908 / 1,060
Side View Story 14
30~45 Side 司 14話
しおりを挟む
岸辺に向かうと久先輩が上がり、次に優太を上がらせた。
最後に自分が上がろうと石に手をかけたとき、身体に力が入りづらいことに気づく。
すると、「ほら」と優太が手を貸してくれた。
その手を取ることに抵抗はなかった。
警備員にバスタオルを差し出されたがタオルには手を伸ばさず、ヘッドライトを外しそれだけを警備員に押し付ける。
すぐそこに翠がいたから。
翠の背後に姉さんがいることから、この場を離れるよう話しはしたのだろう。
こういう場での姉さんの行動くらい確認しなくてもわかる。
けれど、まだそこに翠がいるということは、翠が抵抗したからほかならない。
自分の身体より、そんなにこれが大事か……。
俺に言わせれば、身体に替わるものはない、だ。
もっとも替えのきかないもの、それが人の身体。
それ以上のものなどありはしない。
俺は真っ直ぐ翠の元へ向かった。
「必要以上の心配をさせるな」
「そんなの、誰も頼んでないっっっ」
少し前に聞いた声よりもひどい声になっていた。
目もしっかりと充血している。
そんな人間にこんなこと言われてみろ――
「頼まれて心配した覚えはない。勝手に心配してると言われたらそれまでだ。……けど」
理性など保てない。感情など抑制できない。
ぎりぎりのところで留まっていた何かが振り切れる。
「こっちだって心配したくてしてるんじゃないっ。したくなくても心が勝手に動くんだから仕方ないだろっ!?」
「っ……じゃぁ――じゃぁ、関わらなければいいじゃないっっっ」
どうしてだろう……。
どうしてこんなことになった?
こんなふうになることを望んでいたわけではないのに。
空から垂れていた一筋の糸が、ふ、と急に見えなくなった。
「翠がそれを言うのか……? ――選ぶ機会はあったはずだ。俺たちに関わるか関わらないか、選択する機会が翠にはあったはずだっ。そこで関わることを選んだのは翠自身だろっ!? 責任転嫁してくれるなっっっ」
言葉にして気づく。
気づいて唖然として、もう八方塞なことに気づく。
――わかった。
じーさん、やっとわかった。
気づくのに時間がかかりすぎてどうにもならないことになってるけど……。
でも、じーさんが何を俺にやらせようとしていたのか、今やっとわかった。
つまり、こういうことだろ?
「俺たちに関わるというのはこういうことだ。こういうことも全部含めて『関わる』という。情報戦は日常的に行われているし、相手に止めを刺すためなら今みたいな状況が目の前で起こったとしても、命に関わらない限りはこっちが有利になるように事を運ぶ。そういう家だし一族だ」
ほかのルートを選ぶ余地などない。
何を考えるまでもなく、有利に事が運ぶように状況を整える。
それが俺たちのやり方。
俺が怒鳴ったからか、それとも言った内容にか、どちらかは定かではない。
翠は身を縮こまらせ手を力一杯握りしめていた。
最後に伝えるべき内容を頭でまとめ、それを言うために一瞬だけ翠から目を逸らす。
きちんと目を見て話すためには一呼吸おく必要があった。
視線を戻し、翠の正面上方から見据える。
今、俺はどんな顔をしているだろう。
ポーカーフェイスなどとっくに崩れている。
せめて、泣きそうな顔ではないことを願うのみ。
「今からでも遅くないと思う。翠はもう一度選択することができる。今度はよく考えて選択するんだな。……これ以上、俺たちをぬか喜びさせてくれるな」
最後の一言は言うべきじゃなかった。
こんなの、八つ当たり以外の何ものでもない。
自分を守るためだけに発した言葉。
「責任転嫁」しているのは翠ではなく俺だ。
携帯を翠の膝に落とし、俺は逃げるように走り出した。
文字通り、逃げるために――
「「司っ」」
姉さんと秋兄の声が聞こえた。
でも、止まることはできない。
「司っちっ――」
唯さんの声が一番はっきり聞こえたけれど、その声にすら立ち止まれはしない。
申し訳なくて……。自分が愚かで申し訳なさ過ぎて……。
教えてくれていたのに。
唯さんは、翠にとっての携帯がどんなものであるのか、一番詳しく教えてくれていたのに。
俺はそのほとんどをスルーして見落とした。
――「準備が間に合わないっていうのもあるんだけどさ、これはリィにとって特別なものだから。すり替えは無理だと思う」。
唯さんはそう言っていた。
ストラップやとんぼ玉、鍵の代わりは作れない、と。
俺はその意味を十分に理解していなかった。
だから、こんなことになったんだ。
桜香苑を突っ切り、余裕のない頭で考える。
家には帰れない。
こんな無様な格好で、みっともない顔で帰れるわけがない。
行く宛てがなかった。
脆い自分をさらけ出せる場所など、どこにも作ってこなかった。
そんな場所、今までは必要なかったから。
暗闇に紛れても、校舎に近づけば人と出くわす可能性がある。
ずぶ濡れの今、人目を引くことは避けられない。
どこか人目につかない場所はないか――
はじき出された答えはひとつ、「地下道」だった。
図書棟の一階から地下道に下りよう……。
事前連絡なしに地下道へ下りれば警備システムに引っかかる。
この際、誰かが駆けつけるそのときまででもかまわなかった。
頭を整理するため、気持ちを整理するため、ほんの少しでいいからひとりになる時間が欲しかった。
しかし、図書棟に足を踏み入れると思わぬ人物が待ち伏せていた。
「ここだと思った。幼稚部からの付き合いともなるとさ、このくらいは予測できるようにもなるよね。基本、消去法だけど」
地下道の入り口、ロッカーを背に立っていたのは朝陽。
な、んで……。
「久先輩から少し前に連絡もらってたんだ。それも究極の課題つきで。司がどうしようもなくなったときに逃げ込む場所をマークしておけって。相変わらず突拍子もない課題出してくれるよ、まったくさ……。でも、意味なんてわからなくても当てられるくらいにはなった」
にこりと笑う朝陽に絶句していると、荒い息遣いが背後から近づいてくる。
「さっすが朝陽! 宿題完璧だね!」
場にそぐわない明るい声は振り返らなくてもわかる。久先輩のものだ。
そして、
「せんぱっ――ちょぉ……場所に目処があるなら先に教えてくださいよ」
優太の疲れた声。
けれど、こちらの息は上がっていない。
「だって、俺置いていかれちゃったし? 教える前に走り出したの優太じゃん」
いつもと変わらないのんびりとした会話が続き、前にも後ろにも進めずにいると、しだいに自分の立っている場所に水が溜まりだす。
「まずは風呂」
優太の腕が首に絡んだ。
もう、抵抗する気力、体力ともに残ってはいなかった。
連行された先は屋内プール施設の一角、シャワールーム。
「安心しろよ。うちの部、練習大好き人間の集まりだからさ、あと一時間くらいは誰も戻ってこない」
俺は区切られたシャワーブースの中に押し込められた。
優太はシャワーコックを全開に捻って出ていく。
「ほーら、久先輩も。あなた仮にも受験生なんだから、しっかりあったまって風邪とかひかないでくださいよ?」
隣のブースに押し込まれたであろう人間の声が、シャワーの音に紛れて聞こえてきた。
「司、あったかいね」
呟いただけの声が反響する。
けれど、それはすぐシャワーの音にかき消された。
シャワーは湯気を上げながら床に打ち付けられ、足元には飛沫が立つ。
もうもうと煙るシャワーブースは水浸しの服を纏っていてもあたたかいと感じた。
徐々に、なくなりかけていた指先の感覚が戻ってくる。
すると、血がめぐり始めたのを合図にしたかのように思い出す。
寒い池での出来事を。十日前からの出来事を――
俺が取った行動は「不正解」だらけだった。
じーさんが俺にやらせようとしていたこと、それをもっと考えるべきだった。
もっと考えて、そのうえで行動するべきだった。
本当は、翠に何もかも話すべきだったんだ。
それが、「正解」のルート。
起こるか起きないかわかりもしないことに怯えさせたくはない。
俺はそう考えたけど、端からそれが間違い。
そこは教えて実感させるべきだった。
小さなきっかけでも何が起こるかわからない。
そう翠に教えるのにはちょうどいい機会だったんだ。
雅さんのことは管轄外。学園内のことだけを考えるように――
それはつまり、翠のことだけを考えろと言われていたのだ。
まさかそんなこととは思いもしなかった。
ひとりでどうするかを考えるのではなく、人と考えるべきこと。
「力を見せろ」とは采配力を指していたのではなく、俺自身の器量を量るという意味合いが強かったのだろう。
今ならわかる。
渦中にいる翠と一緒にどうすればいいのかを考えれば良かったのだ、と。
携帯が狙われる可能性があるのなら、こまめにバックアップを取る。替えのきかないものだけは別にしておく。
翠に開示することで、シンプルではあるものの、確実な策を講じることができた。
それなのに、俺は判断を誤った。
己の選択ミスで翠を傷つけた。
池に入る羽目になったのは翠のせいじゃない。
俺が最初の部分で判断を誤っていたから。
ほかの誰でもなく自分の過失。
そのことにもう少し早く気づけていたら、もっと別の対応ができていたかもしれない。
今となってはあとの祭り――
最後に自分が上がろうと石に手をかけたとき、身体に力が入りづらいことに気づく。
すると、「ほら」と優太が手を貸してくれた。
その手を取ることに抵抗はなかった。
警備員にバスタオルを差し出されたがタオルには手を伸ばさず、ヘッドライトを外しそれだけを警備員に押し付ける。
すぐそこに翠がいたから。
翠の背後に姉さんがいることから、この場を離れるよう話しはしたのだろう。
こういう場での姉さんの行動くらい確認しなくてもわかる。
けれど、まだそこに翠がいるということは、翠が抵抗したからほかならない。
自分の身体より、そんなにこれが大事か……。
俺に言わせれば、身体に替わるものはない、だ。
もっとも替えのきかないもの、それが人の身体。
それ以上のものなどありはしない。
俺は真っ直ぐ翠の元へ向かった。
「必要以上の心配をさせるな」
「そんなの、誰も頼んでないっっっ」
少し前に聞いた声よりもひどい声になっていた。
目もしっかりと充血している。
そんな人間にこんなこと言われてみろ――
「頼まれて心配した覚えはない。勝手に心配してると言われたらそれまでだ。……けど」
理性など保てない。感情など抑制できない。
ぎりぎりのところで留まっていた何かが振り切れる。
「こっちだって心配したくてしてるんじゃないっ。したくなくても心が勝手に動くんだから仕方ないだろっ!?」
「っ……じゃぁ――じゃぁ、関わらなければいいじゃないっっっ」
どうしてだろう……。
どうしてこんなことになった?
こんなふうになることを望んでいたわけではないのに。
空から垂れていた一筋の糸が、ふ、と急に見えなくなった。
「翠がそれを言うのか……? ――選ぶ機会はあったはずだ。俺たちに関わるか関わらないか、選択する機会が翠にはあったはずだっ。そこで関わることを選んだのは翠自身だろっ!? 責任転嫁してくれるなっっっ」
言葉にして気づく。
気づいて唖然として、もう八方塞なことに気づく。
――わかった。
じーさん、やっとわかった。
気づくのに時間がかかりすぎてどうにもならないことになってるけど……。
でも、じーさんが何を俺にやらせようとしていたのか、今やっとわかった。
つまり、こういうことだろ?
「俺たちに関わるというのはこういうことだ。こういうことも全部含めて『関わる』という。情報戦は日常的に行われているし、相手に止めを刺すためなら今みたいな状況が目の前で起こったとしても、命に関わらない限りはこっちが有利になるように事を運ぶ。そういう家だし一族だ」
ほかのルートを選ぶ余地などない。
何を考えるまでもなく、有利に事が運ぶように状況を整える。
それが俺たちのやり方。
俺が怒鳴ったからか、それとも言った内容にか、どちらかは定かではない。
翠は身を縮こまらせ手を力一杯握りしめていた。
最後に伝えるべき内容を頭でまとめ、それを言うために一瞬だけ翠から目を逸らす。
きちんと目を見て話すためには一呼吸おく必要があった。
視線を戻し、翠の正面上方から見据える。
今、俺はどんな顔をしているだろう。
ポーカーフェイスなどとっくに崩れている。
せめて、泣きそうな顔ではないことを願うのみ。
「今からでも遅くないと思う。翠はもう一度選択することができる。今度はよく考えて選択するんだな。……これ以上、俺たちをぬか喜びさせてくれるな」
最後の一言は言うべきじゃなかった。
こんなの、八つ当たり以外の何ものでもない。
自分を守るためだけに発した言葉。
「責任転嫁」しているのは翠ではなく俺だ。
携帯を翠の膝に落とし、俺は逃げるように走り出した。
文字通り、逃げるために――
「「司っ」」
姉さんと秋兄の声が聞こえた。
でも、止まることはできない。
「司っちっ――」
唯さんの声が一番はっきり聞こえたけれど、その声にすら立ち止まれはしない。
申し訳なくて……。自分が愚かで申し訳なさ過ぎて……。
教えてくれていたのに。
唯さんは、翠にとっての携帯がどんなものであるのか、一番詳しく教えてくれていたのに。
俺はそのほとんどをスルーして見落とした。
――「準備が間に合わないっていうのもあるんだけどさ、これはリィにとって特別なものだから。すり替えは無理だと思う」。
唯さんはそう言っていた。
ストラップやとんぼ玉、鍵の代わりは作れない、と。
俺はその意味を十分に理解していなかった。
だから、こんなことになったんだ。
桜香苑を突っ切り、余裕のない頭で考える。
家には帰れない。
こんな無様な格好で、みっともない顔で帰れるわけがない。
行く宛てがなかった。
脆い自分をさらけ出せる場所など、どこにも作ってこなかった。
そんな場所、今までは必要なかったから。
暗闇に紛れても、校舎に近づけば人と出くわす可能性がある。
ずぶ濡れの今、人目を引くことは避けられない。
どこか人目につかない場所はないか――
はじき出された答えはひとつ、「地下道」だった。
図書棟の一階から地下道に下りよう……。
事前連絡なしに地下道へ下りれば警備システムに引っかかる。
この際、誰かが駆けつけるそのときまででもかまわなかった。
頭を整理するため、気持ちを整理するため、ほんの少しでいいからひとりになる時間が欲しかった。
しかし、図書棟に足を踏み入れると思わぬ人物が待ち伏せていた。
「ここだと思った。幼稚部からの付き合いともなるとさ、このくらいは予測できるようにもなるよね。基本、消去法だけど」
地下道の入り口、ロッカーを背に立っていたのは朝陽。
な、んで……。
「久先輩から少し前に連絡もらってたんだ。それも究極の課題つきで。司がどうしようもなくなったときに逃げ込む場所をマークしておけって。相変わらず突拍子もない課題出してくれるよ、まったくさ……。でも、意味なんてわからなくても当てられるくらいにはなった」
にこりと笑う朝陽に絶句していると、荒い息遣いが背後から近づいてくる。
「さっすが朝陽! 宿題完璧だね!」
場にそぐわない明るい声は振り返らなくてもわかる。久先輩のものだ。
そして、
「せんぱっ――ちょぉ……場所に目処があるなら先に教えてくださいよ」
優太の疲れた声。
けれど、こちらの息は上がっていない。
「だって、俺置いていかれちゃったし? 教える前に走り出したの優太じゃん」
いつもと変わらないのんびりとした会話が続き、前にも後ろにも進めずにいると、しだいに自分の立っている場所に水が溜まりだす。
「まずは風呂」
優太の腕が首に絡んだ。
もう、抵抗する気力、体力ともに残ってはいなかった。
連行された先は屋内プール施設の一角、シャワールーム。
「安心しろよ。うちの部、練習大好き人間の集まりだからさ、あと一時間くらいは誰も戻ってこない」
俺は区切られたシャワーブースの中に押し込められた。
優太はシャワーコックを全開に捻って出ていく。
「ほーら、久先輩も。あなた仮にも受験生なんだから、しっかりあったまって風邪とかひかないでくださいよ?」
隣のブースに押し込まれたであろう人間の声が、シャワーの音に紛れて聞こえてきた。
「司、あったかいね」
呟いただけの声が反響する。
けれど、それはすぐシャワーの音にかき消された。
シャワーは湯気を上げながら床に打ち付けられ、足元には飛沫が立つ。
もうもうと煙るシャワーブースは水浸しの服を纏っていてもあたたかいと感じた。
徐々に、なくなりかけていた指先の感覚が戻ってくる。
すると、血がめぐり始めたのを合図にしたかのように思い出す。
寒い池での出来事を。十日前からの出来事を――
俺が取った行動は「不正解」だらけだった。
じーさんが俺にやらせようとしていたこと、それをもっと考えるべきだった。
もっと考えて、そのうえで行動するべきだった。
本当は、翠に何もかも話すべきだったんだ。
それが、「正解」のルート。
起こるか起きないかわかりもしないことに怯えさせたくはない。
俺はそう考えたけど、端からそれが間違い。
そこは教えて実感させるべきだった。
小さなきっかけでも何が起こるかわからない。
そう翠に教えるのにはちょうどいい機会だったんだ。
雅さんのことは管轄外。学園内のことだけを考えるように――
それはつまり、翠のことだけを考えろと言われていたのだ。
まさかそんなこととは思いもしなかった。
ひとりでどうするかを考えるのではなく、人と考えるべきこと。
「力を見せろ」とは采配力を指していたのではなく、俺自身の器量を量るという意味合いが強かったのだろう。
今ならわかる。
渦中にいる翠と一緒にどうすればいいのかを考えれば良かったのだ、と。
携帯が狙われる可能性があるのなら、こまめにバックアップを取る。替えのきかないものだけは別にしておく。
翠に開示することで、シンプルではあるものの、確実な策を講じることができた。
それなのに、俺は判断を誤った。
己の選択ミスで翠を傷つけた。
池に入る羽目になったのは翠のせいじゃない。
俺が最初の部分で判断を誤っていたから。
ほかの誰でもなく自分の過失。
そのことにもう少し早く気づけていたら、もっと別の対応ができていたかもしれない。
今となってはあとの祭り――
3
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる