902 / 1,060
Side View Story 14
30~45 Side 司 08話
しおりを挟む
「なぁ……デートって? ふたりともいつの間にそういうことになってんの? 俺、聞いてないんだけど」
「そういうことって……何?」
海斗がのんびりとした口調で口を挟み、翠はきょとんとした顔で訊き返す。
「……話の流れから察するに、藤宮先輩と御園生は付き合うことになったんじゃないの?」
翠は血相を変え、珍しくも早口で話し始めた。
それは否定。
余す余地なく否定オンリー。
「デートって、違うよっ!? 海斗くん、違う違うっ。ただ、藤山の紅葉を見に連れて行ってもらう約束をしていただけっ。本当にそれだけなのっ」
否定されることは想定内。
ただ、ここまで全力で否定されるとは思っていなかった。
「や……御園生、そこまで全力で否定しなくても」
「うん……そこまで全力で否定されると司が惨めすぎて……」
佐野と海斗が俺をちらちらと見ながらフォローにすらなり得ない言葉で翠を宥める。
「嗜める」ではなく「宥める」あたり、俺をフォローするためのものではなく、焦って動揺している翠を落ち着かせるためだけの行為。
対する翠は、
「えっ!? どうしてツカサが惨めになるのっ!?」
まるで要領を得ていない。
その場の人間が困り果てたところで自分も話に加わった
「別にかまわない。さすがに慣れた」
俺の言葉でさらに疑問が深まったのか、翠はパチリと瞬きをした。
「今ので、俺が翠に振られたかわいそうな男って噂にすり替わったとしても、なんら問題はない」
「えっ!? 振られたって何っ!?」
「翠は知らないのか? 俺が全校生徒の前で大々的に翠に告白をしたにも関わらず、気づいてもらえないかわいそうな王子ってあちこちで言われているのを」
何も知らないって顔……。
まぁ、無理もない。
もともと噂好きな人間ではないし、俺もケンのメールを見るまでは校内の噂など半分も知らなかった。
が、思わぬ爆弾はここで落とされる。
「私、全校生徒の前でツカサに告白なんてされてないよ?」
真顔で、真っ直ぐな目で言われた。
……わかってた。嫌というほどにわかってはいた。
「だから翠は鈍いって言われるんだ……」
「え……?」
「朝陽と優太のふたり――というよりは、翠を除く生徒会メンバーと賭けをしていた。俺が翠に向けて歌ったところで翠が気づくかどうか。……当然、俺は気づかないほうに賭けて勝ったわけだけど」
まさかこの話をすることになるとは思っていなかった。
「う、た……?」
翠の中では「うた」が「歌」と直結していない。
「紅葉祭一日目のライブステージ。俺が歌う歌は翠への告白になるようなものが選曲されていた」
海斗を一瞥すると、
「あはは、バレてた?」
「バカが……。あんな企み、朝陽たちが直接手を下すわけがない。佐野はそれに巻き込まれた口だろ?」
「ははは……ぶらぶら歩いているところを海斗と千里に捕獲されました」
ふたりは俺から離れるように、ずず、と椅子を引き遠ざかる。
そのとき、クラス全体が視界に入り、俺はこのクラスの生徒を端から順に目で追った。
「まぁ、このクラスに限って噂を助長する人間がいるとは思ってないけど」
問答無用、と意味をこめて笑みを向ける。
俺が笑うのはこんなときくらいなものだろう。
あぁ、だからケンが珍しがったのか……。
今朝の会話に合点がいく傍ら、
「もちろんっす! そんな噂、誰が流すもんですか」
「末恐ろしくて流せません」
「最新情報より命のほうが大切です」
そんな声がところどころにあがる。
翠に視線を戻すと、まだ頭が飽和状態なのか視線が宙を彷徨ったままだった。
だが、もう少しで昼休みも折り返し地点というところ。
食べるのが遅い翠にはそろそろ食べ始めてもらわないと困る。
「翠、いい加減に箸を持て」
翠は箸を持つでもなく、急に俯いた。
まるで入学してきたころと同じ。
……髪型が、入学してきたころに戻っていた。
俺は視線を固定し、畳み掛けるように言葉を放つ。
「これからもここで食べる予定だからそのつもりで」
翠が顔を上げることを狙って言った言葉だったが、海斗の介入により失敗に終わる。
「それって……毎日ここで弁当食うってこと?」
「そういうこと」
何、俺が言ったことをそのまま訊き返しているんだか……。
いつもなら煩いくらいの人間のはずだが、今日はまだ一言も発していなかった人間が口を開いた。
「藤宮先輩、キャラ変わってません?」
立花の問いかけに、
「さぁな。対象が対象なだけにこっちも手を替え品を替えするしかないだろ」
俺は至極もっともらしい答えを返す。
翠と会う時間がなかなか取れないというのは本当だが、それが理由の一〇〇パーセントを占めているわけではない。
本当はなんのためなのか、事後報告で海斗に話すのにも抵抗がある。
でも――そこは避けて通れない。
月曜に始まった昼食は順調に続いていた。
もっとも、順調なのは俺だけで、翠はかなり落ち着かない様子だったけど。
周囲にもこれといった変化は見られず、あるといったら俺がここで食べているという噂が満遍なく広がった程度。
越谷が動きそうな様子はまるでない。
それでも、まだ一週間しか経っていない。
相変わらず何が起こるか起こらないかはわからない状態であり、俺に課せられたものが却下されたわけでもない。
「終わり」は来るのだろう。
なぜなら、本来「学園警備」は俺の管轄ではないからだ。
「本来」というよりは、現時点で何を任されることもないはずの俺に降ってきた災厄でしかない。
これで何も起こらなかった場合、じーさんの言う「実力」を見せるものは何にすり替わるのか。
少し考えるだけでも気が滅入る。
「何? ため息なんかついて。遅刻、はしてないよな?」
御園生さんは手元の時計を確認する。
確かに遅刻はしていない。
言うなれば五分前到着。
「あぁ、少し考えごとをしてました。何考えているんだかわかりかねる年寄りが身内にいるもので」
わかりかねるのはじーさんのみならず、なわけだが……。
「じゃ、俺は大学にいるから」
御園生さんは一歩翠から離れた。
翠は懇願の目を向けるが、御園生さんは目を細めて優しく笑う。
「何かあれば電話しておいで。俺も私道に入る許可は得ているから」
翠の頭を軽く二度撫で、やけにあっさりと大学の校舎へ向かって歩きだした。
翠はその後ろ姿を名残惜しそうに、後ろ髪引かれるように見ている。
なんていうか、自分が後ろ髪になってついていってしまいたいとでも考えていそうな目。
俺たちが今いる場所は大学脇の私道入り口。
ここから歩いて十分ほどのところを左に入ると庵がある。
その逆、右へ行くと俺や秋兄の家がある。
今日は先週のリベンジで藤山に来たわけだけど、翠は一向に俺のことも藤山も見ようとはしない。
「いい加減進行方向向いたら?」
「あ、はいっ」
明らかに声が上ずっている。
一緒に昼食を摂るようになってから、ずっとこんな感じだ。
「気まずい」という言葉を全身で表現されている気分。
マンションまで迎えに行ってもよかったけど、最近あまりにもいじめすぎだろうか、と思う節がなくもなく、そこは自粛した。
が、結局はこんな物言いになっている。
陥落させてやる、とは思うものの、どこか方向を間違えている感が否めない。
それもこれも、いじめたい心をそそるほどに落ち着きのない翠が悪い。
藤山へと歩きだして数分経っても、俺たちの間に会話はなかった。
こんな状態が珍しいかというとそうでもないわけだが、ここまで居心地が悪いと感じることはかったと思う。
この場の空気は翠と俺のどちらが作り出しているものなのか。
互いに、か……。
翠は記憶が戻ってからというもの、ひたすら気まずそうにしているし、俺は俺で逃げられたことへの腹いせがないわけでもない。
秋兄と同じラインに立つためには必要なことだったと思う。
気持ちが通じたところですべてがうまくいくとは思っていなかった。
けれど、やっぱり嬉しかったんだ。想いが通じたことが。
嬉しかった……。
そう思っているところ、急に手の平を返されたら誰だって面白くはないだろう。
いかなる理由があろうとも――
無言のまま庵を通り過ぎようとしたとき、
「ツカサ、おじいさんに声かけなくてもいいの?」
「許可ならあらかじめ取ってある。それを誰が自己都合でキャンセルしてくれたんだっけ?」
視線だけを翠に向けると、翠はいたく申し訳ない顔をしていた。
そして、「ごめん」と上目遣いで俺を見る。
「でも、ちゃんと連絡は入れたよ?」
「別にすっぽかされたとは言ってないけど?」
翠は言葉に詰まって俯いてしまった。
つまり、ここのところ俺たちの会話はいつもこんなものばかりなわけで、そこは全面的に俺が悪いと思う。
悪いとは思っていても改められないことを血が悪い――と俺は血のせいにして納得する。
どうせうちは捻くれた人間が多い家系なんだ、とこんなときだけ「一族の血」をいいように使う。
そんな自分はずるくて、どこまでも捻くれた藤宮の人間なのだろう。
「そういうことって……何?」
海斗がのんびりとした口調で口を挟み、翠はきょとんとした顔で訊き返す。
「……話の流れから察するに、藤宮先輩と御園生は付き合うことになったんじゃないの?」
翠は血相を変え、珍しくも早口で話し始めた。
それは否定。
余す余地なく否定オンリー。
「デートって、違うよっ!? 海斗くん、違う違うっ。ただ、藤山の紅葉を見に連れて行ってもらう約束をしていただけっ。本当にそれだけなのっ」
否定されることは想定内。
ただ、ここまで全力で否定されるとは思っていなかった。
「や……御園生、そこまで全力で否定しなくても」
「うん……そこまで全力で否定されると司が惨めすぎて……」
佐野と海斗が俺をちらちらと見ながらフォローにすらなり得ない言葉で翠を宥める。
「嗜める」ではなく「宥める」あたり、俺をフォローするためのものではなく、焦って動揺している翠を落ち着かせるためだけの行為。
対する翠は、
「えっ!? どうしてツカサが惨めになるのっ!?」
まるで要領を得ていない。
その場の人間が困り果てたところで自分も話に加わった
「別にかまわない。さすがに慣れた」
俺の言葉でさらに疑問が深まったのか、翠はパチリと瞬きをした。
「今ので、俺が翠に振られたかわいそうな男って噂にすり替わったとしても、なんら問題はない」
「えっ!? 振られたって何っ!?」
「翠は知らないのか? 俺が全校生徒の前で大々的に翠に告白をしたにも関わらず、気づいてもらえないかわいそうな王子ってあちこちで言われているのを」
何も知らないって顔……。
まぁ、無理もない。
もともと噂好きな人間ではないし、俺もケンのメールを見るまでは校内の噂など半分も知らなかった。
が、思わぬ爆弾はここで落とされる。
「私、全校生徒の前でツカサに告白なんてされてないよ?」
真顔で、真っ直ぐな目で言われた。
……わかってた。嫌というほどにわかってはいた。
「だから翠は鈍いって言われるんだ……」
「え……?」
「朝陽と優太のふたり――というよりは、翠を除く生徒会メンバーと賭けをしていた。俺が翠に向けて歌ったところで翠が気づくかどうか。……当然、俺は気づかないほうに賭けて勝ったわけだけど」
まさかこの話をすることになるとは思っていなかった。
「う、た……?」
翠の中では「うた」が「歌」と直結していない。
「紅葉祭一日目のライブステージ。俺が歌う歌は翠への告白になるようなものが選曲されていた」
海斗を一瞥すると、
「あはは、バレてた?」
「バカが……。あんな企み、朝陽たちが直接手を下すわけがない。佐野はそれに巻き込まれた口だろ?」
「ははは……ぶらぶら歩いているところを海斗と千里に捕獲されました」
ふたりは俺から離れるように、ずず、と椅子を引き遠ざかる。
そのとき、クラス全体が視界に入り、俺はこのクラスの生徒を端から順に目で追った。
「まぁ、このクラスに限って噂を助長する人間がいるとは思ってないけど」
問答無用、と意味をこめて笑みを向ける。
俺が笑うのはこんなときくらいなものだろう。
あぁ、だからケンが珍しがったのか……。
今朝の会話に合点がいく傍ら、
「もちろんっす! そんな噂、誰が流すもんですか」
「末恐ろしくて流せません」
「最新情報より命のほうが大切です」
そんな声がところどころにあがる。
翠に視線を戻すと、まだ頭が飽和状態なのか視線が宙を彷徨ったままだった。
だが、もう少しで昼休みも折り返し地点というところ。
食べるのが遅い翠にはそろそろ食べ始めてもらわないと困る。
「翠、いい加減に箸を持て」
翠は箸を持つでもなく、急に俯いた。
まるで入学してきたころと同じ。
……髪型が、入学してきたころに戻っていた。
俺は視線を固定し、畳み掛けるように言葉を放つ。
「これからもここで食べる予定だからそのつもりで」
翠が顔を上げることを狙って言った言葉だったが、海斗の介入により失敗に終わる。
「それって……毎日ここで弁当食うってこと?」
「そういうこと」
何、俺が言ったことをそのまま訊き返しているんだか……。
いつもなら煩いくらいの人間のはずだが、今日はまだ一言も発していなかった人間が口を開いた。
「藤宮先輩、キャラ変わってません?」
立花の問いかけに、
「さぁな。対象が対象なだけにこっちも手を替え品を替えするしかないだろ」
俺は至極もっともらしい答えを返す。
翠と会う時間がなかなか取れないというのは本当だが、それが理由の一〇〇パーセントを占めているわけではない。
本当はなんのためなのか、事後報告で海斗に話すのにも抵抗がある。
でも――そこは避けて通れない。
月曜に始まった昼食は順調に続いていた。
もっとも、順調なのは俺だけで、翠はかなり落ち着かない様子だったけど。
周囲にもこれといった変化は見られず、あるといったら俺がここで食べているという噂が満遍なく広がった程度。
越谷が動きそうな様子はまるでない。
それでも、まだ一週間しか経っていない。
相変わらず何が起こるか起こらないかはわからない状態であり、俺に課せられたものが却下されたわけでもない。
「終わり」は来るのだろう。
なぜなら、本来「学園警備」は俺の管轄ではないからだ。
「本来」というよりは、現時点で何を任されることもないはずの俺に降ってきた災厄でしかない。
これで何も起こらなかった場合、じーさんの言う「実力」を見せるものは何にすり替わるのか。
少し考えるだけでも気が滅入る。
「何? ため息なんかついて。遅刻、はしてないよな?」
御園生さんは手元の時計を確認する。
確かに遅刻はしていない。
言うなれば五分前到着。
「あぁ、少し考えごとをしてました。何考えているんだかわかりかねる年寄りが身内にいるもので」
わかりかねるのはじーさんのみならず、なわけだが……。
「じゃ、俺は大学にいるから」
御園生さんは一歩翠から離れた。
翠は懇願の目を向けるが、御園生さんは目を細めて優しく笑う。
「何かあれば電話しておいで。俺も私道に入る許可は得ているから」
翠の頭を軽く二度撫で、やけにあっさりと大学の校舎へ向かって歩きだした。
翠はその後ろ姿を名残惜しそうに、後ろ髪引かれるように見ている。
なんていうか、自分が後ろ髪になってついていってしまいたいとでも考えていそうな目。
俺たちが今いる場所は大学脇の私道入り口。
ここから歩いて十分ほどのところを左に入ると庵がある。
その逆、右へ行くと俺や秋兄の家がある。
今日は先週のリベンジで藤山に来たわけだけど、翠は一向に俺のことも藤山も見ようとはしない。
「いい加減進行方向向いたら?」
「あ、はいっ」
明らかに声が上ずっている。
一緒に昼食を摂るようになってから、ずっとこんな感じだ。
「気まずい」という言葉を全身で表現されている気分。
マンションまで迎えに行ってもよかったけど、最近あまりにもいじめすぎだろうか、と思う節がなくもなく、そこは自粛した。
が、結局はこんな物言いになっている。
陥落させてやる、とは思うものの、どこか方向を間違えている感が否めない。
それもこれも、いじめたい心をそそるほどに落ち着きのない翠が悪い。
藤山へと歩きだして数分経っても、俺たちの間に会話はなかった。
こんな状態が珍しいかというとそうでもないわけだが、ここまで居心地が悪いと感じることはかったと思う。
この場の空気は翠と俺のどちらが作り出しているものなのか。
互いに、か……。
翠は記憶が戻ってからというもの、ひたすら気まずそうにしているし、俺は俺で逃げられたことへの腹いせがないわけでもない。
秋兄と同じラインに立つためには必要なことだったと思う。
気持ちが通じたところですべてがうまくいくとは思っていなかった。
けれど、やっぱり嬉しかったんだ。想いが通じたことが。
嬉しかった……。
そう思っているところ、急に手の平を返されたら誰だって面白くはないだろう。
いかなる理由があろうとも――
無言のまま庵を通り過ぎようとしたとき、
「ツカサ、おじいさんに声かけなくてもいいの?」
「許可ならあらかじめ取ってある。それを誰が自己都合でキャンセルしてくれたんだっけ?」
視線だけを翠に向けると、翠はいたく申し訳ない顔をしていた。
そして、「ごめん」と上目遣いで俺を見る。
「でも、ちゃんと連絡は入れたよ?」
「別にすっぽかされたとは言ってないけど?」
翠は言葉に詰まって俯いてしまった。
つまり、ここのところ俺たちの会話はいつもこんなものばかりなわけで、そこは全面的に俺が悪いと思う。
悪いとは思っていても改められないことを血が悪い――と俺は血のせいにして納得する。
どうせうちは捻くれた人間が多い家系なんだ、とこんなときだけ「一族の血」をいいように使う。
そんな自分はずるくて、どこまでも捻くれた藤宮の人間なのだろう。
2
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる