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16歳~新たなるテティ御披露目編
第3話 散々言わせておいて
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「じゃあ、冒険者やめる事にするわ」
「「「「「え?」」」」」
「だ・か・ら!冒険者やめるって言ってんの!はいっ!これでこの話は終わり!その豚君(断頭台に固定されたギルドマスター)を解放してあげなよ。ぶっちゃけ忙しいからコイツばかりに構っていられない!」
さて、次の問題は!
「パパ、じゃなかった、お父さん!!!」
「お、俺か?どうしたんだテティ?」
「お父さんは鍛治屋辞めて蕎麦打ってるらしいけど合っているよね!」
「なんでお前が知っているんだ?」
「それは、置いといて!本当にこのまま鍛治師辞めちゃうの?本気の本気の本気の本気で?ほんとーーーーーに!辞めちゃうの?」
「ん~、確かに鍛治師を何十年とやってきた・・・・それこそ鍛治仕事に人生を捧げるくらいの気持ちでな。けど俺は今の方が充実してると思う。なんとなくだがな。慣れない事ばかりで大変だがお前の母ちゃんと一緒に助け合って仕事をする。良いもんだ」
あんれえ?何か私が何言っても無駄って空気だねこれって?さりげなく遠回りに鍛治仕事に戻らない?的な感じで言ったつもりだったんだけど。
「そっか、お父さんがそれでいいなら私からはもう言う事ないね」
まあ、本人が楽しんでいるならいいや。ちょっと残念だけど。
次の問題は、回避不可能の案件。
「ガウリィィィィィィィ!!!」
「はいいいいい!」
私が大声で呼ぶとガウリィは背筋を伸ばし直立不動の姿勢をとる。
「アンタは私の石像をたてようとしてたらしいね?どんだけ私に恥をかかせようとしての!!」
私はガウリィの胸ぐらを掴み引き寄せる。
「私はお前を想って、」
「口答え、するなあああああ!!」
私はガウリィの頬に軽くビンタ(したつもりだったが『始源種』の体に慣れてなくて力加減を間違えた)を入れ、ぶっ飛ぶ。
「ぐふえええええええええ!!!」
エルドラド王国の第2王子にビンタに民衆唖然。
テティは少し顔を赤らめて。
「・・・・私の事・・・本気で、その、好き、か?」
「え?」
格(ランク)が6でも今のビンタはきつくてまだ起き上がれないガウリィは聞き違ったのかと自分の耳を疑う。
あの今まで変質者扱いで近づく事もなく逃げ回っていたテティが!!
私に!私に!自分が好きかと問いかけてくるなんて信じられないでいた。
「だぁかぁらぁ!!私の事本気で好きか?って聞いてんだよ!」
聞き違いじゃない!!!すぐ返事をしないと!!こんなチャンス2度とないかもしれない!!
「ああ!私はお前が好きだ!」
ガウリィは嘘はついていない。
「本気で?」
「本気の本気だ!!」
結婚してくれるのならガウリィはなんだってする覚悟がある。
「愛してる?」
「勿論だ!愛してる!!」
「誰よりも?」
「誰よりもお前を愛してる!!」
世界で1番にな!!!
「この場で大声で言える?」
ガウリィは大きく息を吸い込み。次の瞬間、
「テティィィィィィ!お前があああああああああああ、大!好きだああああああああああ!!!」
ガウリィは町中に響き渡るほどの大声で叫ぶ。
「そっか、アンタの本気加減を知れたよ。アンタがマジだって事が、」
「じゃあ!!」
ガウリィはようやく自分の気持ちが伝わったと受け入れられたと思い、歓喜しようとするが。
「だが断る!!」
「「「「えええええええええ!!!」」」」
今の流れはイケたろう!!民衆シンクロする叫び!!
テティの返事はNo!だった。
がはああああああああっ!!どさっ!
街中で公開告白するも玉砕!!
に崩れ落ちるガウリィであった。
「「「「「え?」」」」」
「だ・か・ら!冒険者やめるって言ってんの!はいっ!これでこの話は終わり!その豚君(断頭台に固定されたギルドマスター)を解放してあげなよ。ぶっちゃけ忙しいからコイツばかりに構っていられない!」
さて、次の問題は!
「パパ、じゃなかった、お父さん!!!」
「お、俺か?どうしたんだテティ?」
「お父さんは鍛治屋辞めて蕎麦打ってるらしいけど合っているよね!」
「なんでお前が知っているんだ?」
「それは、置いといて!本当にこのまま鍛治師辞めちゃうの?本気の本気の本気の本気で?ほんとーーーーーに!辞めちゃうの?」
「ん~、確かに鍛治師を何十年とやってきた・・・・それこそ鍛治仕事に人生を捧げるくらいの気持ちでな。けど俺は今の方が充実してると思う。なんとなくだがな。慣れない事ばかりで大変だがお前の母ちゃんと一緒に助け合って仕事をする。良いもんだ」
あんれえ?何か私が何言っても無駄って空気だねこれって?さりげなく遠回りに鍛治仕事に戻らない?的な感じで言ったつもりだったんだけど。
「そっか、お父さんがそれでいいなら私からはもう言う事ないね」
まあ、本人が楽しんでいるならいいや。ちょっと残念だけど。
次の問題は、回避不可能の案件。
「ガウリィィィィィィィ!!!」
「はいいいいい!」
私が大声で呼ぶとガウリィは背筋を伸ばし直立不動の姿勢をとる。
「アンタは私の石像をたてようとしてたらしいね?どんだけ私に恥をかかせようとしての!!」
私はガウリィの胸ぐらを掴み引き寄せる。
「私はお前を想って、」
「口答え、するなあああああ!!」
私はガウリィの頬に軽くビンタ(したつもりだったが『始源種』の体に慣れてなくて力加減を間違えた)を入れ、ぶっ飛ぶ。
「ぐふえええええええええ!!!」
エルドラド王国の第2王子にビンタに民衆唖然。
テティは少し顔を赤らめて。
「・・・・私の事・・・本気で、その、好き、か?」
「え?」
格(ランク)が6でも今のビンタはきつくてまだ起き上がれないガウリィは聞き違ったのかと自分の耳を疑う。
あの今まで変質者扱いで近づく事もなく逃げ回っていたテティが!!
私に!私に!自分が好きかと問いかけてくるなんて信じられないでいた。
「だぁかぁらぁ!!私の事本気で好きか?って聞いてんだよ!」
聞き違いじゃない!!!すぐ返事をしないと!!こんなチャンス2度とないかもしれない!!
「ああ!私はお前が好きだ!」
ガウリィは嘘はついていない。
「本気で?」
「本気の本気だ!!」
結婚してくれるのならガウリィはなんだってする覚悟がある。
「愛してる?」
「勿論だ!愛してる!!」
「誰よりも?」
「誰よりもお前を愛してる!!」
世界で1番にな!!!
「この場で大声で言える?」
ガウリィは大きく息を吸い込み。次の瞬間、
「テティィィィィィ!お前があああああああああああ、大!好きだああああああああああ!!!」
ガウリィは町中に響き渡るほどの大声で叫ぶ。
「そっか、アンタの本気加減を知れたよ。アンタがマジだって事が、」
「じゃあ!!」
ガウリィはようやく自分の気持ちが伝わったと受け入れられたと思い、歓喜しようとするが。
「だが断る!!」
「「「「えええええええええ!!!」」」」
今の流れはイケたろう!!民衆シンクロする叫び!!
テティの返事はNo!だった。
がはああああああああっ!!どさっ!
街中で公開告白するも玉砕!!
に崩れ落ちるガウリィであった。
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