久し振りに実家の喫茶店に帰って来たら不良(レディース)のたまり場になっていた件

アカヤシ

文字の大きさ
1 / 9
プロローグ

第1話 主人公の名は男気一本(おとこぎいっぽん)

しおりを挟む
ある町に伝説の男がいた。

その男は全国に名が広がっている日本不良界の頂点に立つ男。

男の名は男気一本(おとこぎいっぽん)。

男気一本は大切な約束だけではなく、相手も忘れてしまっていそうな些細な約束ですら果たそうとする男気溢れる男である。

男気一本はデート中にトラブルに巻き込まれても、一緒にいる女の子に被害が及ばないように配慮できる男。周りに配慮できる気遣いがあり、たとえ100人の敵に囲まれた時でも女の子にかすり傷すら負わせず周囲の物を壊さないよう周囲にいる無関係の人に怪我をさせない気遣える男気溢れる男である。

男気一本はベビーカーと赤ちゃんを抱えながら歩く女性や、重い荷物を持つ老人などを助けたり困っている人を助ける。捨てられた動物の飼い主を全力で探す善意で助ける男気溢れる男である。

男気一本は友人や後輩の悪口を言うことなく、応援する姿勢を垣間見せる優しい男気溢れる男である。

男気一本は責任のある立場だった場合『後輩の責任を自分が持つ』姿勢を持ち後輩から慕われるような男であり自分が借りのある先輩がヤクザ相手にやらかしてしまった時、代わりにケジメをエンコ(小指切)をし借りを返す男気溢れる男である。

喧嘩負け無し。喧嘩で一度として膝を地面につけたこともなし背を地面につけたこともなし。100人に囲まれても打ち破り、トラックに跳ねられてもピンピンしている男(むしろ運転手が重症)。

そんな男がいる町で悪さを企む不良はいなかった。

だがその静寂は突然終わりを告げる。

『男気一本が更なる男気を極める為に海外に行く』。

そのニュースが町中に広がり鳴りを潜めていた不良共が一斉に世に出て暴れだした。
手始めにこの町の頂点を狙い、いずれは全国に名を轟かせるほどの男になるため、チームとチームがぶつかり合い血を血で洗う抗争、毎日でる逮捕者に病院に担ぎ込まれる怪我人。

だが男気一本が町を去ってから僅か三ヶ月で突如町の騒ぎは終息の兆しを見せ始める。

伝説の終わりは新たなる伝説の始まりに過ぎなかった。

『番長』灯士夜子(あかしよるこ)が率いる『レッドナイト』。

『財閥令嬢』鮫島希色(さめじまきいろ)が率いる『イエローシャーク』。

『最狂』青園彩夏(あおそのあやか)が率いる『ブルーウェイ』。

三人の率いるチームにより町で暴れ回る有名な不良倒され不良チームは壊滅させられた。

この三人の女の内誰かが新次代の旗手になると予想されるが、九ヶ月間小競り合いがあるものの大きな戦争はなく三つ巴の状況が続いた。

男気一本が町を去り一年経った現在、その町は三人の女のチームの支配下にあった。

しかしあるニュースが飛び込んできた。

『男気一本が海外から帰ってくる!』

新たな伝説は旧次代の伝説に塗り潰されてしまうのか?

三人の女に敗れ再び鳴りを潜めることを余儀なくされた不良共は歓喜に湧く。

再び激動の次代がくることを祈って。

そのニュースを聞いた三人の女達の反応は。

灯士夜子の場合、

『先輩!先輩が帰ってくる!どうしよ!新しい服買いにいこうかな?一年振りの先輩、きっと前よりカッコよくなってるんだろなあ。キャー、もう!早く帰って来てください!』

鮫島希色の場合、

『あの野犬が帰ってくるですって!挨拶もなくワタクシの前から消えたくせによく図々しく帰ってこれますわね!・・・帰国時間を調べさせないと!それに美容院に、エステに、それからそれからああもう!帰ってくるなら帰ってくるで連絡の一つでもくださればいいのに!』

青園彩夏の場合、

『アイツが帰ってくる?一年で帰ってくるなら別れる必要なかったじゃねーかよ。私は新しい男作らないで待ってやったんだぞ?アイツ、新しい女作ってたらぶっ飛ばしてやる』

その頃男気一本は、

「いや~、一年振りか~、皆元気にしってかな?オラ、ワクワクすっぞ、」

「オラアアアアア!この飛行機は俺達がハイジャックしてやったぜ!抵抗するんじゃねーぞオラアア!」

「・・・・なぬ?」

日本行きの飛行機に乗っていたが、その飛行機がテロリストにハイジャックされました。

「この飛行機は日本には飛ばずに地獄行きだぜ!高層ビルにでも突っ込んで大勢のアメリカ人をぶっ殺してやるぜ!」

男気一本は無事日本に辿り着く事が出来るのか!



→続く!!!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

処理中です...