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第40話 月島の協力者『諸星 真智子(モロボシ マチコ)の知らせ

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パッキィィィィィィィン!!

ザシキがくたばった瞬間空間が割れて四人が外に放り出された。

「どうやら戻ってこれたようだな」

ヴァームの町に帰還できたようなだが女子組が見当たらないし目立った戦闘跡がない。
月島は町を壊さないよう町外で相手をしているのかと思っていたがそこに警備隊の一員マラカスがやって来た。

「おお、アンタ等戻って来たのか!『3日』ぶりだな。無事たったのか!!」

はっ?3日ぶり?そんな訳ねえだろ。

あのカスをぶっ殺すのに30分も経ってないのに。

「いや、ホントだって、アンタ宛の手紙を預かってる」

月島はマラカスから手紙を受けとると中身を確認する。

『ちょっと宰相及び邪魔者を殴り飛ばしに王都にカチコミに行ってきます。      貴方の愛するトモより』

なにいいいいいいいいい!

はあ?え?まさか7人で行ったのか?何でそんな自体に!

「おい、おっさん。アイツ等はいつ町を出た?」

「3日過ぎだが?」

待てなくなった訳じゃねえのかよ!

「マジか?何でそんな事しに行ったんだアイツ等は?」

月島は不審な物に気づいた。不自然に道にテントがはられていた。

「おい、あのテントはもしかして女共が置いていったのか?」

「え?ああ、あの人達が置いていった物だが、中は見ない方が、てっちょっと待て!」

マラカスが止めに入るが構わず月島達はテントの中を覗き込む。そこには、

パンパンパンパンパンパンパンパン!!

ジュルジュルジュルジュルジュルジュル!!

地獄が顕現していた。

「へへへへへへ、おらおら気持ちいいだろ?うへへへへ」

「うおっ!もっと俺のケツの穴をほじくってくれ!」

「おらっ!チンコの二本差しだ!嬉しいだろ!おらっ!」

「おおお、もっとイヤらしいく大きな音たててしゃぶれよ!」

8人のガチのオッサンの大乱交祭!!!

おえええええええええええ!!!

月島、浅田、秋月、釈迦峰の4人は吐いた。

「何でこんな物が道のど真ん中にあるんだコラッ!ぶっ殺すぞ!」

月島はマラカスの胸ぐらを掴み上げる。

「いやいや、アンタ等の仲間が置いていった物だから!ミカヅキという人の持っていた剣で斬りつけたら連中が狂って、それからそのテントに放り込んだんだよ。『死ぬまで止まらないから後処理よろしく』と言われたんだよ!」

死ぬまで?憐れだなコイツ等。

「確か『オパールの性狂喜剣』だっけ?気味悪い色の剣で斬られると狂って正気じゃなくなっていったな聖騎士共いい気味だぜ」

「で?アイツ等が王都に行った理由を聞いたか?殴り込みに行く理由を?」

「えっと・・・分からないな」

「チッ!使えねえな」

「どうする?追う?待つ?」

「そうだな・・・・『好きに判断して行動しろ』と言ったのは俺だしな。まあ今回はアイツ等にやらせるか」

それにしても自由すぎじゃない?

ピリリリリリ!

月島の携帯から着信音が鳴る。どうやら協力者からの電話のようなので出ることにした。

「はい、こちら月島、」

「たたたたた、い、大変なの!!!」

「うるせえよ!で?何が大変なんだ?」

「銀月が来てんのよ!」

「どちらさんの銀月?」

「アンタが知っている銀月よ。銀月大虎(ギンゲツ タイガ)よ」

何でアイツがこっちに来てんだ?

「銀月だけか?他の奴、隣のクラスの奴等はそこにいるのか?」

「いないわ、銀月大虎だけよ。しかも公開処刑される予定なの」

は?アイツ来て早々何やってんだ?

「第2王子サンライズ=ユステリカ及び婚約者ラクシャータ=ゼニスドルの殺人の罪による斬首よ」

はあ?殺したの俺ですけど?しかもラクシャータ生きてるし。

「いやアイツじゃねえよそれ!アイツは何て言っているんだ?」

「実はボロボロの状態で城壁に吊るされているのよ。見せしめで1日中ずっとね」

はあ?誰かにやられた?あの銀月がか?ありえないだろ?

「光ヶ丘が倒した事になっているんだけど、兵士達に聞いて回ったら、本当は『王子達の死体の近くにボロボロの状態で倒れていたのを発見』したらしいの。はっきり言って第2王子が何で殺されたのかを重要視する人は城にはいないのよ。士気を上げる為に銀月を帝国の手の者に仕立て上げて、帝国側がユステリカの王族を殺しました。勇者が仇を討ちましたよ。さあ次は帝国を攻めましょうみたいな感じにしたいらしいの」

災難だな銀月。けどアイツ等が王都に向かった理由はわかった。
おそらく『アプリコット=C=白河』の意思で向かったんだろう。他の連中は白河の付き添いだな。

「ねえ、月島・・・・急いで王都に来てくれない?私もそっちに合流させて欲しいの」

「ん?どうした?お前王都にいる小さい子供達を視姦しきるまではいるんじゃなかったのか?」

「先生が光ヶ丘に斬られたの・・・・重症よ。戦争に反対したらバッサリ。光ヶ丘は能力や魔法に目覚めているクラスメートに毎日キツイ訓練を強制してるの。それの腹いせに田島獅子王丸が中心の男子達グループが城にいるメイドさんや貴族達に手を出しまくっているの?貴族の娘だろうが結婚していようが関係なくね。中には一人の女性を複数の男子の相手をさせられたりね」

「何やってんだ馬鹿共が、せめてバレないようにしろよ」

「・・・・それでね、城にいる人達がまだ力に目覚めていない無能力者に嫌がらせをするようになったの、命に関わるレベルの。それに言い忘れてたけどユステリカ王が死んで宰相が実権を握った。本格的に帝国との戦争に突入するわ」

「王を殺したのを帝国の仕業にはしなかったのか?」

「流石に城の中で殺されたなんて言ったら手引きした奴がいるんじゃないかってなるんじゃない。病死って事にしたらしいわ。その後に出てきた第一王子が『宰相の責任で始めるなら帝国との戦争を許可する。そして見事帝国を討ち果たせたら宰相に王座をくれてやる』って言ったの」

宰相に操られているのか?

「違うと思う。その第一王子、何ていうかやる気ないように見えるけど、ううん?何て言えば良いんのかなあ。覇気を感じるというか。それに『宰相の責任で』なんて言わないんじゃない?それこそ王子に全責任を押し付ければいいんだし」

「わかった、とりあえず白河達が王都に向かったからお前も拾ってもらえ」

「え?白河さんが何で王都に向かってるの?」

俺は協力者の『諸星 真智子(モロボシ マチコ)』の言葉を聞いてあの日の光景が頭を過る。

アプリコット=C=白河。

あの日『俺との勝負に銀月大虎が連れてきた女』の事を。
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