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新人元素騎士奮闘編
第六章 月夜の皇帝陛下
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「ねぇ! 君が伝説級?」
ステラにいいように言いくるめられ、息つく暇もなく帝都に戻ってきたと思ったモルガは、今度は着慣れない服を突然お仕着せられ、帝都の中央──炎の精霊を祀る神殿から見て、やや北側にそびえ立つ宮殿の、豪奢な謁見の間に通された。
一際豪華な椅子に座った青年が、テンションの高い声色で、モルガに声をかける。
モルガを皇帝の前へ連れてきたのは、チェーザレと名乗った、ルクレツィアの兄だという、あの白い服の騎士。
「な、なんじゃぁ?」
唖然とするモルガに、青年は目を輝かせている。チェーザレはこらえることなく、ニヤニヤと笑っていた。
そもそも、なんじゃ……その伝説級って。
「ねぇ! 伝説級! もっとこっち来て! そんなトコからじゃ、ぜんっぜん見えないから!」
「え……じゃが……」
隣のチェーザレを見上げ、伺いを立てる。
「構わない。陛下はお身体が弱く、足が不自由であらせられる」
よくよく見ると、彼の足元には、美しい飾りのついた二本の杖が置かれていた。
「ねー! 早くー!」
おそるおそる、そろーりと、青年に近づく。
皇族色である朱色の髪に、同じ色の瞳の青年。
体が弱い──と、今チェーザレは言った。確かに、日に焼けていない肌の色は白いが、背が高く細身で、顔色も良いし、健康状態はそこまで悪くはなさそうだ。
「名前は?」
「も……モルガナイト=ヘリオドールと申しま……」
頭を下げたモルガの髪を、皇帝陛下は突然、くしゃくしゃと撫でる。
モルガは驚き、思わず飛び上がった。
そんなモルガを気にした様子もなく、皇帝陛下は、「君の髪、とても綺麗な色だね!」と、満足そうに、にっこりと笑う。
どう見ても、彼の年齢はモルガより上だろう。しかし、彼のその言動は、下の弟であるアウインよりも、さらに下のサフィリンに近いものを感じる。
「ボクはね、ユーディン=バーミリオン! よろしく! 新しい元素騎士様!」
手袋越しに自分の手を握ってきた大きな手の、ぶんぶんと力強い握手と、彼の無邪気な笑顔に、モルガは、何と言って良いかわからなかった。
◆◇◆
「陛下は、心を病んでおられる」
謁見が終わり、とりあえず仮の住まいへとモルガを案内をするために待っていたルクレツィアに、思ったことを伝えたところ、ポツリ……と、彼女は答えた。
「元々聡明な方で、知能や知識は正常。先帝が亡くなって五年になるが、公務に支障が出たことはない。ただ……」
ルクレツィアは、目を伏せた。
「「心」の時間が、止まったままなのだ」
「心?」
モルガの言葉に、ルクレツィアはうなずく。
「陛下が足にお怪我をされ、お母上が、亡くなった十三年前から」
事故だったらしい──と、十三年前、四歳だったルクレツィアは、「覚えていないので伝聞でしか知らず、本当のところはわからないが」と、深くは語らなかった。
というか、ここにきて、てっきり十四、五歳くらいだと思っていたルクレツィアが、実は自分と同い年であることにモルガは気が付き、密かに驚いたことはさておき。
「髪を、触られただろう?」
「お……おう。そうじゃの」
クスっと、ルクレツィアは笑った。「やはりな」と、うなずく。
「陛下の亡くなった母上は、トレドット出身なのだ。私の父の、従妹にあたられる。……トレドットの民の、茶色の癖の強い髪が好きなのだそうだ」
特に貴様の髪は量が多く、実に触りごたえがありそうだからな。と、ルクレツィアがモルガの髪に手を伸ばし……そしてハッと気が付き、その手をひっこめた。
「つ……ついたぞ! とりあえず今日はこの部屋で休め。前任者の部屋があくまで、数日はこのままだろうが……あまり散らかすんじゃ無いぞ!」
◆◇◆
数時間が経過して。
広くてふかふかの寝台の上。
いつも兄弟と身を寄せ合い、時には寝相の悪いスフェーンとアックスに蹴り飛ばされながら眠っていたような環境から、百八十度がらりと変わったせいもあり、何度も何度もゴロゴロと転がるモルガは、限界を感じて飛び起きた。
「無理じゃ。眠れん」
『主様!』
うおッ! と、突然現れたルツに、びくりと肩を震わせる。
「ルツ……今までどこにおったんじゃ!」
シッ……と、幼い少女は表情を凍らせ、モルガの服を引っ張った。
『主様、此処は危険です。こちらへ』
危険……? ルツの言葉に眉を顰めながら、そっと静かに窓を開けた。
部屋履きから靴に履き替え、二階の窓から、外に飛び降りる。
「ったぁ……」
着地に足が痺れ、思わず膝をついた。
『急いで……主様』
見上げると、誰もいないハズの、先ほどまで自分がいた部屋からチラリチラリと明かりが揺れている。
ごくりと息を飲み、そしてルツに導かれるまま、モルガは真夜中の中庭を駆けた。
◆◇◆
庭園の開けた場所に、人影が一つ。
「あれぇ? こんばんは。どうしたの?」
「え……」
モルガは絶句。
天に輝く、三つの形の違う月明りに反射する、朱色の──炎の髪の色。
「へ……陛下……」
ユーディンは二本の杖を両手に持ち、足先まで隠れた裾の長い、白のゆったりとした夜着を纏って立っていた。
どういうことじゃ……? と、モルガはルツの姿を探す。
しかし、先ほどまで隣にいたルツは、いつの間にか姿を消していた。
「ルツ? どこに行ったんじゃ……」
「ルツって誰?」
えっとのぉ……と、モルガはどう説明していいか迷い、困ったように笑う。
ユーディンも、困ったように、眉を下げた。
「そんな事よりもさ、君、一体どちら側?」
「え?」
ヒュッと、モルガの鼻先を、何かがかすめた。
じんわりとモルガの鼻の頭が熱くなる。
ユーディンの手には、二本の杖。しかし、美しい装飾が施された鞘に隠され、その下から現れたのは、月の光が煌めく、銀色の刃。
モルガは目を見開き、思わず尻餅をつく。
と、同時に、茂みの奥から、黒服の人間が五人、飛び出してきた。
「ちょうどいい。まとめて始末するぞ」
応、と、黒服たちがうなずき合う。
「あぁ。ゴメンね。モルガ。君はこちら側みたいだね」
何が何だかわからない──ガクガクと震えるモルガに対し、ユーディンは目を細め、そして日常茶飯事だとでもいったような態度で、襲撃者たちを迎え撃つ。
「陛下……足……」
謁見した際、「陛下はお身体が弱く、足が不自由であらせられる」と、チェーザレは言っていた。
しかし、彼の太刀筋は、素人のモルガが見ても、物語に出てくる『剣豪』そのものであり、一人、また一人と、簡単に切り伏せてゆく。
驚いたのは襲撃者たちも同じようで、「話が違う」と、一様に口にしていた。
「だってさぁ、体弱いって言った方が、油断してくれるでしょ?」
モルガ以外、その言葉を聴く者はいなかったが、最後の一人を切り伏せて、ユーディンはニッコリと笑う。
返り血を浴び、全身真っ赤に染まってはいたが、彼の表情は、無邪気な子ども、そのままだった。
「陛下……その……」
腰を抜かしたままのモルガが、何と言っていいか、言葉を詰まらせながらユーディンに声をかける。
「んー、気にしなくていいよ。いつもの事だから」
「いえ、あの……足、今ので、壊れとらんかと……」
今度は、ユーディンが驚いた表情を浮かべた。
「凄い……よく、気がついたね……」
ユーディンは夜着の裾をめくりあげ、モルガに足を見せた。
「地面を蹴る音で……故郷は、鉱山と、技術屋の町じゃけぇ……義肢を使う人間は、よぉけおります。それに死んだ母が、医者を兼ねて、義肢装具士をしとりました」
ユーディンの両足の膝上から下は、刃と同じ──月の光を鈍く反射する、銀色の金属でできていた。
無理な体重をかけたせいか、左足の踵のパーツに、大きなヒビが入っている。
「ねぇ、モルガ。コレ、今晩中になおせる?」
「パーツと道具がありゃー、なんとか……」
一から義肢を作ることはさすがに無理だが、母が生きていた頃は母の、母が亡くなってからは姉の手伝いで、義肢は何度も触り、直したことがある。
決まり! と、ユーディンはモルガの手を引いた。
謁見の際は、手袋をしていたので気がつかなかったが──彼の白い手の皮膚は、硬くタコができており、先ほどの剣の腕は、彼の努力によるものだと、モルガでもうかがえた。
モルガは苦笑を浮かべながら、こくりと首を縦に振る。
VD技師への道が、またちょっと、遠のいたような気がした。
ステラにいいように言いくるめられ、息つく暇もなく帝都に戻ってきたと思ったモルガは、今度は着慣れない服を突然お仕着せられ、帝都の中央──炎の精霊を祀る神殿から見て、やや北側にそびえ立つ宮殿の、豪奢な謁見の間に通された。
一際豪華な椅子に座った青年が、テンションの高い声色で、モルガに声をかける。
モルガを皇帝の前へ連れてきたのは、チェーザレと名乗った、ルクレツィアの兄だという、あの白い服の騎士。
「な、なんじゃぁ?」
唖然とするモルガに、青年は目を輝かせている。チェーザレはこらえることなく、ニヤニヤと笑っていた。
そもそも、なんじゃ……その伝説級って。
「ねぇ! 伝説級! もっとこっち来て! そんなトコからじゃ、ぜんっぜん見えないから!」
「え……じゃが……」
隣のチェーザレを見上げ、伺いを立てる。
「構わない。陛下はお身体が弱く、足が不自由であらせられる」
よくよく見ると、彼の足元には、美しい飾りのついた二本の杖が置かれていた。
「ねー! 早くー!」
おそるおそる、そろーりと、青年に近づく。
皇族色である朱色の髪に、同じ色の瞳の青年。
体が弱い──と、今チェーザレは言った。確かに、日に焼けていない肌の色は白いが、背が高く細身で、顔色も良いし、健康状態はそこまで悪くはなさそうだ。
「名前は?」
「も……モルガナイト=ヘリオドールと申しま……」
頭を下げたモルガの髪を、皇帝陛下は突然、くしゃくしゃと撫でる。
モルガは驚き、思わず飛び上がった。
そんなモルガを気にした様子もなく、皇帝陛下は、「君の髪、とても綺麗な色だね!」と、満足そうに、にっこりと笑う。
どう見ても、彼の年齢はモルガより上だろう。しかし、彼のその言動は、下の弟であるアウインよりも、さらに下のサフィリンに近いものを感じる。
「ボクはね、ユーディン=バーミリオン! よろしく! 新しい元素騎士様!」
手袋越しに自分の手を握ってきた大きな手の、ぶんぶんと力強い握手と、彼の無邪気な笑顔に、モルガは、何と言って良いかわからなかった。
◆◇◆
「陛下は、心を病んでおられる」
謁見が終わり、とりあえず仮の住まいへとモルガを案内をするために待っていたルクレツィアに、思ったことを伝えたところ、ポツリ……と、彼女は答えた。
「元々聡明な方で、知能や知識は正常。先帝が亡くなって五年になるが、公務に支障が出たことはない。ただ……」
ルクレツィアは、目を伏せた。
「「心」の時間が、止まったままなのだ」
「心?」
モルガの言葉に、ルクレツィアはうなずく。
「陛下が足にお怪我をされ、お母上が、亡くなった十三年前から」
事故だったらしい──と、十三年前、四歳だったルクレツィアは、「覚えていないので伝聞でしか知らず、本当のところはわからないが」と、深くは語らなかった。
というか、ここにきて、てっきり十四、五歳くらいだと思っていたルクレツィアが、実は自分と同い年であることにモルガは気が付き、密かに驚いたことはさておき。
「髪を、触られただろう?」
「お……おう。そうじゃの」
クスっと、ルクレツィアは笑った。「やはりな」と、うなずく。
「陛下の亡くなった母上は、トレドット出身なのだ。私の父の、従妹にあたられる。……トレドットの民の、茶色の癖の強い髪が好きなのだそうだ」
特に貴様の髪は量が多く、実に触りごたえがありそうだからな。と、ルクレツィアがモルガの髪に手を伸ばし……そしてハッと気が付き、その手をひっこめた。
「つ……ついたぞ! とりあえず今日はこの部屋で休め。前任者の部屋があくまで、数日はこのままだろうが……あまり散らかすんじゃ無いぞ!」
◆◇◆
数時間が経過して。
広くてふかふかの寝台の上。
いつも兄弟と身を寄せ合い、時には寝相の悪いスフェーンとアックスに蹴り飛ばされながら眠っていたような環境から、百八十度がらりと変わったせいもあり、何度も何度もゴロゴロと転がるモルガは、限界を感じて飛び起きた。
「無理じゃ。眠れん」
『主様!』
うおッ! と、突然現れたルツに、びくりと肩を震わせる。
「ルツ……今までどこにおったんじゃ!」
シッ……と、幼い少女は表情を凍らせ、モルガの服を引っ張った。
『主様、此処は危険です。こちらへ』
危険……? ルツの言葉に眉を顰めながら、そっと静かに窓を開けた。
部屋履きから靴に履き替え、二階の窓から、外に飛び降りる。
「ったぁ……」
着地に足が痺れ、思わず膝をついた。
『急いで……主様』
見上げると、誰もいないハズの、先ほどまで自分がいた部屋からチラリチラリと明かりが揺れている。
ごくりと息を飲み、そしてルツに導かれるまま、モルガは真夜中の中庭を駆けた。
◆◇◆
庭園の開けた場所に、人影が一つ。
「あれぇ? こんばんは。どうしたの?」
「え……」
モルガは絶句。
天に輝く、三つの形の違う月明りに反射する、朱色の──炎の髪の色。
「へ……陛下……」
ユーディンは二本の杖を両手に持ち、足先まで隠れた裾の長い、白のゆったりとした夜着を纏って立っていた。
どういうことじゃ……? と、モルガはルツの姿を探す。
しかし、先ほどまで隣にいたルツは、いつの間にか姿を消していた。
「ルツ? どこに行ったんじゃ……」
「ルツって誰?」
えっとのぉ……と、モルガはどう説明していいか迷い、困ったように笑う。
ユーディンも、困ったように、眉を下げた。
「そんな事よりもさ、君、一体どちら側?」
「え?」
ヒュッと、モルガの鼻先を、何かがかすめた。
じんわりとモルガの鼻の頭が熱くなる。
ユーディンの手には、二本の杖。しかし、美しい装飾が施された鞘に隠され、その下から現れたのは、月の光が煌めく、銀色の刃。
モルガは目を見開き、思わず尻餅をつく。
と、同時に、茂みの奥から、黒服の人間が五人、飛び出してきた。
「ちょうどいい。まとめて始末するぞ」
応、と、黒服たちがうなずき合う。
「あぁ。ゴメンね。モルガ。君はこちら側みたいだね」
何が何だかわからない──ガクガクと震えるモルガに対し、ユーディンは目を細め、そして日常茶飯事だとでもいったような態度で、襲撃者たちを迎え撃つ。
「陛下……足……」
謁見した際、「陛下はお身体が弱く、足が不自由であらせられる」と、チェーザレは言っていた。
しかし、彼の太刀筋は、素人のモルガが見ても、物語に出てくる『剣豪』そのものであり、一人、また一人と、簡単に切り伏せてゆく。
驚いたのは襲撃者たちも同じようで、「話が違う」と、一様に口にしていた。
「だってさぁ、体弱いって言った方が、油断してくれるでしょ?」
モルガ以外、その言葉を聴く者はいなかったが、最後の一人を切り伏せて、ユーディンはニッコリと笑う。
返り血を浴び、全身真っ赤に染まってはいたが、彼の表情は、無邪気な子ども、そのままだった。
「陛下……その……」
腰を抜かしたままのモルガが、何と言っていいか、言葉を詰まらせながらユーディンに声をかける。
「んー、気にしなくていいよ。いつもの事だから」
「いえ、あの……足、今ので、壊れとらんかと……」
今度は、ユーディンが驚いた表情を浮かべた。
「凄い……よく、気がついたね……」
ユーディンは夜着の裾をめくりあげ、モルガに足を見せた。
「地面を蹴る音で……故郷は、鉱山と、技術屋の町じゃけぇ……義肢を使う人間は、よぉけおります。それに死んだ母が、医者を兼ねて、義肢装具士をしとりました」
ユーディンの両足の膝上から下は、刃と同じ──月の光を鈍く反射する、銀色の金属でできていた。
無理な体重をかけたせいか、左足の踵のパーツに、大きなヒビが入っている。
「ねぇ、モルガ。コレ、今晩中になおせる?」
「パーツと道具がありゃー、なんとか……」
一から義肢を作ることはさすがに無理だが、母が生きていた頃は母の、母が亡くなってからは姉の手伝いで、義肢は何度も触り、直したことがある。
決まり! と、ユーディンはモルガの手を引いた。
謁見の際は、手袋をしていたので気がつかなかったが──彼の白い手の皮膚は、硬くタコができており、先ほどの剣の腕は、彼の努力によるものだと、モルガでもうかがえた。
モルガは苦笑を浮かべながら、こくりと首を縦に振る。
VD技師への道が、またちょっと、遠のいたような気がした。
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