108 / 110
光神との対決編
第百七章 技術師の羨望
しおりを挟む
まるで、操り人形の糸が、ぶっつりと切れたかのように。
ガクンと体を揺らして、小さな邪神が急降下を始めた。
「ちょッ!」
なんなんだ一体! と、アックスは慌てて追いかけ、彼の腕を掴んで引っ張り上げる。
「接続障害発生……出力低下……」
あぁ……と、エーイーリーは苦しそうに、しかし、どこか嬉しそうに、呟いた。
「予測反転……あぁ。それでいい……エロヒム・ツァバオト」
怪訝そうに眉を顰めるアックスの、その遥か向こうを見つめながら、満足げに彼は微笑む。
そんなとき、ふと、アックスの頭上に影が差し、何事かと、彼は上空を見上げ──。
「なッ……」
そこにあるモノを、全身の目を見開いて驚いた。
◆◇◆
甲高い金属音が、砂の大地に響き渡る。
「息が、あがっているじゃないか」
肉体の主であるユーディンの影響か、元来の彼の能力か──高温の炎のような青の混じる朱の瞳を細めて、余裕の笑みをたたえる創造主に、モルガは無言で表情を変えることなく──しかし、彼の動きについていくのがやっとであり、いっぱいいっぱいであるのも事実。
水銀のような銀色の長い髪が、汗と絡んで虹色の鱗に覆われた肌に張り付く。
「その豪勢な剣は、飾りか?」
創造主の言葉にモルガは小さく舌打ちし、巨大な剣を砂の大地に叩きつけた。
衝撃で宙に舞う小さな砂粒が、不自然に煌めきながら、まるで地の精霊機の眼球のように旋回し、勢いよく創造主に向かって襲い掛かった。
『Tonitrua!』
創造主の声に合わせ、どこからともなく創造主の周りに雷が落ちる。
その光に包まれて、煌めく砂粒は、あえなく消滅した。
「残念だったな」
上機嫌なエフドに対し、モルガはムッと眉間に皺をよせた。
「……むかつく」
まるで地団太のように、硬質な鱗に包まれた虹色の尾を、苛立たしく砂の大地に叩きつける。
「むかつくむかつくむかつくむかつく」
創造主が、目を細める。
先ほどまで光を反射していた銀色のモルガの髪が、どんどん暗い色に染まってゆく。
(堕ちた、か……?)
否、と、創造主は警戒するように自分の剣を構えた。
その色は、邪神のような真っ黒ではなく、柔らかく光を反射する、艶やかな茶色。
──元の、モルガの色。
瞳の真紅に、強い意思の色が宿る。
途端、創造主の足元の砂が抉れ、深く大きな穴が開いた。
バランスを崩した創造主に、モルガはそのまま、つかみかかって力いっぱい底に叩きつける。
「あああああああッ! 思い出した! なんでワシ、ずっとこんなにムカついてたのかッ!」
そして、のしかかったまま、創造主の頬を一発殴りつける。
衝撃でモルガの虹色の鱗が、まるで花弁のようにバラバラと周囲に散らばった。
「ワシはッ! お前の、頭脳、能力、境遇全部が、羨ましかったんじゃ!」
「……は?」
思いもしなかった言葉に、思わず、エフドの目が点になる。
ジンジン痺れる頬を押さえ、そのまま固まったエフドに、怒り心頭のモルガの声が浴びせかけられた。
「ワシだけじゃないッ! 世界中の、いや、これまでの歴史の中、生まれて死んだVD技師全員羨むような、めちゃくちゃ良いお師匠に恵まれて、精霊機の解析不能の内部構造を、一人で構築するような才能と技術を持ち合わせながら、何をどうしたら世界中巻き込んで、こがぁなことになるんじゃぁッ!」
──し、しょう?
途端、頭を押さえ、エフドが顔を歪める。
何がどうしたか、ズキズキと頭が痛み、戦闘続行それどころではない。
不意に、頭上に影が差した。
モルガは空を見上げ、赤い瞳を細める。
やわらかな茶色の髪は、徐々にまた色が抜けてゆき、剥がれた鱗も、再生されてゆく。
「ワシの言いたいことは十分言えたし、お膳立ては、このくらいでええかの……」
あとは全部、アンタに、任せることにするけぇ。
「頼みましたよ。二等騎士・オブシディアン」
◆◇◆
「はぁ? 今度は闇の精霊機?」
何なの一体ッ! と、両腕に小さなエーイーリーを抱えたアックスは開いた口がふさがらず、呆然と巨大な機体を見上げた。
『エヘイエー』
「エロヒム! アウインはどうした!」
アックスは羽ばたき、ハデスヘルの顔の前まで高度をあげた。
『戦闘は、あらかた終了した。かの少年は元の地の操者が保護し、エロヒム・ツァバオトの暴走も、元の我が操者が鎮めた』
「ほうか!」
えかったのーと、安堵のため息を吐いたアックス。
「わざわざ報告に来てくれて、ありがとの! エロヒム!」
『それで……』
何か言いかけたものの、そのまま黙り込む闇の神。
「ん? どした?」
エロヒムの様子に眉を顰めつつ、ふと、腕の中のエーイーリーが、震えていることに気がついた。
「おい、大丈夫か?」
「く、くるな……」
アックスの問いに答えず、まるでハデスヘルから隠れるよう、エーイーリーは身を縮こませる。
「エーイーリー? なんで?」
『そのことだが……』
小さく咳払いし、言いにくそうに口を開いたのは、闇の神の方だった。
『全部ではない。ないのだが……その……二番目の神は、私の中に在る』
しばし、言葉の意味を理解するまで時間がかかったが、間もなくアックスの、大きな声が周囲にこだました。
◆◇◆
『ミカは我が元の操者についているし、仮初めの操者である、あの男は、うるさいから叩き出した』
故に、我が身の中は、無人である。と、闇の神は、アックスとエーイーリーを招き入れる。
「クソ親父の事なんか、どうでもいい。ぶっちゃけ」
ため息を吐きながら、アックスは心臓の中央に、エーイーリーを横たわらせた。
「いや、だ……やめろ……」
呼吸がうまくできないのか、荒い息を吐きながら、拒絶するよう、エーイーリーはアックスの小さな翼を掴み、しがみつく。
「どうあがこうと、どうせ、この世界は終わるんだ……」
「エーイーリー……一つ、聞きたい」
幼子を──かつて泣きじゃくる弟妹を宥めるときのように、そして、大好きな兄が、自分にしてくれた時のように、アックスは二番目の邪神の背を、優しく撫でた。
「お前はさっき、ワシらの、最低な『未来』を、予言した。けど……」
──陛下の……ユーディン=バーミリオンの、未来は?
「あ……」
びくり。と、エーイーリーが硬直した。
「ああああああああああああああ! 嫌だ! ダメだ! ユーディン! 誰か! 今すぐ陛下を助けろ!」
目に見えて錯乱をはじめるエーイーリーに、アックスは「やっぱり……」と、何とも言えない気持ちになった。
地の神と兄のように、それぞれが独立しているわけでもなく、風の神と自分のように、完全に神格と人格が融合したわけでもなく。
(邪神七割、チェーザレ=オブシディアン三割ってトコかな……)
だったら……。と、アックスは混乱するエーイーリーの肩を掴み、よく聞け! と声をあげる。
──さっき、エロヒム・ツァバオトの未来が変わった時、エーイーリーは、確かに、笑ったのだ。
「エーイーリー! 誰かに頼むんじゃない。お前が視たモノとは違う未来を望むのなら、お前自らが、陛下を助けろ! チェーザレ=オブシディアン! 自分一人で勝手に策を講じず、他人に全部丸投げなんて、アンタらしくない!」
「ッ!」
アックスの言葉に、再度、硬直する小さな邪神。
まるで、どうしていいのか、解らないように、頭を抱えて、ぶんぶんと首を振る。
『……そろそろ、良いか?』
咳ばらいをし、エロヒムが声をかけた。
と、同時に頭上から、ふわり、ふわりと、白い塊が、ゆっくりと降りてきた。
『これが、ヨッドの欠片だ。大体、本来の三分の二くらいだと思われる』
それを目の当たりにしたエーイーリーの金色の虹彩が、キュッと縮む。
最初は只の球形だったが、床に近づくにつれ、それは、ヒトのカタチをとりはじめた。
やがて──。
「……姉、ちゃん?」
アックスの声に応えるよう、小さな足を心臓の透明な床にぺったりとつけ、幼いルクレツィアが、はにかむように、にっこりとほほ笑んだ。
ガクンと体を揺らして、小さな邪神が急降下を始めた。
「ちょッ!」
なんなんだ一体! と、アックスは慌てて追いかけ、彼の腕を掴んで引っ張り上げる。
「接続障害発生……出力低下……」
あぁ……と、エーイーリーは苦しそうに、しかし、どこか嬉しそうに、呟いた。
「予測反転……あぁ。それでいい……エロヒム・ツァバオト」
怪訝そうに眉を顰めるアックスの、その遥か向こうを見つめながら、満足げに彼は微笑む。
そんなとき、ふと、アックスの頭上に影が差し、何事かと、彼は上空を見上げ──。
「なッ……」
そこにあるモノを、全身の目を見開いて驚いた。
◆◇◆
甲高い金属音が、砂の大地に響き渡る。
「息が、あがっているじゃないか」
肉体の主であるユーディンの影響か、元来の彼の能力か──高温の炎のような青の混じる朱の瞳を細めて、余裕の笑みをたたえる創造主に、モルガは無言で表情を変えることなく──しかし、彼の動きについていくのがやっとであり、いっぱいいっぱいであるのも事実。
水銀のような銀色の長い髪が、汗と絡んで虹色の鱗に覆われた肌に張り付く。
「その豪勢な剣は、飾りか?」
創造主の言葉にモルガは小さく舌打ちし、巨大な剣を砂の大地に叩きつけた。
衝撃で宙に舞う小さな砂粒が、不自然に煌めきながら、まるで地の精霊機の眼球のように旋回し、勢いよく創造主に向かって襲い掛かった。
『Tonitrua!』
創造主の声に合わせ、どこからともなく創造主の周りに雷が落ちる。
その光に包まれて、煌めく砂粒は、あえなく消滅した。
「残念だったな」
上機嫌なエフドに対し、モルガはムッと眉間に皺をよせた。
「……むかつく」
まるで地団太のように、硬質な鱗に包まれた虹色の尾を、苛立たしく砂の大地に叩きつける。
「むかつくむかつくむかつくむかつく」
創造主が、目を細める。
先ほどまで光を反射していた銀色のモルガの髪が、どんどん暗い色に染まってゆく。
(堕ちた、か……?)
否、と、創造主は警戒するように自分の剣を構えた。
その色は、邪神のような真っ黒ではなく、柔らかく光を反射する、艶やかな茶色。
──元の、モルガの色。
瞳の真紅に、強い意思の色が宿る。
途端、創造主の足元の砂が抉れ、深く大きな穴が開いた。
バランスを崩した創造主に、モルガはそのまま、つかみかかって力いっぱい底に叩きつける。
「あああああああッ! 思い出した! なんでワシ、ずっとこんなにムカついてたのかッ!」
そして、のしかかったまま、創造主の頬を一発殴りつける。
衝撃でモルガの虹色の鱗が、まるで花弁のようにバラバラと周囲に散らばった。
「ワシはッ! お前の、頭脳、能力、境遇全部が、羨ましかったんじゃ!」
「……は?」
思いもしなかった言葉に、思わず、エフドの目が点になる。
ジンジン痺れる頬を押さえ、そのまま固まったエフドに、怒り心頭のモルガの声が浴びせかけられた。
「ワシだけじゃないッ! 世界中の、いや、これまでの歴史の中、生まれて死んだVD技師全員羨むような、めちゃくちゃ良いお師匠に恵まれて、精霊機の解析不能の内部構造を、一人で構築するような才能と技術を持ち合わせながら、何をどうしたら世界中巻き込んで、こがぁなことになるんじゃぁッ!」
──し、しょう?
途端、頭を押さえ、エフドが顔を歪める。
何がどうしたか、ズキズキと頭が痛み、戦闘続行それどころではない。
不意に、頭上に影が差した。
モルガは空を見上げ、赤い瞳を細める。
やわらかな茶色の髪は、徐々にまた色が抜けてゆき、剥がれた鱗も、再生されてゆく。
「ワシの言いたいことは十分言えたし、お膳立ては、このくらいでええかの……」
あとは全部、アンタに、任せることにするけぇ。
「頼みましたよ。二等騎士・オブシディアン」
◆◇◆
「はぁ? 今度は闇の精霊機?」
何なの一体ッ! と、両腕に小さなエーイーリーを抱えたアックスは開いた口がふさがらず、呆然と巨大な機体を見上げた。
『エヘイエー』
「エロヒム! アウインはどうした!」
アックスは羽ばたき、ハデスヘルの顔の前まで高度をあげた。
『戦闘は、あらかた終了した。かの少年は元の地の操者が保護し、エロヒム・ツァバオトの暴走も、元の我が操者が鎮めた』
「ほうか!」
えかったのーと、安堵のため息を吐いたアックス。
「わざわざ報告に来てくれて、ありがとの! エロヒム!」
『それで……』
何か言いかけたものの、そのまま黙り込む闇の神。
「ん? どした?」
エロヒムの様子に眉を顰めつつ、ふと、腕の中のエーイーリーが、震えていることに気がついた。
「おい、大丈夫か?」
「く、くるな……」
アックスの問いに答えず、まるでハデスヘルから隠れるよう、エーイーリーは身を縮こませる。
「エーイーリー? なんで?」
『そのことだが……』
小さく咳払いし、言いにくそうに口を開いたのは、闇の神の方だった。
『全部ではない。ないのだが……その……二番目の神は、私の中に在る』
しばし、言葉の意味を理解するまで時間がかかったが、間もなくアックスの、大きな声が周囲にこだました。
◆◇◆
『ミカは我が元の操者についているし、仮初めの操者である、あの男は、うるさいから叩き出した』
故に、我が身の中は、無人である。と、闇の神は、アックスとエーイーリーを招き入れる。
「クソ親父の事なんか、どうでもいい。ぶっちゃけ」
ため息を吐きながら、アックスは心臓の中央に、エーイーリーを横たわらせた。
「いや、だ……やめろ……」
呼吸がうまくできないのか、荒い息を吐きながら、拒絶するよう、エーイーリーはアックスの小さな翼を掴み、しがみつく。
「どうあがこうと、どうせ、この世界は終わるんだ……」
「エーイーリー……一つ、聞きたい」
幼子を──かつて泣きじゃくる弟妹を宥めるときのように、そして、大好きな兄が、自分にしてくれた時のように、アックスは二番目の邪神の背を、優しく撫でた。
「お前はさっき、ワシらの、最低な『未来』を、予言した。けど……」
──陛下の……ユーディン=バーミリオンの、未来は?
「あ……」
びくり。と、エーイーリーが硬直した。
「ああああああああああああああ! 嫌だ! ダメだ! ユーディン! 誰か! 今すぐ陛下を助けろ!」
目に見えて錯乱をはじめるエーイーリーに、アックスは「やっぱり……」と、何とも言えない気持ちになった。
地の神と兄のように、それぞれが独立しているわけでもなく、風の神と自分のように、完全に神格と人格が融合したわけでもなく。
(邪神七割、チェーザレ=オブシディアン三割ってトコかな……)
だったら……。と、アックスは混乱するエーイーリーの肩を掴み、よく聞け! と声をあげる。
──さっき、エロヒム・ツァバオトの未来が変わった時、エーイーリーは、確かに、笑ったのだ。
「エーイーリー! 誰かに頼むんじゃない。お前が視たモノとは違う未来を望むのなら、お前自らが、陛下を助けろ! チェーザレ=オブシディアン! 自分一人で勝手に策を講じず、他人に全部丸投げなんて、アンタらしくない!」
「ッ!」
アックスの言葉に、再度、硬直する小さな邪神。
まるで、どうしていいのか、解らないように、頭を抱えて、ぶんぶんと首を振る。
『……そろそろ、良いか?』
咳ばらいをし、エロヒムが声をかけた。
と、同時に頭上から、ふわり、ふわりと、白い塊が、ゆっくりと降りてきた。
『これが、ヨッドの欠片だ。大体、本来の三分の二くらいだと思われる』
それを目の当たりにしたエーイーリーの金色の虹彩が、キュッと縮む。
最初は只の球形だったが、床に近づくにつれ、それは、ヒトのカタチをとりはじめた。
やがて──。
「……姉、ちゃん?」
アックスの声に応えるよう、小さな足を心臓の透明な床にぺったりとつけ、幼いルクレツィアが、はにかむように、にっこりとほほ笑んだ。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる