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第10話 未知との遭遇なのじゃ!!!
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「やあーやあーやあー、お目覚めかなお爺ちゃん!」
バレットが目を開けると見知らぬ女性が立っていた。しかしその女性の姿をはっきりとは認識ができない。辺りを見渡すと建造物がない動物もいない、ただただ見渡す限りの大草原。
「チュートリアルは済んだかな?」
「チュートリアル、じゃと?」
「そう、Newgameの為のね。お爺ちゃんは前世でやらかしてしまいました!はい、一体何をやらかしてしまったのでしょーか?チックタク、チックタク」
「・・・・何かしたかのう?」
「したよね!しましたよね!え?まさか自覚なしでやったの?」
「身に覚えが全くないのう?というかオヌシ、何者じゃ?」
「私の名前は九重神(ココノエカミ)。この世界の管理を任された代理神なのだよ。敬うべく存在が目の前に顕現したんだよ。頭が高い!控えおばっは!!!」
バレットは自称神の顔面に魔法弾をぶっぱなす。
「いきなりなにすんのよ!!!痛いでしょ!!!」
「儂にとって未知なる生物への挨拶は決まってワンパンから始まるもんじゃ」
「とんでもないジジィね!」
「神に感謝を捧げるほど幸福な人生を送っているわけじゃないからのう。なら敬えるよう、なんかくれ」
「流れるように要求してきやがったよこのジジィ!もうあげてるでしょ!」
「・・・この体の事を言っとるのか?」
「そうよ!その体を使ってダンジョンの中にある『核』を破壊しなさい!そうすればダンジョンを機能を停止する事ができるわ!」
「なんで儂がそんな面倒な事を、」
「あんたがダンジョンを生み出したからよ。あの山羊頭の怪物の肉体とあんたの魔力が混ざり合って奇跡的にできたものよ」
「待て待て待つのじゃ!確か山羊頭は復活したんじゃろ!ダンジョンが山羊頭の怪物の肉体なら15年前の奴はどう説明、」
「15年前に現れたのは魔石にこびりついた怪物の怨念が一時的に具現化しただけよ。人為的にね。もし本当にあんたが前世で戦った山羊頭の怪物なら・・・・あの女じゃ秒殺よビョー殺」
「つまり本当に儂が生み出してしまったのか、あの塔を」
「そうよ。あの塔のせいで世界のバランスが崩れちゃった。そこで!元凶たるあんたに!元凶たるあんたに!解決させようと!私の持つ権限を使ってあんたに呪いを掛けました」
こやつ、今さらっととんでもない事を言いよったぞ!
「あんたはあのダンジョンが消えない限り何度も甦る呪いを掛けました。この呪いは人種が解くのは絶対に!絶対に不可能!」
「・・・・もしダンジョンが消えたら儂はどうなる?」
「別にどうもしないわよ。ダンジョンが消えても連動してお爺ちゃんが自身が消えたりなんかもしないわよ。呪いはちゃんと解いてあげる」
「もったいないから解かなくていいのじゃ!!!」
つまりは無限に時間を費やせるということ。それだけ時間があれば到達できるであろう。
「え?死ねないのよ。言っとくけどあんたが思っているほど死ねないというのは自分で掛けといてなんだけど凄まじい拷問なのよ。もしかして頭を潰して脳を破壊すれば死ねると思ってる?木っ端微塵になれば死ねると思ってる?この世界には死霊系の魔物に効く浄化魔法が存在するけどそれで死ねると思ってる?しかも痛みは残っていて再生する度に痛みを伴うわよ」
「構わんよ」
「・・・・じゃあ罰にならないじゃない!頭おかしいわよあんた!普通化け物にされるなんて聞いたら躊躇するものでしょ!あんた達、人類の夢の1つである不老不死を手に入れたとしても、ほら!あるでしょ!よおおおおく?想像してご覧なさい。自分の時間だけが止まり周りだけがどんどん時間が進んでいく。周りの人間達は気付いてしまうでしょうねあんたの異常に。危険を犯さない人生を送ったとしても年を取らないあんたに!」
「不老は困る、そうじゃ!儂を30代くらいにしてくれんか?儂は30の頃が一番動けた気がするのじゃ・・・が?」
姿は見えんが自称神が呆れとるのが感じ取れる。
「今のあんたの体は今世の体。髪色や瞳の色が変化したのはあんたの魂に引っ張られて変化しただけで『前世のあんたより今世の体は高性能』よ。前世の全盛期が30代だからと言ってその体の全盛期が30代とは限らないわよ。いい、あんたを転生させたのはあくまでダンジョンの対策としてだからね。あんたの夢なんてどうでもいい。あんたはダンジョンを消しさえすればいいのよ」
「気に入らんのう・・・その態度、自称神ごときが、」
「・・・・はっ、今なんて言ったのかな?人間ごときが」
「本当に優秀な人間というのは無能を置き去りにするもんじゃ。人にやらせるより自分でやった方が早く片付くからの。じゃがオヌシはわざわざ儂なんぞを転生させた。この世界にはかつての儂ほどでないにせよ中々の粒揃いじゃった。神を信じとる奴等に神託とでも言って団結させてやらせれば片付くんじゃないのか?そもそも何故オヌシ自身が出ていかない?神なら、」
「・・・もうやったわよ!!!」
「なんじゃと?」
「やりましたよ!やったわよ!少し前にやったわよ!だけどあんた達人間は与えた力を人間同士の争いで使っちゃうし!神託を聞かせても人間が自分達の都合のいいようにねじ曲げられて伝えるし!だから私の、神の使いである『精霊』を送り出してみたけど当時一番精霊との相性が良かった子さえ『魔物の魔石にこびりついた残りカス』にギリギリ勝てる程度の力しか発揮できないし!そもそも私は直接は手出しができないのよ!私が手を出していいのは・・・・世界を消し去る時だけよ」
物騒じゃった。どや顔で何言っとるの。ヤバい奴じゃったか自称神よ。
「なら、何故儂なんじゃ?元凶じゃからかという理由だけじゃなかろう?」
「いやいやいやいや!あんたがこの世界で、人が誕生した時から歴史を遡っても現在までで最強だからよ!」
「儂ごときがか?」
「そこそこの人間が国を消し飛ばせる魔法なんて使えるわけがないでしょ!」
「そうじゃったのか・・・知らんかったのじゃ」
「それに、あんたを推薦した子がいたからよ」
「儂をか?」
「あんたの師匠のリース=ベラトリックスよ」
「・・・・は?ここにおるのか!!!」
「いないわよ。私がわざわざ会いに行ったのよ。死んだ人間の魂が集められる場所に」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
死んだ人間の魂が集められる場所。
人間は輪廻転生、死んであの世に還った魂が何度もこの世に甦ると思っているようだがそんなことはない。
死んだ魂は一ヶ所に集められて捨て置かれるだけ。
その場所は底がない海と1つの島しかない空間、生物や動植物もいなく大小様々なただの石が転がっているだけの島。雲もなく太陽がない青空に黒い穴が空いておりそこから島に向けて魂が捨てられる。この世界から出ることは不可能。
その島では着いたばかりの魂は人型に変化するが他の魂とは意志疎通はできない。相手の知ってる言葉を文字で書いても声に出しても伝わらない。魂同士は触れない。ここに捨てられたばかりの魂は脱出を試みるがすぐに諦めて天に向かってこの世での行いを懺悔し赦しを乞うているようだが意味はない。
だってこの空間は死んだ魂を捨てる場所、年齢、性別、平民、貴族、王族、英雄、反英雄、前世の行い、そんなものは関係なく別けずに捨てているのだから。
そして魂は全てを諦め底のない海に身を投げるか島に残り人型の魂から物言わぬただの石コロと化すかだ。神の私が見てきた中で常人で最高五年もった人間もいたが大抵一週間もせずに終わる。
だけどその女は他の魂と違って別格だった。
その女の魂は二百年間、人型を保ち続けていた。
島の端にある海を見渡せる岩場で、一際大きい岩の上に座り、ただただ空を眺め続けていた。
「・・・・腹減った」
んなわけないでしょ!魂が腹を減らすわけないでしょ!
神たる私から女の魂に話し掛けた。
「私はかみゃが!!!」
この女、神である私の顔面に思い切り石を投げつけてきやがった!!!しかも話し掛けただけなのに!!!
「私の後ろに立つんじゃねえよ・・・あと未知なる生物に出会ったら挨拶はワンパンが相場と決まってんだろ」
人類史上最強の女『朱殷のリース』の魂との出会いである。
バレットが目を開けると見知らぬ女性が立っていた。しかしその女性の姿をはっきりとは認識ができない。辺りを見渡すと建造物がない動物もいない、ただただ見渡す限りの大草原。
「チュートリアルは済んだかな?」
「チュートリアル、じゃと?」
「そう、Newgameの為のね。お爺ちゃんは前世でやらかしてしまいました!はい、一体何をやらかしてしまったのでしょーか?チックタク、チックタク」
「・・・・何かしたかのう?」
「したよね!しましたよね!え?まさか自覚なしでやったの?」
「身に覚えが全くないのう?というかオヌシ、何者じゃ?」
「私の名前は九重神(ココノエカミ)。この世界の管理を任された代理神なのだよ。敬うべく存在が目の前に顕現したんだよ。頭が高い!控えおばっは!!!」
バレットは自称神の顔面に魔法弾をぶっぱなす。
「いきなりなにすんのよ!!!痛いでしょ!!!」
「儂にとって未知なる生物への挨拶は決まってワンパンから始まるもんじゃ」
「とんでもないジジィね!」
「神に感謝を捧げるほど幸福な人生を送っているわけじゃないからのう。なら敬えるよう、なんかくれ」
「流れるように要求してきやがったよこのジジィ!もうあげてるでしょ!」
「・・・この体の事を言っとるのか?」
「そうよ!その体を使ってダンジョンの中にある『核』を破壊しなさい!そうすればダンジョンを機能を停止する事ができるわ!」
「なんで儂がそんな面倒な事を、」
「あんたがダンジョンを生み出したからよ。あの山羊頭の怪物の肉体とあんたの魔力が混ざり合って奇跡的にできたものよ」
「待て待て待つのじゃ!確か山羊頭は復活したんじゃろ!ダンジョンが山羊頭の怪物の肉体なら15年前の奴はどう説明、」
「15年前に現れたのは魔石にこびりついた怪物の怨念が一時的に具現化しただけよ。人為的にね。もし本当にあんたが前世で戦った山羊頭の怪物なら・・・・あの女じゃ秒殺よビョー殺」
「つまり本当に儂が生み出してしまったのか、あの塔を」
「そうよ。あの塔のせいで世界のバランスが崩れちゃった。そこで!元凶たるあんたに!元凶たるあんたに!解決させようと!私の持つ権限を使ってあんたに呪いを掛けました」
こやつ、今さらっととんでもない事を言いよったぞ!
「あんたはあのダンジョンが消えない限り何度も甦る呪いを掛けました。この呪いは人種が解くのは絶対に!絶対に不可能!」
「・・・・もしダンジョンが消えたら儂はどうなる?」
「別にどうもしないわよ。ダンジョンが消えても連動してお爺ちゃんが自身が消えたりなんかもしないわよ。呪いはちゃんと解いてあげる」
「もったいないから解かなくていいのじゃ!!!」
つまりは無限に時間を費やせるということ。それだけ時間があれば到達できるであろう。
「え?死ねないのよ。言っとくけどあんたが思っているほど死ねないというのは自分で掛けといてなんだけど凄まじい拷問なのよ。もしかして頭を潰して脳を破壊すれば死ねると思ってる?木っ端微塵になれば死ねると思ってる?この世界には死霊系の魔物に効く浄化魔法が存在するけどそれで死ねると思ってる?しかも痛みは残っていて再生する度に痛みを伴うわよ」
「構わんよ」
「・・・・じゃあ罰にならないじゃない!頭おかしいわよあんた!普通化け物にされるなんて聞いたら躊躇するものでしょ!あんた達、人類の夢の1つである不老不死を手に入れたとしても、ほら!あるでしょ!よおおおおく?想像してご覧なさい。自分の時間だけが止まり周りだけがどんどん時間が進んでいく。周りの人間達は気付いてしまうでしょうねあんたの異常に。危険を犯さない人生を送ったとしても年を取らないあんたに!」
「不老は困る、そうじゃ!儂を30代くらいにしてくれんか?儂は30の頃が一番動けた気がするのじゃ・・・が?」
姿は見えんが自称神が呆れとるのが感じ取れる。
「今のあんたの体は今世の体。髪色や瞳の色が変化したのはあんたの魂に引っ張られて変化しただけで『前世のあんたより今世の体は高性能』よ。前世の全盛期が30代だからと言ってその体の全盛期が30代とは限らないわよ。いい、あんたを転生させたのはあくまでダンジョンの対策としてだからね。あんたの夢なんてどうでもいい。あんたはダンジョンを消しさえすればいいのよ」
「気に入らんのう・・・その態度、自称神ごときが、」
「・・・・はっ、今なんて言ったのかな?人間ごときが」
「本当に優秀な人間というのは無能を置き去りにするもんじゃ。人にやらせるより自分でやった方が早く片付くからの。じゃがオヌシはわざわざ儂なんぞを転生させた。この世界にはかつての儂ほどでないにせよ中々の粒揃いじゃった。神を信じとる奴等に神託とでも言って団結させてやらせれば片付くんじゃないのか?そもそも何故オヌシ自身が出ていかない?神なら、」
「・・・もうやったわよ!!!」
「なんじゃと?」
「やりましたよ!やったわよ!少し前にやったわよ!だけどあんた達人間は与えた力を人間同士の争いで使っちゃうし!神託を聞かせても人間が自分達の都合のいいようにねじ曲げられて伝えるし!だから私の、神の使いである『精霊』を送り出してみたけど当時一番精霊との相性が良かった子さえ『魔物の魔石にこびりついた残りカス』にギリギリ勝てる程度の力しか発揮できないし!そもそも私は直接は手出しができないのよ!私が手を出していいのは・・・・世界を消し去る時だけよ」
物騒じゃった。どや顔で何言っとるの。ヤバい奴じゃったか自称神よ。
「なら、何故儂なんじゃ?元凶じゃからかという理由だけじゃなかろう?」
「いやいやいやいや!あんたがこの世界で、人が誕生した時から歴史を遡っても現在までで最強だからよ!」
「儂ごときがか?」
「そこそこの人間が国を消し飛ばせる魔法なんて使えるわけがないでしょ!」
「そうじゃったのか・・・知らんかったのじゃ」
「それに、あんたを推薦した子がいたからよ」
「儂をか?」
「あんたの師匠のリース=ベラトリックスよ」
「・・・・は?ここにおるのか!!!」
「いないわよ。私がわざわざ会いに行ったのよ。死んだ人間の魂が集められる場所に」
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死んだ人間の魂が集められる場所。
人間は輪廻転生、死んであの世に還った魂が何度もこの世に甦ると思っているようだがそんなことはない。
死んだ魂は一ヶ所に集められて捨て置かれるだけ。
その場所は底がない海と1つの島しかない空間、生物や動植物もいなく大小様々なただの石が転がっているだけの島。雲もなく太陽がない青空に黒い穴が空いておりそこから島に向けて魂が捨てられる。この世界から出ることは不可能。
その島では着いたばかりの魂は人型に変化するが他の魂とは意志疎通はできない。相手の知ってる言葉を文字で書いても声に出しても伝わらない。魂同士は触れない。ここに捨てられたばかりの魂は脱出を試みるがすぐに諦めて天に向かってこの世での行いを懺悔し赦しを乞うているようだが意味はない。
だってこの空間は死んだ魂を捨てる場所、年齢、性別、平民、貴族、王族、英雄、反英雄、前世の行い、そんなものは関係なく別けずに捨てているのだから。
そして魂は全てを諦め底のない海に身を投げるか島に残り人型の魂から物言わぬただの石コロと化すかだ。神の私が見てきた中で常人で最高五年もった人間もいたが大抵一週間もせずに終わる。
だけどその女は他の魂と違って別格だった。
その女の魂は二百年間、人型を保ち続けていた。
島の端にある海を見渡せる岩場で、一際大きい岩の上に座り、ただただ空を眺め続けていた。
「・・・・腹減った」
んなわけないでしょ!魂が腹を減らすわけないでしょ!
神たる私から女の魂に話し掛けた。
「私はかみゃが!!!」
この女、神である私の顔面に思い切り石を投げつけてきやがった!!!しかも話し掛けただけなのに!!!
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