外道降臨~本物の自重無しを見せてやるぜ!悪人プレイで異世界を蹂躙する

アカヤシ

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第59話 アニス 『真名開放:■■■■■■』

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「隊長、ユステリカ王国が弱体化したっていうのは本当の事だったんですね。正直半信半疑でしたよ」

俺はこの『雷船車部隊』の指揮を任された『コルテオ』だ。

そして今話し掛けてきたのは『カサク』という男は副隊長だ。

「俺もだよ、カサク。雷船車500隻が1隻すら損害なく王都付近までこれているんだ。ここまで来るのに出会った侵攻を阻止しようとした貴族共の兵を見たろ」

「確かに傑作でしたね!雷船車に歩兵か騎馬を突っ込ませるしか出来ない無能っぷり!笑っちゃいましたよ!」

「無理もないだろ。この雷船車の製作は『雷戦姫様』しか出来ないのだ。我々ゴルディエス帝国の技術を持ってしても再現出来ない、ユステリカ王国に雷船車は作れんしな」

「奴等の驚きようときたら!本当に面白かったです!」

「しかし、順調過ぎるな・・・何もなければいいが」

「隊長?どうしたんですか?それが何か問題でも?」

「いや、まさかとは思うが王都に着いたら吹き飛ばされたりしてな、なんて・・・あり得る!充分あり得る!」

「えええええ!そんな馬鹿な!」

「『炎獣皇』なら充分にあり得る!積み上げたトランプタワーを横からやって来て机ごとひっくり返すのが好きな性格だからな!俺達が王都に着いて、『さあ、攻撃するぞ』って時に、『はい、残念でした』ドンッ!はい、全滅!とかやってきそうだ!『炎獣皇』は本当にユステリカ王国にはいないんだろうな!」

「はい!現在、奴は『協商連合国』の温泉街を訪れているそうで見張りも付けているので、何かあれば連絡があると思いますけど?」

「そうか、そうだよな、ははは、『炎獣皇』に前いた部隊を叩き潰されたからな。ちょっとな」

「分かりますその気持ち、自分も前にいた部隊で追いかけ回されましたから・・・思い出すと震えが、」

「そして『赤髭の孫』が行方不明・・・か、これが一番気になるな。公開処刑執行は国内外に情報を流していたからな。まさか王都に匿っているとか・・・はないな。そしたら帝国の諜報員なら見逃すはずがない」

「そうですよね。強いとはいえまだ子供・・・だからは当てはまりませんよね。あの『赤髭の孫』ですもんね」

「ああ、アイツは人間じゃねえ!人の皮を被った悪魔だ!」

「自分も聞いたことがありますよ。奴に捕まったら即自害しろ、じゃないと地獄の苦しみを味わうことになるぞって、拷問を楽しむクソガキだと聞きました」

「ああ、捕虜を渡すと言ってきて帰ってきたのが『人間肉団子』『身体が捻れた遺体』『手足のない人間』とか、捕まった奴で五体満足のまともな姿で帰ってこれた奴は一人もいないらしい」

「絶対に出くわしたくないですね隊長」

「ああ、そうだな・・・あとの注意人物達は自領に引き込もっているらしいからな・・・四天王が本気なら数百kmなんてほんの一瞬で移動出来るとか帝国軍のお歴々の方々が言ってたな」

「隊長・・・それって『能力』ですよね?」

「いや、素の状態でだ。信じられんだろうがな。更に四天王は全員が能力者だ」

「出て来ませんよね!来ませんよね!」

「出てくる気があるなら、とっくに来ているだろ!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!

「ん?何の音だ?」

二人は雷船車の船外に頭を出し、音の発生源を探る。

「ん?あれは・・・隊長!上です!何かが高速で向かってきます!」

「そんな、馬鹿な!ユステリカ王国に空を飛べる技術力があるとは思うない。なら他国の可能性の方が高い、」

「隊長!違います!乗り物でなく、人です!おそらく『能力者』です!」

「飛行能力か!いや、あり得るか!異世界人なら!カサク!全隊員に連絡!雷船車を停止させろ!、合図があるまで攻撃はするな。戦闘準備をさせて待機させろ!」

「了解!」

500隻の雷船車が停止。収納していた『砲台』を出し、いつでも攻撃出来るようにして待機する。

そして、彼等の目の前に現れた『少女』の顔を見た帝国軍人は、全員が身体を震わせ始めた。恐怖のあまり命令を無視して少女に向けて攻撃を開始してしまいそうなほどだ。
その少女は、自身の身体より『大きな蝙蝠の羽』を広げたままゆっくりと下降し始めた。
その蝙蝠の羽の模様は、どの角度から見ても人の表情に見えてくる。絶望に歪んだ様々な顔が浮かび上がってる。不気味さを倍増させている。

「・・・!赤髭の孫!アニス=べリアルなのか?いや、確かに奴の能力は身体強化系だが見た目が変わるような能力ではなかったはずだが」

その少女は地面に降り立つと大きな声を出してきた。

「アニスは、アニス=べリアルなのだ!んんんんんん!思い切り暴れるなのだあああああああ!」

少女の言葉にカサクは、

「隊長!攻撃指示を!早く!」

「待て!カサク、いいからそのままだ。『砲台』を奴に向けたままにしていろ」

コルテオは雷船車から降りるとアニスに近づいていった。

「私はゴルディエス帝国軍第4雷船車部隊隊長コルテオと申します」

「どーもなのだ!」

「貴女はユステリカ王国軍に所属していたアニス=べリアルさんで間違いないでしょうか?」

「うん!そうなのだ!」

「・・・!そうなのですか。その聞いていた見た目とは違うので、その、」

「そうなのだ!角と羽と尻尾は最近生えたのだ!」

「へ、へえ、そうなのですか?ところでべリアルさん、ゴルディエス帝国に来ませんか?貴女は処刑されそうになったんですよね?貴女を殺そうとした国であろうと守ろうとする愛国心は見事なものです。ですが、貴女は間違って、」

「話が長いのだ!もう始めていい?」

「全雷船車、一斉発射!撃って撃って撃ちまくれ!」

雷船車に取り付けられた砲台から『雷の力で加速された鉄球』が発射されアニスに直撃する。

「そのまま撃ち続けろ!王都での作戦は中止だ!アニス=べリアルを仕留める方が先だ!王都の方は『姫様』に任せろ!弾が尽きるまで撃ち続けろ!」

500隻の砲台から撃ち出される雷速に匹敵する弾丸がアニスを襲う。

「撃て撃て撃て撃て撃て撃て撃て!」

「ん~、最初はビックリしたけど大して痛くないのだ」

アニスは体から『邪気』を放出する。

『真名開放:ウェルギリウス』

アニスから放出される邪気に禍々しさが増し、体がどんどん大きくなっていく。

「な、んだと、まさか成長しているのか?」

そして少女から女性へ、子供の姿から大人の姿へと変貌していく。

「ぐふっ!」

しかし、アニスは片膝を地につけ、ゼェゼェと息を荒げ始めた。

「ッ!!『雷砲』は効いていたんだ!そのまま撃ち続けろ!撃ち尽くした雷船車は突撃させろ!引き殺せ!いけ!いけ!いっけえええええ!赤髭の孫を仕留めろ!」

雷船車が猛スピードで膝をついているアニスに突撃してくるが、アニスは避けようともしない。なぜなら今アニスは、

『・・・・アニスのおっぱい全然おっきくなってないのだ!」

アニスは確かに真名を開放する事により約18歳の体に成長させたが、身長もスクスクと伸び、腰はより一層引き締まり、足もスラッと伸びた、が!胸はあまり変化しなかった。

『お兄ちゃんは膨らみかけが至高だぞ!って言ってたけど、雷戦姫の巨乳もちょっとだけ、本当にちょっとだけ憧れはあった・・・・なのに』

変化なし!!!

いや、実際には少しは膨らんではいるのだがアニスはそう思い込んでいる。

そしてこの姿は、実際に成長する未来のアニスの姿。

アニスのおっぱいが大きくなる未来はない。

でかくなる素質があっても月島が絶対に阻止するだろうが。

巨乳に憧れたアニスの夢潰える。

そして、戦場には雷船車部隊の悲鳴とアニスの慟哭が響き、数時間後、雷船車の残骸と地面に突き刺さった槍に、串刺しにされて死んでいる千人を超える死体が野に晒されていた。

その中に、雷船車部隊隊長コルテオと副隊長カサクの姿があった。
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