80 / 1,060
第三章 恋の入口
10話
しおりを挟む
午後から始めた英語の問題集は三時半から藤宮先輩と里見先輩に見てもらい、四時半を回るころには終わっていた。
もっと苦戦するかと思っていたけれど、ふたりの絶妙なヒントのおかげで早くに終わった。
中間考査は教科書の丸暗記で回避できるとして、六月にある全国模試は危ういかもしれない。
入試のときのように過去問を解きまくるしかないだろうか……。
ある程度型にはまった問題を出してくれる分には対応できる。が、それ以外はつらい……。
さっきから何度も、「文法を覚えろ、理解しろ」と藤宮先輩に言われ続けているのだけれど、どうにも覚えられる気がしない。覚えたところで、問題の文章を見極められるかも自信がない。
だいたいにして、英語自体に興味がないのだ。英語なんて話せなくていい。私、一生日本から出ないもの……。
そう頑なに思うほどには好きじゃない。
おかしいなぁ……。少し前までは海斗くん効果で少し好きになってきていたのに。
……そっか。あれも結局は和訳と英文をセットで丸暗記だからすんなり受け入れられたのだ。
「翠葉ちゃん、これ終わったら休憩しよ?」
里見先輩が声をかけてくれた。
「はい、すみません……。とても助かりました、ありがとうございます」
「いいえ。理解力というか、文法以外は問題ないから教えやすかったよ」
かわいらしい笑顔に癒される。
一方、反対側からは無言の視線が飛んできた。
そちらを振り返り、
「藤宮先輩にもとっても感謝してます」
言った直後、にこりと微笑まれた。
「翠、覚えてる?」
「……何を、でしょう……?」
「ペナルティ」
笑顔に見惚れている場合ではなかった。慌てて謝ると、
「思い当たることがあるようで何より。とりあえず、散歩に行こうか」
里見先輩のかわいい顔を見ながら休憩時間を過ごすつもりでいたけれど、それは急遽司先輩との屋外散歩になってしまった。
外でミネラルウォーターを買うと、先輩はいつも蒼兄が飲んでいる缶コーヒーを買った。
そのままテラスに留まりそうだったので、
「桜香苑に行きませんか?」
先輩は了承の代わりに、桜香苑に向かって歩きだす。
「よくあそこにいるけど、どうして桜香苑?」
一階へ続く階段を下りながら森林浴が趣味であることを話した。
「ふーん……変わってる」
「外は外でも緑の中で風を感じたり、葉っぱ同士の擦れる音が聞こえるほうが気持ちよくありませんか?」
「それには同感」
リスの石造があるベンチにたどり着くと、私はベンチには座らず芝生に座った。
「いつも床とかに座るけどなんで?」
ベンチに腰を下ろした司先輩が不思議そうに私を見下ろしていた。
「椅子に座っているのもつらいというか……。一番楽な体勢が寝ていることだとしたら、次はこれなんです」
「あぁ……椅子に座ってるだけでも血が下がって心臓に戻ってこないのか」
こんなにもすんなりと理解してくれる人がいるものか、と少し驚く。
そこに携帯の呼び出し音が鳴った。私の携帯ではなく司先輩の。
「ちょっと悪い」
言うと、先輩は少し離れたところで電話に出た。
けれども大して離れていないこともあり、会話は聞こえてくる。
「はい。――明日? あぁ、その件……。夏休みの間だけなら。――ただし、場所と日程はこっちで指定させてもらうから。――わかった。あとは帰ってから聞く」
手短に、いくつか受け答えをして電話を切った。
戻ってきた先輩の表情は不機嫌そうに見えた。
「……何?」
「……眉間にしわ」
先輩の眉間を指差すと、
「あぁ……」
と、ごまかすように眉間に手を添え揉み解した。
「明日、何かあるんですか?」
「家絡みの付き合いみたいなもの」
「……なんだか大変なんですね」
「別に」
そうは言うけど憂鬱そうだ。
そこに十分ほどいると蒼兄がやってきた。
「翠葉、もう帰れるのか?」
「うん。でも、荷物は図書室にあるの」
「じゃ、一度図書室へ行こう。明日は? 早いの?」
図書棟につながる小道を歩きながら訊かれる。
明日とは森林浴に出かける時間のことだろう。
「秋斗さんが夜に会議って言っていたから、それが終わる時間しだいで出発の時間を決めようって。だから、まだ決まってないの。たぶん、寝る前にはわかると思う」
「そうか」
蒼兄と並んで話をしていると、
「明日、秋兄とどこかに行くの?」
右側から尋ねられそちらを向くと、不機嫌そうだった顔が少し驚いた顔をしていた。
「明日、森林浴に連れていってもらえるんです」
「……あ、そう」
すぐにいつもと変わらない無表情に戻り、やり取りはそれで終わった。
図書棟に戻ると、秋斗さんが会議に出かけるところだった。
「翠葉ちゃん、夜に連絡入れるから」
と、足早に出ていく。
秋斗さんを見送ると、
「あの人、今絶対俺のこと視界に入ってなかった自信があるんだけど……。翠葉、どう思う?」
蒼兄が呆れた顔で訊いてくる。
「どう思うも何も、急いでいただけでしょう?」
そんなふうに答えると、
「さぁね」
司先輩が一言残して図書室に入っていった。
図書室では、みんながテーブルに着きお菓子を摘みながら休憩をしている。
「あ……先輩、お手伝い……」
「来週からでいい。テスト前、午前授業になるから午後になったらここに来て」
「え? 何、翠葉ちゃん手伝ってくれるの!?」
加納先輩がまるでくらげのようにふよふよと漂ってくる。
「はい。今日、里見先輩と司先輩に英語を教えていただいたので、そのお礼にお手伝いです。少しは役に立てるといいんですけど……」
「大丈夫! 翠葉ちゃんは写真を見る目があるから」
笑顔で言われて、本当にそうだったらいいな、と思った。
「正直、猫の手を借りたいくらいに大変だから助かるよ」
と、美都先輩にも声をかけられる。
けれども、美都王子の顔には疲れなどは微塵もない。
一方荒川先輩は、
「疲れたー。目が、目がああああ」
とテーブルに突っ伏している。
「翠葉、英語見てもらったってことはもしかして――未履修分野の課題全部終わった?」
蒼兄がきょとんとした顔で私を見下ろしていた。
「うん、やっと終わった」
蒼兄の顔を見て返事をすると、周りから驚きの声が上がった。
「えっ!? 翠葉ちゃん、未履修分野の課題って、あの全十二冊のやつ!?」
血相を変えて訊いてきたのは春日先輩。
「……はい、そうですけど……?」
「ちょっと待ってっ!? 優太、今日何日っ!?」
テーブルに突っ伏していた荒川先輩がガバッと起き上がり、携帯のディスプレイを見る。
「五月八日って……あり得なくない!?」
春日先輩と荒川先輩が顔を見合わせる。
「私たちも外部生だから、あの課題の大変さはよぉっく知ってるけど――かつて、一ヵ月半かからずに終わらせた人間いないって話よっ!?」
「俺も二ヶ月でギリギリだったけど!?」
わたわたするふたりに、
「計算スピードはずば抜けてるそうよ。ね? うちに欲しいでしょう?」
里見先輩がチョコレートの包みを指でつつきながらにこりと微笑んだ。
「それってそんなにすごいことなの?」
美都先輩が司先輩に訊くと、司先輩はテーブルに出たままの英語の問題集を手に取り、
「これが全教科十二冊」
「あらま……。外部生は最初の二ヶ月が大変って話は聞いていたけど……。翠葉ちゃん、すごいね?」
みんなに好奇の目を向けられ、どう反応していいのかに戸惑う。困りかねて蒼兄を見上げると、
「いや、すごいことだと思うよ。俺も一ヵ月半はかかったからね」
「でも、それは部活をやっていたからでしょう? 私は週に一度しか部活ないもの……」
「翠葉ちゃん、過去にも翠葉ちゃんみたいに週一の部活にしか入っていない生徒もいたけど、それでも一ヵ月半を切る記録はないよ? 久しぶりに記録更新!」
加納先輩が楽しそうに跳ねた。
「テストはいつ受けるんだ?」
蒼兄に訊かれ、
「中間考査の午後に先生の時間をいただけたら……」
答えると、みんなが絶句した。
「すごい突破の仕方!」
と笑ったのは里見先輩。
「前代未聞だけど合理的」
そう口にしたのは司先輩だった。
「……いるんだねぇ、こういう子」
言いながら、美都先輩は顔を引きつらせていた。
「翠葉ちゃん、投げやりになってないよねっ!?」
肩を掴んで訊いてきたのは春日先輩。
「そうよっ!? 二十位から落ちたら生徒会は入れなくなっちゃうんだからねっ!?」
荒川先輩も必死な形相で詰め寄ってくる。
「あ、あの……未履修分野に関しては九十点以上取らないと合格させてもらえないので、まだどうなるかはわからないし……。でも、早くには終わらせたいので……」
もごもごと答えると、
「あらやだ、この子マジよ?」
「もう、こうなったら健闘を祈るしかないな……」
ふたりは顔を見合わせてからこちらを向き、「ファイトっ!」と大きな声をかけてくれた。
もっと苦戦するかと思っていたけれど、ふたりの絶妙なヒントのおかげで早くに終わった。
中間考査は教科書の丸暗記で回避できるとして、六月にある全国模試は危ういかもしれない。
入試のときのように過去問を解きまくるしかないだろうか……。
ある程度型にはまった問題を出してくれる分には対応できる。が、それ以外はつらい……。
さっきから何度も、「文法を覚えろ、理解しろ」と藤宮先輩に言われ続けているのだけれど、どうにも覚えられる気がしない。覚えたところで、問題の文章を見極められるかも自信がない。
だいたいにして、英語自体に興味がないのだ。英語なんて話せなくていい。私、一生日本から出ないもの……。
そう頑なに思うほどには好きじゃない。
おかしいなぁ……。少し前までは海斗くん効果で少し好きになってきていたのに。
……そっか。あれも結局は和訳と英文をセットで丸暗記だからすんなり受け入れられたのだ。
「翠葉ちゃん、これ終わったら休憩しよ?」
里見先輩が声をかけてくれた。
「はい、すみません……。とても助かりました、ありがとうございます」
「いいえ。理解力というか、文法以外は問題ないから教えやすかったよ」
かわいらしい笑顔に癒される。
一方、反対側からは無言の視線が飛んできた。
そちらを振り返り、
「藤宮先輩にもとっても感謝してます」
言った直後、にこりと微笑まれた。
「翠、覚えてる?」
「……何を、でしょう……?」
「ペナルティ」
笑顔に見惚れている場合ではなかった。慌てて謝ると、
「思い当たることがあるようで何より。とりあえず、散歩に行こうか」
里見先輩のかわいい顔を見ながら休憩時間を過ごすつもりでいたけれど、それは急遽司先輩との屋外散歩になってしまった。
外でミネラルウォーターを買うと、先輩はいつも蒼兄が飲んでいる缶コーヒーを買った。
そのままテラスに留まりそうだったので、
「桜香苑に行きませんか?」
先輩は了承の代わりに、桜香苑に向かって歩きだす。
「よくあそこにいるけど、どうして桜香苑?」
一階へ続く階段を下りながら森林浴が趣味であることを話した。
「ふーん……変わってる」
「外は外でも緑の中で風を感じたり、葉っぱ同士の擦れる音が聞こえるほうが気持ちよくありませんか?」
「それには同感」
リスの石造があるベンチにたどり着くと、私はベンチには座らず芝生に座った。
「いつも床とかに座るけどなんで?」
ベンチに腰を下ろした司先輩が不思議そうに私を見下ろしていた。
「椅子に座っているのもつらいというか……。一番楽な体勢が寝ていることだとしたら、次はこれなんです」
「あぁ……椅子に座ってるだけでも血が下がって心臓に戻ってこないのか」
こんなにもすんなりと理解してくれる人がいるものか、と少し驚く。
そこに携帯の呼び出し音が鳴った。私の携帯ではなく司先輩の。
「ちょっと悪い」
言うと、先輩は少し離れたところで電話に出た。
けれども大して離れていないこともあり、会話は聞こえてくる。
「はい。――明日? あぁ、その件……。夏休みの間だけなら。――ただし、場所と日程はこっちで指定させてもらうから。――わかった。あとは帰ってから聞く」
手短に、いくつか受け答えをして電話を切った。
戻ってきた先輩の表情は不機嫌そうに見えた。
「……何?」
「……眉間にしわ」
先輩の眉間を指差すと、
「あぁ……」
と、ごまかすように眉間に手を添え揉み解した。
「明日、何かあるんですか?」
「家絡みの付き合いみたいなもの」
「……なんだか大変なんですね」
「別に」
そうは言うけど憂鬱そうだ。
そこに十分ほどいると蒼兄がやってきた。
「翠葉、もう帰れるのか?」
「うん。でも、荷物は図書室にあるの」
「じゃ、一度図書室へ行こう。明日は? 早いの?」
図書棟につながる小道を歩きながら訊かれる。
明日とは森林浴に出かける時間のことだろう。
「秋斗さんが夜に会議って言っていたから、それが終わる時間しだいで出発の時間を決めようって。だから、まだ決まってないの。たぶん、寝る前にはわかると思う」
「そうか」
蒼兄と並んで話をしていると、
「明日、秋兄とどこかに行くの?」
右側から尋ねられそちらを向くと、不機嫌そうだった顔が少し驚いた顔をしていた。
「明日、森林浴に連れていってもらえるんです」
「……あ、そう」
すぐにいつもと変わらない無表情に戻り、やり取りはそれで終わった。
図書棟に戻ると、秋斗さんが会議に出かけるところだった。
「翠葉ちゃん、夜に連絡入れるから」
と、足早に出ていく。
秋斗さんを見送ると、
「あの人、今絶対俺のこと視界に入ってなかった自信があるんだけど……。翠葉、どう思う?」
蒼兄が呆れた顔で訊いてくる。
「どう思うも何も、急いでいただけでしょう?」
そんなふうに答えると、
「さぁね」
司先輩が一言残して図書室に入っていった。
図書室では、みんながテーブルに着きお菓子を摘みながら休憩をしている。
「あ……先輩、お手伝い……」
「来週からでいい。テスト前、午前授業になるから午後になったらここに来て」
「え? 何、翠葉ちゃん手伝ってくれるの!?」
加納先輩がまるでくらげのようにふよふよと漂ってくる。
「はい。今日、里見先輩と司先輩に英語を教えていただいたので、そのお礼にお手伝いです。少しは役に立てるといいんですけど……」
「大丈夫! 翠葉ちゃんは写真を見る目があるから」
笑顔で言われて、本当にそうだったらいいな、と思った。
「正直、猫の手を借りたいくらいに大変だから助かるよ」
と、美都先輩にも声をかけられる。
けれども、美都王子の顔には疲れなどは微塵もない。
一方荒川先輩は、
「疲れたー。目が、目がああああ」
とテーブルに突っ伏している。
「翠葉、英語見てもらったってことはもしかして――未履修分野の課題全部終わった?」
蒼兄がきょとんとした顔で私を見下ろしていた。
「うん、やっと終わった」
蒼兄の顔を見て返事をすると、周りから驚きの声が上がった。
「えっ!? 翠葉ちゃん、未履修分野の課題って、あの全十二冊のやつ!?」
血相を変えて訊いてきたのは春日先輩。
「……はい、そうですけど……?」
「ちょっと待ってっ!? 優太、今日何日っ!?」
テーブルに突っ伏していた荒川先輩がガバッと起き上がり、携帯のディスプレイを見る。
「五月八日って……あり得なくない!?」
春日先輩と荒川先輩が顔を見合わせる。
「私たちも外部生だから、あの課題の大変さはよぉっく知ってるけど――かつて、一ヵ月半かからずに終わらせた人間いないって話よっ!?」
「俺も二ヶ月でギリギリだったけど!?」
わたわたするふたりに、
「計算スピードはずば抜けてるそうよ。ね? うちに欲しいでしょう?」
里見先輩がチョコレートの包みを指でつつきながらにこりと微笑んだ。
「それってそんなにすごいことなの?」
美都先輩が司先輩に訊くと、司先輩はテーブルに出たままの英語の問題集を手に取り、
「これが全教科十二冊」
「あらま……。外部生は最初の二ヶ月が大変って話は聞いていたけど……。翠葉ちゃん、すごいね?」
みんなに好奇の目を向けられ、どう反応していいのかに戸惑う。困りかねて蒼兄を見上げると、
「いや、すごいことだと思うよ。俺も一ヵ月半はかかったからね」
「でも、それは部活をやっていたからでしょう? 私は週に一度しか部活ないもの……」
「翠葉ちゃん、過去にも翠葉ちゃんみたいに週一の部活にしか入っていない生徒もいたけど、それでも一ヵ月半を切る記録はないよ? 久しぶりに記録更新!」
加納先輩が楽しそうに跳ねた。
「テストはいつ受けるんだ?」
蒼兄に訊かれ、
「中間考査の午後に先生の時間をいただけたら……」
答えると、みんなが絶句した。
「すごい突破の仕方!」
と笑ったのは里見先輩。
「前代未聞だけど合理的」
そう口にしたのは司先輩だった。
「……いるんだねぇ、こういう子」
言いながら、美都先輩は顔を引きつらせていた。
「翠葉ちゃん、投げやりになってないよねっ!?」
肩を掴んで訊いてきたのは春日先輩。
「そうよっ!? 二十位から落ちたら生徒会は入れなくなっちゃうんだからねっ!?」
荒川先輩も必死な形相で詰め寄ってくる。
「あ、あの……未履修分野に関しては九十点以上取らないと合格させてもらえないので、まだどうなるかはわからないし……。でも、早くには終わらせたいので……」
もごもごと答えると、
「あらやだ、この子マジよ?」
「もう、こうなったら健闘を祈るしかないな……」
ふたりは顔を見合わせてからこちらを向き、「ファイトっ!」と大きな声をかけてくれた。
14
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる