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第60話 『雷戦姫』レプペリス=ゴルディエス
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私はゴルディエス帝国第1皇女『レプぺリス=ゴルディエス』。
私の能力は『肉体雷化』。あらゆる物理攻撃を無効化し、大抵の能力も無力化することができ、音よりも速く動ける。
私は9歳で始めて戦場に立って以来、負けた事はなかった。
ユステリカ王国で『四天王』を除外すれば、若手最強の呼び声が高い『炎獣皇』ともやり合った事はある。だが敗けはしなかったが勝てたとは思ってない。
私は炎獣皇に万を越える攻撃を繰り出すが、膝すら地につけることが出来ず、よろめきすらしない。相手は戦闘中に欠伸をするほどの余裕があった。
私は炎獣皇の攻撃を雷速で回避するため、炎獣皇の攻撃はかすりもしない。
すると炎獣皇は『避けるばかりでつまらん』と言って自国に帰ってしまった。
次に『四天王筆頭だった赤髭』の孫アニス=べリアルだ。こいつは今まで戦った敵の中で一番不気味な相手だった。
こいつは炎獣皇ですら回避出来ないはずの攻撃を回避し捌いてみせた。
驚きのあまり思わず相手に質問してしまった。答えが返ってくるわけがないのにと思っていたがアニス=べリアルは答えた。
『見えたから避けた』
ハアアアアアアアア!!そんなわけがあるか!!奴の能力は『身体強化』だと聞いているが、だからといって雷速を避けれるほどに強化できるはずがない。
『う~ん、そう言われても・・・見えるものは見えるのだ。あっ、今、頭を狙ったのだ?』
は?今こいつ・・・なんて言った?頭を狙った?確かに私は攻撃しようという意思はあったが・・・まさか。
私は『跳弾する雷』を掌から撃ち出そうとすると、発射する前にアニス=べリアルは体を動かし回避行動をとっていた。
バリバリバリバリバリバリバリバリ!!
私の掌から雷を放出し先ほどまでアニスがいた場所を通過していったが、アニスは首を横に曲げた。そこに先ほどまで頭部があった場所を跳ね返ってきた雷が通過する。
やっぱりこいつ・・・見えているのか、未来が!!
『・・・・?わかんないのだ!いつ見たか忘れたけど前に見た光景と一緒なのだ!』
わからない、こいつは何なんだ!
しかも避けるだけでなく、アニスの攻撃が、拳が、蹴りがレプぺリスの身体を捉えることが出来た。
何で肉体が雷化している私に触れられる!
わからない、本当に何が何だかわからない。
『あれ?周りの味方の兵士の皆が全員死んじゃったのだ・・・じゃあもういいや!バイバイ!』
しかも、炎獣皇のように掴み所がない自分勝手で気儘な性格ようだ。こんなふざけた奴らに二度と遅れを取らないと誓い鍛練をしてきた。
今なら炎獣皇も赤髭の孫に圧勝出来ると思っていた私は、現在口から血を流し、地面に伏していた。
あり得ない、一体何が起こった。
確か数分前に、私の前に黒髪黒目、眼鏡をかけた女が現れた。
誰だこいつ?異世界人の一人か?
私の任務は『宰相暗殺』であり、遠距離からの雷撃で狙撃をするために王都の近くにある山に待機していたら、その女が飛んできたんだったな。
私の『眼』を掻い潜って来た女が話し掛けてきた。
「貴女はゴルディエス帝国の第1皇女のレプペリス様ですよね?単刀直入に言います。とっとと自国に帰って下さい」
こいつ、私を知っていてこの態度か?
「断る、貴様こそ見逃してやるから消えろ」
私の言葉にその女は、
「しょうがないかあ、しょうがないよね、うん、仕方がない・・・今の姿じゃ勝てないし、誰も見てないよね?」
女は懐から何かを取り出す。
何だ『短杖』か?能力値が低い魔法使いが『魔法補助』に使うあれか?
女が短杖を天に掲げる。来るか!そう思って私も『肉体雷化』を発動させる。
「ムーンローズ!メモタルホーゼ!」
すると短杖から光が溢れ出す。
光属性の攻撃か?まあ発動を待ってやるほどお人好しでもないのでね。悪いが瞬殺させてもらう!
レプペリスは雷撃を放とうとするが、その場から動けないどころか能力も発動出来なかった。
「何だ、体が動かない!」
目の前にいる女の服が光の粒子となり消えていく。
「一体、何をしている?」
裸になったわけではなく体に光を纏っており、その光が形を変えていき、先ほど着ていた服とは別の服を形成していき、黒髪が白髪に変化していく。
「正邪なる月の光に輝く白い薔薇!ムーンホワイトローズ!」
・・・・お、おう、それ見て何言えばいいの?
って、ふざけるな!何だその服装は!まるで男に媚を売るような格好は!戦場を嘗めているのか!体が動くようになった!こんなふざけた奴は一撃で葬ってやる!
それが数分前、だが結果は私が押されている。
私の雷撃が無効化されているのか!
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
奴が放つ光弾が雷化した私を捉えダメージが入る。
私の雷速より速いだと!!そんな訳があるか!
レプペリスは特大の雷を放つが、
「ハアアアアアアアアアアアアア!リフレクション!!」
放った雷が返ってくる。しかも雷属性を無効化できるはずのレプペリスにダメージを生じさせる。
ぐうううううう!何だ、こいつのパワーは!帝国で無敵と謳われた私が手も足もでないだと!そんなはずがあるかあああああ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
レプペリスは超特大の雷球を作り出す。
この雷球の威力は数十キロを消し飛ばすほどのものだ。
王都にいる帝国軍も巻き添えになるが、こいつを始末しなければならないと本能が叫びを上げている。
「くたばれえええええええええ!!!!」
私の能力は『肉体雷化』。あらゆる物理攻撃を無効化し、大抵の能力も無力化することができ、音よりも速く動ける。
私は9歳で始めて戦場に立って以来、負けた事はなかった。
ユステリカ王国で『四天王』を除外すれば、若手最強の呼び声が高い『炎獣皇』ともやり合った事はある。だが敗けはしなかったが勝てたとは思ってない。
私は炎獣皇に万を越える攻撃を繰り出すが、膝すら地につけることが出来ず、よろめきすらしない。相手は戦闘中に欠伸をするほどの余裕があった。
私は炎獣皇の攻撃を雷速で回避するため、炎獣皇の攻撃はかすりもしない。
すると炎獣皇は『避けるばかりでつまらん』と言って自国に帰ってしまった。
次に『四天王筆頭だった赤髭』の孫アニス=べリアルだ。こいつは今まで戦った敵の中で一番不気味な相手だった。
こいつは炎獣皇ですら回避出来ないはずの攻撃を回避し捌いてみせた。
驚きのあまり思わず相手に質問してしまった。答えが返ってくるわけがないのにと思っていたがアニス=べリアルは答えた。
『見えたから避けた』
ハアアアアアアアア!!そんなわけがあるか!!奴の能力は『身体強化』だと聞いているが、だからといって雷速を避けれるほどに強化できるはずがない。
『う~ん、そう言われても・・・見えるものは見えるのだ。あっ、今、頭を狙ったのだ?』
は?今こいつ・・・なんて言った?頭を狙った?確かに私は攻撃しようという意思はあったが・・・まさか。
私は『跳弾する雷』を掌から撃ち出そうとすると、発射する前にアニス=べリアルは体を動かし回避行動をとっていた。
バリバリバリバリバリバリバリバリ!!
私の掌から雷を放出し先ほどまでアニスがいた場所を通過していったが、アニスは首を横に曲げた。そこに先ほどまで頭部があった場所を跳ね返ってきた雷が通過する。
やっぱりこいつ・・・見えているのか、未来が!!
『・・・・?わかんないのだ!いつ見たか忘れたけど前に見た光景と一緒なのだ!』
わからない、こいつは何なんだ!
しかも避けるだけでなく、アニスの攻撃が、拳が、蹴りがレプぺリスの身体を捉えることが出来た。
何で肉体が雷化している私に触れられる!
わからない、本当に何が何だかわからない。
『あれ?周りの味方の兵士の皆が全員死んじゃったのだ・・・じゃあもういいや!バイバイ!』
しかも、炎獣皇のように掴み所がない自分勝手で気儘な性格ようだ。こんなふざけた奴らに二度と遅れを取らないと誓い鍛練をしてきた。
今なら炎獣皇も赤髭の孫に圧勝出来ると思っていた私は、現在口から血を流し、地面に伏していた。
あり得ない、一体何が起こった。
確か数分前に、私の前に黒髪黒目、眼鏡をかけた女が現れた。
誰だこいつ?異世界人の一人か?
私の任務は『宰相暗殺』であり、遠距離からの雷撃で狙撃をするために王都の近くにある山に待機していたら、その女が飛んできたんだったな。
私の『眼』を掻い潜って来た女が話し掛けてきた。
「貴女はゴルディエス帝国の第1皇女のレプペリス様ですよね?単刀直入に言います。とっとと自国に帰って下さい」
こいつ、私を知っていてこの態度か?
「断る、貴様こそ見逃してやるから消えろ」
私の言葉にその女は、
「しょうがないかあ、しょうがないよね、うん、仕方がない・・・今の姿じゃ勝てないし、誰も見てないよね?」
女は懐から何かを取り出す。
何だ『短杖』か?能力値が低い魔法使いが『魔法補助』に使うあれか?
女が短杖を天に掲げる。来るか!そう思って私も『肉体雷化』を発動させる。
「ムーンローズ!メモタルホーゼ!」
すると短杖から光が溢れ出す。
光属性の攻撃か?まあ発動を待ってやるほどお人好しでもないのでね。悪いが瞬殺させてもらう!
レプペリスは雷撃を放とうとするが、その場から動けないどころか能力も発動出来なかった。
「何だ、体が動かない!」
目の前にいる女の服が光の粒子となり消えていく。
「一体、何をしている?」
裸になったわけではなく体に光を纏っており、その光が形を変えていき、先ほど着ていた服とは別の服を形成していき、黒髪が白髪に変化していく。
「正邪なる月の光に輝く白い薔薇!ムーンホワイトローズ!」
・・・・お、おう、それ見て何言えばいいの?
って、ふざけるな!何だその服装は!まるで男に媚を売るような格好は!戦場を嘗めているのか!体が動くようになった!こんなふざけた奴は一撃で葬ってやる!
それが数分前、だが結果は私が押されている。
私の雷撃が無効化されているのか!
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
奴が放つ光弾が雷化した私を捉えダメージが入る。
私の雷速より速いだと!!そんな訳があるか!
レプペリスは特大の雷を放つが、
「ハアアアアアアアアアアアアア!リフレクション!!」
放った雷が返ってくる。しかも雷属性を無効化できるはずのレプペリスにダメージを生じさせる。
ぐうううううう!何だ、こいつのパワーは!帝国で無敵と謳われた私が手も足もでないだと!そんなはずがあるかあああああ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
レプペリスは超特大の雷球を作り出す。
この雷球の威力は数十キロを消し飛ばすほどのものだ。
王都にいる帝国軍も巻き添えになるが、こいつを始末しなければならないと本能が叫びを上げている。
「くたばれえええええええええ!!!!」
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