最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜

フウ

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第15章 学園入学編

251話 受験開始です!

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 先程まで騒然としていた周囲に静寂が満ちる。
 まぁでも、推薦者が神々のトップだったらそりゃ驚きますよね。
 しかも、その対象が僕みたいな幼女だから余計にビックリした事でしょう。

 とは言え……受付嬢さんまで唖然と目を見開いて固まっちゃってますね。
 う~ん、これはどうすれば良いのでしょうか?

「あの……大丈夫ですか?」

「はっ!  すすすす、すみません!
 受験生さんの個人情報を叫んでしまうなんて……本当に申し訳ございません!!」

「いえ、構いませんよ」

 必死に頭を下げる受付嬢さんに、爽やかな笑顔で軽く応える。
 さながら、今の僕は仕事ができる女!  多少の失敗程度、笑って許す女傑!
 女性に憧られる、カッコいい系の女性です!!  
 まぁ、側から見れば、お付きのメイドに抱っこされた幼女ですけど……

「それより、これからどうすれば良いのでしょうか?」

「はっ、はい。
 貴女様の受験番号はこちらになります。
 この受付の右手にあります、講堂にて試験が始まるまで待機して下さい」

 事前に送られて来た受験票と交換で渡されるナンバーカード。
 ふむ、このカードに内蔵されている権能……なる程、流石は神々の学園ですね。

「分かりました、ありがとうございます。
 けど、貴女様なんて畏ら無いで下さい、僕はただの一受験生ですので」

 はい、これで受付嬢さんが落ちた!
 僕の浮かべる爽やかな微笑みに、受付嬢さんを含め周囲の人達が頬を薄っすらと赤く染める……ハズなのに。

 おかしいですね。
 ゲームや小説ではこれで周囲から黄色い悲鳴が起こるのに、何故か微笑ましげな顔をされました。
 まぁ理由は明らかですが……認めたく無い!  ここは異常事態が発生した事にして……

「これは何の騒ぎかねっ!?」

 突然、転移で現れた眼鏡をかけたイケメン、如何にもエリートって感じですね。
 しかし、静まり返ってるのに騒ぎって……本当に異常事態が発生しちゃいましたか。

「い、いえ、これは……私がこちらの受験生さんの個人情報を思わず叫んでしまって……」

 おぉ!  呼び方がちゃんと直ってる!
 相手の意向にちゃんと従うとは、流石はプロフェッショナル!

「何だと?  
 君はこの栄誉ある統一神界学園の生徒だろう、学園の一員としての自覚を持てっ!
 我が統一神界学園に泥を塗るつもりかっ!!」

 いや、こんな公衆の面前で喚き散らしてる貴方の方が、泥を塗ってる気が……

「申し訳ありません!  オルワルド教授!」

 教授っ!?
 こんな人が教授やってる学園に通わないとダメなのか……絶対にネルヴィア様、泣かせてやります!

「僕は気にしていないので、受付嬢さんを責めないであげて下さい。
 こうしてこの場所で騒ぐ方が余程、他の皆さんの迷惑になりますから」

「何だね君は?」

 この高圧的な態度と視線。
 良いですね、初対面の人とまともに会話するのは緊張しますが。
 敵意や悪意を向けてきたり、見下したりしてくる人が相手だと、何の気負いも無い。

「ただの一受験生ですよ?」

「こ、この方は、私が個人情報を叫んでしまった方でして……」

「何だと?  この様な子供が、栄えある我が統一神界学園の受験生?」

 本当に失礼ですね。
 こんな見た目でも、お前よりは強いわっ!  多分ですけど……

「君、あの子供の受験票を見せたまえ」

 そんなに納得いきませんか。
 ええ、そうですか!  人を見た目で判断するなんて……後で学園長であるオシークスさんに苦情を入れてやりましょう!
 せいぜい、減給にでもなって苦しむが良いっ!!

「なっ!?  こんな子供が、神王様の推薦だとっ!?」

 うわぁ……受付嬢さんに自覚を云々言っておいて、自分も叫ぶって。
 もう周囲の皆さんもドン引きです。

「貴様、ふざけるなよ?  この統一神界学園は、統一神界に於いて唯一にして神聖な学府なのだぞっ!
 この様な不正が許されると思っているのかっ!?」

「……はぁ、もう良いです。
 メルヴィー、行きましょう」

「かしこまりました」

 恭しく答えたメルヴィーが踵を返す。
 よかった、一安心です。
 今、メルヴィーもかなりイラついてましたからね……

 受験当日に学園の教授と流血事件とか、流石に笑えません。
 尚も何やら喚くイケメンメガネを放置して、受付嬢さんに言われた講堂に入ると……

「おぉ!」

「空間を拡張している様ですね」

「流石は神クオリティー」

 まっ!  我がナイトメアでも当然、取り入れてますけどね!!

「受験番号によって、区画が分けられている様ですね。
 早く行って隅を確保しなければ!」

 1人まで認められている同行者であるメルヴィーが隣に座るとは言え、中央の席なんかに座ってしまえば目も当てられません。

 無事に最後尾の隅の席を確保!  ミッションコンプリートです!  
 しかし、何故か皆さん前列に集中している様ですね……何かあるのでしょうか?

「う~ん、こう言った席に座っていると、ポップコーンが欲しくなってきます」

 何か映画館みたいだし。
 けどまぁ、地球では確か、講堂って飲食禁止の場所が多かった気がしますね。
 映画館は良いのに講堂はダメ、謎ですね……




 *




「お嬢様、始まりましたよ」

「んぅ……ありがとうございます」

 暇すぎて寝てしまっていた様ですね。
 感覚からして、寝ていた時間は僅かに20分程ですね。
 受付で手間を取られなければ、もう少し寝れたものを!!

「大変長らくお待たせしました。
 これより、統一神界学園、入学試験を開始します!」

 受験開始ですかっ!
 さっきのイケメンメガネ教授と同じ様に、不正とか言われても面倒ですし。
 ちょっと頑張るとしましょうっ!!
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