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15歳~中華の鉄人編
第6話 無職のオッサン(元王様)に芸を教え込みます
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「ねえ、リュウゼンさんやっぱり乗りなよ。速く帰れるよ」
「絶対にやだ!!歩いて帰るぞ!!私、じゃなかった俺は!!」
よっぽど怖かったのかな?固定して風避けもして上げたのに。歩いて帰ると5日以上掛かるよ。
「ところでさリュウゼンはあの町でどうやって生活していく気?」
「そうだなあ~のんびり農業でもする、ぶびゃ!!」
私はその言葉にドロップキックをかます。
「農業舐めてんじゃねーぞ!!そもそもこの国は今魔物やらなんやらで農業や漁業が上手くいってないんだろ!!農業のプロが上手くいってないのにアンタみたいな初心者がやっていける訳がないだろ!!もうアンタは王でもないんだから甘えてんじゃないよ!!軽々しく農業できると思ってんじゃないよ!!」
「すみません!!」
「指示だけ人間が気安く出来るもんじゃねーんだよ」
「はい!すいませんでした!!」
分かってくれたか。
それからリュウゼンさんは町に向かいながら私にドロップキックをくらわせられる。
リュウゼンさんは無一文で出てきたからなあ。
ん~、何かないかなあ。
私が教えられるのはモンスター退治?いや、無理だろう。40過ぎのオッサンを今から二人を養えるくらいの金額を稼ぐ『冒険者』に育てるのは。
じゃあ、『鍛冶』?う~ん?叩き込んでみるか?う~ん?無理かなあ?『料理』?う~ん?冒険者や鍛冶よりかはマシかな?食材は私が持ってるから料理スキルを叩き込んでみるか?
とりあえずダメ元でやってみるか!!
「という訳で!!まずは冒険者を目指すためにモンスターを狩ってみよう!!」
・・・・結果はダメだな。一応、剣術は習っているようだけどあくまで人間用だな。ゴブリンやオークはやりあえていたが四足歩行のモンスターウルフや空を飛ぶモンスターバードとなるとたちまち窮地に陥る。
「気を取り直して、次は鍛冶と言いたいけど街道じゃ試しようがないから、まず料理から!!」
「料理ですか・・・何を作ればよいのですか?」
・・・・ダメだな。
やる前からダメってわかるよ!!
私はとりあえず調理道具を出して渡してみたがどの道具をどう使うのか分かっていなかった。
かといって、農業・漁業は上手くいかないだろうし。
やっぱり材料に余裕がある料理を叩き込んでみるか?
「リュウゼンさん!!」
「は、はい!!」
「私はこれから鬼になります!!そう料理人の鬼です!私が言ったことには『はい』!!以外で答えないように!!分からない場合は『分かりません』で!!逆らったらグーや蹴りが飛ぶんで、よろしく!!」
「どういう、ぶぎゃ!!」
私はリュウゼンさんの顔に拳を叩き込む。
「返事は、はいっ!!以外使うなつったろうが!!」
「はい!!」
この世界にパワハラなんてないからグーで教え込む!!
「よし!私の実家(前世)は中華料理店だったんで『中華』を教えます!!まずは調理器具の名前とその用途を教えます!!」
「はい!!」
「まず・・・、」
それから30分の間に20回以上叩かれながらも調理器具と持ち方と用途を覚えたリュウゼンさん。
「よし!次は肉の切り方や野菜の切り方を教えるぞ!」
「はい!!」
食材の美味しさを引き出すための切り方!!
まず『ピェン(薄切り)』『スー(細切り)』『クワイ(大きめのブツ切り)』『ディン(角切り)』『ティヤオ(拍子木切り)』『モー(みじん切り)』『ホワ(飾り切り)』を三時間以上かけて叩き込む。その間もバシバシ頭を叩きまくった。
「よし!まだまだ人様に出せはしないが基礎は理解したようだな!!次は基本調理法を教えるぞ!」
まず、油の量や火を強弱によって多様な仕上がりができる(ヨーポンファー)。
『シェンチャオ』『シャオチャオ』『ガンチャオ』『バウチャオ』『ホアチャオ』や『ジェン』や『ヂャー』
次に、スープや水で火を通して素材の旨味を引き出す(シュェイポンファー)。
醤油で煮詰める『(紅焼)ホンシャオ』。味噌で煮詰める『(醤焼)ホンシャオ』。調味料を入れて水分がなくなるまで炒める『ガンシャオ』や食材を炒めてから調味料を入れて蓋をしたままとろ火で煮込む『メン』や『ドゥン』や『ヂュウ』や『ツワン』『シュワン』『ルウ』『タン』『ホェイ』。
「ちょ、ちょっと待って下さい!!さすがに覚える事が多過ぎる!!」
バチコーン!!
「口答えするな!!アンタはリンママやリンちゃんを養わなければならないのよ!!40才過ぎのオッサンが今から出来ることなんて限られているのよ!無一文のオッサンがどうするつもりなの!!このくそニート!!それとも王に戻る!!」
バチコーン!!
「すいませんでした!!」
「よし!!一週間以内に店が出せるくらいの料理人に育ててみせる!!さあ、特訓よ!!血ヘド吐いても続けるわよ!!」
「うおおおおおお!やるぞ!!」
バチコーン!!
「返事は、はい!!だろうが!!」
「はい!!」
それから数日間後、リン達がいる町に街道を少し外れた場所で若い娘がひたすらオッサンを罵倒し叩くという変態がいるという噂が流れた。
「絶対にやだ!!歩いて帰るぞ!!私、じゃなかった俺は!!」
よっぽど怖かったのかな?固定して風避けもして上げたのに。歩いて帰ると5日以上掛かるよ。
「ところでさリュウゼンはあの町でどうやって生活していく気?」
「そうだなあ~のんびり農業でもする、ぶびゃ!!」
私はその言葉にドロップキックをかます。
「農業舐めてんじゃねーぞ!!そもそもこの国は今魔物やらなんやらで農業や漁業が上手くいってないんだろ!!農業のプロが上手くいってないのにアンタみたいな初心者がやっていける訳がないだろ!!もうアンタは王でもないんだから甘えてんじゃないよ!!軽々しく農業できると思ってんじゃないよ!!」
「すみません!!」
「指示だけ人間が気安く出来るもんじゃねーんだよ」
「はい!すいませんでした!!」
分かってくれたか。
それからリュウゼンさんは町に向かいながら私にドロップキックをくらわせられる。
リュウゼンさんは無一文で出てきたからなあ。
ん~、何かないかなあ。
私が教えられるのはモンスター退治?いや、無理だろう。40過ぎのオッサンを今から二人を養えるくらいの金額を稼ぐ『冒険者』に育てるのは。
じゃあ、『鍛冶』?う~ん?叩き込んでみるか?う~ん?無理かなあ?『料理』?う~ん?冒険者や鍛冶よりかはマシかな?食材は私が持ってるから料理スキルを叩き込んでみるか?
とりあえずダメ元でやってみるか!!
「という訳で!!まずは冒険者を目指すためにモンスターを狩ってみよう!!」
・・・・結果はダメだな。一応、剣術は習っているようだけどあくまで人間用だな。ゴブリンやオークはやりあえていたが四足歩行のモンスターウルフや空を飛ぶモンスターバードとなるとたちまち窮地に陥る。
「気を取り直して、次は鍛冶と言いたいけど街道じゃ試しようがないから、まず料理から!!」
「料理ですか・・・何を作ればよいのですか?」
・・・・ダメだな。
やる前からダメってわかるよ!!
私はとりあえず調理道具を出して渡してみたがどの道具をどう使うのか分かっていなかった。
かといって、農業・漁業は上手くいかないだろうし。
やっぱり材料に余裕がある料理を叩き込んでみるか?
「リュウゼンさん!!」
「は、はい!!」
「私はこれから鬼になります!!そう料理人の鬼です!私が言ったことには『はい』!!以外で答えないように!!分からない場合は『分かりません』で!!逆らったらグーや蹴りが飛ぶんで、よろしく!!」
「どういう、ぶぎゃ!!」
私はリュウゼンさんの顔に拳を叩き込む。
「返事は、はいっ!!以外使うなつったろうが!!」
「はい!!」
この世界にパワハラなんてないからグーで教え込む!!
「よし!私の実家(前世)は中華料理店だったんで『中華』を教えます!!まずは調理器具の名前とその用途を教えます!!」
「はい!!」
「まず・・・、」
それから30分の間に20回以上叩かれながらも調理器具と持ち方と用途を覚えたリュウゼンさん。
「よし!次は肉の切り方や野菜の切り方を教えるぞ!」
「はい!!」
食材の美味しさを引き出すための切り方!!
まず『ピェン(薄切り)』『スー(細切り)』『クワイ(大きめのブツ切り)』『ディン(角切り)』『ティヤオ(拍子木切り)』『モー(みじん切り)』『ホワ(飾り切り)』を三時間以上かけて叩き込む。その間もバシバシ頭を叩きまくった。
「よし!まだまだ人様に出せはしないが基礎は理解したようだな!!次は基本調理法を教えるぞ!」
まず、油の量や火を強弱によって多様な仕上がりができる(ヨーポンファー)。
『シェンチャオ』『シャオチャオ』『ガンチャオ』『バウチャオ』『ホアチャオ』や『ジェン』や『ヂャー』
次に、スープや水で火を通して素材の旨味を引き出す(シュェイポンファー)。
醤油で煮詰める『(紅焼)ホンシャオ』。味噌で煮詰める『(醤焼)ホンシャオ』。調味料を入れて水分がなくなるまで炒める『ガンシャオ』や食材を炒めてから調味料を入れて蓋をしたままとろ火で煮込む『メン』や『ドゥン』や『ヂュウ』や『ツワン』『シュワン』『ルウ』『タン』『ホェイ』。
「ちょ、ちょっと待って下さい!!さすがに覚える事が多過ぎる!!」
バチコーン!!
「口答えするな!!アンタはリンママやリンちゃんを養わなければならないのよ!!40才過ぎのオッサンが今から出来ることなんて限られているのよ!無一文のオッサンがどうするつもりなの!!このくそニート!!それとも王に戻る!!」
バチコーン!!
「すいませんでした!!」
「よし!!一週間以内に店が出せるくらいの料理人に育ててみせる!!さあ、特訓よ!!血ヘド吐いても続けるわよ!!」
「うおおおおおお!やるぞ!!」
バチコーン!!
「返事は、はい!!だろうが!!」
「はい!!」
それから数日間後、リン達がいる町に街道を少し外れた場所で若い娘がひたすらオッサンを罵倒し叩くという変態がいるという噂が流れた。
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