789 / 1,060
Side View Story 13
26~41 Side 司 08話
しおりを挟む
「ところで、その携帯って翠葉ちゃんのだよね? さすがに中を見るのは良くないんじゃない?」
朝陽に言われ、厄介なのに気づかれたと思った。
確かに預かっているものだし普通なら中を見るのは良い行いとは言えないだろう。
「メールチェックとかしてたら引くけど?」
「そんなことするくらいなら本人に直接訊く」
「……だよね? じゃ、何を見てるわけ?」
「……バイタル」
「なるほど。だからずっと見てたんだ」
朝陽に言われて、今日何度この携帯に視線を落としたかなど数え切れないことに気づく。
「でも、どうやったらバイタルなんて表示されるの? 携帯会社のサービスでは聞いたことないな」
「口外するな」という視線を朝陽に向けると、朝陽は苦笑しながら、
「口を滑らせた瞬間に抹殺されそう」
「翠の左腕にはまっているバングル。あれがバイタル装置になってる」
「あぁ……あれ、そういうものだったんだ? そういえばストールの発案は桃ちゃんのクラスからあがってきたものだったっけ……。外そうにも外せないアイテムを隠すためのものだったわけね。俺はてっきり点滴の痕や体型をカバーするためのものなのかと思ってた。……それにしても、最近の医療機器ってすごいのな? あれ、どうやってもアクセサリーにしか見えないじゃん」
朝陽がそう言うのもわからなくはない。
確かにどうやっても医療機器には見えないだろう。
あれは秋兄が翠のためだけに開発した特注品なのだから。
俺のできることを……と思いつつ、いつも数歩先を行く秋兄と自分を比べて嫉妬せずにはいられない。
「あ、もしかして――秋斗先生開発の規格外アイテム?」
「そう」
「……で、今それを司が持ってる理由は? ほかの荷物は付き人が持ってるわけでしょ?」
あまりにも体調はどうなのかと訊きすぎて預けられたとは答えたくない。
けど、朝陽は「推測」という名の答えを手に訊いているような気がした。
どうかわすか考えていると、
「ふーん……まぁいいけど。で? 彼女、どうなの?」
「心拍は上がってるが、血圧その他に問題はない」
そろそろこのままでいるのは限界か――
会場のざわめきが徐々に大きくなり、通信を誰に入れるべきか少し悩んでから翠に入れた。
「翠、準備は?」
『準備、整ったよ。茜先輩も大丈夫』
翠の声から緊張が伝わった。でも、ここは突破してもらわないと困る。
「了解。こっちでカウント出す。四拍を二回。実質三小節目、九拍目から演奏スタート。異論は?」
『ない。それでお願い』
「放送委員、モニター音出して」
すぐに「了解」の意味で放送委員の手が上がる。
俺がカウントを口にしようとしたそのとき、「少し待って」と朝陽が制止に入った。
何をするのか見ていると、朝陽は照明部隊に通信を入れた。
「照明さん、生徒会の美都です。まもなく曲がスタートします。曲はJUJUの『やさしさで溢れるように』。最初は少し暗めからスタートしましょう。AメロからBメロ途中までは茜先輩だけに照明を当てて、Bメロ途中からサビに入るまでに照明を分散。サビと同時にステージ全体を照らすってプランでお願いします。その先は好きに動いてください。これから藤宮がカウントを始めます。九拍目で演奏スタートするのであとはよろしくお願いします」
現状、一番混乱していたのはここでもミキサールームでもなく会場の照明サイドだったかもしれない。
事前の曲情報もなければ、そんなステージでのアクシデント。その照明サイドに波に乗るまでの必要最低限のプランを提示。
朝陽の頭の回転ぶりに自分の口元が緩むのを感じた。
朝陽の制止が解除され、俺は一定速度で鳴るモニター音に合わせて小さい数から順に四拍を二回数えた。九拍目から演奏がスタートし、朝陽のプランどおりに照明が動き出す。
波に乗ってしまえば水を得た魚も同然。あとはやりたいように動くだろう。
「あれは完全復活だね」
モニターを見ながら朝陽が言う。
その言葉に心の中で「そうだな」と返した。
もう、それまでの不安定さは微塵も感じさせない。いつもと変わらない茜先輩がステージに立っていた。
そして、頼まれたはずの椅子はステージ中央にあり、そこに行儀良く座っていたのは一匹の猿だった。
歌が終われば一際大きな拍手喝采が沸き起こる。
それは奈落も会場も変わらなかった。
茜先輩はそれらに丁寧なお辞儀を返す。
十分な時間をかけても鳴り止みそうにはない拍手に見切りをつけ、ステージと実行委員に昇降機を下げるように伝える。
昇降機が下がってきても拍手は鳴り止まない。
今度は奈落での拍手が再燃する始末だ。
「あとはこっちでどうにかする。ほら、司はスタンバイ入って」
朝陽に促され中央昇降機に近寄ろうとするも、人垣が邪魔だった。
そんな中、茜先輩が歩く場所は人が避ける。
前から真っ直ぐ歩いてきた茜先輩は、
「色々とありがとう。もう、大丈夫」
「なら、アレの返却願えますかね」
俺がにこりと笑みを浮かべれば、茜先輩は肩を竦めて笑った。
「占領しててごめん」
昇降機サイドでは、翠と会長、漣が話をしていた。
「私は……何かできたんでしょうか」
「……千里、どうする? あの茜を泣かせた子がこんなこと言ってるけど」
「ほーんと、鈍感でやんなっちゃいますよね。鈍感を相手にするって大変だろうなぁ……。俺にはまず無理」
途中からは俺に向けられた言葉に思えてならない。
漣、翠が鈍いのは俺のせいじゃない。
そんな視線を送ると、実行委員から「上がります!」と声をかけられた。
これから俺が歌う曲はいきものがかりの「ふたり」。そのあと、ラストに控えているのはドリカムの「何度でも」。
何がどうして女性ボーカルの曲なんだか、と思っていたが、今は誰かこの状況を読んでいたんじゃないか、と思うような選曲だ。
俺にこんなふうに思えるだろうか……。
翠に好きな男がいたとして、その想いが敵わないなら自分が受け止めるなど、そんなこと――
体質や少し厄介な思考回路。そのままの翠を受け止める覚悟はある。
が、ほかの男を想う気持ちごと受け止められるかはその限りではない。
なぜ悩みを話してもらえない? なぜ俺を避ける?
手さえ伸ばしてもらえたら、助けを求めてもらえたら、何を躊躇することなくその手を取るのに――
せっかく得た俺のポジションを取り上げてくれるな。その場所を俺から奪うな――
……いや、奪われたのなら取り戻すまでか? 自分から手を伸ばし、その手を掴むまでか?
逡巡しているうちに歌は終わっていた。
昇降機が下りるとき、佐野姉妹の片割れ――水色のドレスを着たほうに声をかけられた。
「君、迷走中?」
「あ! 確かに! 迷い走るほうのメイソウ中っぽかった!」
ピンクのドレスを着た女が指を立てる要領で弓を立て、楽しそうに笑った。
迷走中、ね……。
言いえて妙だが、的を射ている気がした。
奈落へ下りると朝陽がすぐに寄ってきて、
「特設観賞スペースへの移動をお願いします」
かしこまった対応を訝しく思いながらついていくと、翠のいるスペースへ案内された。
その前にだって人垣はあっただろうに、今はモニターまでの空間には人がひとりも立っていない。
会場アナウンスが、「モニターに映し出される映像をお楽しみください」と言っていたが、このあとは茜先輩の歌のはず……。
普通に茜先輩の映像が映し出されるんじゃないのか?
「ほら、司も早くっ!」
朝陽の声にモニターから視線を前方へ移す。と、翠と視線が合った。
けれど、それはすぐに逸らされる。
……いい加減にしろ。
「そこまであからさまな態度取られるとむかつくんだけど……」
たぶん、翠はこっちを見ずに答えるのだろう。
さて、なんて答える?
「ごめん、なんのことかわからない」
「……ずいぶんと性格悪くないか?」
「うん。もともといいほうじゃないの」
本当になんなんだよっ――
問い詰めようとしたとき、曲が始まり意識を殺がれた。
モニターに映し出された映像に自分が映っている。
見事に染め上がった夕焼けと俺と翠――
やられた……。
これは間違いなく会計作業で残った日、ふたりで帰ったときのものだ。
俺は翠といるとき、どれだけ注意力散漫になるのか……。
モニターに流れる映像を見て、己の未熟さに舌打ちする。
「いやさー、ふたりともなかなか写真撮れるタイミングなくて苦労したよー」
仕掛け人は会長か……。
「これ撮るのにバズーカレンズのレンタルまでしたし! 写真部も隠密よろしく背徳感いっぱいで隠し撮りがんばったんだから! 司なんてすぐレンズに気づいちゃうから、結局バズーカレンズ使用。翠葉ちゃんはなっかなかひとりの写真が撮れないしさ。すんごい苦労したんだよ? あ、紅葉祭が終わったらDVDも写真もあげるからね!」
もう、なんの反応もしようがなかった。
流れている映像を今さら止められるわけもなく、ただ見ているだけ。
あの日、手をつなぐことが決まっていたわけじゃない。
たまたま――たまたま翠が躓いて手を差し伸べた。
あのときはこんな笑顔で素直に手を乗せてくれたのに、今は――
モニターから視線を外しすぐそこにいる翠に移すと、大きなその目から涙が溢れていた。
朝陽に言われ、厄介なのに気づかれたと思った。
確かに預かっているものだし普通なら中を見るのは良い行いとは言えないだろう。
「メールチェックとかしてたら引くけど?」
「そんなことするくらいなら本人に直接訊く」
「……だよね? じゃ、何を見てるわけ?」
「……バイタル」
「なるほど。だからずっと見てたんだ」
朝陽に言われて、今日何度この携帯に視線を落としたかなど数え切れないことに気づく。
「でも、どうやったらバイタルなんて表示されるの? 携帯会社のサービスでは聞いたことないな」
「口外するな」という視線を朝陽に向けると、朝陽は苦笑しながら、
「口を滑らせた瞬間に抹殺されそう」
「翠の左腕にはまっているバングル。あれがバイタル装置になってる」
「あぁ……あれ、そういうものだったんだ? そういえばストールの発案は桃ちゃんのクラスからあがってきたものだったっけ……。外そうにも外せないアイテムを隠すためのものだったわけね。俺はてっきり点滴の痕や体型をカバーするためのものなのかと思ってた。……それにしても、最近の医療機器ってすごいのな? あれ、どうやってもアクセサリーにしか見えないじゃん」
朝陽がそう言うのもわからなくはない。
確かにどうやっても医療機器には見えないだろう。
あれは秋兄が翠のためだけに開発した特注品なのだから。
俺のできることを……と思いつつ、いつも数歩先を行く秋兄と自分を比べて嫉妬せずにはいられない。
「あ、もしかして――秋斗先生開発の規格外アイテム?」
「そう」
「……で、今それを司が持ってる理由は? ほかの荷物は付き人が持ってるわけでしょ?」
あまりにも体調はどうなのかと訊きすぎて預けられたとは答えたくない。
けど、朝陽は「推測」という名の答えを手に訊いているような気がした。
どうかわすか考えていると、
「ふーん……まぁいいけど。で? 彼女、どうなの?」
「心拍は上がってるが、血圧その他に問題はない」
そろそろこのままでいるのは限界か――
会場のざわめきが徐々に大きくなり、通信を誰に入れるべきか少し悩んでから翠に入れた。
「翠、準備は?」
『準備、整ったよ。茜先輩も大丈夫』
翠の声から緊張が伝わった。でも、ここは突破してもらわないと困る。
「了解。こっちでカウント出す。四拍を二回。実質三小節目、九拍目から演奏スタート。異論は?」
『ない。それでお願い』
「放送委員、モニター音出して」
すぐに「了解」の意味で放送委員の手が上がる。
俺がカウントを口にしようとしたそのとき、「少し待って」と朝陽が制止に入った。
何をするのか見ていると、朝陽は照明部隊に通信を入れた。
「照明さん、生徒会の美都です。まもなく曲がスタートします。曲はJUJUの『やさしさで溢れるように』。最初は少し暗めからスタートしましょう。AメロからBメロ途中までは茜先輩だけに照明を当てて、Bメロ途中からサビに入るまでに照明を分散。サビと同時にステージ全体を照らすってプランでお願いします。その先は好きに動いてください。これから藤宮がカウントを始めます。九拍目で演奏スタートするのであとはよろしくお願いします」
現状、一番混乱していたのはここでもミキサールームでもなく会場の照明サイドだったかもしれない。
事前の曲情報もなければ、そんなステージでのアクシデント。その照明サイドに波に乗るまでの必要最低限のプランを提示。
朝陽の頭の回転ぶりに自分の口元が緩むのを感じた。
朝陽の制止が解除され、俺は一定速度で鳴るモニター音に合わせて小さい数から順に四拍を二回数えた。九拍目から演奏がスタートし、朝陽のプランどおりに照明が動き出す。
波に乗ってしまえば水を得た魚も同然。あとはやりたいように動くだろう。
「あれは完全復活だね」
モニターを見ながら朝陽が言う。
その言葉に心の中で「そうだな」と返した。
もう、それまでの不安定さは微塵も感じさせない。いつもと変わらない茜先輩がステージに立っていた。
そして、頼まれたはずの椅子はステージ中央にあり、そこに行儀良く座っていたのは一匹の猿だった。
歌が終われば一際大きな拍手喝采が沸き起こる。
それは奈落も会場も変わらなかった。
茜先輩はそれらに丁寧なお辞儀を返す。
十分な時間をかけても鳴り止みそうにはない拍手に見切りをつけ、ステージと実行委員に昇降機を下げるように伝える。
昇降機が下がってきても拍手は鳴り止まない。
今度は奈落での拍手が再燃する始末だ。
「あとはこっちでどうにかする。ほら、司はスタンバイ入って」
朝陽に促され中央昇降機に近寄ろうとするも、人垣が邪魔だった。
そんな中、茜先輩が歩く場所は人が避ける。
前から真っ直ぐ歩いてきた茜先輩は、
「色々とありがとう。もう、大丈夫」
「なら、アレの返却願えますかね」
俺がにこりと笑みを浮かべれば、茜先輩は肩を竦めて笑った。
「占領しててごめん」
昇降機サイドでは、翠と会長、漣が話をしていた。
「私は……何かできたんでしょうか」
「……千里、どうする? あの茜を泣かせた子がこんなこと言ってるけど」
「ほーんと、鈍感でやんなっちゃいますよね。鈍感を相手にするって大変だろうなぁ……。俺にはまず無理」
途中からは俺に向けられた言葉に思えてならない。
漣、翠が鈍いのは俺のせいじゃない。
そんな視線を送ると、実行委員から「上がります!」と声をかけられた。
これから俺が歌う曲はいきものがかりの「ふたり」。そのあと、ラストに控えているのはドリカムの「何度でも」。
何がどうして女性ボーカルの曲なんだか、と思っていたが、今は誰かこの状況を読んでいたんじゃないか、と思うような選曲だ。
俺にこんなふうに思えるだろうか……。
翠に好きな男がいたとして、その想いが敵わないなら自分が受け止めるなど、そんなこと――
体質や少し厄介な思考回路。そのままの翠を受け止める覚悟はある。
が、ほかの男を想う気持ちごと受け止められるかはその限りではない。
なぜ悩みを話してもらえない? なぜ俺を避ける?
手さえ伸ばしてもらえたら、助けを求めてもらえたら、何を躊躇することなくその手を取るのに――
せっかく得た俺のポジションを取り上げてくれるな。その場所を俺から奪うな――
……いや、奪われたのなら取り戻すまでか? 自分から手を伸ばし、その手を掴むまでか?
逡巡しているうちに歌は終わっていた。
昇降機が下りるとき、佐野姉妹の片割れ――水色のドレスを着たほうに声をかけられた。
「君、迷走中?」
「あ! 確かに! 迷い走るほうのメイソウ中っぽかった!」
ピンクのドレスを着た女が指を立てる要領で弓を立て、楽しそうに笑った。
迷走中、ね……。
言いえて妙だが、的を射ている気がした。
奈落へ下りると朝陽がすぐに寄ってきて、
「特設観賞スペースへの移動をお願いします」
かしこまった対応を訝しく思いながらついていくと、翠のいるスペースへ案内された。
その前にだって人垣はあっただろうに、今はモニターまでの空間には人がひとりも立っていない。
会場アナウンスが、「モニターに映し出される映像をお楽しみください」と言っていたが、このあとは茜先輩の歌のはず……。
普通に茜先輩の映像が映し出されるんじゃないのか?
「ほら、司も早くっ!」
朝陽の声にモニターから視線を前方へ移す。と、翠と視線が合った。
けれど、それはすぐに逸らされる。
……いい加減にしろ。
「そこまであからさまな態度取られるとむかつくんだけど……」
たぶん、翠はこっちを見ずに答えるのだろう。
さて、なんて答える?
「ごめん、なんのことかわからない」
「……ずいぶんと性格悪くないか?」
「うん。もともといいほうじゃないの」
本当になんなんだよっ――
問い詰めようとしたとき、曲が始まり意識を殺がれた。
モニターに映し出された映像に自分が映っている。
見事に染め上がった夕焼けと俺と翠――
やられた……。
これは間違いなく会計作業で残った日、ふたりで帰ったときのものだ。
俺は翠といるとき、どれだけ注意力散漫になるのか……。
モニターに流れる映像を見て、己の未熟さに舌打ちする。
「いやさー、ふたりともなかなか写真撮れるタイミングなくて苦労したよー」
仕掛け人は会長か……。
「これ撮るのにバズーカレンズのレンタルまでしたし! 写真部も隠密よろしく背徳感いっぱいで隠し撮りがんばったんだから! 司なんてすぐレンズに気づいちゃうから、結局バズーカレンズ使用。翠葉ちゃんはなっかなかひとりの写真が撮れないしさ。すんごい苦労したんだよ? あ、紅葉祭が終わったらDVDも写真もあげるからね!」
もう、なんの反応もしようがなかった。
流れている映像を今さら止められるわけもなく、ただ見ているだけ。
あの日、手をつなぐことが決まっていたわけじゃない。
たまたま――たまたま翠が躓いて手を差し伸べた。
あのときはこんな笑顔で素直に手を乗せてくれたのに、今は――
モニターから視線を外しすぐそこにいる翠に移すと、大きなその目から涙が溢れていた。
3
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる