外道降臨~本物の自重無しを見せてやるぜ!悪人プレイで異世界を蹂躙する

アカヤシ

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第61話 諸星真智子と悪童(月島)との出逢い その1

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私の名前は諸星 真智子(モロボシ マチコ)。

私は0~5歳まで私を生んだ女性の姉に育てられた。理由は簡単だ。私の生んだ女は私を育てる事は出来ないと判断され、姉が取り上げたのだ。
はっきり言って育てる事が出来ないくせに一時の感情、せっかく宿った命をおろしたくないなんて下らない感情で生んで欲しくない。
おろされた方がまだマシだった。
私は5歳までは本当に幸せだった。
本当の娘のように接してくれる姉夫婦を、私は本当の両親だと思っていた。

だが、そんな幸せな毎日は長くは続かなかった。

姉夫婦は『自殺』したのだ。いや殺されたのだ。私を生んだ女に。
姉夫婦が子供を奪った、虐待しているだの嘘を姉夫婦の周囲の人達に垂れ流して、それをマスコミが嗅ぎ付け、面白がり引っ掻き回した挙げ句の末だった。

私は生んだ女の元で育てられる事になった。

いや、生んだ女の家で暮らす事になったと言った方がいいだろう。
私の生んだ女は姉夫婦に嫉妬していたのだ。偶々姉夫婦と私が歩く姿を目撃した女は仲睦まじい光景に殺意が沸いたと酔った時に言っていた。
私の生んだ女はとんだクソ女だった。
毎日、違う男を家に連れ込んでセックスしている淫乱女だった。
私?、私は家では完全に空気だった。殴る蹴るのような暴力は受けなかったが世話もしてくれなかった。

一度だけ泥棒に入られた時に、泥棒に同情され持っていた金を渡されるくらいに。

私は家に食べ物がない場合『万引き』して生活していた。

悪い事だと分かっていたが私は盗みを繰り返した。

小学校に通い始めて私は毎日一人、クラスの中で孤立していた。

誰とも仲良くなれず、毎日つまらなかった。
家では毎日、小さい頃に姉夫婦と暮らしていた頃見ていた魔法少女の番組を見ていた。あの頃に戻りたい。休みのお父さんを無理矢理起こして、ソファーに座らせその膝に私が座り、お母さんはその姿を微笑ましく見ながら朝食を準備している。
あの優しく暖かい日々に戻りたい。

私の宝物、姉夫婦に買って貰った『変身ステッキ』を握りしめながら。

もし『魔法が使えるなら』過去に行きたい。

毎日、そんな夢想を抱きながら過ごしていた。

そんなある日、小学校高学年になった頃、気になる子がいた。

その子の名前は『三日月 友(ミカヅキ トモ)』
学校で虐めを受けている子だった。ガリガリに痩せていて服が汚れて臭い子だった。体にいくつもの痣がある女の子だ。
女子はその子を遠ざけ、男子は罵声を浴びせ、時に突き飛ばしたりゴミを投げつけたりしていた。

私はその子が気になって仕方がなかった。

何となくその子は私と似ていると思った・・・けどそれは違っていた。

何故ならその子には、救ってくれる『王子様』が現れたからだ。

その王子様の名前は『月島竜一』、転校してきた男の子だ。

ある日給食費が『盗まれる』事件が起き、皆が『三日月 友』を犯人だと決めつけていた。担任の先生もその子がやったと決めつけ怒鳴り散らしていた。

だが、そこに月島竜一が割り込んだ。

『やってねえって本人が言ってんだろうが、クソ豚禿げ教師!』

そんな月島を見た一部の男子が彼に言った。

『何々?月島!お前、病原菌の三日月の事が好きなの!』

『月島!本当はお前が盗んだんじゃねえの?』

そう言われた月島竜一はポケットから財布を出して、中身の『一部』を机の上に出した。

『百万円の札束』だった。しかも紙帯がついた。

教室が静まり返った。

『てめえ等みたいな貧乏人と一緒にするなよ。たかが4、5千円程度の給食費なんかを盗む訳ねえだろ?』

月島は財布に百万円を戻すと三日月 友に近づき、キスをしたのだ。しかも唇どころか舌を入れる強烈なやつを。

『今日からこいつは俺の女だ。こいつに手を出すとぶっ殺すぞ!』

その日から三日月友は変わっていった。

汚れていた体も服も綺麗になり臭いもしなくなった。ガリガリだった体も最近は肉がついてきた。
彼女を虐めていた男子も、月島にボコボコにされ皆の前で泣かされていた。
彼女を虐めていた女子も悪口を言わなくなった。月島を怖がったからだ。

担任の先生は学校の女子更衣室の盗撮の容疑で捕まって辞めた。

月島竜一と三日月友と違うクラスの月島の舎弟の『秋月正満』の三人が楽しく遊んでいる姿を見て、私は羨ましかった。三日月友が、けど私には救ってくれる王子様は現れない。

中学に上がった頃、私は完全に一人になった。

私を生んだ女が、今度はヤクザの若頭と付き合い、その若頭が組の金を盗み、若頭のついでに生んだ女も『沈められた』。

呆気なく死んだ私を生んだ女に、私は何の感情も湧かなかった。

毎日、毎日、毎日、つまらない毎日を過ごしていた。

そんなつまらない毎日を変える為に色々やった。

万引き、煙草の喫煙、美人局の真似事や架空請求のような詐欺行為、麻薬などの薬物摂取、色々な事をやった。

私はある日、面白半分で放火をした。

その火事によって一人の人間が死んだ。

が、私はやってしまったという後悔の気持ちも湧かなかった。どうでもよかった。捕まっても別によかった。

しかし、予想に反して警察は私を捕まえにこなかった。それどころか違う人間が逮捕されていた。

私は何が何だか分からなかった。

そして私の予想に反した出来事はまたも起きた。

私の家に突然、月島竜一がやって来たのだ。

私の家に訪れる人間などいない。その日はチャイムが鳴りビックリしたくらいだ。新聞の勧誘かなんかだと思い、確認せず軽い感じで扉を開けたら月島竜一が立っていた。
私は完全に固まってしまった。が、そんな私に月島は腹に『蹴り』を入れてきた。
私は月島の蹴りで家の中に跳ばされ、家の壁に衝突した。
月島は靴のまま土足で家の中に入って来た。

「てめえか?ウチの金貸し事務所を放火しやがったのは?」

ウチの事務所?・・・もしかして私が火をつけたあの建物の事?

「で?お前は何?てめえは『多賀組』の人間か?」

多賀組?何の事?

「てめえの代わりに警察に捕まった奴は多賀組の人間だ。多賀組の奴等は最近吹いて回ってるらしいな。『堂島の月島は大した事がない』だの『事務所をやったのは俺達、多賀組だ!堂島の月島も怖くもねえよ!あんなガキ』とかな」

「私、ちが、ちがう」

「・・・まあお前が多賀組の人間じゃなかろうと関係ねえ、俺の部下を殺したのは事実だ。死んどけや」

月島竜一が筒状の装置がついた銃を懐から取りだし、私に銃口を向ける。

『殺される!』そう思った私は最後に『宝物』を握りしめようとするが無くなっている事に気付いた。

月島の足元に転がっているのに気付いた私は手を伸ばすが、

その右手の手首を踏まれ、手の甲を撃ち抜かれた。

私は痛みのあまり声を上げようとしたが、その前に月島に蹴られて吹き飛ばされる。

「ん?何だコレ?オモチャか?」

月島に気付かれてしまい拾われてしまった。

「か、返して、殺されるのは、いいから、殺していいから、それだけは返して、お願い、」

私の泣きながらの言葉を聞いた月島は、床に魔法のステッキのオモチャを投げ捨て思い切り踏み砕いた。

「・・・・・・え?」

私は信じられずに放心してしまう。

バリッ!メキメキッ!バキン!

そして月島は粉々にオモチャのステッキを破壊した。

「あ、ああ、お父さん、お母さん・・・・アアアアアアアア!」

私は懐からに入れていた折り畳み式ナイフを出して斬りかかるが月島にアッサリと取り押さえられ、顔に近くにあったクッションを押し付けられる。

「やだ、嫌だ!死にたくない!やだやだやだ!助けて!」

クッション越しに私は叫んだ。あとから考えたら自分でもビックリだった。さっきまで殺されていいと思っていた私が、まさかあんな言葉が出るなんて思わなかったからだ。

「助けて下さい!何でもします!持ってるお金全部差し上げます!お願いします!お願いします!死にたくない!」

思い出してしまった。姉夫婦の『遺書』の事を、私を置いて死んだ『本当の両親と思えるあの人達』の『残した物』を守らないと、死ねない!

「何でもします!私の体を好きにしていいですから!助けて!死にたくない!死ねない!」

クッション越しの叫び声をようやく聞き取れたのか、押し付けられるクッションの力が弱まり、しばらくして月島はクッションをどかした。

「何でもするって言ったな?」

私はブンブンと首を縦に振る。

「そうか!そうか!」

私は満面の笑みを浮かべた月島に数発顔面を殴られ気絶した。

そして私が目を覚ますと車の後部座席に座らされていた。

「ん?目が覚めたか」

隣には煙草を吸っている月島がいた。私は縛られもせず、怪我も治療されていた。私は月島を見る。

「どこにいくの?私はやっぱり殺されるの?」

「殺しはしない。殺しはな。だが殺された方がマシだと思うかもな。くくく、」

もしかして私は売られてしまうのだろうか?

変態に売られてあんな事やそんな事をされてしまうのだろうか?

そして三時間ほど車に乗り、目的地に到着したようだ。

『港?もしかして海外!売られるの海外なの!』

私は不安になっていると、

「オオオオオウ!リュウイチイイイイイ!ヨウヤク、ワタシノ、ムスーコ二、ナッテクレルノデスカアアアアア?」

突然、港に停まっていた大型船から金髪の超がつく美女、長身の白人の女性が飛び降りてきて、それを月島が抱き止めた。

「危ねえ!俺じゃなきゃあ死んでるぞ!って違う!『マリア=クズネェツオ』!いいから落ち着け!」

「ソレデハ・・・ワタシノ、オットニ、ナッテ、クレルノデスネ?」

「いいや、違う、ただ・・・」

月島は真智子の首根っこを掴み、

「こいつをやる、娘も欲しがってたろ?そいつやるから今回の密輸品、色をつけてくれよ?」

「オオオオ!メンコイ、メンコイ!オンナノコ、デスネ!」

白人の女性が私に抱き付いてきた。

私は気付くと涙を流していた。
いつぶりだろうか?こうして人に抱き締めてもらうのは?いや、人と触れ合うのは?温かい、力強くも優しく包み込むように抱き締めてくれるこの人は一体?

「お前・・・何でもするって言ったよな。そいつ、『ウラジオストクのロシアンマフィアの大幹部』の『撃滅のマリア』。マリア=クズネェツオの娘になれ」
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