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悪役令嬢らしく卑怯にも食事に毒をもってやりますわ ~緊急事態発生で大ピンチ
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うっとり見とれるほどの美しい繊細な刺繍が施されている美しいドレス、パールと宝石をあつらえた髪飾り、豪華で広い部屋の中に使える私専用のメイドは私をエレガントに仕上げてくれる。そんな童話のお姫様のような環境にあこがれていた時期がずぅーと遠い昔にありました。
「お前を妃にしてやる。喜べ」
そう、勘違いでのたまってくれたセルバード王子は
早速王様に直談判したのだが、まだ早いと言われてしまったらしく結局『婚約者』という形でこの城に私を住まわせることにしたらしい。
ぜんっぜんうれしくねぇーーーなんだこの望んでない展開わ!!
私のこの世界の両親へは王子自らあいさつしたらしく了解済みとのことで頭を抱える。
この勘違いだらけのクソ坊ちゃま止めるすべはないんだろうか。
展開早すぎないか
心の中で突っ込みを入れてみるも答えてくれる人は誰もいないなんと悲しいことだろう。
はぁ、どうしよう。
私は今、王宮の一室でお茶をしている。
「ほら、食べろ」
セルバート王子はクッキーを勧めてきた。
「ありがとうございます」
一応お礼を言うも食べる気にはなれなくて困っている。
「毒など入っていないから安心しろ」
そういってお茶をすする王子を見ながら目からうろこが落ちた。
それだぁああ
王子を殺すならそばにいたほうがやりやすいし、隙を見て食事に毒なんか盛れば王子なんてイチコロじゃない。
ワッハハハハハハハハ
心の中で高笑いをする。
「どうした、ロッサーラ、腹でも痛いのか、もしかして月のものが来たのか」
ちがうわい!!
デリカシーのかけらもないくそ男め、今に見てろよ。
「いいえ、何でもありませんわ、このクッキー、とてもおいしゅうございますわ!!おほほほ」
とりあえず今は笑ってごまかせ。
「そうか、それはよかった」
王子は満足げに微笑む。
「っう」
悔しいけどかっこいい。やっぱ一番人気なキャラクターなだけあって笑うと絵になる。
セルバート王子は私に紅茶を入れてくれた後、用事があると言って席を離れた。
チャンスだ!! 私はメイドを呼ぶベルを押した。
お呼びでしょうか」
「セルバード様は何時にお食事をお召し上がりになるのでしょうか」
「本日の夕食は7時で今日はいつもより少し遅くなる予定ですが」
「わかりました。では、その時間にぜひ食事をご一緒させていただきたいのですわ。」
「かしこまりました。セルバート様にご伝言差し上げておきますね。」
「よろしくお願いします」
メイドは下がっていった。
ふっ、計画通り。これでセルバート王子の食事に毒を入れる機会が作れるってものよ。
私は悪役らしい微笑みを浮かべた。
*****************
「ロッサーラ、まさかお前から夕餉に誘ってまらえるとは思わなかったぞ」
げっ、王子早くない!!
「セ、セルバート様、今日は遅くなるのではなかったのですか」
するとセルバートは私の手をすくいあげるように取って手の甲にキスをする。相変わらず絵になること。待てよ食事よりも手の甲に毒を塗ってやればよかったんじゃ!!いや、でもそうすると私が毒入れたって丸わかりだし・・・・・
悶々としているとせうばーと王子は席に座った。私もメイドに促されて席に座わる。テーブルの上には豪華な料理の数々が並ぶ、さすが王族というところかどれもこれも美味しそうだ。
セルバート王子はナイフとフォークを使って優雅に肉を切り分け口に運ぶ。それを眺めながら私は自分の皿を見つめる。
王子が来る前に毒を入れることには成功した。王子が来るのが早かったから少し戸惑ったけど。
私は魚介のスープをスプーンですくってちびちび飲みながら王子の様子をチラ見して観察する。
すると王子はいきなり私が毒を盛ったローストビーフを小皿に移していた。
しめしめと内心ほくそ笑みながら見ていると、王子の後ろで控えていた紳士服を着た男性がそばに控える。
ん?
「アスク、これを食べろ」
「承知しました」
そういってアスクと呼ばれた男はでは失礼してと言いながら毒入りのローストビーフを口に運ぼうとする。
ええーーーーちょっと待って!!!!!!
「せっ、セルバート様」
声が出た私を褒めてほしい。アスクは食べようとした格好のまま固まった。
ぎっ、ぎりぎりセーフ
まさか毒見係がいたなんて知らなかったわ。
「か、彼にだべさせるのはいかがなものですか、ほ、ほら、本当に毒が盛られていたら彼が死んでしまいますわ」
「何を言っておるのだ、ロッサーラ、毒が入っていないか食べて確かめる、それがアスクの仕事なのだ。」
セルバート王子の言葉が正論だ。いぶかしげな顔をしていらっしゃる!!!でも私だってね、無関係の人間を毒殺するわけにはいかないのですよ、はい。
「ロッサーラ様はお優しいのですね、こんな私めにもお優しくていらっしゃる。」
おいおいと鳴きまねをする毒見係のアスクに勘違いだと叫びたくなるが我慢した。とにかくどうにかしないと彼を殺してしまうことになる。
「ほ、ほら、よく見てごらんなさい。この肉の色、おかしな色をしていますわ」
苦し紛れだ。実際に肉の色は変わっていない。
「何を言っているのだロッサーラ、特に変わりはないではないか。
なぁ、アスク?」
王子はアスクに同意を求めるように言う。
「そうですね」
ああもう、どうしたらいいんだ。
「お前を妃にしてやる。喜べ」
そう、勘違いでのたまってくれたセルバード王子は
早速王様に直談判したのだが、まだ早いと言われてしまったらしく結局『婚約者』という形でこの城に私を住まわせることにしたらしい。
ぜんっぜんうれしくねぇーーーなんだこの望んでない展開わ!!
私のこの世界の両親へは王子自らあいさつしたらしく了解済みとのことで頭を抱える。
この勘違いだらけのクソ坊ちゃま止めるすべはないんだろうか。
展開早すぎないか
心の中で突っ込みを入れてみるも答えてくれる人は誰もいないなんと悲しいことだろう。
はぁ、どうしよう。
私は今、王宮の一室でお茶をしている。
「ほら、食べろ」
セルバート王子はクッキーを勧めてきた。
「ありがとうございます」
一応お礼を言うも食べる気にはなれなくて困っている。
「毒など入っていないから安心しろ」
そういってお茶をすする王子を見ながら目からうろこが落ちた。
それだぁああ
王子を殺すならそばにいたほうがやりやすいし、隙を見て食事に毒なんか盛れば王子なんてイチコロじゃない。
ワッハハハハハハハハ
心の中で高笑いをする。
「どうした、ロッサーラ、腹でも痛いのか、もしかして月のものが来たのか」
ちがうわい!!
デリカシーのかけらもないくそ男め、今に見てろよ。
「いいえ、何でもありませんわ、このクッキー、とてもおいしゅうございますわ!!おほほほ」
とりあえず今は笑ってごまかせ。
「そうか、それはよかった」
王子は満足げに微笑む。
「っう」
悔しいけどかっこいい。やっぱ一番人気なキャラクターなだけあって笑うと絵になる。
セルバート王子は私に紅茶を入れてくれた後、用事があると言って席を離れた。
チャンスだ!! 私はメイドを呼ぶベルを押した。
お呼びでしょうか」
「セルバード様は何時にお食事をお召し上がりになるのでしょうか」
「本日の夕食は7時で今日はいつもより少し遅くなる予定ですが」
「わかりました。では、その時間にぜひ食事をご一緒させていただきたいのですわ。」
「かしこまりました。セルバート様にご伝言差し上げておきますね。」
「よろしくお願いします」
メイドは下がっていった。
ふっ、計画通り。これでセルバート王子の食事に毒を入れる機会が作れるってものよ。
私は悪役らしい微笑みを浮かべた。
*****************
「ロッサーラ、まさかお前から夕餉に誘ってまらえるとは思わなかったぞ」
げっ、王子早くない!!
「セ、セルバート様、今日は遅くなるのではなかったのですか」
するとセルバートは私の手をすくいあげるように取って手の甲にキスをする。相変わらず絵になること。待てよ食事よりも手の甲に毒を塗ってやればよかったんじゃ!!いや、でもそうすると私が毒入れたって丸わかりだし・・・・・
悶々としているとせうばーと王子は席に座った。私もメイドに促されて席に座わる。テーブルの上には豪華な料理の数々が並ぶ、さすが王族というところかどれもこれも美味しそうだ。
セルバート王子はナイフとフォークを使って優雅に肉を切り分け口に運ぶ。それを眺めながら私は自分の皿を見つめる。
王子が来る前に毒を入れることには成功した。王子が来るのが早かったから少し戸惑ったけど。
私は魚介のスープをスプーンですくってちびちび飲みながら王子の様子をチラ見して観察する。
すると王子はいきなり私が毒を盛ったローストビーフを小皿に移していた。
しめしめと内心ほくそ笑みながら見ていると、王子の後ろで控えていた紳士服を着た男性がそばに控える。
ん?
「アスク、これを食べろ」
「承知しました」
そういってアスクと呼ばれた男はでは失礼してと言いながら毒入りのローストビーフを口に運ぼうとする。
ええーーーーちょっと待って!!!!!!
「せっ、セルバート様」
声が出た私を褒めてほしい。アスクは食べようとした格好のまま固まった。
ぎっ、ぎりぎりセーフ
まさか毒見係がいたなんて知らなかったわ。
「か、彼にだべさせるのはいかがなものですか、ほ、ほら、本当に毒が盛られていたら彼が死んでしまいますわ」
「何を言っておるのだ、ロッサーラ、毒が入っていないか食べて確かめる、それがアスクの仕事なのだ。」
セルバート王子の言葉が正論だ。いぶかしげな顔をしていらっしゃる!!!でも私だってね、無関係の人間を毒殺するわけにはいかないのですよ、はい。
「ロッサーラ様はお優しいのですね、こんな私めにもお優しくていらっしゃる。」
おいおいと鳴きまねをする毒見係のアスクに勘違いだと叫びたくなるが我慢した。とにかくどうにかしないと彼を殺してしまうことになる。
「ほ、ほら、よく見てごらんなさい。この肉の色、おかしな色をしていますわ」
苦し紛れだ。実際に肉の色は変わっていない。
「何を言っているのだロッサーラ、特に変わりはないではないか。
なぁ、アスク?」
王子はアスクに同意を求めるように言う。
「そうですね」
ああもう、どうしたらいいんだ。
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