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第九章 化学反応
21話
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目を覚ますと枕元に置いてあった携帯に手を伸ばす。携帯が手に収まると、何を思うでもなく指が動いた。
これ、なんの操作だっけ……。
それ自体はわからないのに、起きたら一番にやらなくてはいけないことかのように手が動いたのだ。
ディスプレイに表示されたファイルに名前はついていない。
そのファイルを指定してみると、音声ファイルのようだった。
再生ボタンを押し、携帯を耳に当てる。と、知らない男の人の声が聞こえてきた。
「誰の、声……?」
蒼兄でもなければ唯兄でもない。でも、低く静かな声はとても心地よく耳に響く。
録音には自分の声も入っていた。
自分の声などめったに録音するものではないし、こうやって聞くこともない。でも、たぶん私の声。
私の声は、とても切羽詰まったもののように思えた。
『自分で何度も数えたの。でも、だめだった……。お願い、十、数えてください』
『何かあっ――』
『何も訊かないでっ。……お願い』
『……わかった』
その人は「私」にお願いされたとおり、一から十の数を数えてくれた。
『……もっと聞きたい』
「私」が言うと、
『スイ?』
「スイ」とは私のことだろうか……。
そう思うのと同時、
『先輩……最後に一緒に数を数えてください』
『わかった』
「先輩」とは誰のことだろう……。
静かにふたりの声が重なる。
「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十……」
『一、二、三、四、五、六、七、八、九、十……』
数え終わると、「私」が一方的に話し通話を切った。
データはそこまで……。
「……何、これ」
思い出そうとしても思い出せなくて、混乱する自分を制御できないでいると、
「翠葉っ、起きていて大丈夫なのかっ!?」
蒼兄が病室に入ってきた。
「うん……」
「リィ、顔色悪いよ。とりあえず横になったら?」
「お母さんは?」
「今、先生から話を聞いてる」
言いながら、蒼兄がお布団を肩までかけてくれた。
手に握っていた携帯を唯兄に取り上げられ、
「ね、唯兄……それ、誰の声?」
「え……?」
「録音してある声……。私が話をしているのに、その会話の内容に覚えがないの」
蒼兄と唯兄は携帯を見つめ、その声に耳を傾けた。
「――こんなのいつ……」
「あんちゃん、それはあと」
唯兄が私に向き直る。
「これが誰なのかを教えてあげるのはものすごく簡単なんだけど、教えていいのかは俺たちに判断できないから湊さんに訊いてくる」
唯兄はすぐに病室を出ていった。
「ね……私、どこが悪いの? 今度は頭?」
不安に駆られて蒼兄に訊く。
「詳しい話はお母さんが聞いてるけど、検査に異常は見られなかったって。脳波もとくに問題はないだろうって」
「また……また異常なし、なの?」
異常なし――それは私にとってあまり嬉しい結果とは言いがたいものだった。
普通なら異常がないほうが好ましいのだろう。けれども、この身体は検査に引っかからない異常があるのだ。
「翠葉、痛みの病気とは別物だよ。脳に問題があって……たとえばアルツハイマーとかそういうものなら検査でちゃんとわかる」
「じゃぁ、どうして自分が話した記憶がないのっ!?」
唯兄がテーブルに置いていった携帯に目をやる。
その携帯には見覚えがあるのに、どうしたことかストラップには記憶がない。
「そのストラップ……私が買ったのかな」
すごくかわいいストラップ。でも、買った記憶もなければ、誰かにもらった記憶もない。
「これは……」
蒼兄はストラップを見て口を噤んでしまった。
「何か、おかしい……頭が変……。湊先生と楓先生に似た人がさっきからちらつくの、どうしてっ!?」
「翠葉、落ち着こうっ」
頭を押さえる手を蒼兄に掴まれた。
「御園生さん、落ち着きなさい」
声をかけてくれたのは藤原さんだった。
「大丈夫? そんなに興奮してるとまた不整脈起こすんじゃないの?」
「藤原さん……」
「起きたらまずはご飯って言わなかったかしら?」
と、その手に持っていたトレイをテーブルに置かれた。
「そんな気分じゃ……」
「これも治療の一環よ。それに、ご飯を食べたら質問に答えてあげてもいいわ」
私は携帯を人質に取られた。
仕方なく、おとなしくご飯に向かう。
「よく噛んで食べなさい」
一口二十回以上噛んで食べると脳にいい、そんな話を思い出し、それを実践してみる。
「少し落ち着いたかしら?」
お水を飲んでから、「はい」と答えた。
「じゃ、あなたの今ある状況を話すわ」
藤原さんがそう口にしたとき、お母さんと湊先生が病室に入ってきた。
「翠葉、一緒に先生の話を聞きましょう」
お母さんは藤原さんとは反対側のベッドサイドに回って手を握りしめてくれた。
「御園生さんは一時的な記憶障害を起こしてるみたいね」
記憶、障害……?
「それは頭をぶつけたからですか?」
「あら……頭痛かった?」
「……いえ。たんこぶもできていなかったし……」
「そうよね。あなたが倒れたのはベッドの上だもの」
「……ここ?」
ベッドを指差すと、「そう」とにっこり笑顔つきの返事があった。
「良かったわね? 外傷がなくて」
「頭はぶつけていないのにどうして……」
「ストレスよ」
ストレス……?
「携帯、少しいじるわよ」
藤原さんはいくつか操作をすると、ディスプレイを私に向けた。
「アドレス帳の中に知らない人はいる?」
五十件にも満たない私のアドレスなどすぐに見終わってしまう。その中に知らない名前が三つあった。
「蔵元、もり……? 藤宮秋斗、藤宮司……」
記憶にない名前を口にすると、「わかったわ」と次の操作を始める。
「このメールに見覚えはある?」
次々とメールを見せられ、すべて既読なのに覚えてはいなかった。さらには送信済みのメールを見せられても同じような状況。
「どうも、この三人の情報だけが抜け落ちてるみたいね」
「……藤原さん、その三人は誰?」
誰、というよりは、何、という感じだった。
「聞く? あなたにはストレスのもとだったかもしれない人たちよ?」
「……知らないほうが気持ち悪いです」
「藤宮司、彼は湊の弟。今朝、あなたが倒れたときに一緒にいた人物。そして、この携帯に録音されている声の持ち主でもある。年は同じだけど、あなたの一学年先輩で生徒会が同じだそうよ。藤宮秋斗――彼はあなたのクラスメイト、海斗くんのお兄さん。顔は楓と瓜ふたつ。最後に蔵元――これはモリじゃなくてシンと読むのよ。彼は秋斗くんの秘書であり、あなたの下のお兄さんの上司。上司と言うならば、秋斗くんも若槻くんの上司になるわ」
わかりやすく淡々と教えてくれたこともあり、情報は的確に頭へ入ってくる。
「ま、無理に思い出そうとしなくても自然と思い出すこともあるから、あまり深刻にならないように」
「……治療は?」
「残念だけど治療はないの」
気持ちが悪い……。
記憶がところどころ抜け落ちていることに気づくと、ものすごく気持ちが悪かった。
吐き気とかそういうものではなく、曖昧な記憶が気持ち悪いのだ。
「夕方には司くんが来るって言ってたわ」
言われて慌てる。
「知らない人にルームウェアで会うのは嫌っ」
そう口にした途端、場の空気が白けた。
「あのな、翠葉……。病院に入院するとき、おまえを説得してくれたのも司だぞ?」
蒼兄に言われて、半信半疑で見つめ返す。
「嘘じゃないって。入院してからも度々お見舞いに来てくれてるしさ」
唯兄にはじとりと見られた。
「……そう、なの?」
お母さんを仰ぎ見ると、「そうみたいね」と苦笑した。
「今さらよ」
湊先生にもそう言われたけれど、やっぱり私にとっては知らない人で……。
「翠葉、宅急便と同じだと思えばいい。家に宅急便が届いても、ルームウェアで出るだろ? それと同じ」
「あ……それなら大丈夫そう」
蒼兄の説明に納得すると、周りがさらに苦笑した。
なんか、やだな……。ちょっと居心地悪い……。
でも、録音されていた声は好きだな、と思った。
好き、というよりは安心できる声。
私はいったい何がきっかけであんな録音をしたのだろう――
これ、なんの操作だっけ……。
それ自体はわからないのに、起きたら一番にやらなくてはいけないことかのように手が動いたのだ。
ディスプレイに表示されたファイルに名前はついていない。
そのファイルを指定してみると、音声ファイルのようだった。
再生ボタンを押し、携帯を耳に当てる。と、知らない男の人の声が聞こえてきた。
「誰の、声……?」
蒼兄でもなければ唯兄でもない。でも、低く静かな声はとても心地よく耳に響く。
録音には自分の声も入っていた。
自分の声などめったに録音するものではないし、こうやって聞くこともない。でも、たぶん私の声。
私の声は、とても切羽詰まったもののように思えた。
『自分で何度も数えたの。でも、だめだった……。お願い、十、数えてください』
『何かあっ――』
『何も訊かないでっ。……お願い』
『……わかった』
その人は「私」にお願いされたとおり、一から十の数を数えてくれた。
『……もっと聞きたい』
「私」が言うと、
『スイ?』
「スイ」とは私のことだろうか……。
そう思うのと同時、
『先輩……最後に一緒に数を数えてください』
『わかった』
「先輩」とは誰のことだろう……。
静かにふたりの声が重なる。
「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十……」
『一、二、三、四、五、六、七、八、九、十……』
数え終わると、「私」が一方的に話し通話を切った。
データはそこまで……。
「……何、これ」
思い出そうとしても思い出せなくて、混乱する自分を制御できないでいると、
「翠葉っ、起きていて大丈夫なのかっ!?」
蒼兄が病室に入ってきた。
「うん……」
「リィ、顔色悪いよ。とりあえず横になったら?」
「お母さんは?」
「今、先生から話を聞いてる」
言いながら、蒼兄がお布団を肩までかけてくれた。
手に握っていた携帯を唯兄に取り上げられ、
「ね、唯兄……それ、誰の声?」
「え……?」
「録音してある声……。私が話をしているのに、その会話の内容に覚えがないの」
蒼兄と唯兄は携帯を見つめ、その声に耳を傾けた。
「――こんなのいつ……」
「あんちゃん、それはあと」
唯兄が私に向き直る。
「これが誰なのかを教えてあげるのはものすごく簡単なんだけど、教えていいのかは俺たちに判断できないから湊さんに訊いてくる」
唯兄はすぐに病室を出ていった。
「ね……私、どこが悪いの? 今度は頭?」
不安に駆られて蒼兄に訊く。
「詳しい話はお母さんが聞いてるけど、検査に異常は見られなかったって。脳波もとくに問題はないだろうって」
「また……また異常なし、なの?」
異常なし――それは私にとってあまり嬉しい結果とは言いがたいものだった。
普通なら異常がないほうが好ましいのだろう。けれども、この身体は検査に引っかからない異常があるのだ。
「翠葉、痛みの病気とは別物だよ。脳に問題があって……たとえばアルツハイマーとかそういうものなら検査でちゃんとわかる」
「じゃぁ、どうして自分が話した記憶がないのっ!?」
唯兄がテーブルに置いていった携帯に目をやる。
その携帯には見覚えがあるのに、どうしたことかストラップには記憶がない。
「そのストラップ……私が買ったのかな」
すごくかわいいストラップ。でも、買った記憶もなければ、誰かにもらった記憶もない。
「これは……」
蒼兄はストラップを見て口を噤んでしまった。
「何か、おかしい……頭が変……。湊先生と楓先生に似た人がさっきからちらつくの、どうしてっ!?」
「翠葉、落ち着こうっ」
頭を押さえる手を蒼兄に掴まれた。
「御園生さん、落ち着きなさい」
声をかけてくれたのは藤原さんだった。
「大丈夫? そんなに興奮してるとまた不整脈起こすんじゃないの?」
「藤原さん……」
「起きたらまずはご飯って言わなかったかしら?」
と、その手に持っていたトレイをテーブルに置かれた。
「そんな気分じゃ……」
「これも治療の一環よ。それに、ご飯を食べたら質問に答えてあげてもいいわ」
私は携帯を人質に取られた。
仕方なく、おとなしくご飯に向かう。
「よく噛んで食べなさい」
一口二十回以上噛んで食べると脳にいい、そんな話を思い出し、それを実践してみる。
「少し落ち着いたかしら?」
お水を飲んでから、「はい」と答えた。
「じゃ、あなたの今ある状況を話すわ」
藤原さんがそう口にしたとき、お母さんと湊先生が病室に入ってきた。
「翠葉、一緒に先生の話を聞きましょう」
お母さんは藤原さんとは反対側のベッドサイドに回って手を握りしめてくれた。
「御園生さんは一時的な記憶障害を起こしてるみたいね」
記憶、障害……?
「それは頭をぶつけたからですか?」
「あら……頭痛かった?」
「……いえ。たんこぶもできていなかったし……」
「そうよね。あなたが倒れたのはベッドの上だもの」
「……ここ?」
ベッドを指差すと、「そう」とにっこり笑顔つきの返事があった。
「良かったわね? 外傷がなくて」
「頭はぶつけていないのにどうして……」
「ストレスよ」
ストレス……?
「携帯、少しいじるわよ」
藤原さんはいくつか操作をすると、ディスプレイを私に向けた。
「アドレス帳の中に知らない人はいる?」
五十件にも満たない私のアドレスなどすぐに見終わってしまう。その中に知らない名前が三つあった。
「蔵元、もり……? 藤宮秋斗、藤宮司……」
記憶にない名前を口にすると、「わかったわ」と次の操作を始める。
「このメールに見覚えはある?」
次々とメールを見せられ、すべて既読なのに覚えてはいなかった。さらには送信済みのメールを見せられても同じような状況。
「どうも、この三人の情報だけが抜け落ちてるみたいね」
「……藤原さん、その三人は誰?」
誰、というよりは、何、という感じだった。
「聞く? あなたにはストレスのもとだったかもしれない人たちよ?」
「……知らないほうが気持ち悪いです」
「藤宮司、彼は湊の弟。今朝、あなたが倒れたときに一緒にいた人物。そして、この携帯に録音されている声の持ち主でもある。年は同じだけど、あなたの一学年先輩で生徒会が同じだそうよ。藤宮秋斗――彼はあなたのクラスメイト、海斗くんのお兄さん。顔は楓と瓜ふたつ。最後に蔵元――これはモリじゃなくてシンと読むのよ。彼は秋斗くんの秘書であり、あなたの下のお兄さんの上司。上司と言うならば、秋斗くんも若槻くんの上司になるわ」
わかりやすく淡々と教えてくれたこともあり、情報は的確に頭へ入ってくる。
「ま、無理に思い出そうとしなくても自然と思い出すこともあるから、あまり深刻にならないように」
「……治療は?」
「残念だけど治療はないの」
気持ちが悪い……。
記憶がところどころ抜け落ちていることに気づくと、ものすごく気持ちが悪かった。
吐き気とかそういうものではなく、曖昧な記憶が気持ち悪いのだ。
「夕方には司くんが来るって言ってたわ」
言われて慌てる。
「知らない人にルームウェアで会うのは嫌っ」
そう口にした途端、場の空気が白けた。
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蒼兄に言われて、半信半疑で見つめ返す。
「嘘じゃないって。入院してからも度々お見舞いに来てくれてるしさ」
唯兄にはじとりと見られた。
「……そう、なの?」
お母さんを仰ぎ見ると、「そうみたいね」と苦笑した。
「今さらよ」
湊先生にもそう言われたけれど、やっぱり私にとっては知らない人で……。
「翠葉、宅急便と同じだと思えばいい。家に宅急便が届いても、ルームウェアで出るだろ? それと同じ」
「あ……それなら大丈夫そう」
蒼兄の説明に納得すると、周りがさらに苦笑した。
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