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第九章 化学反応
05話
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洗面を済ませたあともインストを聴きながら過ごしていた。
目を瞑って音だけに集中。楽器の種類や曲の構成を考えながら聞いていると、周りは一切見えなくなる。音楽を聴いているときだけは、病室にいることを意識せずにいられるのだ。
心地よい音にひたっていると、
「うっす。体調はどうだ? 飯は食えたか?」
やけに低い声が耳元で聞こえてびっくりした。目を開けると、すぐ近くに見慣れない男の人の顔があって、
「きやあっっっ」
その場から早く退きたくて、今いる場所から右へ右へと身体をずらす。と、左腕をがしりと掴まれた。
「落ち着け……それ以上行くとベッドから落ちる」
はっとして自分がいる場所を確認する。私はシングルベッドの端に身を寄せていた。
そうだ……私、今病院のベッドの上にいるんだ。
恐る恐る声の主に視線を向けると、そこには主治医である神崎先生が苦い笑みを貼り付け立っていた。
「ずいぶんと心外な朝の挨拶をどーも」
そこへ藤原さんがやってきて、
「御園生さん、どうかした? 叫び声が聞こえてきたけど」
落ち着いた様子で尋ねられる。
「あ、あの、あの……気づいたらこの人がいて――」
思わず人差し指で先生を指してしまう。
「神崎医師……少しは現れ方と言葉遣いに気をつけてください。それから、診察に来たならまずはナースステーションに立ち寄ってカルテに目を通す」
「カルテなら救急の端末でデータを見てきたし、現れ方云々はあれですよ。患者とのコミュニケーション」
再度こちらを振り返った先生に朝の挨拶をされた。
「……おはよう、ございます」
「取って食いやしないから、そんな怯えるな」
言いながら、豪快に頭をわしゃわしゃと撫でられる。
さっき、髪の毛梳かしたばかりなのに……。
「相馬の帰国が早まりそうだ。今のうちに俺レベルには慣れておかないと、あいつが来たとき苦労するぞ?」
先生にこんなふうに言われてしまう相馬先生とは、いったいどんな人なのだろう……。
今から悪いほうのドキドキに駆られる。
「八月五日には帰国予定だ。これで本職に見てもらえるってもんだ。がんばれよ」
がんばれ、か……。
「……あまりがんばりたくないかも」
ポロ、と本音が零れた。
「俺は努力もせずにぴーぴー喚いてるヤツが一番嫌いだ」
「神崎医師、言葉は選んでください」
先生と藤原さんが視線で会話しているところに割って入る。
「誤解を招くような言い方をしたと思います。でも、本音です……」
ふたりの視線を感じて再度口を開く。
「治るための治療ならいくらでも……泣いてでも耐えてみせる。でも、対症療法にはがんばる意味が見出せない。現状を維持するのに、どうしてがんばらなくちゃいけないのかがわからない」
紛れもなく本音だった。
「……おい、外行くぞっ。外っ」
「え……?」
どうして外……?
私だけではなく藤原さんも驚いていた。
「病室に篭ってたら考えも暗くなる。だから外行くぞ」
てきぱきと車椅子を用意する先生に藤原さんが、
「外はもう暑いかと思いますが?」
「屋上じゃなくて一階の中庭。あそこはこの時間ならまだ日陰がある」
有無を言わさず、私は病室から連れ出された。
病院から借りている着衣は七部袖なので、日差しの影響は考えなくてよさそう。
一階に着くと、通路脇の待合室は診察待ちの患者さんで溢れていた。
内科の前を通っていくのが近道のはずだけれど、先生は遠回りをして整形外科の前から中庭に出る。
「内科の前を通って風邪やいらんウィルスなんてもらったら厄介だからな」
あ……私の身体を気遣ってくれたんだ。
「……神崎先生、ありがとうございます」
「……なぁ、紫先生や楓のことはなんて呼んでるんだ?」
「え?」
どうして急にこんな話なのだろう。
不思議に思いながら、
「紫先生は紫先生で、楓先生は楓先生。湊先生も湊先生ですよ? ちなみに、栞さんは栞さん」
「栞は栞なのに、なんで俺だけ神崎先生なんだよ」
少しむくれて見えるのは気のせいだろうか。
「だって、神崎先生は神崎先生しかいないから、苗字で呼んでも困らないでしょう?」
「栞だって神崎さんじゃないか」
「栞さんは自宅で接してもらうことが前提だったし、栞さんから名前で呼んでほしいってお願いされたから……」
訊かれるままに答えると、
「じゃ、俺も昇先生か昇さんがいい」
目の前にいる大きな人が駄々っ子にしか見えない……。
「どうして、ですか?」
訊いてみると、「仲間はずれは嫌なんだ」とわけのわからない返答。わけはわからずとも、「仲間はずれ」という言葉に私は反応してしまった。
「どっちで呼んでほしいですか?」
「栞が栞さんなら昇さんかな」
先生は無邪気に笑う。
「でも、ほかの先生には『先生』をつけて呼んでいますよ?」
「『さん』のほうがより親しげでいいじゃないか。俺は出遅れてるからな」
と、やっぱり意味のわからない答えが返ってきた。けれども、そんなことはどうでもよく思えてくる。
目の前で無邪気に笑ったり真剣にむくれる大人の人がおかしい。
笑いが堪えられなくてクスクスと笑うと、頭にポンと大きな手が乗った。
「なんだ、笑えるんじゃねーか」
先生はどこか嬉しそうに口にした。
「そんなふうに笑えるんだったら大丈夫なんじゃないか?」
今の言葉はなんの話につながるのだろう。恐る恐る先生の目を見ると、
「家族と会うの、そんなに抵抗あるのか?」
顔の筋肉が瞬時に硬直する。
「……一気に表情が変わるのな」
先生の笑顔は苦笑に変わった。
「親父さんは明日の朝一で現場に戻るんだと。お袋さんはしばらくこっちにいられるみたいだけどな」
え……? どうして……?
「お袋さん、現場でぶっ倒れるまで仕事して、一ヶ月フリーの状態作って帰ってきたらしいぞ」
「お母さん、倒れたんですかっ!? 今はっ!? 今は大丈夫なんですかっ!?」
「……落ち着け、大丈夫だ。過労だ、過労。今は自宅で安静にしているし、栞が行ってるから家事の負担もない」
栞さんがいるなら大丈夫……。大丈夫――
必死にそう思い込もうとしていると、
「せめて親父さんにくらい会わないか? 短時間でかまわないし、難しいことを話せとも言わない。ただ、会って世間話でもしたらどうだ?」
世間話って、なんだろう……。
「同席してほしいって言うなら俺がその場にいてもいい。……俺が見たところ、親父さんが一番落ち着いていたように思う。慌てもせず、冷静に君のことを見てたと思うよ」
もしかしたら、先生は夜に病院へ来た家族と会ったのかもしれない。だからこその言葉ではないだろうか。
このままでいいわけがない。そのくらいはわかる。でも、踏ん切りがつかない。でも、そんなことを言っていたらもっと時間が経って、もっと会いづらくなるのかもしれない。
「……会います。お父さんとだけでいいなら……。でも、もしもひどいことを言っちゃったらどうしよう……」
それだけが怖かった。
今はそんなに痛みがひどいわけでもまったく余裕がないわけでもない。それでも――精神的に不安定なことに変わりはないのだ。
気持ちの落差が激しいというか、平常心を保つことが難しい。
「そのときはそのときだ。親はそれを受け止めきれるくらいの器が備わってるもんだ。……と、俺は思いたいし受け止めるべきだとも思う。それに……あの親父さんなら大丈夫だ。根拠はないがな」
昇さんはハハ、と笑った。
「昇さん……その言葉、信じてもいいですか?」
野生の動物を彷彿とさせる双眸をじっと見つめると、昇さんはニヤリと笑った。
「望むところだ。患者の信頼を得ることが医者のファーストステップだからな」
昇さんは空を仰ぎ見て、
「今日も暑くなるなぁ……。さ、そろそろ病室に戻るか。清良女史から催促される前にな」
そう言った直後に昇さんのPHSが鳴り出した。電話の相手は藤原さん。午前の治療準備が整ったから戻ってこいという連絡だった。
目を瞑って音だけに集中。楽器の種類や曲の構成を考えながら聞いていると、周りは一切見えなくなる。音楽を聴いているときだけは、病室にいることを意識せずにいられるのだ。
心地よい音にひたっていると、
「うっす。体調はどうだ? 飯は食えたか?」
やけに低い声が耳元で聞こえてびっくりした。目を開けると、すぐ近くに見慣れない男の人の顔があって、
「きやあっっっ」
その場から早く退きたくて、今いる場所から右へ右へと身体をずらす。と、左腕をがしりと掴まれた。
「落ち着け……それ以上行くとベッドから落ちる」
はっとして自分がいる場所を確認する。私はシングルベッドの端に身を寄せていた。
そうだ……私、今病院のベッドの上にいるんだ。
恐る恐る声の主に視線を向けると、そこには主治医である神崎先生が苦い笑みを貼り付け立っていた。
「ずいぶんと心外な朝の挨拶をどーも」
そこへ藤原さんがやってきて、
「御園生さん、どうかした? 叫び声が聞こえてきたけど」
落ち着いた様子で尋ねられる。
「あ、あの、あの……気づいたらこの人がいて――」
思わず人差し指で先生を指してしまう。
「神崎医師……少しは現れ方と言葉遣いに気をつけてください。それから、診察に来たならまずはナースステーションに立ち寄ってカルテに目を通す」
「カルテなら救急の端末でデータを見てきたし、現れ方云々はあれですよ。患者とのコミュニケーション」
再度こちらを振り返った先生に朝の挨拶をされた。
「……おはよう、ございます」
「取って食いやしないから、そんな怯えるな」
言いながら、豪快に頭をわしゃわしゃと撫でられる。
さっき、髪の毛梳かしたばかりなのに……。
「相馬の帰国が早まりそうだ。今のうちに俺レベルには慣れておかないと、あいつが来たとき苦労するぞ?」
先生にこんなふうに言われてしまう相馬先生とは、いったいどんな人なのだろう……。
今から悪いほうのドキドキに駆られる。
「八月五日には帰国予定だ。これで本職に見てもらえるってもんだ。がんばれよ」
がんばれ、か……。
「……あまりがんばりたくないかも」
ポロ、と本音が零れた。
「俺は努力もせずにぴーぴー喚いてるヤツが一番嫌いだ」
「神崎医師、言葉は選んでください」
先生と藤原さんが視線で会話しているところに割って入る。
「誤解を招くような言い方をしたと思います。でも、本音です……」
ふたりの視線を感じて再度口を開く。
「治るための治療ならいくらでも……泣いてでも耐えてみせる。でも、対症療法にはがんばる意味が見出せない。現状を維持するのに、どうしてがんばらなくちゃいけないのかがわからない」
紛れもなく本音だった。
「……おい、外行くぞっ。外っ」
「え……?」
どうして外……?
私だけではなく藤原さんも驚いていた。
「病室に篭ってたら考えも暗くなる。だから外行くぞ」
てきぱきと車椅子を用意する先生に藤原さんが、
「外はもう暑いかと思いますが?」
「屋上じゃなくて一階の中庭。あそこはこの時間ならまだ日陰がある」
有無を言わさず、私は病室から連れ出された。
病院から借りている着衣は七部袖なので、日差しの影響は考えなくてよさそう。
一階に着くと、通路脇の待合室は診察待ちの患者さんで溢れていた。
内科の前を通っていくのが近道のはずだけれど、先生は遠回りをして整形外科の前から中庭に出る。
「内科の前を通って風邪やいらんウィルスなんてもらったら厄介だからな」
あ……私の身体を気遣ってくれたんだ。
「……神崎先生、ありがとうございます」
「……なぁ、紫先生や楓のことはなんて呼んでるんだ?」
「え?」
どうして急にこんな話なのだろう。
不思議に思いながら、
「紫先生は紫先生で、楓先生は楓先生。湊先生も湊先生ですよ? ちなみに、栞さんは栞さん」
「栞は栞なのに、なんで俺だけ神崎先生なんだよ」
少しむくれて見えるのは気のせいだろうか。
「だって、神崎先生は神崎先生しかいないから、苗字で呼んでも困らないでしょう?」
「栞だって神崎さんじゃないか」
「栞さんは自宅で接してもらうことが前提だったし、栞さんから名前で呼んでほしいってお願いされたから……」
訊かれるままに答えると、
「じゃ、俺も昇先生か昇さんがいい」
目の前にいる大きな人が駄々っ子にしか見えない……。
「どうして、ですか?」
訊いてみると、「仲間はずれは嫌なんだ」とわけのわからない返答。わけはわからずとも、「仲間はずれ」という言葉に私は反応してしまった。
「どっちで呼んでほしいですか?」
「栞が栞さんなら昇さんかな」
先生は無邪気に笑う。
「でも、ほかの先生には『先生』をつけて呼んでいますよ?」
「『さん』のほうがより親しげでいいじゃないか。俺は出遅れてるからな」
と、やっぱり意味のわからない答えが返ってきた。けれども、そんなことはどうでもよく思えてくる。
目の前で無邪気に笑ったり真剣にむくれる大人の人がおかしい。
笑いが堪えられなくてクスクスと笑うと、頭にポンと大きな手が乗った。
「なんだ、笑えるんじゃねーか」
先生はどこか嬉しそうに口にした。
「そんなふうに笑えるんだったら大丈夫なんじゃないか?」
今の言葉はなんの話につながるのだろう。恐る恐る先生の目を見ると、
「家族と会うの、そんなに抵抗あるのか?」
顔の筋肉が瞬時に硬直する。
「……一気に表情が変わるのな」
先生の笑顔は苦笑に変わった。
「親父さんは明日の朝一で現場に戻るんだと。お袋さんはしばらくこっちにいられるみたいだけどな」
え……? どうして……?
「お袋さん、現場でぶっ倒れるまで仕事して、一ヶ月フリーの状態作って帰ってきたらしいぞ」
「お母さん、倒れたんですかっ!? 今はっ!? 今は大丈夫なんですかっ!?」
「……落ち着け、大丈夫だ。過労だ、過労。今は自宅で安静にしているし、栞が行ってるから家事の負担もない」
栞さんがいるなら大丈夫……。大丈夫――
必死にそう思い込もうとしていると、
「せめて親父さんにくらい会わないか? 短時間でかまわないし、難しいことを話せとも言わない。ただ、会って世間話でもしたらどうだ?」
世間話って、なんだろう……。
「同席してほしいって言うなら俺がその場にいてもいい。……俺が見たところ、親父さんが一番落ち着いていたように思う。慌てもせず、冷静に君のことを見てたと思うよ」
もしかしたら、先生は夜に病院へ来た家族と会ったのかもしれない。だからこその言葉ではないだろうか。
このままでいいわけがない。そのくらいはわかる。でも、踏ん切りがつかない。でも、そんなことを言っていたらもっと時間が経って、もっと会いづらくなるのかもしれない。
「……会います。お父さんとだけでいいなら……。でも、もしもひどいことを言っちゃったらどうしよう……」
それだけが怖かった。
今はそんなに痛みがひどいわけでもまったく余裕がないわけでもない。それでも――精神的に不安定なことに変わりはないのだ。
気持ちの落差が激しいというか、平常心を保つことが難しい。
「そのときはそのときだ。親はそれを受け止めきれるくらいの器が備わってるもんだ。……と、俺は思いたいし受け止めるべきだとも思う。それに……あの親父さんなら大丈夫だ。根拠はないがな」
昇さんはハハ、と笑った。
「昇さん……その言葉、信じてもいいですか?」
野生の動物を彷彿とさせる双眸をじっと見つめると、昇さんはニヤリと笑った。
「望むところだ。患者の信頼を得ることが医者のファーストステップだからな」
昇さんは空を仰ぎ見て、
「今日も暑くなるなぁ……。さ、そろそろ病室に戻るか。清良女史から催促される前にな」
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