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第4話 ブッぱなすぜベイベー!!!
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ドゴオオオオオオオオン!!!
バレットが彼女を抱えて回避したためミノタウロスは反対側の建物へと衝突する。
ズドオオオオオオオオオ!!!
建物が衝撃に耐えきれず崩壊していく。
「まあ、これで死ぬとは思えんが・・・魔物というのは街中に出てくるもんか?」
「ダンジョンの外にあれだけの魔物が自力で出てくるなんてあり得ないよ。今頃街中大パニックになってる。だから人が連れ出したとしか思えない。魔物で商売する連中は少なからずいるからね」
「それ需要があるんか?」
「戦争している国には凄く売れてるらしいよ。ヴィアインは利用してないけど。まあ使い捨てで戦場に解き放つだけで飼い慣らすのは難しい。一般兵より遥かに強いからね魔物は。なかでもミノタウロスは30階層で発見された新種の魔物で調査兵団『ヴィアイン支部』だけでも100人以上被害が出てる。あれをダンジョンの外に連れ出すなんて『凄腕の兵士』とそれを動かせる上層部が絡んでるはず」
「上層部?」
「ダンジョンには『4つの出入口』があって、それぞれ北入口がヴィアイン、東入口がガルシア、西入口ブライアン、南入口ゴルオレスで管理されてる。そこを通らないかぎりダンジョンから出られない」
「おぬしの命が狙いならゴルオレスが管理している出入口から出された可能性があるんじゃないのかのう?」
「支部長、副支部長、それに職員のほとんどがゴルオレス人だけど監視として三国の人間も職員として働いているから一番厳しいかもしれない」
「となると、ガルシアか?ブライアンか?」
「ひょっとしたらヴィアインもあるかもね。私は父様に可愛がられているから、その他には嫌われ者なんだ」
「おっと、話をしている場合じゃないのう」
ガラガラガラガラ!!!
倒壊した建物から瓦礫を押しのけミノタウロスがゆっくりと出てきた。しかも全くの無傷。その目線はステラに向かっていて離さない。
「聞くが討伐されたことはあるんじゃろ?確か今は31階層まで攻略が進んでいるらしい、」
「あれはブライアンの記録、ヴィアインも30階層まで先日到達したけどミノタウロス一匹倒すのに魔装具を装備した精鋭20人以上必要だったって報告書には書いてあったかな」
「ヴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「ッ!!!!魔物か!!!!姫様!!!」
そこに武装した四人の兵士が現れた。
「大丈夫ですか姫様!ここは我等が!」
「あの魔物は私を狙っています。私が逃げては民間人に被害が、」
「ッ!姫様は避難して下さい!この地区はゴルオレスの蛮族が住む地区です!姫様の命に比べればゴミ当然の連中です!貴女が亡くなられたら王が悲しみます!急いでダンジョンに向かって下さい!我等が討伐できなければ、」
「ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
グチャ!バキキッ!ゴチュ!ゴリリリ!
「避けろ若いの!!!」
1人の兵士が剣の魔装具を起動させてミノタウロスに斬りかかるが簡単に刃を手で掴まれた。もう片方の手を握り締め拳を作り一気に兵士の頭へと振り下ろす。兵士は肉の塊に変えられミノタウロスはその塊を拾い投げつけてきた。1人は当たり所が悪く頭に当たり顔は潰れ首が変な風に曲がり倒れ込み、もう1人も巻き込まれ腹に当たったのか、血を口から吐きながら顔を苦痛で歪ませ腹を押さえ足をバタバタと動かし苦しんでいる。
「早くダンジョンへ!ミノタウロスを討伐できる兵士がいるはずです!この騒ぎを聞き駆け付けてくれるかもしれません!真っ直ぐにダンジョンへ向かって下さい!急いで!」
最後に残った兵士も剣の魔装具を起動。刃に炎を纏わせ構える。
「すまない!ここは任せたよ!」
「ちょっと待て!儂はいい!あ、下ろさんか!」
ステラはバレットを荷物を抱えるように持ち上げ走り出した。
「ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
最後の兵士は残念ながら時間を稼げず突進してきたミノタウロスの角に鎧ごと胸を突き抜かれ絶命、邪魔だとばかりに頭を振り回し角から抜けた兵士は道端に転がる。
「マジか!ダンジョンにはあんな奴がゴロゴロおるのか!」
「私も魔物を生で見るのは初めてだよ!」
儂は脇に抱えられた状態で後ろを向いており兵士の最後を見届けた。ステラは前方ダンジョンを目指し全力疾走していたが突然立ち止まる。
「どうしたんじゃ?」
「・・・君に頼みたい。ダンジョンに向かって応援を呼んできてほしい。これ以上先は人通りが多いから私は進めない」
「儂があの牛頭の相手をしようか?というかしたい!!!」
「強がりを言っている場合じゃないんだよ。君の速さならダンジョンまであっという間でしょ。それにもう私の足が限界なの。私、式典での自爆テロで足に傷を負ったの。もう走れないかな、ははは、」
「・・・その足と持っとるナイフじゃ勝ち目なんてないじゃろ?魔装具か魔法は?」
「魔装具は持ってないよ。魔法は使えない。『御技』って力は持ってるけど『水を自在に操る力』で」
ステラは懐から透明な水が入った瓶をフタを開ける。
「魔法のように便利な力じゃないんだ。魔法は体内の魔力を消費して現象を顕現できるけど、御技は魔力は必要ないけど自然物がないと使えない。私の場合は水」
瓶を下へと傾け水が瓶から流れ出るが地面に垂れず刀剣の形を成していく。
「私はステラ。ステラ=ド=ヴィアイン。ダンジョンのヴィアイン支部でその名を出して。すぐ動いてくれるはずだから」
ステラは悲壮感を漂わせながらバレットの頭を撫で、ミノタウロスの方へ身体を向ける。
「私が時間を稼いでみせるから。あ、ところで君の名前、」
「バレット=フォン=ミュラー」
「ミュラー、もしかして『白老師』バーゼル=フォン=ミュラーの血族?・・・・なわけないか」
白老師バーゼル?聞いたことがないのう。誰ぞな?
「さあ、行って」
「え?いやじゃけど?『ライトニング・スター・レーザー(雷星閃)』」
バレットの両手の指先から放たれた稲妻のように乱反射しつつ曲進する10本の魔力光線が、建物の倒壊に巻き込まれても無傷、魔装具でもかすり傷程度だったミノタウロスの屈強な肉体を簡単に貫通してのけた。
「ヴモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
ミノタウロスが声を上げる。先程までの元威行為、強さを誇示するための咆哮ではない。今まで感じたことのない痛みに耐え兼ねて思わず絶叫してしまったのだ。
「イィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィヤッホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!やっと魔法が使えたのじゃああああああ!!!!!!絶頂!!!!!!絶頂!!!!!!!大、絶頂おおおおおおおおお!!!!!!!!!それに山羊頭以来の上物じゃあああああああ!!!!ブッぱなすぜ、ベイベー!!!!」
バレットの狂喜乱舞の舞!!!!
「まだ生きとるの!!!生きとるのおおおおおお!!!人間より遥かに頑丈じゃ!!!撃ち込み甲斐が半端ないのおおおおおお!!!きゃはははははははははははははははははははははははははは!!!」
バレットの身体に異変が生じる。
今世のバレットの『黒髪』『黒目』が『白髪』に複数色、複雑な模様が入る『アースアイ』へ。前世の肉体的特徴が浮かび上がってくる。
「生娘が処女膜ブチ抜かれた時のように泣き喚くでないわ!まだ逝くなよ!逝くなよ!!!!体内からハジけるのがいいかのう?外をこんがり焼くのがいいかのう?それとも愛を貫くとかけまして貫通といくかのう!!!!」
あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!きゃははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!
「絶対に逃がさんぞ(真顔)」
バレットが彼女を抱えて回避したためミノタウロスは反対側の建物へと衝突する。
ズドオオオオオオオオオ!!!
建物が衝撃に耐えきれず崩壊していく。
「まあ、これで死ぬとは思えんが・・・魔物というのは街中に出てくるもんか?」
「ダンジョンの外にあれだけの魔物が自力で出てくるなんてあり得ないよ。今頃街中大パニックになってる。だから人が連れ出したとしか思えない。魔物で商売する連中は少なからずいるからね」
「それ需要があるんか?」
「戦争している国には凄く売れてるらしいよ。ヴィアインは利用してないけど。まあ使い捨てで戦場に解き放つだけで飼い慣らすのは難しい。一般兵より遥かに強いからね魔物は。なかでもミノタウロスは30階層で発見された新種の魔物で調査兵団『ヴィアイン支部』だけでも100人以上被害が出てる。あれをダンジョンの外に連れ出すなんて『凄腕の兵士』とそれを動かせる上層部が絡んでるはず」
「上層部?」
「ダンジョンには『4つの出入口』があって、それぞれ北入口がヴィアイン、東入口がガルシア、西入口ブライアン、南入口ゴルオレスで管理されてる。そこを通らないかぎりダンジョンから出られない」
「おぬしの命が狙いならゴルオレスが管理している出入口から出された可能性があるんじゃないのかのう?」
「支部長、副支部長、それに職員のほとんどがゴルオレス人だけど監視として三国の人間も職員として働いているから一番厳しいかもしれない」
「となると、ガルシアか?ブライアンか?」
「ひょっとしたらヴィアインもあるかもね。私は父様に可愛がられているから、その他には嫌われ者なんだ」
「おっと、話をしている場合じゃないのう」
ガラガラガラガラ!!!
倒壊した建物から瓦礫を押しのけミノタウロスがゆっくりと出てきた。しかも全くの無傷。その目線はステラに向かっていて離さない。
「聞くが討伐されたことはあるんじゃろ?確か今は31階層まで攻略が進んでいるらしい、」
「あれはブライアンの記録、ヴィアインも30階層まで先日到達したけどミノタウロス一匹倒すのに魔装具を装備した精鋭20人以上必要だったって報告書には書いてあったかな」
「ヴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「ッ!!!!魔物か!!!!姫様!!!」
そこに武装した四人の兵士が現れた。
「大丈夫ですか姫様!ここは我等が!」
「あの魔物は私を狙っています。私が逃げては民間人に被害が、」
「ッ!姫様は避難して下さい!この地区はゴルオレスの蛮族が住む地区です!姫様の命に比べればゴミ当然の連中です!貴女が亡くなられたら王が悲しみます!急いでダンジョンに向かって下さい!我等が討伐できなければ、」
「ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
グチャ!バキキッ!ゴチュ!ゴリリリ!
「避けろ若いの!!!」
1人の兵士が剣の魔装具を起動させてミノタウロスに斬りかかるが簡単に刃を手で掴まれた。もう片方の手を握り締め拳を作り一気に兵士の頭へと振り下ろす。兵士は肉の塊に変えられミノタウロスはその塊を拾い投げつけてきた。1人は当たり所が悪く頭に当たり顔は潰れ首が変な風に曲がり倒れ込み、もう1人も巻き込まれ腹に当たったのか、血を口から吐きながら顔を苦痛で歪ませ腹を押さえ足をバタバタと動かし苦しんでいる。
「早くダンジョンへ!ミノタウロスを討伐できる兵士がいるはずです!この騒ぎを聞き駆け付けてくれるかもしれません!真っ直ぐにダンジョンへ向かって下さい!急いで!」
最後に残った兵士も剣の魔装具を起動。刃に炎を纏わせ構える。
「すまない!ここは任せたよ!」
「ちょっと待て!儂はいい!あ、下ろさんか!」
ステラはバレットを荷物を抱えるように持ち上げ走り出した。
「ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
最後の兵士は残念ながら時間を稼げず突進してきたミノタウロスの角に鎧ごと胸を突き抜かれ絶命、邪魔だとばかりに頭を振り回し角から抜けた兵士は道端に転がる。
「マジか!ダンジョンにはあんな奴がゴロゴロおるのか!」
「私も魔物を生で見るのは初めてだよ!」
儂は脇に抱えられた状態で後ろを向いており兵士の最後を見届けた。ステラは前方ダンジョンを目指し全力疾走していたが突然立ち止まる。
「どうしたんじゃ?」
「・・・君に頼みたい。ダンジョンに向かって応援を呼んできてほしい。これ以上先は人通りが多いから私は進めない」
「儂があの牛頭の相手をしようか?というかしたい!!!」
「強がりを言っている場合じゃないんだよ。君の速さならダンジョンまであっという間でしょ。それにもう私の足が限界なの。私、式典での自爆テロで足に傷を負ったの。もう走れないかな、ははは、」
「・・・その足と持っとるナイフじゃ勝ち目なんてないじゃろ?魔装具か魔法は?」
「魔装具は持ってないよ。魔法は使えない。『御技』って力は持ってるけど『水を自在に操る力』で」
ステラは懐から透明な水が入った瓶をフタを開ける。
「魔法のように便利な力じゃないんだ。魔法は体内の魔力を消費して現象を顕現できるけど、御技は魔力は必要ないけど自然物がないと使えない。私の場合は水」
瓶を下へと傾け水が瓶から流れ出るが地面に垂れず刀剣の形を成していく。
「私はステラ。ステラ=ド=ヴィアイン。ダンジョンのヴィアイン支部でその名を出して。すぐ動いてくれるはずだから」
ステラは悲壮感を漂わせながらバレットの頭を撫で、ミノタウロスの方へ身体を向ける。
「私が時間を稼いでみせるから。あ、ところで君の名前、」
「バレット=フォン=ミュラー」
「ミュラー、もしかして『白老師』バーゼル=フォン=ミュラーの血族?・・・・なわけないか」
白老師バーゼル?聞いたことがないのう。誰ぞな?
「さあ、行って」
「え?いやじゃけど?『ライトニング・スター・レーザー(雷星閃)』」
バレットの両手の指先から放たれた稲妻のように乱反射しつつ曲進する10本の魔力光線が、建物の倒壊に巻き込まれても無傷、魔装具でもかすり傷程度だったミノタウロスの屈強な肉体を簡単に貫通してのけた。
「ヴモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
ミノタウロスが声を上げる。先程までの元威行為、強さを誇示するための咆哮ではない。今まで感じたことのない痛みに耐え兼ねて思わず絶叫してしまったのだ。
「イィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィヤッホオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!やっと魔法が使えたのじゃああああああ!!!!!!絶頂!!!!!!絶頂!!!!!!!大、絶頂おおおおおおおおお!!!!!!!!!それに山羊頭以来の上物じゃあああああああ!!!!ブッぱなすぜ、ベイベー!!!!」
バレットの狂喜乱舞の舞!!!!
「まだ生きとるの!!!生きとるのおおおおおお!!!人間より遥かに頑丈じゃ!!!撃ち込み甲斐が半端ないのおおおおおお!!!きゃはははははははははははははははははははははははははは!!!」
バレットの身体に異変が生じる。
今世のバレットの『黒髪』『黒目』が『白髪』に複数色、複雑な模様が入る『アースアイ』へ。前世の肉体的特徴が浮かび上がってくる。
「生娘が処女膜ブチ抜かれた時のように泣き喚くでないわ!まだ逝くなよ!逝くなよ!!!!体内からハジけるのがいいかのう?外をこんがり焼くのがいいかのう?それとも愛を貫くとかけまして貫通といくかのう!!!!」
あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!きゃははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!
「絶対に逃がさんぞ(真顔)」
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