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第27話 乙女ゲーム外伝~その令嬢に敗北は似合わない!~
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グレゴリオVS天使と悪役令嬢VS悪魔(聖女を乗っ取っていた)に分岐します。
戦いが終わればグレゴリオは悪役令嬢と会えると思っているようですが。
悪役令嬢・・・悪魔を倒すと力を使い果たし消滅します。
分岐点で悪役令嬢を選ぶと何故死んだ彼女が駆け付ける事ができたのかが語られる。
世界崩壊の危機を目前にある者が立ち上がる。
ある者とは罪深きファブリーズ使い改めファブリーズ使いの勇者アルチューである。
アルチューの持つ108あるファブリーズの1つ、『復活のファブリーズ』を使用して悪役令嬢を復活させたのだ。
しかし、この復活のファブリーズには制約がある。
一つ『復活は相手の同意がなければできない』
一つ『死人に口無し、復活者は生者と語ってはならない』
一つ『復活は制限時間有り、その後は消滅する』
一つ『輪廻転生の理から外れ消滅後は完全なる無、復活不可能』
一つ『復活者はこの世に未練を残してはならない』
彼女はこれに同意して復活した。
愛する人の未来を守るために。
彼女はグレゴリオに対する恨みはない。
彼女はグレゴリオに出会った時点で既に救われていたのだから。
グレゴリオと初めて出会った時、差し伸べてくれた手に。
グレゴリオが約束し、指切り拳万したあの時に。
あの地獄から脱け出す『勇気』をくれた。
最後に男達に犯されそうになった時、自害する勇気をくれた。
グレゴリオに出会わなければ自分で選択する事なんてできなかった。
公爵家にいた頃は無抵抗で母に殴られ続けた。
『なんで貴女はどちらにも似てないの!』
『なんで貴女は黒髪なの!』
『なんで貴女は闇魔法なんておぞましい魔法の適正を持って生まれたの!』
毎日毎日殴られ続けた。
父は仕事で中々会えない。
いや、私が虐待されているのに気付いているが放置しているのだろう。
他の兄弟達は私と関わろとすらしない。廊下で挨拶しても無視され、食事は私だけ別室で犬の餌より酷い残飯だった。
公爵家を出て行く際、初めて母の頬に平手打ちした。
その時の母の顔はとても痛快だった。母は喚き散らしていたが無視して出て行った。
そして母が送ってきた刺客に捕まった時、『生まれて来た事を後悔するくらい無惨に殺してほしい』と依頼されたらしい。
私は笑ってしまった。
私は後悔なんてしない。
産んだ事を後悔しているのは貴女だ、母よ。
母よ、私は貴女が嫉妬していた事に知っているんだよ。
私の身体は闇属性の加護がついているため日光に直接晒される事がないため色白でシミ一つない。
私の身体は小さい頃はガリガリだったが成長するにつれて男性が好みそうな体型になっていった。
私は目付きが悪いが顔は整っている。
母よ、貴女は私が生まれる以前に事故で魔法が使えなくなったから魔法が使えて魔力値が常人をはるかに上回る私に嫉妬していた事。
母よ、貴女は影で貴女より私の方が綺麗と言われているのを知っていたから私に嫉妬していた事。
母よ、実の娘の殺害を暗殺者に依頼したという人生の汚点を背負っていけばいい。
私は男達に犯され醜く決着穢れる前に自害した。
私は自分で選択したんだ。
だから負けじゃない。
悪役令嬢VS悪魔の決着後、フィールドに残ったのは気を失い生まれたままの姿で横たわるナオミ(聖女)のみ。
彼女は何も残さず消える。
彼女は英雄ではない。
彼女は勇者ではない。
彼女は聖女ではない。
彼女は特別ではない。
彼女は死人。
彼女は冥府の奥底へ。
彼女は罪人。
彼女は無間の牢獄へ。
さよなら愛しい人・・・・どうか幸せに。
戦いが終わればグレゴリオは悪役令嬢と会えると思っているようですが。
悪役令嬢・・・悪魔を倒すと力を使い果たし消滅します。
分岐点で悪役令嬢を選ぶと何故死んだ彼女が駆け付ける事ができたのかが語られる。
世界崩壊の危機を目前にある者が立ち上がる。
ある者とは罪深きファブリーズ使い改めファブリーズ使いの勇者アルチューである。
アルチューの持つ108あるファブリーズの1つ、『復活のファブリーズ』を使用して悪役令嬢を復活させたのだ。
しかし、この復活のファブリーズには制約がある。
一つ『復活は相手の同意がなければできない』
一つ『死人に口無し、復活者は生者と語ってはならない』
一つ『復活は制限時間有り、その後は消滅する』
一つ『輪廻転生の理から外れ消滅後は完全なる無、復活不可能』
一つ『復活者はこの世に未練を残してはならない』
彼女はこれに同意して復活した。
愛する人の未来を守るために。
彼女はグレゴリオに対する恨みはない。
彼女はグレゴリオに出会った時点で既に救われていたのだから。
グレゴリオと初めて出会った時、差し伸べてくれた手に。
グレゴリオが約束し、指切り拳万したあの時に。
あの地獄から脱け出す『勇気』をくれた。
最後に男達に犯されそうになった時、自害する勇気をくれた。
グレゴリオに出会わなければ自分で選択する事なんてできなかった。
公爵家にいた頃は無抵抗で母に殴られ続けた。
『なんで貴女はどちらにも似てないの!』
『なんで貴女は黒髪なの!』
『なんで貴女は闇魔法なんておぞましい魔法の適正を持って生まれたの!』
毎日毎日殴られ続けた。
父は仕事で中々会えない。
いや、私が虐待されているのに気付いているが放置しているのだろう。
他の兄弟達は私と関わろとすらしない。廊下で挨拶しても無視され、食事は私だけ別室で犬の餌より酷い残飯だった。
公爵家を出て行く際、初めて母の頬に平手打ちした。
その時の母の顔はとても痛快だった。母は喚き散らしていたが無視して出て行った。
そして母が送ってきた刺客に捕まった時、『生まれて来た事を後悔するくらい無惨に殺してほしい』と依頼されたらしい。
私は笑ってしまった。
私は後悔なんてしない。
産んだ事を後悔しているのは貴女だ、母よ。
母よ、私は貴女が嫉妬していた事に知っているんだよ。
私の身体は闇属性の加護がついているため日光に直接晒される事がないため色白でシミ一つない。
私の身体は小さい頃はガリガリだったが成長するにつれて男性が好みそうな体型になっていった。
私は目付きが悪いが顔は整っている。
母よ、貴女は私が生まれる以前に事故で魔法が使えなくなったから魔法が使えて魔力値が常人をはるかに上回る私に嫉妬していた事。
母よ、貴女は影で貴女より私の方が綺麗と言われているのを知っていたから私に嫉妬していた事。
母よ、実の娘の殺害を暗殺者に依頼したという人生の汚点を背負っていけばいい。
私は男達に犯され醜く決着穢れる前に自害した。
私は自分で選択したんだ。
だから負けじゃない。
悪役令嬢VS悪魔の決着後、フィールドに残ったのは気を失い生まれたままの姿で横たわるナオミ(聖女)のみ。
彼女は何も残さず消える。
彼女は英雄ではない。
彼女は勇者ではない。
彼女は聖女ではない。
彼女は特別ではない。
彼女は死人。
彼女は冥府の奥底へ。
彼女は罪人。
彼女は無間の牢獄へ。
さよなら愛しい人・・・・どうか幸せに。
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続き楽しみに待ってます!
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ざまぁ期待してます(・∀・)人(・∀・)