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10.親友との再会(Side亮祐)
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「常務、今お帰りですか?私もちょうど今帰るところなんです!もしよろしければ、この近くに美味しいお店があるんでご一緒にいかがですか?」
帰り際、ビルのエントランスで急に女性社員に呼び止められた。
見たことはあるが、仕事で関わったことはない社員だった。
帰るタイミングが一緒だと言っているが、察するに、ここで待ち伏せをしていたのだろう。
「申し訳ないですが、今日は約束があって急いでいるんで。気をつけて帰ってくださいね」
約束なんてないが適当に嘘をつき、まとわりついてこられないよう、さっさと1人でタクシーに乗り込む。
こういうことが最近多い。
昨日は「駅までご一緒させてください」だった。
就業時間中はアポがないと接触できないからだろう、出社時と退社時での猛攻がすごい。
なんとかならないものかとため息が出る。
就業中は、担当秘書の中野早紀がアポを厳選してくれているので不都合はない。
中野早紀も俺に好意を持っているようで、時折り食事に誘われたりするが、彼女は他の秘書課の女性に比べると、過度には接触してこず自分の立場を弁えていると思う。
その見た目と威厳ある態度や話し方により、社内では女帝のような立ち位置らしい。
他の女性社員への牽制にもなっているので、彼女が担当秘書であることがある意味助かっていたりする。
あの取材の後、並木百合と直接会話を交わすような機会は残念ながら訪れていない。
たまに彼女を会社で見かけることはある。
不思議なもので、多くの社員がいるような時でも、俺は彼女を簡単に見つけることができた。
目が合うこともあった。
彼女の瞳は、以前と比べると憂いを帯びたような色は薄くなり、恋するような温かな色が強くなっているように感じる。
そんな瞳を向けられると、まるで俺のことを好きなんじゃないかと錯覚してしまう。
あの取材で話した感じだと、たぶん嫌われてはいないだろう。
でも特別な好意を持たれているとは思えない。
なぜなら、特に彼女から近寄ってくる気配はないからだ。
さっきの女性が彼女だったら嬉しいのにと思ってしまう俺はひどいのかもしれない。
彼女と話す機会があれば幸いではあるが、わざわざ作り出すほど、あいにく今は俺も暇ではない。
海外事業の統括者として本格的に指揮していく必要があるのだ。
そのためには、現状を分析し、戦略を練り、計画実行向けた準備、調整、根回しをスピーディーに進めていきたい。
新しい環境で新しいことに取り組むためには、それなりに最初は負荷がかかるものだ。
今まさに俺はそういう時期で、しばらく忙しいのはしょうがないと割り切っている。
せめて待ち伏せは辞めて欲しいものだ。
こうして目の前の仕事に打ち込んでいると、9月はあっという間に過ぎていった。
10月に入った最初の週末、俺は久しぶりに休日を堪能することにした。
父や叔父からも「あまり無理をしすぎるな」、「休日はしっかり休め」と言われてしまった。
約1ヶ月忙しく働いてきて、ようやく色々なことが動き出してきた実感もある。
ここらへんで一旦ブレイクを入れるのは、仕事の能率を上げるためにも必要なことだろう。
せっかくだから、日本に帰って来てからまだ会えていないアイツに会おう。
“今日の夕方に顔出させてもらう”
短いメッセージを入れると、すぐに了承の返信が届いた。
遅めの朝食を近くのカフェで済ませ、その後はマンション内にあるジムで身体を動かし汗を流す。
俺が住むのは都心にあるコンシェルジュ付きの高級分譲マンションだ。
セキュリティもしっかりしているし、マンション内には設備として、居住者向けのジムやスカイラウンジなども完備されていて便利だ。
アメリカから帰国するタイミングで新築の2LDKの物件を購入した。
センスの良い叔父の薦めで選んだだけあって、立地や設備に申し分はないが、1人で住むには持て余す広さだ。
気持ちの良い汗をかいたのちは、シャワーを浴び、身支度を整える。
丸首の半袖Tシャツにグレーのジャケットを羽織り、ネイビーのチノパンというカジュアルな服装に身を包んだ。
タクシーに乗り込み、向かった先は小洒落た雰囲気のダイニングバー。
さほど広くはないスペースだが、センスの良い内装で居心地の良い空間が作り出されているお店である。
「いらっしゃい」
店内に入ると懐かしい声に迎えられた。
「久しぶり。元気にしてた?」
「いきなり連絡来て驚いたよ。まぁお前は昔からそんな感じだけどな。席は確保してあるからこっちどうぞ」
オーナー兼店長の青木洋一は俺の高校の同級生だ。
かれこれ18年近くの付き合いである。
長い付き合いだが、俺は海外にいた期間も長いため、会う頻度はさほど多くない。
それでも縁が続いているのは、貴重な気の置けない友人であるからだろう。
「で、亮祐はいつ日本に帰ってきたわけ?」
確保しておいてくれたカウンター席に座ると、カウンター内に置かれた椅子に洋一も座り、カウンター越しに俺と向かい合う。
まだ夕方の5時を過ぎた頃のため、店内の客は俺だけだ。
「8月末に帰国して、9月から父の会社で働いてる」
「なるほどね~。満を持して日本に凱旋ってわけですか」
「まぁそういうこと」
「じゃああれだ。今までは一時帰国の時くらいしか日本にいなかったけど、これからはずっといるわけだ。この店の売上にも貢献してくれるわけだな」
「忙しいのには変わりないから、そんなに頻繁には来れないけどね。売上に貢献できるように高い酒飲むようにするよ」
さっそく赤ワインのボトルを注文した。
洋一はボトルを開け、グラスにワインを注いでくれる。
「洋一も飲む?」
「いや、ワインは酔いそうだ。今日は夜予約も多いし俺はこっちで」
そういうと、小さめのグラスに入った生ビールを手に持つ。
俺たちは軽くグラスを合わせ乾杯した。
「今日は奥さんは?」
洋一は4年前に結婚している。
前にこの店に来た時は奥さんと一緒に切り盛りしていたと記憶しているが、今日はその奥さんの姿が見当たらなかった。
「実は、妻が妊娠してさ。ツワリが辛いらしくて、今はこの店俺だけで回してるんだ」
「へぇ、それは知らなかった。おめでとう」
「俺ももうすぐ父親だせ?信じらんないだろ?まだあんま実感ないけど楽しみにしてるんだ」
しばらく会ってなかったから全く知らなかった。
洋一はもうすでに父親の顔つきになっている。
学生の頃から知っている友人が父親になるというのは、なんだか不思議な感じだった。
「亮祐はどうなんだ?まぁお前は相変わらず選びたい放題なんだろうけど」
「ここしばらくは全く。昔みたいにテキトーに遊びたいとも思わなくてさ」
「でも女は寄ってくるだろ」
「‥‥寄って来ない女もいるけどね」
ふと脳裏に並木百合の顔がよぎった。
俺が呟くようにボソッと発した一言を、洋一は目敏く聞きつける。
「お前の口からそんな言葉が出るなんて面白いじゃないか。なんだよそれ。詳しく教えろよ」
ニヤニヤと嫌味ったらしく笑いながら深掘りしてくる。
俺は赤ワインをグイッと飲み干し、2杯目をグラスに注いだ。
「詳しくもなにも、言葉通り。ただ近寄って来ない女がいるってだけの話」
「そもそもお前が特定の女のことを気にしてること自体が珍しいんだって。俺初めて聞いたな」
「まぁそうだろうね。それは自覚があるから」
「お前のその超ハイスペックになびかないのか~。面白いな。今度店に連れてきてよ」
「だから近寄って来ないんだって」
「ならお前が近寄っていけば?」
「‥‥‥」
痛いところをつかれた。
さすが学生時代からの友人は遠慮がない。
確かに俺は彼女のことが気になっていて、もっと話してみたい、彼女のことが知りたいと思っている自覚がある。
仕事の忙しさを理由に、気づかないふりをして先延ばしにしているが、俺から動けば良いだけの話ではある。
「亮祐は今まで自分から誘ったりしたことないもんな。ある意味、恋愛初心者だよな。こんな見た目なのにな。いや、こんな見た目だからか」
黙り込んだ俺を見て、洋一はブツブツと一人で話し出した。
俺はワインを飲みながら、何も言わずに聞き流す。
いつものことだ。
スイッチが入るとこうやって洋一は一人自分の思考に没頭して、なにやら呟いているのだ。
時刻が午後6時を過ぎた頃、店のドアが開く。
予約のお客が来たようで、にわかにお店が賑やかになってくる。
洋一もカウンターから店内に出て、忙しく動き出した。
邪魔にならないようにそろそろ帰るか。
赤ワインを飲み干してボトルを空にすると、洋一に一言挨拶をし、俺は店を出た。
外はすっかり暗くなっている。
10月になると夜はかなり肌寒いが、ワインで火照った身体には心地良い。
近くでタクシーを拾い、そのまま帰路についた。
ーーそろそろ仕事の忙しさを理由に先延ばしにするのは辞めようと、ボンヤリ考えながら。
帰り際、ビルのエントランスで急に女性社員に呼び止められた。
見たことはあるが、仕事で関わったことはない社員だった。
帰るタイミングが一緒だと言っているが、察するに、ここで待ち伏せをしていたのだろう。
「申し訳ないですが、今日は約束があって急いでいるんで。気をつけて帰ってくださいね」
約束なんてないが適当に嘘をつき、まとわりついてこられないよう、さっさと1人でタクシーに乗り込む。
こういうことが最近多い。
昨日は「駅までご一緒させてください」だった。
就業時間中はアポがないと接触できないからだろう、出社時と退社時での猛攻がすごい。
なんとかならないものかとため息が出る。
就業中は、担当秘書の中野早紀がアポを厳選してくれているので不都合はない。
中野早紀も俺に好意を持っているようで、時折り食事に誘われたりするが、彼女は他の秘書課の女性に比べると、過度には接触してこず自分の立場を弁えていると思う。
その見た目と威厳ある態度や話し方により、社内では女帝のような立ち位置らしい。
他の女性社員への牽制にもなっているので、彼女が担当秘書であることがある意味助かっていたりする。
あの取材の後、並木百合と直接会話を交わすような機会は残念ながら訪れていない。
たまに彼女を会社で見かけることはある。
不思議なもので、多くの社員がいるような時でも、俺は彼女を簡単に見つけることができた。
目が合うこともあった。
彼女の瞳は、以前と比べると憂いを帯びたような色は薄くなり、恋するような温かな色が強くなっているように感じる。
そんな瞳を向けられると、まるで俺のことを好きなんじゃないかと錯覚してしまう。
あの取材で話した感じだと、たぶん嫌われてはいないだろう。
でも特別な好意を持たれているとは思えない。
なぜなら、特に彼女から近寄ってくる気配はないからだ。
さっきの女性が彼女だったら嬉しいのにと思ってしまう俺はひどいのかもしれない。
彼女と話す機会があれば幸いではあるが、わざわざ作り出すほど、あいにく今は俺も暇ではない。
海外事業の統括者として本格的に指揮していく必要があるのだ。
そのためには、現状を分析し、戦略を練り、計画実行向けた準備、調整、根回しをスピーディーに進めていきたい。
新しい環境で新しいことに取り組むためには、それなりに最初は負荷がかかるものだ。
今まさに俺はそういう時期で、しばらく忙しいのはしょうがないと割り切っている。
せめて待ち伏せは辞めて欲しいものだ。
こうして目の前の仕事に打ち込んでいると、9月はあっという間に過ぎていった。
10月に入った最初の週末、俺は久しぶりに休日を堪能することにした。
父や叔父からも「あまり無理をしすぎるな」、「休日はしっかり休め」と言われてしまった。
約1ヶ月忙しく働いてきて、ようやく色々なことが動き出してきた実感もある。
ここらへんで一旦ブレイクを入れるのは、仕事の能率を上げるためにも必要なことだろう。
せっかくだから、日本に帰って来てからまだ会えていないアイツに会おう。
“今日の夕方に顔出させてもらう”
短いメッセージを入れると、すぐに了承の返信が届いた。
遅めの朝食を近くのカフェで済ませ、その後はマンション内にあるジムで身体を動かし汗を流す。
俺が住むのは都心にあるコンシェルジュ付きの高級分譲マンションだ。
セキュリティもしっかりしているし、マンション内には設備として、居住者向けのジムやスカイラウンジなども完備されていて便利だ。
アメリカから帰国するタイミングで新築の2LDKの物件を購入した。
センスの良い叔父の薦めで選んだだけあって、立地や設備に申し分はないが、1人で住むには持て余す広さだ。
気持ちの良い汗をかいたのちは、シャワーを浴び、身支度を整える。
丸首の半袖Tシャツにグレーのジャケットを羽織り、ネイビーのチノパンというカジュアルな服装に身を包んだ。
タクシーに乗り込み、向かった先は小洒落た雰囲気のダイニングバー。
さほど広くはないスペースだが、センスの良い内装で居心地の良い空間が作り出されているお店である。
「いらっしゃい」
店内に入ると懐かしい声に迎えられた。
「久しぶり。元気にしてた?」
「いきなり連絡来て驚いたよ。まぁお前は昔からそんな感じだけどな。席は確保してあるからこっちどうぞ」
オーナー兼店長の青木洋一は俺の高校の同級生だ。
かれこれ18年近くの付き合いである。
長い付き合いだが、俺は海外にいた期間も長いため、会う頻度はさほど多くない。
それでも縁が続いているのは、貴重な気の置けない友人であるからだろう。
「で、亮祐はいつ日本に帰ってきたわけ?」
確保しておいてくれたカウンター席に座ると、カウンター内に置かれた椅子に洋一も座り、カウンター越しに俺と向かい合う。
まだ夕方の5時を過ぎた頃のため、店内の客は俺だけだ。
「8月末に帰国して、9月から父の会社で働いてる」
「なるほどね~。満を持して日本に凱旋ってわけですか」
「まぁそういうこと」
「じゃああれだ。今までは一時帰国の時くらいしか日本にいなかったけど、これからはずっといるわけだ。この店の売上にも貢献してくれるわけだな」
「忙しいのには変わりないから、そんなに頻繁には来れないけどね。売上に貢献できるように高い酒飲むようにするよ」
さっそく赤ワインのボトルを注文した。
洋一はボトルを開け、グラスにワインを注いでくれる。
「洋一も飲む?」
「いや、ワインは酔いそうだ。今日は夜予約も多いし俺はこっちで」
そういうと、小さめのグラスに入った生ビールを手に持つ。
俺たちは軽くグラスを合わせ乾杯した。
「今日は奥さんは?」
洋一は4年前に結婚している。
前にこの店に来た時は奥さんと一緒に切り盛りしていたと記憶しているが、今日はその奥さんの姿が見当たらなかった。
「実は、妻が妊娠してさ。ツワリが辛いらしくて、今はこの店俺だけで回してるんだ」
「へぇ、それは知らなかった。おめでとう」
「俺ももうすぐ父親だせ?信じらんないだろ?まだあんま実感ないけど楽しみにしてるんだ」
しばらく会ってなかったから全く知らなかった。
洋一はもうすでに父親の顔つきになっている。
学生の頃から知っている友人が父親になるというのは、なんだか不思議な感じだった。
「亮祐はどうなんだ?まぁお前は相変わらず選びたい放題なんだろうけど」
「ここしばらくは全く。昔みたいにテキトーに遊びたいとも思わなくてさ」
「でも女は寄ってくるだろ」
「‥‥寄って来ない女もいるけどね」
ふと脳裏に並木百合の顔がよぎった。
俺が呟くようにボソッと発した一言を、洋一は目敏く聞きつける。
「お前の口からそんな言葉が出るなんて面白いじゃないか。なんだよそれ。詳しく教えろよ」
ニヤニヤと嫌味ったらしく笑いながら深掘りしてくる。
俺は赤ワインをグイッと飲み干し、2杯目をグラスに注いだ。
「詳しくもなにも、言葉通り。ただ近寄って来ない女がいるってだけの話」
「そもそもお前が特定の女のことを気にしてること自体が珍しいんだって。俺初めて聞いたな」
「まぁそうだろうね。それは自覚があるから」
「お前のその超ハイスペックになびかないのか~。面白いな。今度店に連れてきてよ」
「だから近寄って来ないんだって」
「ならお前が近寄っていけば?」
「‥‥‥」
痛いところをつかれた。
さすが学生時代からの友人は遠慮がない。
確かに俺は彼女のことが気になっていて、もっと話してみたい、彼女のことが知りたいと思っている自覚がある。
仕事の忙しさを理由に、気づかないふりをして先延ばしにしているが、俺から動けば良いだけの話ではある。
「亮祐は今まで自分から誘ったりしたことないもんな。ある意味、恋愛初心者だよな。こんな見た目なのにな。いや、こんな見た目だからか」
黙り込んだ俺を見て、洋一はブツブツと一人で話し出した。
俺はワインを飲みながら、何も言わずに聞き流す。
いつものことだ。
スイッチが入るとこうやって洋一は一人自分の思考に没頭して、なにやら呟いているのだ。
時刻が午後6時を過ぎた頃、店のドアが開く。
予約のお客が来たようで、にわかにお店が賑やかになってくる。
洋一もカウンターから店内に出て、忙しく動き出した。
邪魔にならないようにそろそろ帰るか。
赤ワインを飲み干してボトルを空にすると、洋一に一言挨拶をし、俺は店を出た。
外はすっかり暗くなっている。
10月になると夜はかなり肌寒いが、ワインで火照った身体には心地良い。
近くでタクシーを拾い、そのまま帰路についた。
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