付与って最強だと思いませんか? 悪魔と呼ばれて処刑されたら原初の悪魔に転生しました。とりあえず、理想の国を創るついでに復讐しようと思います!

フウ

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第11章 悪魔姫の復讐・大賢者編

193話 お祭りの始まり

「っ!  一体どうすれば良いのだ!?」

「くそっ、何故このような事に……」

「冒険者ギルドめ……臆病風に吹かれよって!」

 まさしく豪華絢爛。
 煌びやかな空間にて、大仰な衣類に身を包み。
 ギラギラととした金や銀のネックレス、多くの宝石が使われた指輪など多くの装飾品を身に付ける存在達。

 着飾って財を自慢したいんだろうけど、明らかにやり過ぎ。
 醜く声を荒げて唾を飛ばす、普通に下品でケバケバした格好をした3名のおっさん。

 コイツらの名前は……うん、どうでも良いから忘れちゃったけど。
 醜い欲望に塗れて、愚かにも魔国ナイトメアに宣戦布告をした3カ国連合。
 グローリー王国、フラン帝国、アウストロ皇国の国王と皇帝達なわけだけど。

 3人ともブクブクと、前アクムス王ピッホグを彷彿とされせる日頃の生活が伺える贅肉まみれの身体。
 まぁ、ピッホグはこの3人よりももっと凄くてキモかったけど……コイツらもなかなかに見るに耐えんな。

『まぁ、確かにちょっと生理的に無理な容姿をしてるよね』

 ……お前、仮にも神様なのにそんな事を公然と言っちゃって良いの?

『あはは、面白い事を言うね。
 悪魔ちゃんだって超越者へと至った魔神、正真正銘の神の一柱ヒトリじゃないか』

「っ!!」

 超絶美少女で威厳に溢れる魔神様に100のダメージ!
 ま、まさか……まさか、この私が!  邪神風情に正論で論破されるなんて……っ!?

 何気にショックなんだけど。
 もう今日は立ち直れそうにないわー。
 とは言え、コレを見届けるまではまだ、ふかふかぬくぬくなベッドで寝ちゃうわけにはいかないし……

 こうなったら仕方ない、な。
 むふふ……久しぶりにミーシャをモフモフして精神を安定させなければ!!
 という訳でさっそく……!

「ひゃっ!?」

「むっふぅ~っ!」

 モフモフ!  モフモフ!
 ミーシャの尻尾を抱き締めて、顔を埋めてほっぺたをスリスリ!!
 あぁ~、邪神に論破されて荒んだ心が癒されるわー!

「ご、ご主人様!  んんっ、さ、流石に今は……」

「やだ」

 ふはっはっはっ!!
 学園に編入してから1週間、学生は学園の寮に入らないとダメだからミーシャをモフモフできていなかった分を取り戻すのだっ!!

『いや、普通に悪魔ちゃんの部屋に彼女達いたでしょう。
 毎日寝る前にミーシャの事を抱き締めてモフモフしてたじゃん』

 ふっ、あれは習慣。
 毎日ベッドに寝転がって子ネコ姿のミーシャをなでなで、モフモフするのは私の中ではやモフモフに含まれない!!

 まぁ、私は一応アクムス王国から留学してきた高位貴族の御令嬢。
 具体的には宰相たるグランツェ公爵の次女って設定だから広々とした個室をもらえた。

 それに従者も連れて来て大丈夫だから、確かに邪神の言う通り当然のようにシルヴィア達も私の部屋にいる。
 まぁ、グランだけは女子寮って事で立ち入りできなかったから魔国の事を丸投……こほん、信頼できる眷属たるグランには色々と仕事を任せてお留守番してもらってるわけだけど。

 とにかく、そうは言っても日中は学園での授業があるし。
 いかに原初の悪魔にして魔神たる私にとってはショボイくて低レベルで退屈な内容とは言え、流石に授業を受けながら教室でミーシャをモフるわけにはいかない。

「つまり!」

 この1週間、授業が終わって寮の自室にいる夜以外はミーシャのモフモフを堪能できていないのだ!
 コレじゃあいつ禁断症状が出るかわかったもんじゃ無いし、ここで思う存分ミーシャのモフモフを補充しなければ!!

「むふふーっ!」

 まぁ、確かに私もこの状況でモフモフを堪能するのはちょっと場違いかなぁ……っとは思うけど。
 仕方ない、何たってコレは禁断症状を抑えるための、いわば不可抗力だからな!!

『不可抗力って……』

 邪神が何か言ってるけど気にし無い。
 そもそもな話、今実際に動いてるあの2人ならともかく、観てるだけの邪神に文句を言われる筋合いは全く無いわけだし。

『……悪魔ちゃん、君も今は私と大差ない状況にある事を忘れて無いよね?』

「モフ、モフっ!」

『はぁ……』





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「ふぅ~」

 よしっ、補充完了!!
 あぁ、久しぶりに癒されてスッキリしたわー。
 さてと……そろそろ本格的に始まりそうだな。

 今日は学園が終わってからこっそり寮を抜け出して、ここ、3カ国連合が一国。
 戦場となった草原から最も近いフラン帝国の帝都フラーニュの上空に遥々やって来たわけだけど。

 眼下に広がるは、月夜に照らされる帝都フラーニュと。
 ついさっきまで爆音が鳴り響いて乾燥に包まれていた帝都を囲む防壁の周囲にできた戦闘の跡。

「シルヴィア」

「こちらにご用意しております」

「ありがと!」

 むふふ、スイーツと飲み物も用意して準備は万端!!

「ふふふ……」

 対峙する2つの勢力。
 一方はもちろんフラン帝国を含めた3カ国連合の精鋭軍。
 そしてもう一方はこの大陸における二柱の監視者、魔王ルーナと魔王セイヴァエル。

「さぁ、楽しい楽しいお祭り絶望の始まりだ!!」
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