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第5話
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『あの・・・寮につきました』
聞いた事がある声。誰だっけ?寮?ああ、そういえばゴドウィン・オースチンは寮暮らしだった。オースチンの部屋は一階の非常口から一番近くにある。金神の命令があればいつも玄関を通らず非常口から出て向かっていた。
記憶にはないが身体が覚えているようだ。女子の言葉で非常口の鍵を開けないとと動いた。
部屋の扉を開けて通路を確認。やはり寮に残っている生徒がいないせいかとても静かだった。
俺は非常口の鍵を開けた。扉を開くと150cmくらいで、俺よりかなり薄いが褐色肌でこの学校の制服を着た女子が立っていた。
俺は女子の顔を確認すると・・・扉を閉めた。
んんんんんんん?あれ、あれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれれれれれれれれれ?どういう事だ?何でこの子がいるんだ?
3で登場するヒロインで主人公のセカンド幼なじみの吉山入夏!
この世界は2の物語だろ?何で3のキャラが出てくるんだよ。3には不良グループは出てこない。2には吉山入夏は出てこないはず。なのになんでここにいる?
もう一度扉を開けて確認するが、どう見ても吉山入夏だよな。
「とりあえず部屋に行くぞ」
「え?渡して終わりじゃないんですか?」
はい、ミスりました。
どうやら受け取るだけの用事だったようだ。どうりで開けた後は何も思い浮かばないわけだよ。さっきは非常口の鍵を開けるって思い浮かんだのに後が浮かばないわけだよ。
「これ今月分です」
もう嫌な予感しかしない。渡されたのは茶色の封筒。
中身は1万円札が15枚・・・15万円なり。
げどおおおおおおおおおおおおおお!同い年の女子に何貢がせてんの俺!!!
俺が吉山に目を向けると身体を震わせ黙ってしまった。
え?これどうするべき?返す?貰っとく?
「・・・あの、やっぱり足りませんよね?ごめんなさい言われた通りのお金しか用意できませんでした」
は?高校生が15万用意しただけでも凄いと思うけど。
「『いつも言われた事しかできないのか?ゴミ女、色付けて持ってこい。10万と言ったら20万、50万と言ったら150万、100万と言ったら300万持ってこい。本当に使えねえ馬鹿女だな。死ねばいいのに。死ねよ死ね』って言わないですか?」
俺クズ野郎過ぎてワロス。
聞いた事がある声。誰だっけ?寮?ああ、そういえばゴドウィン・オースチンは寮暮らしだった。オースチンの部屋は一階の非常口から一番近くにある。金神の命令があればいつも玄関を通らず非常口から出て向かっていた。
記憶にはないが身体が覚えているようだ。女子の言葉で非常口の鍵を開けないとと動いた。
部屋の扉を開けて通路を確認。やはり寮に残っている生徒がいないせいかとても静かだった。
俺は非常口の鍵を開けた。扉を開くと150cmくらいで、俺よりかなり薄いが褐色肌でこの学校の制服を着た女子が立っていた。
俺は女子の顔を確認すると・・・扉を閉めた。
んんんんんんん?あれ、あれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれれれれれれれれれ?どういう事だ?何でこの子がいるんだ?
3で登場するヒロインで主人公のセカンド幼なじみの吉山入夏!
この世界は2の物語だろ?何で3のキャラが出てくるんだよ。3には不良グループは出てこない。2には吉山入夏は出てこないはず。なのになんでここにいる?
もう一度扉を開けて確認するが、どう見ても吉山入夏だよな。
「とりあえず部屋に行くぞ」
「え?渡して終わりじゃないんですか?」
はい、ミスりました。
どうやら受け取るだけの用事だったようだ。どうりで開けた後は何も思い浮かばないわけだよ。さっきは非常口の鍵を開けるって思い浮かんだのに後が浮かばないわけだよ。
「これ今月分です」
もう嫌な予感しかしない。渡されたのは茶色の封筒。
中身は1万円札が15枚・・・15万円なり。
げどおおおおおおおおおおおおおお!同い年の女子に何貢がせてんの俺!!!
俺が吉山に目を向けると身体を震わせ黙ってしまった。
え?これどうするべき?返す?貰っとく?
「・・・あの、やっぱり足りませんよね?ごめんなさい言われた通りのお金しか用意できませんでした」
は?高校生が15万用意しただけでも凄いと思うけど。
「『いつも言われた事しかできないのか?ゴミ女、色付けて持ってこい。10万と言ったら20万、50万と言ったら150万、100万と言ったら300万持ってこい。本当に使えねえ馬鹿女だな。死ねばいいのに。死ねよ死ね』って言わないですか?」
俺クズ野郎過ぎてワロス。
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