64 / 110
暴走する地の邪神編
第六十三章 墜落
しおりを挟む
ぺちぺち──と、痛くは無いが、頬に振れる冷たい感触に、ソルは目を覚ました。
『気がつかれましたか』
安堵の表情を浮かべる青年の顔を、思考の定まらないソルは、ぼんやりと見つめた。
見覚えのない青年である。
一つにまとめた長い髪の色は、ユーディンと同じ、燃えるように鮮やかな朱色。ただ、それだけで、記憶の端に、残りそうなものなのに。
ぼんやりとしたままのソルの様子に、青年は眉間にしわを寄せた。
『大丈夫、ですか? 自分の事が、わかりますか?』
「オレ……? は……」
青年の言葉で、ソルは思わず飛び起きた。
『無理はいけません!』
体を起こしたものの、くらくらと揺れる頭。
一気に気分が悪くなり、思わずソルはその場で嘔吐した。
病衣に着替えさせられていたが、ほとんど胃液の黄色かかった吐瀉物に、わずかではあるが血が混じり、毒を飲んだことも、今、生きていることも、夢ではないと、思い知る。
「どうして……オレは、生きている……?」
ひとしきり吐き終えたあと、ガラガラとかすれた声で、ソルは男に問う。
喉が酷く痛み、息をするだけで激痛が走った。
『邪神が、貴方を助けました。貴方の細君の、望みを、叶える形で』
「……あの、馬鹿弟子が」
頭を抱え、ソルはため息を吐く。
──ヒトには過ぎた能力を、安易に、やみくもに使うんじゃない。そう、確かに、言いきかせたハズなのに。
「それで、お前さんは? 誰だ?」
朱色の髪に、赤い瞳。
赤い髪に朱色の瞳を持つ、妹と真逆の特性を持つ青年は、にっこりとソルにほほ笑んだ。
『私は、エレミヤ=ザインと申します』
ザイン……? いぶかしんだソルは、眉間にしわを寄せる。
「ギードの親類に、貴様のような男がいるなど、初耳だが」
『そう……ですね。確かに、彼とは親類に当たります。遠い……とても、遠い親類ですが』
彼は、苦笑を浮かべ、そして真面目な顔に戻ると、ソルに対して跪いた。
『私は、エレミヤ=ザイン。精霊機ヘパイストの封印者にて、フェリンランシャオの初代、バルク帝の母であり、前身であるアロスター帝国最後の女帝ミカ様と、その妹である戦巫女ヤエル様に仕えた、騎士にございます』
◆◇◆
「みんな! ヘルメガータが暴走してるせいで、精霊のバランスが狂っておかしい! いつまたアリアートナディアルの時みたいに起動不全を起こしてもおかしくない状況だから、変だと思ったらすぐに下がって!」
皇帝の呼びかけに、一瞬、騎士たちは躊躇する。
しかし、続けざまに「コレは、命令だから!」とユーディンが付け加えたことに加え、「ありがてぇ!」と、降格騎士のギードがまっ先に撤退したことで、水属性の機体をはじめとした、悪い方向に影響が出始めた騎士たちは、次々と城や簡易ドックに戻ってゆく。
一応、今回はあの時とは違い、風の神が居るので、今すぐに地属性以外の機体が停止することはないだろうが……。
「モルガ! 聴こえてる? モルガッ!」
「いかんのぉ……全然聴こえてない……」
精霊機の心臓に納まったモルガは、完全に邪神としての、姿を晒す。
背には三対六枚の皮膜の翼を持ち、とぐろを巻く、半人半蛇の巨大な化物──。
恍惚の笑みを浮かべながら、宝石のような赤い瞳を輝かせ、敵味方の区別なく、ヴァイオレント・ドールを狩る狩人。
「兄ちゃんッ!」
アレスフィードは、飛来する無数の眼球を避け、吹き飛ばす。
しかし、数が多い事、また、アレイオラ帝国軍との乱戦状態であることもあり、なかなか、近づける状況ではなかった。
「邪魔ッ!」
ヘパイストの炎が、眼球を、VDをまとめて焼き尽くす。
あまりの勢いに、一瞬、ユーディンとアックスは怯んだ。
ミカから伝え聞いた通り、なかなか、こちらも、ある意味暴走状態……。
と、突然、眼球の動きが止まった。それどころか、急激に浮力を失い、ボトボトと地面に落ちてゆく。
さらに同時に、何故かヘルメガータまで、真っ逆さまに墜落し始めた。
「えぇぇ! なんでッ!」
「兄ちゃんッ!」
邪魔が減ったことで、慌ててアレスフィードが駆け寄るも──。
「やべ……重ッ……」
装甲の薄いアレスフィードが、精霊機最重量のヘルメガータを、抱えることができるはずもなく。
「うわぁぁぁあぁあぁあああ!」
「ちょッ……せめて潰されないでぇぇぇ!」
二機の精霊機は、森の中に墜落した。
◆◇◆
時は、その、ほんの少し前の事。
エレミヤに導かれたソルは、部下である第五整備班の面々に背負われながら、メタリアの城内を進む。
その手には、金属の腕──モルガが斬り落とした、左腕を持って。
『右に曲がります』
「そこを、右だ」
「了解です! 班長!」
エレミヤの姿は、かつての自分のように、他の者には見えないらしい。
彼曰く、ソルが彼の姿を視認できるようになったのは、邪神の力を受けて、蘇った影響とのことだが、今は詳しく詮索している場合では、どうやらないようで──。
「つきましたぜ! ハデスヘルです」
自分を背負った部下の声に、ソルは瞑っていた目を開く。
黒い機体を見上げ、ソルは静かにうなずいた。
「どうされましたか!」
機体から、ルクレツィアの声が響く。少し声に力が無いが、親友の妹の無事な様子に、思わずホッとため息が漏れる。
「すまない。三等騎士・オブシディアン。少し、降りてくれるか」
ルクレツィアが飛び降りるように降りてきた。少し足元がふらつき、膝をつく。
「大丈夫か?」
「はい。それより……どうされましたか」
ぐったりとしたソルと、隣に立つエレミヤの姿に、ルクレツィアは眉を顰めた。
「これを……持ってきた」
手渡されたのは、金の腕。
見た目より随分と軽く、そして淡く輝く、美しい義手。
そして、薬指の根元部分に、目立たないようにはめ込まれた、小さな黒と淡いピンクの石を見つけ、ルクレツィアは、思わず目を細めた。
あぁ、これは。
「あの馬鹿弟子を、これで、一発殴ってこい」
「了解、いたしました」
ソルに促され、ルクレツィアはハデスヘルの心臓に戻る。
「ミカ、義手の影響は?」
『そうですね……少し、ノイズが入ります』
地の神が造った義手だ。指輪の時もそうだったが、やはり、『過重の加護』となり、影響は出るようだ。
「ミカ。ヘルメガータの心臓へ、座標の固定を頼みたい。できるか?」
『はい。それは可能です』
ミカが祈ると、周囲の光景が揺らぎ、徐々に変化した。
ルクレツィアの目の前に、巨大な邪神が、対峙する。
「モルガ」
突然現れたルクレツィアに、びくりと邪神が怯んだ。
しかし、敵意をむき出しに、牙をむいてルクレツィアを威嚇する。
ルクレツィアが、そっと、左手を伸ばした。邪神はくんっと、鼻をひくつかせ、そして、顔を近づけ、それが何であるかを、確認するよう、じいっと義手を見つめた。
邪神の鎮め方は、解っている。
あの時はカイであったが、たぶん、一緒……。
「モルガ……おいで」
ルクレツィアは、モルガの首に、手を廻す。
そして、彼の口に、そっと唇を重ねた。
「──────ッ!」
とたん、邪神が、声にならない、甲高い悲鳴を上げた。
赤い目をカッと見開いて、モルガは心臓の床を、のたうち回る。
「え……」
なんで……と、ルクレツィアも驚いた。
制御を失ったヘルメガータがガタガタと揺れ、硬度を急速に下げているのか、ルクレツィアはバランスを崩して座り込む。
邪神は苦しそうにもがきながら、それでも、徐々にボロボロと黒い鱗が剥がれ落ち、その下から、淡く輝く、金の鱗が現れた。
「おーまーえーは―ッ!」
荒い呼吸の端から、恨めしそうな声が漏れる。
突然、モルガが腕を伸ばし、ルクレツィアを抱き上げた。
途端、地面に激突したのか、大きな音とともに、酷い振動が心臓に響く。
「いきなり何してくれとんじゃ! 血ぃが、逆流するかと思ったわッ!」
口調は、間違いなくモルガだ。
しかし。
怒りの色を湛える紫の瞳に、白銀色の髪と六枚の翼。
「お前……カイ、か?」
「んぁ? ワシ以外、何じゃと思うとるんじゃ」
どうやら無自覚らしい地の神は、あんぐりと口を開けるルクレツィアを、じっとりと見つめた。
『気がつかれましたか』
安堵の表情を浮かべる青年の顔を、思考の定まらないソルは、ぼんやりと見つめた。
見覚えのない青年である。
一つにまとめた長い髪の色は、ユーディンと同じ、燃えるように鮮やかな朱色。ただ、それだけで、記憶の端に、残りそうなものなのに。
ぼんやりとしたままのソルの様子に、青年は眉間にしわを寄せた。
『大丈夫、ですか? 自分の事が、わかりますか?』
「オレ……? は……」
青年の言葉で、ソルは思わず飛び起きた。
『無理はいけません!』
体を起こしたものの、くらくらと揺れる頭。
一気に気分が悪くなり、思わずソルはその場で嘔吐した。
病衣に着替えさせられていたが、ほとんど胃液の黄色かかった吐瀉物に、わずかではあるが血が混じり、毒を飲んだことも、今、生きていることも、夢ではないと、思い知る。
「どうして……オレは、生きている……?」
ひとしきり吐き終えたあと、ガラガラとかすれた声で、ソルは男に問う。
喉が酷く痛み、息をするだけで激痛が走った。
『邪神が、貴方を助けました。貴方の細君の、望みを、叶える形で』
「……あの、馬鹿弟子が」
頭を抱え、ソルはため息を吐く。
──ヒトには過ぎた能力を、安易に、やみくもに使うんじゃない。そう、確かに、言いきかせたハズなのに。
「それで、お前さんは? 誰だ?」
朱色の髪に、赤い瞳。
赤い髪に朱色の瞳を持つ、妹と真逆の特性を持つ青年は、にっこりとソルにほほ笑んだ。
『私は、エレミヤ=ザインと申します』
ザイン……? いぶかしんだソルは、眉間にしわを寄せる。
「ギードの親類に、貴様のような男がいるなど、初耳だが」
『そう……ですね。確かに、彼とは親類に当たります。遠い……とても、遠い親類ですが』
彼は、苦笑を浮かべ、そして真面目な顔に戻ると、ソルに対して跪いた。
『私は、エレミヤ=ザイン。精霊機ヘパイストの封印者にて、フェリンランシャオの初代、バルク帝の母であり、前身であるアロスター帝国最後の女帝ミカ様と、その妹である戦巫女ヤエル様に仕えた、騎士にございます』
◆◇◆
「みんな! ヘルメガータが暴走してるせいで、精霊のバランスが狂っておかしい! いつまたアリアートナディアルの時みたいに起動不全を起こしてもおかしくない状況だから、変だと思ったらすぐに下がって!」
皇帝の呼びかけに、一瞬、騎士たちは躊躇する。
しかし、続けざまに「コレは、命令だから!」とユーディンが付け加えたことに加え、「ありがてぇ!」と、降格騎士のギードがまっ先に撤退したことで、水属性の機体をはじめとした、悪い方向に影響が出始めた騎士たちは、次々と城や簡易ドックに戻ってゆく。
一応、今回はあの時とは違い、風の神が居るので、今すぐに地属性以外の機体が停止することはないだろうが……。
「モルガ! 聴こえてる? モルガッ!」
「いかんのぉ……全然聴こえてない……」
精霊機の心臓に納まったモルガは、完全に邪神としての、姿を晒す。
背には三対六枚の皮膜の翼を持ち、とぐろを巻く、半人半蛇の巨大な化物──。
恍惚の笑みを浮かべながら、宝石のような赤い瞳を輝かせ、敵味方の区別なく、ヴァイオレント・ドールを狩る狩人。
「兄ちゃんッ!」
アレスフィードは、飛来する無数の眼球を避け、吹き飛ばす。
しかし、数が多い事、また、アレイオラ帝国軍との乱戦状態であることもあり、なかなか、近づける状況ではなかった。
「邪魔ッ!」
ヘパイストの炎が、眼球を、VDをまとめて焼き尽くす。
あまりの勢いに、一瞬、ユーディンとアックスは怯んだ。
ミカから伝え聞いた通り、なかなか、こちらも、ある意味暴走状態……。
と、突然、眼球の動きが止まった。それどころか、急激に浮力を失い、ボトボトと地面に落ちてゆく。
さらに同時に、何故かヘルメガータまで、真っ逆さまに墜落し始めた。
「えぇぇ! なんでッ!」
「兄ちゃんッ!」
邪魔が減ったことで、慌ててアレスフィードが駆け寄るも──。
「やべ……重ッ……」
装甲の薄いアレスフィードが、精霊機最重量のヘルメガータを、抱えることができるはずもなく。
「うわぁぁぁあぁあぁあああ!」
「ちょッ……せめて潰されないでぇぇぇ!」
二機の精霊機は、森の中に墜落した。
◆◇◆
時は、その、ほんの少し前の事。
エレミヤに導かれたソルは、部下である第五整備班の面々に背負われながら、メタリアの城内を進む。
その手には、金属の腕──モルガが斬り落とした、左腕を持って。
『右に曲がります』
「そこを、右だ」
「了解です! 班長!」
エレミヤの姿は、かつての自分のように、他の者には見えないらしい。
彼曰く、ソルが彼の姿を視認できるようになったのは、邪神の力を受けて、蘇った影響とのことだが、今は詳しく詮索している場合では、どうやらないようで──。
「つきましたぜ! ハデスヘルです」
自分を背負った部下の声に、ソルは瞑っていた目を開く。
黒い機体を見上げ、ソルは静かにうなずいた。
「どうされましたか!」
機体から、ルクレツィアの声が響く。少し声に力が無いが、親友の妹の無事な様子に、思わずホッとため息が漏れる。
「すまない。三等騎士・オブシディアン。少し、降りてくれるか」
ルクレツィアが飛び降りるように降りてきた。少し足元がふらつき、膝をつく。
「大丈夫か?」
「はい。それより……どうされましたか」
ぐったりとしたソルと、隣に立つエレミヤの姿に、ルクレツィアは眉を顰めた。
「これを……持ってきた」
手渡されたのは、金の腕。
見た目より随分と軽く、そして淡く輝く、美しい義手。
そして、薬指の根元部分に、目立たないようにはめ込まれた、小さな黒と淡いピンクの石を見つけ、ルクレツィアは、思わず目を細めた。
あぁ、これは。
「あの馬鹿弟子を、これで、一発殴ってこい」
「了解、いたしました」
ソルに促され、ルクレツィアはハデスヘルの心臓に戻る。
「ミカ、義手の影響は?」
『そうですね……少し、ノイズが入ります』
地の神が造った義手だ。指輪の時もそうだったが、やはり、『過重の加護』となり、影響は出るようだ。
「ミカ。ヘルメガータの心臓へ、座標の固定を頼みたい。できるか?」
『はい。それは可能です』
ミカが祈ると、周囲の光景が揺らぎ、徐々に変化した。
ルクレツィアの目の前に、巨大な邪神が、対峙する。
「モルガ」
突然現れたルクレツィアに、びくりと邪神が怯んだ。
しかし、敵意をむき出しに、牙をむいてルクレツィアを威嚇する。
ルクレツィアが、そっと、左手を伸ばした。邪神はくんっと、鼻をひくつかせ、そして、顔を近づけ、それが何であるかを、確認するよう、じいっと義手を見つめた。
邪神の鎮め方は、解っている。
あの時はカイであったが、たぶん、一緒……。
「モルガ……おいで」
ルクレツィアは、モルガの首に、手を廻す。
そして、彼の口に、そっと唇を重ねた。
「──────ッ!」
とたん、邪神が、声にならない、甲高い悲鳴を上げた。
赤い目をカッと見開いて、モルガは心臓の床を、のたうち回る。
「え……」
なんで……と、ルクレツィアも驚いた。
制御を失ったヘルメガータがガタガタと揺れ、硬度を急速に下げているのか、ルクレツィアはバランスを崩して座り込む。
邪神は苦しそうにもがきながら、それでも、徐々にボロボロと黒い鱗が剥がれ落ち、その下から、淡く輝く、金の鱗が現れた。
「おーまーえーは―ッ!」
荒い呼吸の端から、恨めしそうな声が漏れる。
突然、モルガが腕を伸ばし、ルクレツィアを抱き上げた。
途端、地面に激突したのか、大きな音とともに、酷い振動が心臓に響く。
「いきなり何してくれとんじゃ! 血ぃが、逆流するかと思ったわッ!」
口調は、間違いなくモルガだ。
しかし。
怒りの色を湛える紫の瞳に、白銀色の髪と六枚の翼。
「お前……カイ、か?」
「んぁ? ワシ以外、何じゃと思うとるんじゃ」
どうやら無自覚らしい地の神は、あんぐりと口を開けるルクレツィアを、じっとりと見つめた。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる