト目のライヨウに、ふぇッ……と、ツキコは言葉を詰まらせる。
「そ……そもそも、マスター・ライヨウが命じたセキュリティ突破の件なんですけど、パスワード、全然合ってなかったじゃないですか!」
「へ? マジで?」
今度はライヨウが、虚を突かれた顔をした。
以前……まだ、あちら側の世界を知らなかった頃……ライヨウとジュランが花商会のセキュリティを突破しようとした際、使われていたパスワード「AZUSA1955」。
意味としては、父と二人の息子と引き離された1955年……我が母ながら、実に恨みの籠ったパスワードを設定していたものだと、記憶していた。
変えるとしても、精々、自分の名前を加えて混ぜるくらいだと、予測していたのだが……。
「フンッ……何年も何十年も、過去の暗ぁーい出来事を、引きずっていられるかいッ!」
蘭花は実に「ドヤぁ」と言いたげな表情で、一枚のカードを息子に見せた。
「え……江藤、蘭花……?」
蘭花の顔写真の入った、日本国の運転免許証。しかし、その名前は、龍ではなく、江藤。
「……偽造?」
「バカを言えッ! 本物だ本物!」
母の杖を、四度目にしてようやく、白羽取りの要領でライヨウは受け止めた。
九十にまだ届いていないとはいえ、何処にそんな力があるのか……ギリギリと母と力比べをしていると、背後から新たな……ライヨウにとって、懐かしい声がした。
「……正式に、籍を、入れてもらったんですよ」
「と……とーちゃん?」
はい。と、人の好さそうな老紳士……そういう言葉がピッタリな、こ洒落た格好の車椅子の老人が、若い女性に付き添われて室内に入ってくる。
よくよくライヨウが見てみれば、車椅子の老人と、蘭花のシワの刻まれた左手の薬指には、艶のある銀の細い揃いの指輪が、光に反射し輝いていた。
「人の恋路を邪魔する虫が、全員黄泉国へ降るまで、ざっと五十年ほど、かかりましたけど、ネ」
茶目っ気たっぷりに微笑みながら、物騒なセリフを吐く父……梓砂に、息子は思わず苦笑する。
年相応と言われればそうなのだが、『異能の一族』出身の母とは違って普通の人間である父は、百歳近い年齢でもあることから、ずいぶんと体力が衰え、弱っているようではある。
しかし、それを差し引いても、顔色はすこぶる良く、表情も明るい。
「……いくつになっても、お熱いことで」
本人たちは、しあわせ、なんだろうなーと、ぼんやりとライヨウは思った。
「おう、熱いぞ。なにせこれから、十回目の結婚記念日のデート、だからな」
邪魔するんじゃないぞ。とばかりに、シッシッと手を振る母に、「ごゆっくり」と、複雑な心境でライヨウはひらひらと手を振る。
今まで、両親が揃って、二人で笑っているところなど、想像したことがなかった。否、考えたことすらなかった。
1955年、母と、当時はまだ母の腹にいた妹と引き離され、父と弟と一緒に大陸から日本へ帰ってきた。
しかし、『異能の一族』の力に怯えた者たちに、父とも引き離され、ライヨウは弟とともに、監視されながら成長した。
自分がこの世界から消えてから、二十七年の歳月は、予想の斜め上の結果をもたらしていて……。
「ジュランの野郎も、驚くだろうな……」
ぽつり……と、呟いたライヨウの声が聞こえたのか、あぁ、そうだ。と、蘭花はニヤリと笑った。
「たぶん、ジュランは……」
「あぁ、お帰りなさい! 成果は上々で……」
ジュランの言葉が終わる前に、ライヨウはジュランの顔面に、ストレートパンチをお見舞いした。
『異能の一族』の血で生まれつき頑丈である代わり、双子の弟であるジュランの受けるダメージがそのまま肩代わりする体質……タネを明かせば、それ故に、ジュランは毒も刺客も受け付けないのであるが……ライヨウは、例によって、自分の顔面がものすごく痛かった。
でも、構うものか。
「……どうしました?」
態勢を崩して尻餅をついたものの、平然とした顔で自分に問うジュランに心底腹が立ち、二発目を喰らわそうとしたところでジュッドに羽交い絞めにされ、やむなくライヨウは怒鳴った。
「おまえッ! 最初から知っていたって、どーゆーことだよ!」
「え? ……あぁ……あははは……バレちゃいました?」
ジュランはポリポリと頬をかきながら、「白状、しましょうか」と、ジュッドの手に持つタブレットを手に取る。
「この中には、アプリケーションと言いますが……そうですね。ファミコンで言うカセットが、いくつも入っています」
そのうちの一つを、ジュランは起動させた。すると、見覚えのある社章が画面いっぱいに表示される。
「コレ……」
「えぇ、花商会の社章ですね」
淡々と答える弟を、再びライヨウは締め上げた。
「なんで最初から妈絡みの案件だって、言わねーんだよッ!」
「だって最初から言ったら、全力でトンズラするでしょう? 兄さんってば」
うぐッ……と、ライヨウは詰まる。
一度会ってみれば、なんとでもなかったが……確かに最初から「母に会いに」は、行けなかった……し、途中で散々駄々をこねた事を思い出す。
「良かったじゃないですか。オレはMANAの情報を手に入れる事ができましたし、兄さんは、幸せな父さんと妈に会えたんですから」
結果は万々歳です。ニッコリと笑う弟に、ライヨウはもしかして……と、問う。
「……もしかして、お前が、会いたかったんじゃ」
「そんなワケ、ないでしょう?」
兄さんと違って、そんな感情は自分の中にはありません。と、バッサリと斬り捨てて、ジュランは踵を返して、室内の大型モニターに向く。
ライヨウはジュランを深追いせずに、背中に向かって声をかけた。
「妈からの伝言。何年後でもいいし、心の整理がついたらでいいから、とーちゃんと妈の葬式、それぞれちゃんと、二人で来い……だって」
オレたちの事故の後、空の棺の前で泣かせた罰なんだと……。ライヨウの言葉に、振り返ることなく、ジュランがハッキリした声で答えた。
「お断りします」
小さな声で、ブツブツと、「なんでオレが……」と続いたことを、ライヨウは聴き洩らさなかった。内心、ニヤニヤとしていたところで、ジュランは、ライヨウにプリントアウトした紙を、封に入れて渡した。
「それじゃぁ、次はコレ、お願いします」
「は?」
思わず、ライヨウとジュッドが紙に目をおとす。
「……なんだコレ?」
「うげッ! 宛名、親父じゃねーか」
ジュッドが悲鳴に近い声をあげた。ジュッドもジュッドでややこしい出生をしており、特に、父親との仲は最悪である。
「この間大破して修理した、コウガ殿への請求書です。こちらとしては別に公にしてもいいんですけど、彼から「非公式」と言われてますので……秘密裏に、届けて来てくださいね?」
「アイツ、また単身で敵対国に殴り込みしやがったな……」
はぁぁぁぁ……と、気の重いジュッドのため息が、静かに室内に響いた。
ジュランが電書魔術の解析を終え、この世界で彼の技術を「再現」するのは、まだ、もう少し先の話。
しかし、かくして、ジュラン閣下のやんごとなき道楽は、今日も続く。
……巻き込まれるライヨウとジュッド、二人の悲鳴とため息とともに。
END
「妈、オレが此処に来た理由なんだけど……」
ほんの少し、かしこまったライヨウは、言いにくそうに続ける。
「その、MANAについて教えて欲しいというか、あわよくば、ちょこっとだけ、ちょうだいというか……」
「ん? お前のAIが、しっかり記録しとるだろう?」
は? 蘭花の軽い返答に、ライヨウの目が点になった。
「その怪我の原因……覚えてないのか……」
「脳の負傷ということを考慮したとしても、コイツの頭じゃ、ある意味仕方がない」
ジュッドと修司のこそこそと、かつ、辛辣なる暴言に、ライヨウがキッ! と睨みつける。
「ツキコ!」
「はーい! 戦闘データおよび、MANAの測定記録は、ばーっちり! マスター・ジュランに転送済です!」
ぶいっ! と、ゴキゲンなAIは、主に対し、ピースサインで答えた。
「……」
調子に乗り過ぎたか、無言でジト目のライヨウに、ふぇッ……と、ツキコは言葉を詰まらせる。
「そ……そもそも、マスター・ライヨウが命じたセキュリティ突破の件なんですけど、パスワード、全然合ってなかったじゃないですか!」
「へ? マジで?」
今度はライヨウが、虚を突かれた顔をした。
以前……まだ、あちら側の世界を知らなかった頃……ライヨウとジュランが花商会のセキュリティを突破しようとした際、使われていたパスワード「AZUSA1955」。
意味としては、父と二人の息子と引き離された1955年……我が母ながら、実に恨みの籠ったパスワードを設定していたものだと、記憶していた。
変えるとしても、精々、自分の名前を加えて混ぜるくらいだと、予測していたのだが……。
「フンッ……何年も何十年も、過去の暗ぁーい出来事を、引きずっていられるかいッ!」
蘭花は実に「ドヤぁ」と言いたげな表情で、一枚のカードを息子に見せた。
「え……江藤、蘭花……?」
蘭花の顔写真の入った、日本国の運転免許証。しかし、その名前は、龍ではなく、江藤。
「……偽造?」
「バカを言えッ! 本物だ本物!」
母の杖を、四度目にしてようやく、白羽取りの要領でライヨウは受け止めた。
九十にまだ届いていないとはいえ、何処にそんな力があるのか……ギリギリと母と力比べをしていると、背後から新たな……ライヨウにとって、懐かしい声がした。
「……正式に、籍を、入れてもらったんですよ」
「と……とーちゃん?」
はい。と、人の好さそうな老紳士……そういう言葉がピッタリな、こ洒落た格好の車椅子の老人が、若い女性に付き添われて室内に入ってくる。
よくよくライヨウが見てみれば、車椅子の老人と、蘭花のシワの刻まれた左手の薬指には、艶のある銀の細い揃いの指輪が、光に反射し輝いていた。
「人の恋路を邪魔する虫が、全員黄泉国へ降るまで、ざっと五十年ほど、かかりましたけど、ネ」
茶目っ気たっぷりに微笑みながら、物騒なセリフを吐く父……梓砂に、息子は思わず苦笑する。
年相応と言われればそうなのだが、『異能の一族』出身の母とは違って普通の人間である父は、百歳近い年齢でもあることから、ずいぶんと体力が衰え、弱っているようではある。
しかし、それを差し引いても、顔色はすこぶる良く、表情も明るい。
「……いくつになっても、お熱いことで」
本人たちは、しあわせ、なんだろうなーと、ぼんやりとライヨウは思った。
「おう、熱いぞ。なにせこれから、十回目の結婚記念日のデート、だからな」
邪魔するんじゃないぞ。とばかりに、シッシッと手を振る母に、「ごゆっくり」と、複雑な心境でライヨウはひらひらと手を振る。
今まで、両親が揃って、二人で笑っているところなど、想像したことがなかった。否、考えたことすらなかった。
1955年、母と、当時はまだ母の腹にいた妹と引き離され、父と弟と一緒に大陸から日本へ帰ってきた。
しかし、『異能の一族』の力に怯えた者たちに、父とも引き離され、ライヨウは弟とともに、監視されながら成長した。
自分がこの世界から消えてから、二十七年の歳月は、予想の斜め上の結果をもたらしていて……。
「ジュランの野郎も、驚くだろうな……」
ぽつり……と、呟いたライヨウの声が聞こえたのか、あぁ、そうだ。と、蘭花はニヤリと笑った。
「たぶん、ジュランは……」
「あぁ、お帰りなさい! 成果は上々で……」
ジュランの言葉が終わる前に、ライヨウはジュランの顔面に、ストレートパンチをお見舞いした。
『異能の一族』の血で生まれつき頑丈である代わり、双子の弟であるジュランの受けるダメージがそのまま肩代わりする体質……タネを明かせば、それ故に、ジュランは毒も刺客も受け付けないのであるが……ライヨウは、例によって、自分の顔面がものすごく痛かった。
でも、構うものか。
「……どうしました?」
態勢を崩して尻餅をついたものの、平然とした顔で自分に問うジュランに心底腹が立ち、二発目を喰らわそうとしたところでジュッドに羽交い絞めにされ、やむなくライヨウは怒鳴った。
「おまえッ! 最初から知っていたって、どーゆーことだよ!」
「え? ……あぁ……あははは……バレちゃいました?」
ジュランはポリポリと頬をかきながら、「白状、しましょうか」と、ジュッドの手に持つタブレットを手に取る。
「この中には、アプリケーションと言いますが……そうですね。ファミコンで言うカセットが、いくつも入っています」
そのうちの一つを、ジュランは起動させた。すると、見覚えのある社章が画面いっぱいに表示される。
「コレ……」
「えぇ、花商会の社章ですね」
淡々と答える弟を、再びライヨウは締め上げた。
「なんで最初から妈絡みの案件だって、言わねーんだよッ!」
「だって最初から言ったら、全力でトンズラするでしょう? 兄さんってば」
うぐッ……と、ライヨウは詰まる。
一度会ってみれば、なんとでもなかったが……確かに最初から「母に会いに」は、行けなかった……し、途中で散々駄々をこねた事を思い出す。
「良かったじゃないですか。オレはMANAの情報を手に入れる事ができましたし、兄さんは、幸せな父さんと妈に会えたんですから」
結果は万々歳です。ニッコリと笑う弟に、ライヨウはもしかして……と、問う。
「……もしかして、お前が、会いたかったんじゃ」
「そんなワケ、ないでしょう?」
兄さんと違って、そんな感情は自分の中にはありません。と、バッサリと斬り捨てて、ジュランは踵を返して、室内の大型モニターに向く。
ライヨウはジュランを深追いせずに、背中に向かって声をかけた。
「妈からの伝言。何年後でもいいし、心の整理がついたらでいいから、とーちゃんと妈の葬式、それぞれちゃんと、二人で来い……だって」
オレたちの事故の後、空の棺の前で泣かせた罰なんだと……。ライヨウの言葉に、振り返ることなく、ジュランがハッキリした声で答えた。
「お断りします」
小さな声で、ブツブツと、「なんでオレが……」と続いたことを、ライヨウは聴き洩らさなかった。内心、ニヤニヤとしていたところで、ジュランは、ライヨウにプリントアウトした紙を、封に入れて渡した。
「それじゃぁ、次はコレ、お願いします」
「は?」
思わず、ライヨウとジュッドが紙に目をおとす。
「……なんだコレ?」
「うげッ! 宛名、親父じゃねーか」
ジュッドが悲鳴に近い声をあげた。ジュッドもジュッドでややこしい出生をしており、特に、父親との仲は最悪である。
「この間大破して修理した、コウガ殿への請求書です。こちらとしては別に公にしてもいいんですけど、彼から「非公式」と言われてますので……秘密裏に、届けて来てくださいね?」
「アイツ、また単身で敵対国に殴り込みしやがったな……」
はぁぁぁぁ……と、気の重いジュッドのため息が、静かに室内に響いた。
ジュランが電書魔術の解析を終え、この世界で彼の技術を「再現」するのは、まだ、もう少し先の話。
しかし、かくして、ジュラン閣下のやんごとなき道楽は、今日も続く。
……巻き込まれるライヨウとジュッド、二人の悲鳴とため息とともに。
END
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
包帯妻の素顔は。
サイコちゃん
恋愛
顔を包帯でぐるぐる巻きにした妻アデラインは夫ベイジルから離縁を突きつける手紙を受け取る。手柄を立てた夫は戦地で出会った聖女見習いのミアと結婚したいらしく、妻の悪評をでっち上げて離縁を突きつけたのだ。一方、アデラインは離縁を受け入れて、包帯を取って見せた。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる