最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

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第5章 瀑水の試練編

80話 カッコイイです!!

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 それにしても、ここまで見事にテンプレを言ってくれるとは想定外でした。
 まぁ美女、美少女が揃ってますし、いつかはこんな嬉しいテンプレに遭遇するだろうとは思っていましたが……

 それを言ったのが同郷のクラスメイトという衝撃の事実!
 ちょっと感動すら覚えました!
 誰かとこの感動を分かち合いたいのですけど……うん、まぁ、無理そうですね。

 オルグイユやメルヴィーに、先日のエンヴィー事件で2人に加担したアヴァリスは勿論。
 ノアとシア、いつもは笑って流すリュグズール。

 そして、いつも我関せずのフェルですら、まるで虫ケラでも見るかの様な冷たい目で睨んでいます。

 流石にこの雰囲気の中、気軽に話しかけれるほど僕の神経は図太くありません。
 それ以前に、引き篭もりであった僕にそんな神経は皆無ですけど。

「お引き取り下さい」

 さて、どうしたものかと1人思っていると。
 コレールが、貼り付けたような笑顔のまま底冷えするような声音でそう言いました。

 アヴァリスもそうですけど、美形の笑顔ってどこか迫力があるんですよね。

「おっと、ごめんよく聞こえなかったわ。
 土下座してその女どもを差し出せば痛い目を見ないですむぜ?」

 そう言って3人揃って高笑いする勇者君たち。

 おぉ!見事なまでの三下雑魚のセリフです!!
 これで帰り際に、覚えてろよぉとか言ってくれれば完璧ですよ!?

「まっ、そう言うわけだから潔く諦めることだな。
 女どもも、どこぞのクソ貴族に抱かれるより、俺たちみたいな英雄に抱かれた方が嬉しいだろうしさ」

 いい感じ、三下感が出てますけど……もう終わりですね。
 結構我慢しているようですけど、そろそろ女性陣の限界が近そうですし。

 これでもし、あの3人が僕たちを無理矢理連れて行こうして、触れようとでもすれば……不幸な事故が起きないことを祈るとしましょう。

「まぁ、王女を差し出さなかった国王への苛立ちが溜まってるから。
 その女たちが正気で帰ってこれるかはわからねぇけどなぁ!」

 コレールの肩に気安く腕を回して囁くように耳元でそう呟く勇者A君。
 でも残念!僕の聴覚をもってすればその程度の音声を拾うことは容易なのです。

 そして、どうやらクライマックスが近いようです。
 僕の身体スペックをフル活用してでも、見逃せません!

 勇者A君がコレールにそう呟くと、残りの勇者B・C君が、僕たちに近寄ってきました。

「そんじゃあ、俺はまずはこのガキからもらうわ」

 勇者C君が僕の方を見てそんな事を言ってきます。
 もしかしなくても、ロリコンですか?

 まぁ、日本はロリコン率が高いとネットで見たことがありましたし。
 以前も言った様に、人の性癖にとやかく言うつもりはありませんけど。

 異世界召喚された勇者で英雄、それにロリコンって……ちょっとキャラ付けが過ぎませんか?

「うわぁ、やっぱお前ってロリコンか?
 まぁ別にいいけどよ」

 B君、仮にもC君の友達としてそれは許容してもいいのかね?
 性癖は自由だけど、やろうとしてる事は日本だと思いっきりアウトですよ!

 尤も、日本じゃなくて、こっちの世界でもアウトですけど。

 まぁ、僕に来る様でしたら叩きのめしてあげますけど。
 相手は腐っても勇者ですし。
 取り敢えず、滅砲でも撃っときますか?

「まぁそんな訳だからさ、大人しくこっちに来い」

 あっ、遂に手を伸ばしてきました。
 これって、やっちゃって良いんですよね?
 もし万が一、滅砲で消し飛ばしちゃっても、向こうから手を出して来ましたし、正当防衛ですよね?

 よし、じゃあ早速いってみよー!

「「あっ」」

 僕とC君から同時に漏れた同じ言葉。
 まぁ僕と違ってC君の方は何が起こったのか理解できてない様な間抜けな感じでしたけど。

 僕に向かって伸ばされ、途中で止まったC君の腕。

「先程から黙っていたのですが、貴方は選択を誤った」

 僕とC君の間に割って入り腕を掴んだコレールはいつもの落ち着いた声音でそう言って、一度言葉を切り

「貴様如き羽虫のお嬢様に対する数々の無礼。
 死んで償いなさい」

 先程までとは打って変わって刺す様な鋭い視線でそう宣告しました!
 死んで償いなさいって、コレール、カッコイイです!!

「は?お前何言っ」

 困惑するC君の言葉をかき消す轟音。
 今のを果たしてこの場にいた何人が何が起きたのか認識できていたのでしょうか?

 コレールとC君より後ろ、そこにはホテルの柔らかな絨毯の姿はなく。
 溶解した地面がマグマの様に赤くなり煙をあげる。
 ホテルの壁は消し飛び、その場所からはこのホテル自慢の雄大な海が広がって見えている。

 そんな凄惨な光景の中、勇者君たちが立っていた場所のみが何事もなかったかの様に存在し。
 勇者たち3人が立ち尽くすのみ。

「さて、お引き取り頂けますね?」

 あまりの出来事に騒ぐことも出来ず、周囲が唖然とする中。
 この光景を作り出したコレールが何もなかった様に軽く微笑んでそう言いました。
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