光のもとで1

葉野りるは

文字の大きさ
867 / 1,060
第十四章 三叉路

52話

しおりを挟む
『無事仲直りおめでとう』
 携帯から久先輩の声が聞こえてくる。
「ありがとうございます……?」
 この場合、「ありがとうございます」で合っているだろうか。
『今ちょうど六時回ったところ。司、学校行くでしょ?』
「……行きます」
『じゃぁさ、もう少しゆっくりしていけば? 駅からならバスの始発にも乗れるし、七時四十分までに出れば間に合うから。あぁ、俺のかばんだけ今持ってきてくれる?』
「わかりました」
 私が持ったままの携帯でふたりはそんな話をしていた。
「それなら、私が持って下ります」
『そう? じゃ、お願い』
 それで通話は切れた。

「久先輩のかばんってどれ?」
「ダイニングの脇に置いてある」
 目を向けると、自分がかばんを置いたところとほぼ変わらない場所に置いてあった。
 膝立ちになり立ち上がろうとしたら、ツカサの右手に阻まれる。
「急に立ち上がってないよ?」
 文句を言うと、「違う」と言われた。
 ツカサは左手で自分のかばんを引き寄せると、かばんからお財布らしきものを取り出した。
「シャワー浴びてくるから朝食買って来てほしい」
「え? あ、うん」
 ツカサは先に立ち上がり、私は腕を引かれるようにしてその場に立つ。
 そのまま手を引かれ、
「先輩のかばんはこれ」
 言われなくてもわかっていたけれど、示されたそれと自分のかばんも一緒に持つと、
「なんで翠のかばんも?」
 怪訝な顔をされ疑問に思う。
「朝食買ったら戻ってくるだろ?」
 その言葉にはっとした。
 ――バスで学校へ行くのはツカサひとりではなく私も一緒、ということ?
 私が勘違いしていたの? それともツカサが勘違いしているの?
 久先輩はどう思って口にしたのだろう。
「……何?」
「な、なんでもない……あ、私もっ、何か飲み物を買おうと思って……」
 苦し紛れの返事をすると、
「なら、財布だけ持っていけば? そのほうが荷物が少なくて合理的だと思うけど」
 合理性だけを考えるなら、間違いなくツカサの言うとおりだ。
 私はお財布だけを持ち、ツカサに見送られて五〇一〇号室をあとにした。

 私は誰の仕掛けたトラップに嵌ったのだろう。
 ツカサ? それとも久先輩?
 考えながらエレベーターで一階まで下りる。と、携帯が鳴り出した。
 着信相手はツカサ。
「な、何?」
『俺、その財布がないとバスに乗る金ないから』
「……うん、わかった」
『じゃ……』
 短い会話で通話は切れる。

 マンションを出て路駐してある車に近づくと、車の窓が開く。
「かばん、ありがとっ! 参考書とか入ってるから重かったでしょ?」
「ごめんねー」と言いながらもどこか晴れやかに笑う久先輩に対し、私は困惑顔。
「あれ? どした?」
「あの……久先輩のさっきの言葉ってどんな意味が含まれていたんでしょう」
「え? さっきのって?」
 きょとんとした顔が向けられる。
 その向こうから唯兄がひょい、と顔を出し、
「あれ? リィ、かばんは?」
「……質に取られたのか、質を持たされたのか、ちょっとわかりかねる状況?」
「は?」
「あのね、これ、ツカサのお財布で、朝ご飯を買ってきてって頼まれたの。それと、今電話でこれがないとバスに乗るお金がないって言われた」
 その場の空気が一瞬にして固まる。
「バスで登校って、私はてっきりツカサだけかと思っていたのだけど……」
 その先は久先輩と兄ふたりで意見が割れた。
「え? 翠葉ちゃんも一緒にゆっくりしていけばいいじゃん。俺、全然気にしないよ?」
「リィまで朝の混雑したバスに乗ることないっ」
「翠葉は帰って少し休め」
 私は三人の顔を順番に見てため息をつく。
「かばん持たせてもらえなかったし、何よりもツカサのお財布がここにある」
 黒い皮製のお財布を両手で持ち、車の窓辺に置いて見せる。と、車内の三人は揃って「確信犯」と口にした。
「でも……何? 翠葉ちゃんは司とふたりでバス登校嫌なの?」
「嫌、というか……」
 私は久先輩のかばんを持って下りたら、その足で車に乗って帰るつもりでいた。
 きっと、蒼兄たちもそのつもりでいただろう。
「クゥ……今日さ、リィ、一睡もしてないんだよねぇぇぇっ」
 口元を引きつらせた唯兄が、久先輩のこめかみを拳でぐりぐり攻撃する。
「そうだったのっ!?」
「そーなんですぅっ。さっきっから不整脈連発してんのっ」
「いた、いだだだだっっっ」
 まるでコントのようなふたりを見つつ、自分の胸に手を添える。
 正直、不整脈が体調の悪さからきているものなのか、場の状況に応じて変化しているものなのかはわかりかねる。けれども、規則正しく動作していないのは確かだった。
「わー……ごめん。ただ、もう少しふたりにしてあげたいかな、って思っただけなんだ」
 久先輩の言葉を疑問に思う。
「どうして、ですか? ……もう仲直りはしたのに」
「……今回はさ、司、かなり堪えてたからね。早い話、翠葉ちゃんを失うかもしれないって瀬戸際にいたわけでさ……」
 言われてゾクリと悪寒が走る。
 それは自分が逆の立場だったら、と考えたから。
 想像をするのに時間などかからない。いとも簡単に思い出すことができる。
 私はその闇の深さを知っている。底知れない不安と恐怖――
 あれは、そう簡単に忘れられるものではない。
 何度となく恐怖に呑まれ、やみくもに手を伸ばした。縋るものが欲しくて、あたたかな手が欲しくて――
 その手を掴んでくれたのはツカサだった。
 ……ツカサがあんなにも強い力で私を抱きしめていたのは、その恐怖を感じていたから?
 声が思考を寸断する。
「でも、きついなら俺がその財布預かるし。今から部屋に戻って翠葉ちゃんのかばん取ってくるよ」
 久先輩がドアを開けようとしたのを外側から押さえた。
「唯兄、蒼兄……。あとからツカサとバスで帰る」
「リィっ!?」
「ごめんっ――でも、学校は休むって約束するからっ」
「ちょっと、あんちゃんっ」
 唯兄が蒼兄に援護を要求すると、蒼兄はハンドルにもたれかかり苦笑を浮かべていた。
「唯ももう知ってると思うけど、こういう顔して決断したとき、翠葉の意思って揺るがないんだよね」
 言い終わると笑みをなくし、真面目な顔つきになる。
「ただし、約束は守ること。帰ってきて休んだら病院へ行く。いい?」
「うん」
「それから、翠葉の体調が良くないことは司に連絡する」
「っ!? それは嫌っっっ」
「リィ、そこは譲れないよ」
 兄ふたりに立ちはだかられると、それを越えられる気がしない。
 ものすごく頑丈で高い壁になる。
「翠葉、司だって知らないよりは知っていたほうがいいはずだ。何も知らないで翠葉が倒れるのは結構きついよ」
 そう言われると何も言えなくなってしまう。
「……なんか、ごめんね? 俺、翠葉ちゃんの体調まで気が回ってなくて」
 久先輩が申し訳なさそうに、私たち兄妹の間にいた。
「ホントだよ、まったく……」
 そう零したのは唯兄。
 私は、久先輩に対し「感謝」の一言に尽きる。
「いえ……ツカサのこと、教えてもらえて良かったです」
 教えてもらわなかったら、ツカサが抱える恐怖心にまで気づくことはできなかったと思うから。

 マンションの二軒先にあるコンビニまでは唯兄が一緒に来てくれた。
「司っちはブラックだよね? なら、このコーヒーがうまい。んで、朝食はサンドイッチでいいでしょ? リィも食べなよ? ほら、レタスがいっぱい入ってるハムのサンドイッチがある。好きでしょ?」
 唯兄が買い物カゴにサクサクと商品を放り込み、あっという間に買い物は済んだ。
 車に戻ってくると久先輩に部屋の鍵を渡される。
「基本、盗まれるものは置いてないけど、一応ね」
「はい。鍵を閉めたらツカサに預けますね」
「お願い」
 私は車を見送るために一歩後ずさる。と、
「ただでさえ置いていくのに気が引けるんだから、とっととマンションに入ってよねっ?」
 唯兄に怒られた。
「ごめんなさいっ」
「いいよ、別に。……ただ、倒れずに帰ってきて」
 その約束は難しい。
 自分の体調はだいぶ把握できるようになってきたけれど、コントロールできるか、という問題とは別だから。
「無理はしない」
 私はそう答えることしかできなかった。

 五階へ戻りそっとドアを開けたら玄関にツカサが立っていてびっくりした。
 お風呂上りのツカサは壁に背を預け、首にバスタオルをかけたまま両腕を組んでいた。
「ツカサ、風邪ひくっ」
 マンションの室内とはいえ玄関だ。
 お風呂から上がって制服のズボンにシャツ一枚、という格好は薄着だと思う。しかも、髪の毛はまだ濡れたまま水が滴っている。
 私は手に持っていたお財布やビニール袋をその場に放り、ツカサの首にかけられていたバスタオルに手を伸ばす。
 背伸びしてわしわしと頭を拭いていると、背に腕が回され引き寄せられた。
「つ、ツカサっ!?」
 びっくりしたけれど、いつかの自分と同じだろうと思った。
 身長差があるから縋られているようにも頼られているようにも見えない。
 けど、こんな私でもつっかえ棒くらいにはなれるだろうか。
「ツカサ……何度選択させられても私の答えが変わることはないよ。それだけは信じて?」
 言葉のままに伝わってほしくて、ゆっくりと、噛みしめるように話した。
「……翠はバカだ」
 首のあたりにこもった声が聞こえる。
「なんで戻ってきた……?」
「……なんでって、ツカサがお財布がなかったらバスに乗れないって言ったんでしょう?」
「……嘘はついてない。バスには乗れない。でも、携帯さえあれば警護に付いている人間を呼びつけることも、コンシェルジュに迎えに来させることもできる。ここから藤山に戻る術がまったくないわけじゃない」
 言われて気づいたのだから、「バカ」と言われても仕方がないのかもしれない。
 よくよく考えてみればツカサにだって警護はついているはずだし、携帯さえあればコンシェルジュを呼ぶこともできただろう。何より、ここはホテルにも近い。ホテルの人に頼むこともできたかもしれない。
 でも、それならどうして――……不安、だから?
 私はタオルから手を離し、
「ツカサ、唯兄お勧めのコーヒーとサンドイッチを買ってきたから、ちゃんと髪の毛乾かしてから食べよう? 私も朝ご飯食べなくちゃ」
 頭にタオルをかぶせたままツカサの両腕を掴むと、背中に回されていた腕がゆっくりとほどかれる。
 私はツカサの手を取り直し、ドアが開いたままの洗面所に向かって歩きだした。
 顔は見ない。何度も「見るな」と言われるのは堪えるから。
 背中を押してツカサを洗面所に押し込めると、私は買ってきたものを持ってリビングへ向かった。
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

光のもとで2

葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、 新たな気持ちで新学期を迎える。 好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。 少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。 それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。 この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。 何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい―― (10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)

静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について

おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。 なんと、彼女は学園のマドンナだった……! こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。 彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。 そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。 そして助けられた少女もまた……。 二人の青春、そして成長物語をご覧ください。 ※中盤から甘々にご注意を。 ※性描写ありは保険です。 他サイトにも掲載しております。

【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される

けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」 「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」 「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」 県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。 頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。 その名も『古羊姉妹』 本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。 ――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。 そして『その日』は突然やってきた。 ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。 助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。 何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった! ――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。 そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ! 意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。 士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。 こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。 が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。 彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。 ※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。 イラスト担当:さんさん

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。

たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】 『み、見えるの?』 「見えるかと言われると……ギリ見えない……」 『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』  ◆◆◆  仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。  劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。  ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。  後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。  尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。    また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。  尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……    霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。  3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。  愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー! ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?

宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。 栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。 その彼女に脅された。 「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」 今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。 でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる! しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ?? 訳が分からない……。それ、俺困るの?

処理中です...