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September
約束 Side 翠葉 06話
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雅さんと会った翌日から週末まで、ツカサとふたりで話す時間はとれなかった。かといって電話で話したい内容でもなく、結果的には事前の予定どおり日曜日に会うことになった。
全国模試の結果が出て、ドライブデートに連れて行ってもらえることになったのだ。
それでも、日曜日はお昼前からソルフェージュのレッスンとピアノのレッスンがあるため、丸一日費やすことはできない。そこで、レッスンの帰りにツカサが迎えに来てくれ、その足で海へ行くことになった。
前回の海とは違い、そこまで遠出するわけでもなければ海に入るわけでもない。ただ、海辺をドライブして、隣接する公園をお散歩するだけ。
午後からだからお弁当を作れるわけでもないけれど、初めてのドライブデートに初めて行く公園は、とても楽しみなお出かけだった。
柊ちゃんに、「今日、レッスンのあとに何かあるの?」と訊かれるくらいには嬉しそうにしていたのだろうし、ピアノの先生に「そんなに楽しそうに弾く曲ではないのですが……」と言われるほどには浮かれていたのだと思う。
レッスンが終わって建物の外に出ると、広い歩道に面した大通り沿いに白い車が停車しており、その車の前にはツカサが立っていた。
単なる待ち合わせ。好きな人が迎えに来てくれただけ――でも、「車」というオプションがつくだけで何もかもが慣れないものに早変わり。
「お待たせ」「迎えに来てくれてありがとう」――どんな言葉を発するにも緊張が伴うし、車の前に立つツカサにドキドキする。結果、私が何を口にする前に、「お疲れ様」とツカサに言われてしまった。
「……迎えに来てくれてありがとう」
「どういたしまして」
助手席に乗るように促され、私はカチコチした動作で助手席に収まった。
車の助手席に乗ることなど珍しくもなんともない。でも、ツカサが運転する車では初めてのこと。たかがそれだけのことにドキドキしてしまう。
「車、涼先生の?」
「そう」
これで会話が終わってしまうことだって別段珍しいことではない。でも、車という狭い密室ではなんとなく気まずい。
互いが別のことをしているわけではないし、音楽もラジオもかかっていない空間は、車の走行音しかしないのだ。
無言の密室に耐えかねて、
「なんだか緊張するねっ?」
「俺の運転が信用ならないってこと?」
「えっ!? そういうことじゃなくてっ――」
なんて言ったらわかってもらえるだろう。
「……蒼兄や唯兄が免許を取ったときも助手席には乗っていたのだけど、同年代の人の車に乗るのは初めてで、いつもと違う状況にドキドキするというか……」
「あぁ、そういう意味……。でも、これからはそれが普通になるんじゃない?」
「え?」
「一定の年になれば誰でも免許は取れるし、自分が年をとれば必然的にそういうシーンが増えるだろ」
「……そっか」
納得したところで、今のこの緊張が解けてなくなるわけではない。
「安心していい。そんなに緊張しなくても安全運転を心がけるから。……ただ、何がきれいって言われてもそっちを見ることはできないけど」
「…………」
これは間違いなく、蒼兄に聞いた話から釘を刺されたのだろう。
蒼兄とドライブへ行くとき、窓から見える景色がきれいで何度となく蒼兄に「きれいだよ! きれいだよ!」と話しかけてしまう癖がある。それに対し蒼兄は、「さすがに運転中は見られないよ」と苦笑を漏らすのがいつものこと。
そんな話題に肩の力が抜けた。
少し浮かせていた身体をシートに沈めると、
「到着まで一時間かからないくらいだから、少し休んでれば?」
思ってもみない申し出に少し戸惑う。
「でも――」
「今日は午前から動いてるだろ。海に着いたら多少なりとも歩くわけだし……」
きっと気を使ってくれているのだろう。でも、せっかく一緒にいられる時間を寝て過ごしてしまうのはもったいなくも申し訳なくも思える。了承しかねていると、
「これから先、ずっと一緒にいるわけだから、今少し休むくらいなんてことはない」
「……じゃ、少しだけ」
そう言って横にならせてもらったけれど、緊張している状態では眠りに落ちることはなく、サイドブレーキを引く音や方向指示器のカチカチいう音に耳を傾け、右隣にから伝う人の存在感に意識を向けていた。
海に着いたのは四時前。
外に出れば容赦ない日差しが未だ降り注いでいる。それでも、夏休みという時期を過ぎたからだろうか。海水浴に来ている人影は少なく、サーファーがちらほらいる程度。
駐車場から出て砂浜の砂を触ってみたけれど、まだ歩くには熱すぎた。
「翠、先に海浜公園へ行こう」
ツカサの提案に同意すると、公園の手前にある自販機で飲み物を買って日陰を探しながら公園へ向かった。
海辺ということもあり、植わっている植物は潮風に強いものが多い。それぞれの立て札を読みながら歩いていたら、小高い丘の上に出た。
そこには洋風の東屋が建っていて、ちょっとした休憩ができるようになっている。
ひとまず周りを見渡してみると、公園と海が一望できた。
「暑いけど、気持ちのいい景色だね」
ツカサも同じように景色を見渡して頷く。
さっきからこれといった会話はない。
私は植物を見られるだけでも楽しいけれど、ツカサはどう思っているだろう……。
少し不安になって「楽しい?」と尋ねると、「つまらなくはない」という返事が返ってきた。
つまりは楽しくもない、ということだろうか。なら、ツカサが楽しいと思えるデートとはどんなものだろう……。
「ツカサは何が好き? どういうところへ出かけたら楽しい?」
私の質問に、ツカサは少し驚いた顔をした。
「別につまらないとは言ってないんだけど……」
「でも、楽しくもないのでしょう?」
「知らない知識を得る機会は有意義だと思ってる」
それは植物において、ということだろうか。
どうしたことか、ツカサとの会話がなぞなぞに思えてきた。
「ツカサが行きたい場所はどんなところ?」
気を取り直して訊きなおすと、少しの沈黙のあと「動物園」と小さな声が答えた。その声を拾うように訊き返すと、ツカサは恥ずかしそうに顔を背ける。
「動物が好きなの?」
ツカサは顔を背けたまま頷いた。
「じゃ、今度は動物園に行こう? 藤倉から近い動物園ってどこかな……」
携帯を使って調べようとしたら、
「葉山動物園」
ツカサがぼそりと口にした。
携帯で検索をかけると、支倉で乗り換えて三駅目。そこからバスで二十分ほど行ったところにある動物園だった。
もしかしたら、ツカサは何度か行ったことがあるのかもしれない。
「じゃぁ、次はそこへ行こうね。次はなんのご褒美かな……」
宙を見上げると、「それ」とツカサに声をかけられた。
「それ」とは何を指すのだろう。
「デートに対する翠の認識が知りたいんだけど」
「え……?」
デートに対する私の認識……?
「……特別な日。ご褒美、プレゼント、お祝い?」
思いつくままに答えると、
「それ、改めて」
「え……?」
「特別な日はいいにしても、ご褒美とプレゼント、お祝いって何? 前にも言ったけど、プレゼントとデートを相殺しなくていいし、特別な何かがなくてもデートくらいするんだけど」
「……本当?」
「嘘つくようなことじゃないだろ」
そう言われてみればそうなのだけど――
「なんだか嬉しい……」
そう言って笑うと、ツカサはぷい、とそっぽを向いた。でも、つながれた手はそのまま。
それが嬉しくて、私は頬が緩むのを感じていた。
全国模試の結果が出て、ドライブデートに連れて行ってもらえることになったのだ。
それでも、日曜日はお昼前からソルフェージュのレッスンとピアノのレッスンがあるため、丸一日費やすことはできない。そこで、レッスンの帰りにツカサが迎えに来てくれ、その足で海へ行くことになった。
前回の海とは違い、そこまで遠出するわけでもなければ海に入るわけでもない。ただ、海辺をドライブして、隣接する公園をお散歩するだけ。
午後からだからお弁当を作れるわけでもないけれど、初めてのドライブデートに初めて行く公園は、とても楽しみなお出かけだった。
柊ちゃんに、「今日、レッスンのあとに何かあるの?」と訊かれるくらいには嬉しそうにしていたのだろうし、ピアノの先生に「そんなに楽しそうに弾く曲ではないのですが……」と言われるほどには浮かれていたのだと思う。
レッスンが終わって建物の外に出ると、広い歩道に面した大通り沿いに白い車が停車しており、その車の前にはツカサが立っていた。
単なる待ち合わせ。好きな人が迎えに来てくれただけ――でも、「車」というオプションがつくだけで何もかもが慣れないものに早変わり。
「お待たせ」「迎えに来てくれてありがとう」――どんな言葉を発するにも緊張が伴うし、車の前に立つツカサにドキドキする。結果、私が何を口にする前に、「お疲れ様」とツカサに言われてしまった。
「……迎えに来てくれてありがとう」
「どういたしまして」
助手席に乗るように促され、私はカチコチした動作で助手席に収まった。
車の助手席に乗ることなど珍しくもなんともない。でも、ツカサが運転する車では初めてのこと。たかがそれだけのことにドキドキしてしまう。
「車、涼先生の?」
「そう」
これで会話が終わってしまうことだって別段珍しいことではない。でも、車という狭い密室ではなんとなく気まずい。
互いが別のことをしているわけではないし、音楽もラジオもかかっていない空間は、車の走行音しかしないのだ。
無言の密室に耐えかねて、
「なんだか緊張するねっ?」
「俺の運転が信用ならないってこと?」
「えっ!? そういうことじゃなくてっ――」
なんて言ったらわかってもらえるだろう。
「……蒼兄や唯兄が免許を取ったときも助手席には乗っていたのだけど、同年代の人の車に乗るのは初めてで、いつもと違う状況にドキドキするというか……」
「あぁ、そういう意味……。でも、これからはそれが普通になるんじゃない?」
「え?」
「一定の年になれば誰でも免許は取れるし、自分が年をとれば必然的にそういうシーンが増えるだろ」
「……そっか」
納得したところで、今のこの緊張が解けてなくなるわけではない。
「安心していい。そんなに緊張しなくても安全運転を心がけるから。……ただ、何がきれいって言われてもそっちを見ることはできないけど」
「…………」
これは間違いなく、蒼兄に聞いた話から釘を刺されたのだろう。
蒼兄とドライブへ行くとき、窓から見える景色がきれいで何度となく蒼兄に「きれいだよ! きれいだよ!」と話しかけてしまう癖がある。それに対し蒼兄は、「さすがに運転中は見られないよ」と苦笑を漏らすのがいつものこと。
そんな話題に肩の力が抜けた。
少し浮かせていた身体をシートに沈めると、
「到着まで一時間かからないくらいだから、少し休んでれば?」
思ってもみない申し出に少し戸惑う。
「でも――」
「今日は午前から動いてるだろ。海に着いたら多少なりとも歩くわけだし……」
きっと気を使ってくれているのだろう。でも、せっかく一緒にいられる時間を寝て過ごしてしまうのはもったいなくも申し訳なくも思える。了承しかねていると、
「これから先、ずっと一緒にいるわけだから、今少し休むくらいなんてことはない」
「……じゃ、少しだけ」
そう言って横にならせてもらったけれど、緊張している状態では眠りに落ちることはなく、サイドブレーキを引く音や方向指示器のカチカチいう音に耳を傾け、右隣にから伝う人の存在感に意識を向けていた。
海に着いたのは四時前。
外に出れば容赦ない日差しが未だ降り注いでいる。それでも、夏休みという時期を過ぎたからだろうか。海水浴に来ている人影は少なく、サーファーがちらほらいる程度。
駐車場から出て砂浜の砂を触ってみたけれど、まだ歩くには熱すぎた。
「翠、先に海浜公園へ行こう」
ツカサの提案に同意すると、公園の手前にある自販機で飲み物を買って日陰を探しながら公園へ向かった。
海辺ということもあり、植わっている植物は潮風に強いものが多い。それぞれの立て札を読みながら歩いていたら、小高い丘の上に出た。
そこには洋風の東屋が建っていて、ちょっとした休憩ができるようになっている。
ひとまず周りを見渡してみると、公園と海が一望できた。
「暑いけど、気持ちのいい景色だね」
ツカサも同じように景色を見渡して頷く。
さっきからこれといった会話はない。
私は植物を見られるだけでも楽しいけれど、ツカサはどう思っているだろう……。
少し不安になって「楽しい?」と尋ねると、「つまらなくはない」という返事が返ってきた。
つまりは楽しくもない、ということだろうか。なら、ツカサが楽しいと思えるデートとはどんなものだろう……。
「ツカサは何が好き? どういうところへ出かけたら楽しい?」
私の質問に、ツカサは少し驚いた顔をした。
「別につまらないとは言ってないんだけど……」
「でも、楽しくもないのでしょう?」
「知らない知識を得る機会は有意義だと思ってる」
それは植物において、ということだろうか。
どうしたことか、ツカサとの会話がなぞなぞに思えてきた。
「ツカサが行きたい場所はどんなところ?」
気を取り直して訊きなおすと、少しの沈黙のあと「動物園」と小さな声が答えた。その声を拾うように訊き返すと、ツカサは恥ずかしそうに顔を背ける。
「動物が好きなの?」
ツカサは顔を背けたまま頷いた。
「じゃ、今度は動物園に行こう? 藤倉から近い動物園ってどこかな……」
携帯を使って調べようとしたら、
「葉山動物園」
ツカサがぼそりと口にした。
携帯で検索をかけると、支倉で乗り換えて三駅目。そこからバスで二十分ほど行ったところにある動物園だった。
もしかしたら、ツカサは何度か行ったことがあるのかもしれない。
「じゃぁ、次はそこへ行こうね。次はなんのご褒美かな……」
宙を見上げると、「それ」とツカサに声をかけられた。
「それ」とは何を指すのだろう。
「デートに対する翠の認識が知りたいんだけど」
「え……?」
デートに対する私の認識……?
「……特別な日。ご褒美、プレゼント、お祝い?」
思いつくままに答えると、
「それ、改めて」
「え……?」
「特別な日はいいにしても、ご褒美とプレゼント、お祝いって何? 前にも言ったけど、プレゼントとデートを相殺しなくていいし、特別な何かがなくてもデートくらいするんだけど」
「……本当?」
「嘘つくようなことじゃないだろ」
そう言われてみればそうなのだけど――
「なんだか嬉しい……」
そう言って笑うと、ツカサはぷい、とそっぽを向いた。でも、つながれた手はそのまま。
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