543 / 1,060
第十一章 トラウマ
41話
しおりを挟む
お昼はスープ、夜もスープ――
蒼兄はひとり分だから、と適当にパスタを作って食べていた。
あまり料理をする人ではなかったけれど、唯兄に触発されているのか、最近は三人でキッチンに立つこともある。
作ってもらったからせめて片付けだけでも、とは思うのに、お腹が痛くてそれどころではない。
「ごめんなさい……」
「いいよ。元気になったらお好み焼きでも作って」
「うん……」
「タンブラーに水を足してサイドテーブルに置いておくから」
と、蒼兄は部屋から出ていった。
すでにベッドの下には洗面器がセットされていて、いつ吐き気が襲ってきてもトイレまで行かなくていいようになっている。
本当に、毎月つらくて嫌になる。女の子をやめたくなる日々だ。
翌朝には栞さんが来てくれた。
私は野菜のドロドロスープを飲み、薬を飲んで横になる。蒼兄はその傍らで湊先生に電話をかけ、欠席の旨を伝えていた。
栞さんはうちの家事をしている途中で昇さんから連絡があり、病院へ届け物をしにいくことになった。
「翠葉ちゃん、ちょっと病院まで行ってくるわね。その帰りにお買い物も済ませてくるから……二時間くらいで戻るけど大丈夫かしら?」
「大丈夫です」
「冷や汗全開で言われてもあまり説得力ないわね」
栞さんは少し悩んでから、
「コンシェルジュにお願いしちゃおうかなぁ……」
「っ……本当に大丈夫ですから」
「そう……? じゃ、ちょっとだけ出かけてくるわね」
と、部屋をあとにした。
全身に痛みがあるときと同じ。
どんなに痛くても、薬が効いても効かなくても、そこに人がいることで何かが変わることはないのだ。
栞さんが出かけたのは十一時半を回ったころだった。
お昼になっても動ける気はせず、栞さんが帰ってきたらスープをあたためてもらおうと思っていた。
薬を飲んで少し痛みが引いているから、今のうちに少し寝よう……。
「……い、翠」
どうしてツカサの声が聞こえるんだろう。夢……?
痛みで血の気が下がっている額が少しあたたかいと感じた。
目を開けたけれどまだ暗い。
どうして……?
額に手を伸ばすと、ホットタオルに触れた。
「具合は?」
「……ツカサ?」
「ひどく痛むようならコンシェルジュに車を出してもらって病院へ行こう」
どうしてか、制服姿のツカサがいた。
「ツカサ、学校……」
「今、昼休み中……。御園生さんには連絡取れないし、秋兄は仕事でいないし、栞さんの携帯は圏外。姉さんも病院側で会議中――当の本人は携帯に出ない」
じとりと睨まれる。
それでお昼休みに来てくれたのだろうか……。
「具合は? こんなに冷や汗をかいていて悪くないとか大丈夫とか言おうものなら、信用は地より深くに落ちると思え」
相変わらず容赦ない……。
でも、できれば言いたくないなぁ……。
「……すごく痛いし気持ち悪い」
それだけで勘弁してほしかった。
ツカサは数秒静止して、
「あぁ、生理か……」
結局ばれてしまうのだから悲しい……。
ツカサは拍子抜けしたふうで、「昼は?」と訊いてきた。
「まだ……栞さんが帰ってきたら食べようかなって……」
「何か用意してあるの?」
「スープ……」
「なら、あたためてくる」
ツカサは部屋を出ていった。
ツカサはお昼ご飯を食べたのだろうか……。
五分ほどして戻ってきたツカサの持つトレイには、スープカップがふたつとトーストが一枚載っていた。
それで、一緒に食べてくれるのだと気づく。
でも、お弁当は……?
「弁当は夕飯にでも食べる」
「……ありがとう」
「っていうか、なんで携帯に出なかった?」
「……サイレントモードにしてありました」
「……あっそ」
ツカサはサイドテーブルに目を移すと、
「何これ……」
無機質な声を発した。
あ――
「鎮痛剤であることはわかる。でも――翠、これを今日何錠飲んだ?」
訊かれたくなかった。見つかりたくなかった……。
オーバードーズしていることを知ったら、ツカサが怒らないわけがない。
というよりは、すでに怒られている気がする。
「何錠?」
もう一度訊かれて観念する。
「日にちを跨いでからなら、八錠……」
すでに一日の分量をオーバーして二日分を飲んでいることになる。
「翠……」
「ごめんなさいっ。でもっ、湊先生も紫先生も知ってるっ」
だからいいと言うわけじゃないことも知っているけれど、それでも痛みに耐えられないのだ。
ツカサは携帯を取り出し誰かにかけた。
「――うるさい。今、翠のところにいるんだけど――だから、あとにして。翠、鎮痛剤八錠飲んでるけど? それ、黙認してるって本当? ――ふーん……。あぁそう、わかった」
いつも無愛想で、湊先生に対してはとくに素っ気無い。けど、それとはまた少し違う感じ。
「ツカサ……?」
恐る恐る声をかけると、
「何」
感情のない声だけが返ってきて、
「食べないと冷えるけど?」
スープを指して言われた。
重い身体を起こしトレイのカップに手を伸ばす。
少しずつ飲み、吐き気を感じることなく飲み終えたけれど、あとから襲ってくる吐き気が怖くてサイドテーブルの薬に目をやる。
飲みたいけど、ツカサがいる――
「飲めば?」
「…………」
「飲んでも数時間しか効かなくて、あまりにひどいと戻すんだろ。……だったら飲めばいい」
納得してその言葉を口にしているようには見えなかった。
私だって好きでこんなに薬を飲んでいるわけじゃない。
それに、こんな痛み――ツカサは一生わからないじゃない……。
「その薬……飲みすぎると肝臓をやられるんだ」
知ってる……。
紫先生から何度も聞いた。
「毎月のことならそのたびに血液検査くらいしてもらったら?」
……もしかして――
「ODしたことを怒ったんじゃなくて副作用の心配をしてくれたの……?」
「あのさ、俺をなんだと思ってるわけ? 翠の生理痛がひどいのは知ってるし、翠が率先してODするほどバカだとは思ってない」
今度こそ怒られている気がした。
司は手元の時計に目をやると、トレイを持って立ち上がった。
「そろそろ戻るから。……姉さんが、今度婦人科にかからせようかって言ってた。生理痛になら、ピルの服用とかそういう治療法もある」
そう言うと、私がお礼を言う前に部屋を出てしまった。
「ピル、か……」
前に勧められたこともあるけれど、婦人科という科にはかかったことがなくて、なんだか抵抗があって受診できずにきていた。
栞さんが帰ってきたら少し訊いてみようかな?
サイドテーブルの薬シートに手を伸ばし、それを飲む。
胃薬と吐き気止めも一緒に。
「薬が効いている間は寝よう……」
蒼兄はひとり分だから、と適当にパスタを作って食べていた。
あまり料理をする人ではなかったけれど、唯兄に触発されているのか、最近は三人でキッチンに立つこともある。
作ってもらったからせめて片付けだけでも、とは思うのに、お腹が痛くてそれどころではない。
「ごめんなさい……」
「いいよ。元気になったらお好み焼きでも作って」
「うん……」
「タンブラーに水を足してサイドテーブルに置いておくから」
と、蒼兄は部屋から出ていった。
すでにベッドの下には洗面器がセットされていて、いつ吐き気が襲ってきてもトイレまで行かなくていいようになっている。
本当に、毎月つらくて嫌になる。女の子をやめたくなる日々だ。
翌朝には栞さんが来てくれた。
私は野菜のドロドロスープを飲み、薬を飲んで横になる。蒼兄はその傍らで湊先生に電話をかけ、欠席の旨を伝えていた。
栞さんはうちの家事をしている途中で昇さんから連絡があり、病院へ届け物をしにいくことになった。
「翠葉ちゃん、ちょっと病院まで行ってくるわね。その帰りにお買い物も済ませてくるから……二時間くらいで戻るけど大丈夫かしら?」
「大丈夫です」
「冷や汗全開で言われてもあまり説得力ないわね」
栞さんは少し悩んでから、
「コンシェルジュにお願いしちゃおうかなぁ……」
「っ……本当に大丈夫ですから」
「そう……? じゃ、ちょっとだけ出かけてくるわね」
と、部屋をあとにした。
全身に痛みがあるときと同じ。
どんなに痛くても、薬が効いても効かなくても、そこに人がいることで何かが変わることはないのだ。
栞さんが出かけたのは十一時半を回ったころだった。
お昼になっても動ける気はせず、栞さんが帰ってきたらスープをあたためてもらおうと思っていた。
薬を飲んで少し痛みが引いているから、今のうちに少し寝よう……。
「……い、翠」
どうしてツカサの声が聞こえるんだろう。夢……?
痛みで血の気が下がっている額が少しあたたかいと感じた。
目を開けたけれどまだ暗い。
どうして……?
額に手を伸ばすと、ホットタオルに触れた。
「具合は?」
「……ツカサ?」
「ひどく痛むようならコンシェルジュに車を出してもらって病院へ行こう」
どうしてか、制服姿のツカサがいた。
「ツカサ、学校……」
「今、昼休み中……。御園生さんには連絡取れないし、秋兄は仕事でいないし、栞さんの携帯は圏外。姉さんも病院側で会議中――当の本人は携帯に出ない」
じとりと睨まれる。
それでお昼休みに来てくれたのだろうか……。
「具合は? こんなに冷や汗をかいていて悪くないとか大丈夫とか言おうものなら、信用は地より深くに落ちると思え」
相変わらず容赦ない……。
でも、できれば言いたくないなぁ……。
「……すごく痛いし気持ち悪い」
それだけで勘弁してほしかった。
ツカサは数秒静止して、
「あぁ、生理か……」
結局ばれてしまうのだから悲しい……。
ツカサは拍子抜けしたふうで、「昼は?」と訊いてきた。
「まだ……栞さんが帰ってきたら食べようかなって……」
「何か用意してあるの?」
「スープ……」
「なら、あたためてくる」
ツカサは部屋を出ていった。
ツカサはお昼ご飯を食べたのだろうか……。
五分ほどして戻ってきたツカサの持つトレイには、スープカップがふたつとトーストが一枚載っていた。
それで、一緒に食べてくれるのだと気づく。
でも、お弁当は……?
「弁当は夕飯にでも食べる」
「……ありがとう」
「っていうか、なんで携帯に出なかった?」
「……サイレントモードにしてありました」
「……あっそ」
ツカサはサイドテーブルに目を移すと、
「何これ……」
無機質な声を発した。
あ――
「鎮痛剤であることはわかる。でも――翠、これを今日何錠飲んだ?」
訊かれたくなかった。見つかりたくなかった……。
オーバードーズしていることを知ったら、ツカサが怒らないわけがない。
というよりは、すでに怒られている気がする。
「何錠?」
もう一度訊かれて観念する。
「日にちを跨いでからなら、八錠……」
すでに一日の分量をオーバーして二日分を飲んでいることになる。
「翠……」
「ごめんなさいっ。でもっ、湊先生も紫先生も知ってるっ」
だからいいと言うわけじゃないことも知っているけれど、それでも痛みに耐えられないのだ。
ツカサは携帯を取り出し誰かにかけた。
「――うるさい。今、翠のところにいるんだけど――だから、あとにして。翠、鎮痛剤八錠飲んでるけど? それ、黙認してるって本当? ――ふーん……。あぁそう、わかった」
いつも無愛想で、湊先生に対してはとくに素っ気無い。けど、それとはまた少し違う感じ。
「ツカサ……?」
恐る恐る声をかけると、
「何」
感情のない声だけが返ってきて、
「食べないと冷えるけど?」
スープを指して言われた。
重い身体を起こしトレイのカップに手を伸ばす。
少しずつ飲み、吐き気を感じることなく飲み終えたけれど、あとから襲ってくる吐き気が怖くてサイドテーブルの薬に目をやる。
飲みたいけど、ツカサがいる――
「飲めば?」
「…………」
「飲んでも数時間しか効かなくて、あまりにひどいと戻すんだろ。……だったら飲めばいい」
納得してその言葉を口にしているようには見えなかった。
私だって好きでこんなに薬を飲んでいるわけじゃない。
それに、こんな痛み――ツカサは一生わからないじゃない……。
「その薬……飲みすぎると肝臓をやられるんだ」
知ってる……。
紫先生から何度も聞いた。
「毎月のことならそのたびに血液検査くらいしてもらったら?」
……もしかして――
「ODしたことを怒ったんじゃなくて副作用の心配をしてくれたの……?」
「あのさ、俺をなんだと思ってるわけ? 翠の生理痛がひどいのは知ってるし、翠が率先してODするほどバカだとは思ってない」
今度こそ怒られている気がした。
司は手元の時計に目をやると、トレイを持って立ち上がった。
「そろそろ戻るから。……姉さんが、今度婦人科にかからせようかって言ってた。生理痛になら、ピルの服用とかそういう治療法もある」
そう言うと、私がお礼を言う前に部屋を出てしまった。
「ピル、か……」
前に勧められたこともあるけれど、婦人科という科にはかかったことがなくて、なんだか抵抗があって受診できずにきていた。
栞さんが帰ってきたら少し訊いてみようかな?
サイドテーブルの薬シートに手を伸ばし、それを飲む。
胃薬と吐き気止めも一緒に。
「薬が効いている間は寝よう……」
5
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる