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第5話 トドメの一発!!!「あ、シクった」
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「ヴモオオオオオオオオオオオオ!!!」
ほう?苦しんでいるから少しだけ落ち着く時間を与えてやったらあのミノタウロス、再生しよった。魔物というのは凄いのう。完全に治ったわけではないようだが、鼻息を荒げて血走った目をしてステラ=ド=ヴィアインを睨み付けていた。
「おいおい、まだ小娘の尻を追い掛ける気か?そんな余裕があるとはのう。『スパーク・インフィニティ・スター(光る無数の星々)』」
「~~~~~~~~~~~~ッ!」
ミノタウロスの眼球に火花が発生し、あまりの激痛に声にならない悲鳴を上げ地面を転げ回る。
「も~女ばかり追い掛けて!嫉妬しちゃうんじゃもん!」
顔の整った幼い少年(中身60の老人)が頬を膨らませプンプンと可愛いらしく怒って見せるが、
「他の誰かに目移りしないように眼球の水分を沸騰させて目を潰したのじゃ!」
やることはエグかった。
「ほれ、さっさと立って再生せんか。まだまだこれからじゃよ」
~30分後~
膝立ちで全身から煙が上がり火傷や裂傷や凍傷や様々な傷を負い虚ろな目でこちらを見ているが、その瞳にはもうステラ=ド=ヴィアインはうつっていない。完全に目の前にいる小さい少年に屈服しており抵抗する意思が見受けられない。
「んんん、ん?傷の治りが遅いのう。もう限界か?仕方がない、まあ儂も高出力の魔法を30分間連発したからのう。さすがに疲れた。最後にきっちりトドメを差してやるわい」
『『『『まだやんのかよ!!!』』』』
そう思っているのは野次馬達だ。
破壊音や爆発音を聞き付けて野次に来た民間人が離れた場所から少年の蹂躙劇を観賞していた。近付き過ぎれば巻き込まれてしまうと思ったが少年の放つ美しい『何か』に魅力されて遠くへ逃げ出す事が出来なかった。
少年が魔物と戦っている姿を目にした者は初めは英雄を見るような目をしていたが、15分後には変質者を見る目で少年をミノタウロスに憐れみの目を向けて、30分後はむしろ少年の方を化け物を見るような目で見ていた。
バレットがミノタウロスに近付く。ミノタウロスの間合いに入るが攻撃する様子がない。ぶらりと垂れた両腕は肩が外れているようだが関係ない。もうその余力がないだけ。
バレットはジャンプしミノタウロスの角を掴むと力任せにブン回し勢いをつけて空高くへ投げ飛ばした。
バレットの右手の人差し指に指輪が、左目側にモノクル(片眼鏡)が出現する。
「『マグナムセイバー』と『クレアボレアス』か?周囲の魔力素の吸収・収束を補助するための魔装具とあと・・・まあええか」
バレットは右手で拳を握り、親指と人差し指を開き右手が衝撃でぶれないように左手で右手首を掴み人差し指をミノタウロスへ向ける。
『サイクロン』
俺が魔装具の起動キーを唱えるとマグナムセイバーが起動し周囲に散っているミノタウロスの魔力素や俺の魔力素を吸収し始める。
キュィィィィィィィィィィィィィィン!!!!
バレットは人差し指の先に魔力を集め凝縮させていく。マグナムセイバーが吸収したミノタウロスの魔力素もバレットの魔力素に変換され人差し指の先へと供給されていく。
『スターダストマグナム』
人差し指の先の輝く魔力弾が出来上がりミノタウロスに向けて放ち命中。
「あっ、しもうた」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
「高さと加減をシクった・・・・」
バレットは咄嗟に障壁魔法を発動して周囲を守ろうとするが、
バッキイイイイイイイイイイイン!!!
簡単に砕け散った。
「ですよね~~~~・・・・ッ!全員全速力で退避するんじゃ!巻き込まれたら死ぬのじゃああああああ!!!」
前世から何も学べなかった男。放出系魔法に人生を捧げた男の砲撃をテキトーに覚えただけの障壁魔法で防ぎきれるわけがない。
バレットはステラを抱えて走り出す。
「俺の、俺の家がああああああ!」
「私の店ええええええええええ!」
「走れ!!!走るんだああああ!」
「家は諦めろ!立ち止まるなあ!」
「全員跳べえええええええええ!」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
「「「「「「もう駄目だああああああ!」」」」」」
逃げる民間人に余波が目前に迫ったその時、
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
「・・・・・・・・・・・あれ?なんだ?炎の壁?」
そこに炎の壁が皆を守るように燃え盛りバレットの魔法の余波を呑み込み一緒に消えていった。
「なん、じゃと、儂の魔法を防いだじゃと?ある程度は加減していたとはいえ、」
「おおっほほほ!無様ですわね~、ヴィアインのお姫様は!そのボロ姿がよくお似合いですこと!なんて、ごほっ!ごほごほ!違いましてよ!今ので全力以上の力を使ってしまったわけではありませんわよ!この程度余裕ですわ!ごほごほ!ちょっと待ちなさい、息を整え、えほえほ!」
ほう?苦しんでいるから少しだけ落ち着く時間を与えてやったらあのミノタウロス、再生しよった。魔物というのは凄いのう。完全に治ったわけではないようだが、鼻息を荒げて血走った目をしてステラ=ド=ヴィアインを睨み付けていた。
「おいおい、まだ小娘の尻を追い掛ける気か?そんな余裕があるとはのう。『スパーク・インフィニティ・スター(光る無数の星々)』」
「~~~~~~~~~~~~ッ!」
ミノタウロスの眼球に火花が発生し、あまりの激痛に声にならない悲鳴を上げ地面を転げ回る。
「も~女ばかり追い掛けて!嫉妬しちゃうんじゃもん!」
顔の整った幼い少年(中身60の老人)が頬を膨らませプンプンと可愛いらしく怒って見せるが、
「他の誰かに目移りしないように眼球の水分を沸騰させて目を潰したのじゃ!」
やることはエグかった。
「ほれ、さっさと立って再生せんか。まだまだこれからじゃよ」
~30分後~
膝立ちで全身から煙が上がり火傷や裂傷や凍傷や様々な傷を負い虚ろな目でこちらを見ているが、その瞳にはもうステラ=ド=ヴィアインはうつっていない。完全に目の前にいる小さい少年に屈服しており抵抗する意思が見受けられない。
「んんん、ん?傷の治りが遅いのう。もう限界か?仕方がない、まあ儂も高出力の魔法を30分間連発したからのう。さすがに疲れた。最後にきっちりトドメを差してやるわい」
『『『『まだやんのかよ!!!』』』』
そう思っているのは野次馬達だ。
破壊音や爆発音を聞き付けて野次に来た民間人が離れた場所から少年の蹂躙劇を観賞していた。近付き過ぎれば巻き込まれてしまうと思ったが少年の放つ美しい『何か』に魅力されて遠くへ逃げ出す事が出来なかった。
少年が魔物と戦っている姿を目にした者は初めは英雄を見るような目をしていたが、15分後には変質者を見る目で少年をミノタウロスに憐れみの目を向けて、30分後はむしろ少年の方を化け物を見るような目で見ていた。
バレットがミノタウロスに近付く。ミノタウロスの間合いに入るが攻撃する様子がない。ぶらりと垂れた両腕は肩が外れているようだが関係ない。もうその余力がないだけ。
バレットはジャンプしミノタウロスの角を掴むと力任せにブン回し勢いをつけて空高くへ投げ飛ばした。
バレットの右手の人差し指に指輪が、左目側にモノクル(片眼鏡)が出現する。
「『マグナムセイバー』と『クレアボレアス』か?周囲の魔力素の吸収・収束を補助するための魔装具とあと・・・まあええか」
バレットは右手で拳を握り、親指と人差し指を開き右手が衝撃でぶれないように左手で右手首を掴み人差し指をミノタウロスへ向ける。
『サイクロン』
俺が魔装具の起動キーを唱えるとマグナムセイバーが起動し周囲に散っているミノタウロスの魔力素や俺の魔力素を吸収し始める。
キュィィィィィィィィィィィィィィン!!!!
バレットは人差し指の先に魔力を集め凝縮させていく。マグナムセイバーが吸収したミノタウロスの魔力素もバレットの魔力素に変換され人差し指の先へと供給されていく。
『スターダストマグナム』
人差し指の先の輝く魔力弾が出来上がりミノタウロスに向けて放ち命中。
「あっ、しもうた」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
「高さと加減をシクった・・・・」
バレットは咄嗟に障壁魔法を発動して周囲を守ろうとするが、
バッキイイイイイイイイイイイン!!!
簡単に砕け散った。
「ですよね~~~~・・・・ッ!全員全速力で退避するんじゃ!巻き込まれたら死ぬのじゃああああああ!!!」
前世から何も学べなかった男。放出系魔法に人生を捧げた男の砲撃をテキトーに覚えただけの障壁魔法で防ぎきれるわけがない。
バレットはステラを抱えて走り出す。
「俺の、俺の家がああああああ!」
「私の店ええええええええええ!」
「走れ!!!走るんだああああ!」
「家は諦めろ!立ち止まるなあ!」
「全員跳べえええええええええ!」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
「「「「「「もう駄目だああああああ!」」」」」」
逃げる民間人に余波が目前に迫ったその時、
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
「・・・・・・・・・・・あれ?なんだ?炎の壁?」
そこに炎の壁が皆を守るように燃え盛りバレットの魔法の余波を呑み込み一緒に消えていった。
「なん、じゃと、儂の魔法を防いだじゃと?ある程度は加減していたとはいえ、」
「おおっほほほ!無様ですわね~、ヴィアインのお姫様は!そのボロ姿がよくお似合いですこと!なんて、ごほっ!ごほごほ!違いましてよ!今ので全力以上の力を使ってしまったわけではありませんわよ!この程度余裕ですわ!ごほごほ!ちょっと待ちなさい、息を整え、えほえほ!」
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