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第五章 うつろう心
14話
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栞さんとは食品売り場の前で別れ、今はお気に入りのショップへ向かってひとり歩いている。
ショッピングモールには何度も来たことがあるけれど、ひとりで行動するのは初めて。
そんなことにちょっとわくわくし、わずかに緊張もしていた。
まずはリネンの洋服を揃えているお気に入りのショップへ行こう。
何か気に入るワンピースがあるといいな……。
私のルームウェアはほとんどがこのショップのお洋服。シンプルで締め付け感のないふわっとしたワンピースやチュニックを扱っている。
ショップに入ると、春ものが五十パーセントオフになっていた。
七部袖や五分袖のワンピース、チュニックが一点二千円で買えるのは嬉しい。
サクサク探して四点を手に取った。
五分袖のベルスリーブのワンピースは白とベージュの色違い。
同じく五分袖のベルスリーブのチュニックは草木染してあるというラベンダーカラーと若草色。
四着で九千円弱……。
自分的には高額な買い物ではあるけれど、普段お小遣いを使う機会がないので、ここで大枚をはたいても後悔するとは思えない。
何せ、日常的に着られるお洋服なのだ。
「よし、買っちゃおう!」
短時間で満足のいくお買い物ができたことにホクホクしつつ、次なる行き先を決める。
時計を見ると、待ち合わせ時間まであと一時間ほど。
雑貨屋さんも気になるけれど、今日は本屋さんへ行こう。
ここに入っている本屋さんは趣味、実用書が数多く揃えられている。ほか、小説などの文庫本は話題になっているものや売れ筋しか取り扱いがない。そのためか、店内にいる人は趣味、実用書コーナーに立っていることが多い。
私のお目当ては久遠さんの写真集。
久遠さんというカメラマンは初めて写真集を出したときに少し騒がれた人だ。けれども、男性であること以外プロフィールは一切明かされていない。
この人の写真集を知ったのは中学三年のときだった。
お母さんが高校の同級生からもらったという写真集を私にくれたのだ。
まず、表紙を見てびっくりした。私が行きたいと思っていた屋久島の写真だったから。
どの写真も、光や時間、その場の何もかもを閉じ込めたかのような写真たちだった。そして、たとえがたいあたたかさを感じた。
この写真集をきっかけにカメラを手にするようになったと言っても過言じゃない。
その久遠さんの新しい写真集が先日発売になったはず……。
写真集のコーナーへ行くと、平積みされていた形跡があった。
最後の一冊を手に取り胸に抱きしめる。
残ってて良かった……。
ほかの本は見ずに会計を済ませると、エスカレーター脇にあったベンチに座り写真集を開く。
先日蒼兄と入ったカフェも近くにある。でも、なんとなくひとりで入る勇気がなくて、ベンチを選択した。
「……きれい」
久遠さんはよく魚眼レンズを使う。
魚眼レンズとは、平面が曲線を描いたように撮れるレンズのこと。
私もお金が溜まったら買いたいなと思っているレンズのひとつ。
一冊目の写真集から間はかなり開いたけれど、待っていた人にとってはたまらない写真集だろう。
新しい写真集を手に取れたことを幸せに思いながら見ていると、栞さんから電話がかかってきた。
『少し早くに買い物が終わったのだけど、翠葉ちゃんは今どこ?』
「本屋さん前の、エスカレーターの脇にあるベンチです」
『お買い物は終わった?』
「はい。今から食品売り場まで戻ります」
『じゃ、待ってるわね』
それから五分後には合流して駐車場へ向かった。
「何もなかった?」
栞さんに確認されて、「え?」と思う。
「なかったらいいのよ」
と、携帯を手に取った。
「秋斗くん? 今無事に合流したわ。ありがとうね」
「あ……警護の?」
「そう。どこから見られているのかすらわからなかったでしょう?」
コクリと頷く。
「うち、警備の質は悪くないの」
栞さんはクスリと笑った。
私が想像する警備会社の人は、警察官みたいなかちっとした制服を着ている印象があるけれど、栞さんと別れて今までそういった人は目にしなかったように思う。
私服の警備員さんもいるのかな……?
マンションに帰ってくると、手にトレイを持った海斗くんとエレベーター前で一緒になった。
トレイの上にはサンドイッチと炭酸飲料。
「あらあら、海斗くんたらもうお腹が空いたの?」
「育ち盛りですから!」
サンドイッチはエントランスフロアにあるカフェで作ってもらったのかもしれない。
「翠葉、その袋……。まさか買い物とか行ってた?」
口元が引きつった海斗くんに訊かれる。
「うん。お洋服と写真集買ってきちゃった」
手に持つ袋を少し上げてにこりと笑う。
「俺は司にしごかれていたというのに……」
「今日も司先輩と一緒にお勉強?」
「そう。湊ちゃんところでやってる。あ、っていうか余裕なら教えてよ」
誘われて、栞さんに視線を向ける。
「行ってきてもいいですか?」
「いいわよ。夕飯はみんな一緒だし」
快諾されたので、荷物を置いてお隣にお邪魔した。
インターホンを押せば司先輩がドアを開けてくれる。
「昨日の勉強見てるから心配はしていないけど、買い物に行ってたって?」
「はい。初めてのひとり行動でドキドキしました」
「……テスト結果は全部見せてもらうから」
言いながら、司先輩は恐ろしくきれいに微笑んだ。
格好いいけど怖い……。むしろ、スパルタよりもこっちの笑顔のほうが怖い……。
中間考査のときと同様、司先輩はデスクで勉強をしており、海斗くんはローテーブルで問題を解いていた。
「海斗くん、何を教えればいいんだろう?」
考えてみればおかしな話だ。海斗くんは私よりも成績がいい。
学年で一位の人に何を教えればいいものか……。
「翠は海斗の解いた問題の答え合わせ」
「答え合わせ?」
「回答はここにあるけど、自力でどうぞ」
こんなときばかり笑顔を見せないでほしい……。
海斗くんの解いたものを答え合わせするということは、結果的には私も同じ問題を解くことになるわけで……。
渡された答案用紙と問題用紙は数学の問題だった。海斗くんが解いているのは四枚目で、私の手元には三枚の答案用紙がある。
さら、と目を通し司先輩に声をかける。
「あの計算用紙と筆記用具を貸してもらってもいいですか? ……あと赤ペンも」
シャーペンを持つと、ピッ、という電子音が聞こえた気がした。でも、見回してもとくに何があるわけでもない。なんだったのかな、と思いながら答え合わせを始めた。
答え合わせのために計算をし、さらには間違えている箇所には赤ペンで正しいものを途中式から回答まで書き込んでいく。
どこで間違えたのかもチェックを入れているから、見直す際にはすぐに理解できるだろう。
それらの作業を繰り返すこと約一時間。
「終わり!」
プリントを揃えて海斗くんに差し出す。と、先ほどと同じ電子音が鳴った。
「さっきも電子音が鳴ったけど、なんの音?」
最後の問題を解いている海斗くんが顔を上げ、「さぁ?」と言う。
私の疑問に答えたのは司先輩だった。
「五十四分二十八秒」
「それ、なんのタイムですか?」
「翠がそのプリント三枚の答え合わせに要した時間」
「……なんでそんなことを」
「純粋に、どれだけ計算が速いのかを知りたかっただけ」
真正面に座る海斗くんに視線を移すと、答え合わせしたプリントを見て顔を引きつらせていた。
「ちょっとそっちの計算用紙見せて」
言われて、あまり使わなかった用紙を見せると、
「ねぇ、訊きたいんだけど……翠葉どこで計算してる?」
どこで……? それはみんな頭じゃないのだろうか……。
「頭、じゃないの?」
訊くと、不振に思ったのか司先輩が立ち上がり、海斗くんの手にしている用紙を覗き込んだ。
「くっ……どうかしてる。計算用紙使ってないし。これ、全部頭の中で答えまで出してるわけ?」
「……答え合わせだから途中式はいらないかと思って――でも間違えているところはちゃんと途中式書きましたよ?」
何か問題があっただろうか……。
「翠、そうじゃない。計算力が尋常じゃないって言いたいだけ。これには俺も勝てるか怪しいな」
言いながら、司先輩はどこか嬉しそうに笑った。
変――普通、そこは悔しがるところじゃないだろうか。
「司、これに張り合うのは問題外だと俺は思うんだけど?」
「確かに……。海斗が一位の座を下りても、そこに翠が君臨するなら問題視せずにいてやる。ただ、漣に抜かれたときは覚悟しておけ」
なんとなく不穏な会話。でも……。
「今、私褒めてもらったことになるんでしょうか?」
ふたりを見ると、「そうだな」と司先輩が少し考え、「早いところ、人外扱い」と言われた。
褒められたのかと思ったのに、人外扱いとはひどい……。それなら訊かなければ良かった。
ショッピングモールには何度も来たことがあるけれど、ひとりで行動するのは初めて。
そんなことにちょっとわくわくし、わずかに緊張もしていた。
まずはリネンの洋服を揃えているお気に入りのショップへ行こう。
何か気に入るワンピースがあるといいな……。
私のルームウェアはほとんどがこのショップのお洋服。シンプルで締め付け感のないふわっとしたワンピースやチュニックを扱っている。
ショップに入ると、春ものが五十パーセントオフになっていた。
七部袖や五分袖のワンピース、チュニックが一点二千円で買えるのは嬉しい。
サクサク探して四点を手に取った。
五分袖のベルスリーブのワンピースは白とベージュの色違い。
同じく五分袖のベルスリーブのチュニックは草木染してあるというラベンダーカラーと若草色。
四着で九千円弱……。
自分的には高額な買い物ではあるけれど、普段お小遣いを使う機会がないので、ここで大枚をはたいても後悔するとは思えない。
何せ、日常的に着られるお洋服なのだ。
「よし、買っちゃおう!」
短時間で満足のいくお買い物ができたことにホクホクしつつ、次なる行き先を決める。
時計を見ると、待ち合わせ時間まであと一時間ほど。
雑貨屋さんも気になるけれど、今日は本屋さんへ行こう。
ここに入っている本屋さんは趣味、実用書が数多く揃えられている。ほか、小説などの文庫本は話題になっているものや売れ筋しか取り扱いがない。そのためか、店内にいる人は趣味、実用書コーナーに立っていることが多い。
私のお目当ては久遠さんの写真集。
久遠さんというカメラマンは初めて写真集を出したときに少し騒がれた人だ。けれども、男性であること以外プロフィールは一切明かされていない。
この人の写真集を知ったのは中学三年のときだった。
お母さんが高校の同級生からもらったという写真集を私にくれたのだ。
まず、表紙を見てびっくりした。私が行きたいと思っていた屋久島の写真だったから。
どの写真も、光や時間、その場の何もかもを閉じ込めたかのような写真たちだった。そして、たとえがたいあたたかさを感じた。
この写真集をきっかけにカメラを手にするようになったと言っても過言じゃない。
その久遠さんの新しい写真集が先日発売になったはず……。
写真集のコーナーへ行くと、平積みされていた形跡があった。
最後の一冊を手に取り胸に抱きしめる。
残ってて良かった……。
ほかの本は見ずに会計を済ませると、エスカレーター脇にあったベンチに座り写真集を開く。
先日蒼兄と入ったカフェも近くにある。でも、なんとなくひとりで入る勇気がなくて、ベンチを選択した。
「……きれい」
久遠さんはよく魚眼レンズを使う。
魚眼レンズとは、平面が曲線を描いたように撮れるレンズのこと。
私もお金が溜まったら買いたいなと思っているレンズのひとつ。
一冊目の写真集から間はかなり開いたけれど、待っていた人にとってはたまらない写真集だろう。
新しい写真集を手に取れたことを幸せに思いながら見ていると、栞さんから電話がかかってきた。
『少し早くに買い物が終わったのだけど、翠葉ちゃんは今どこ?』
「本屋さん前の、エスカレーターの脇にあるベンチです」
『お買い物は終わった?』
「はい。今から食品売り場まで戻ります」
『じゃ、待ってるわね』
それから五分後には合流して駐車場へ向かった。
「何もなかった?」
栞さんに確認されて、「え?」と思う。
「なかったらいいのよ」
と、携帯を手に取った。
「秋斗くん? 今無事に合流したわ。ありがとうね」
「あ……警護の?」
「そう。どこから見られているのかすらわからなかったでしょう?」
コクリと頷く。
「うち、警備の質は悪くないの」
栞さんはクスリと笑った。
私が想像する警備会社の人は、警察官みたいなかちっとした制服を着ている印象があるけれど、栞さんと別れて今までそういった人は目にしなかったように思う。
私服の警備員さんもいるのかな……?
マンションに帰ってくると、手にトレイを持った海斗くんとエレベーター前で一緒になった。
トレイの上にはサンドイッチと炭酸飲料。
「あらあら、海斗くんたらもうお腹が空いたの?」
「育ち盛りですから!」
サンドイッチはエントランスフロアにあるカフェで作ってもらったのかもしれない。
「翠葉、その袋……。まさか買い物とか行ってた?」
口元が引きつった海斗くんに訊かれる。
「うん。お洋服と写真集買ってきちゃった」
手に持つ袋を少し上げてにこりと笑う。
「俺は司にしごかれていたというのに……」
「今日も司先輩と一緒にお勉強?」
「そう。湊ちゃんところでやってる。あ、っていうか余裕なら教えてよ」
誘われて、栞さんに視線を向ける。
「行ってきてもいいですか?」
「いいわよ。夕飯はみんな一緒だし」
快諾されたので、荷物を置いてお隣にお邪魔した。
インターホンを押せば司先輩がドアを開けてくれる。
「昨日の勉強見てるから心配はしていないけど、買い物に行ってたって?」
「はい。初めてのひとり行動でドキドキしました」
「……テスト結果は全部見せてもらうから」
言いながら、司先輩は恐ろしくきれいに微笑んだ。
格好いいけど怖い……。むしろ、スパルタよりもこっちの笑顔のほうが怖い……。
中間考査のときと同様、司先輩はデスクで勉強をしており、海斗くんはローテーブルで問題を解いていた。
「海斗くん、何を教えればいいんだろう?」
考えてみればおかしな話だ。海斗くんは私よりも成績がいい。
学年で一位の人に何を教えればいいものか……。
「翠は海斗の解いた問題の答え合わせ」
「答え合わせ?」
「回答はここにあるけど、自力でどうぞ」
こんなときばかり笑顔を見せないでほしい……。
海斗くんの解いたものを答え合わせするということは、結果的には私も同じ問題を解くことになるわけで……。
渡された答案用紙と問題用紙は数学の問題だった。海斗くんが解いているのは四枚目で、私の手元には三枚の答案用紙がある。
さら、と目を通し司先輩に声をかける。
「あの計算用紙と筆記用具を貸してもらってもいいですか? ……あと赤ペンも」
シャーペンを持つと、ピッ、という電子音が聞こえた気がした。でも、見回してもとくに何があるわけでもない。なんだったのかな、と思いながら答え合わせを始めた。
答え合わせのために計算をし、さらには間違えている箇所には赤ペンで正しいものを途中式から回答まで書き込んでいく。
どこで間違えたのかもチェックを入れているから、見直す際にはすぐに理解できるだろう。
それらの作業を繰り返すこと約一時間。
「終わり!」
プリントを揃えて海斗くんに差し出す。と、先ほどと同じ電子音が鳴った。
「さっきも電子音が鳴ったけど、なんの音?」
最後の問題を解いている海斗くんが顔を上げ、「さぁ?」と言う。
私の疑問に答えたのは司先輩だった。
「五十四分二十八秒」
「それ、なんのタイムですか?」
「翠がそのプリント三枚の答え合わせに要した時間」
「……なんでそんなことを」
「純粋に、どれだけ計算が速いのかを知りたかっただけ」
真正面に座る海斗くんに視線を移すと、答え合わせしたプリントを見て顔を引きつらせていた。
「ちょっとそっちの計算用紙見せて」
言われて、あまり使わなかった用紙を見せると、
「ねぇ、訊きたいんだけど……翠葉どこで計算してる?」
どこで……? それはみんな頭じゃないのだろうか……。
「頭、じゃないの?」
訊くと、不振に思ったのか司先輩が立ち上がり、海斗くんの手にしている用紙を覗き込んだ。
「くっ……どうかしてる。計算用紙使ってないし。これ、全部頭の中で答えまで出してるわけ?」
「……答え合わせだから途中式はいらないかと思って――でも間違えているところはちゃんと途中式書きましたよ?」
何か問題があっただろうか……。
「翠、そうじゃない。計算力が尋常じゃないって言いたいだけ。これには俺も勝てるか怪しいな」
言いながら、司先輩はどこか嬉しそうに笑った。
変――普通、そこは悔しがるところじゃないだろうか。
「司、これに張り合うのは問題外だと俺は思うんだけど?」
「確かに……。海斗が一位の座を下りても、そこに翠が君臨するなら問題視せずにいてやる。ただ、漣に抜かれたときは覚悟しておけ」
なんとなく不穏な会話。でも……。
「今、私褒めてもらったことになるんでしょうか?」
ふたりを見ると、「そうだな」と司先輩が少し考え、「早いところ、人外扱い」と言われた。
褒められたのかと思ったのに、人外扱いとはひどい……。それなら訊かなければ良かった。
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