4 / 5
下界(下)
しおりを挟む
(20年前のあの夏……ここで会ったあの人は幻だったのか?)
破損部位の修繕、失ったパーツを取り付け、色褪せた箇所はラッカースプレーで入念に塗布。
すっかりピッカピカに戻った青い三輪車に目を落としながら、正雄はゾゾのことを回想しています。
父親の作った借金を完済できたのがつい2年前のこと。
それまで何度か結婚のチャンスが彼にもありましたが、その借金のせいで自ら身を引いてここまできたのです。
気づけば40目前……高校卒業後は定職に就き、欲しい物や食べたい物……勿論ジュースも飲みたいだけ飲める身分になっていた正雄は、それでも結婚にまでは踏み切れませんでした。
それは借金がなくなった今でもです。
(やっぱり忘れられないんだな、あの堕天使のことが)
クスノキの木陰の下、思わずフッと笑みがこぼれます。
今から考えれば、あんなひどい女はいませんでした。
それ以降に彼の人生で知り合った女性達の方がずっと人として優れていましたし、ゾゾほどでありませんが、自分にはもったいないくらいの美人揃いでした。
(まあ、そうだな。ゾゾはそもそも人じゃないし。人として優れていないのは、彼女が人間嫌いだからしょうがないじゃないか。何たって、僕達はタコクラゲ以下の存在なんだ)
ゾゾは今も天使のままなのだろうか……正雄はそれだけが気がかりです。
いまだにとばっちりの感は拭えないながらも、それでいて20年もこうして三輪車をピッカピカにし続けたのは、ひとえに彼女の言いつけを守りたかったからなのです。
最後にかわしたあの約束が果たされるとは思っていません。
今更、この僕が恋なんて……。
では、どうして正雄は休みの度に、こうして坂の上の児童公園を訪れ三輪車を磨き続けているのでしょうか?
答えは彼にもわかりません。
もしかしたら、彼にとって三輪車は盆栽と同じなのかもしれませんね。
視線を感じました。
いつの間にか、白いワンピースの女性がじっと正雄を見つめています。つばの広いストローハット。
やがて、目が合います。
正雄は困惑しました。
(もしかしたら通報されたかもな。休みの日になれば、いつも乗り手がない三輪車持参でここを陣取っている……。そんな僕は明らかに不審者だ)
そう思いつつも、目の前の女性が例の”素敵なコ”かもしれないと、淡い期待を抱いてしまう自分がいました。
(何を考えているんだ、僕は? 見るからに向こうはまだ若くてとびっきり綺麗なお嬢さんじゃないか。不釣り合いにも程がある)
それに、と正雄は自分の心に問うてみるのです。
(おまえがこうしてここに来る本当の理由は何だ? そう、ゾゾだ! おまえはゾゾのことがいまだに忘れられないんだ! 天使と40前の冴えない中年、一生叶わぬ恋……。だからこそ、僕は安心していつもここに来るんじゃないのか?)
だとしたら、目の前の白いワンピースの女も特に意識する必要はありません。
だって、彼女は天使でも堕天使でもない、タダの素敵な女性なんですから。
「あの……僕に何か用ですか?」
ベンチから立ち上がった正雄は思い切って声を掛けてみました。
すると、白いワンピースの女は尻込みするどころか、躊躇なくこちらへと近づいて来るではありませんか。
途端、正雄は情けない顔になりました。
「三輪車……」
「は、はい?」
「お好きなんですね。いつもここに来て三輪車を磨いてる」
「え……どうして……」
「ずっと見てましたから」
(ずっと? 今日だけじゃなかったのか……)
「さ、座って話しましょう。その前に隣、いいですよね?」
返答に困る正雄は、まるで思春期の少年のように顔を真っ赤にして小さく頷きました。
それに体中カチコチに固まり、自分が変になりそうでした。
彼は結婚こそ一度もしていませんが、それなりのおつき合いは経験があるので、余計にこの緊張感が不可解なのです。
ギラギラの太陽、ジージー鳴く蝉の大合唱。
暑くてうるさい矛盾した静寂が今、この二人だけを包み込んでいます。
そうそう、忘れてはいけません。
ベンチ横に立っているあの自動販売機も。
青い三輪車を抱きしめるように、ベンチに腰掛ける正雄のその姿は滑稽そのものでした。
相手が喋りかけるのをしばらく待っていましたが、白いワンピースの女性は苦笑交じりに「仕方ないな」と口を開きます。
「私も三輪車、好きでしたよ。ちょうどソレと同じメーカーでした」
「は、はあ……」
「色は赤でしたけど」
「女の子っぽいですね」
我ながら今のはうまい相槌だと、正雄は自分で満足しています。
ところが、隣の女性は突然おかしなことを口走り出すのです。
「パンダはダメでした」
「は……?」
「シャチもダメ」
「あ、あの……何ですか、それは?」
「タコクラゲならいけると思ったんですが、それもアッサリ却下されました」
(タコクラゲ……ま、まさかッ!)
「私の転生先は3歳の女の子でした。小児がんで命を失うと同時に、私はその蝕まれた体に入るよう神に命令されたのです」
「キ、キミはッ……!」
黙って
正雄の唇に指先を添えると、彼女は颯爽とストローハットを取りました。
長い黒色の巻き髪を風になびかせ、かすかな葉擦れの後に彼女は続けます。
「人間はすぐに死んでしまうし、恋をしたり哀しんだり何かと落ち着きません。それでも、私はこうしてここに立っています。……マサオとの約束を果たすために」
「ゾゾ! やっぱりゾゾなんだねッ?」
白いワンピースの女はかぶりを振り、そしてこう言うのです。
「私の名前は倉田亜梨沙。……マサオはここで私を信じてずっとずっと待ち続けてくれた。ゾゾではなく、人間として生まれ変わったこの私をね」
聞き慣れた口調に変わったことで、マサオは亜梨沙の中にハッキリとゾゾを見ることができました。
「いいや、キミは間違いなくゾゾだ! 僕の初恋の相手だよ。……でも、もう遅い。だって僕はもう38だし。キミは幾つなの?」
「23よ。これくらいの年齢差は下界じゃ普通でしょ?」
「それにしても……」
「ちなみにゾゾの最期は3014歳だったけれど、当時のマサオくんはそんなおばあさんを受け入れる覚悟があったのかしら?」
「……いや、そこまでは考えてなかったよ」
「ふふ、もう考える必要もないけどね。マサオの失った20年、この私と一緒に取り戻そ?」
耳を疑いました。
けれど、間違いなく目の前の女性は小首を傾げて彼の返事を待っているのです。……答えて、と。
「いいのかい? 僕はタコクラゲじゃないよ?」
「私もタコクラゲじゃないわ。晴れて私はマサオと同じ人間になれた。ずっと待っててくれた人に今度は私が恋をしたの。……だからさ、マサオ」
「うん?」
「人間て、すぐに死んじゃうから。まして、マサオはもういい歳したおじさんなんだし」
「何が言いたいんだよ?」
「時間が惜しい……から」
白いワンピースの女はストローハットで顔を隠し、やがてもどかしそうにこう言うのでした。
「とっととプロポーズしなさいって」
マサオの三輪車は数年後、持ち主を変えてこの公園で大活躍することでしょう。
その前に、元堕天使の公園デビューが先になりそうですが。
破損部位の修繕、失ったパーツを取り付け、色褪せた箇所はラッカースプレーで入念に塗布。
すっかりピッカピカに戻った青い三輪車に目を落としながら、正雄はゾゾのことを回想しています。
父親の作った借金を完済できたのがつい2年前のこと。
それまで何度か結婚のチャンスが彼にもありましたが、その借金のせいで自ら身を引いてここまできたのです。
気づけば40目前……高校卒業後は定職に就き、欲しい物や食べたい物……勿論ジュースも飲みたいだけ飲める身分になっていた正雄は、それでも結婚にまでは踏み切れませんでした。
それは借金がなくなった今でもです。
(やっぱり忘れられないんだな、あの堕天使のことが)
クスノキの木陰の下、思わずフッと笑みがこぼれます。
今から考えれば、あんなひどい女はいませんでした。
それ以降に彼の人生で知り合った女性達の方がずっと人として優れていましたし、ゾゾほどでありませんが、自分にはもったいないくらいの美人揃いでした。
(まあ、そうだな。ゾゾはそもそも人じゃないし。人として優れていないのは、彼女が人間嫌いだからしょうがないじゃないか。何たって、僕達はタコクラゲ以下の存在なんだ)
ゾゾは今も天使のままなのだろうか……正雄はそれだけが気がかりです。
いまだにとばっちりの感は拭えないながらも、それでいて20年もこうして三輪車をピッカピカにし続けたのは、ひとえに彼女の言いつけを守りたかったからなのです。
最後にかわしたあの約束が果たされるとは思っていません。
今更、この僕が恋なんて……。
では、どうして正雄は休みの度に、こうして坂の上の児童公園を訪れ三輪車を磨き続けているのでしょうか?
答えは彼にもわかりません。
もしかしたら、彼にとって三輪車は盆栽と同じなのかもしれませんね。
視線を感じました。
いつの間にか、白いワンピースの女性がじっと正雄を見つめています。つばの広いストローハット。
やがて、目が合います。
正雄は困惑しました。
(もしかしたら通報されたかもな。休みの日になれば、いつも乗り手がない三輪車持参でここを陣取っている……。そんな僕は明らかに不審者だ)
そう思いつつも、目の前の女性が例の”素敵なコ”かもしれないと、淡い期待を抱いてしまう自分がいました。
(何を考えているんだ、僕は? 見るからに向こうはまだ若くてとびっきり綺麗なお嬢さんじゃないか。不釣り合いにも程がある)
それに、と正雄は自分の心に問うてみるのです。
(おまえがこうしてここに来る本当の理由は何だ? そう、ゾゾだ! おまえはゾゾのことがいまだに忘れられないんだ! 天使と40前の冴えない中年、一生叶わぬ恋……。だからこそ、僕は安心していつもここに来るんじゃないのか?)
だとしたら、目の前の白いワンピースの女も特に意識する必要はありません。
だって、彼女は天使でも堕天使でもない、タダの素敵な女性なんですから。
「あの……僕に何か用ですか?」
ベンチから立ち上がった正雄は思い切って声を掛けてみました。
すると、白いワンピースの女は尻込みするどころか、躊躇なくこちらへと近づいて来るではありませんか。
途端、正雄は情けない顔になりました。
「三輪車……」
「は、はい?」
「お好きなんですね。いつもここに来て三輪車を磨いてる」
「え……どうして……」
「ずっと見てましたから」
(ずっと? 今日だけじゃなかったのか……)
「さ、座って話しましょう。その前に隣、いいですよね?」
返答に困る正雄は、まるで思春期の少年のように顔を真っ赤にして小さく頷きました。
それに体中カチコチに固まり、自分が変になりそうでした。
彼は結婚こそ一度もしていませんが、それなりのおつき合いは経験があるので、余計にこの緊張感が不可解なのです。
ギラギラの太陽、ジージー鳴く蝉の大合唱。
暑くてうるさい矛盾した静寂が今、この二人だけを包み込んでいます。
そうそう、忘れてはいけません。
ベンチ横に立っているあの自動販売機も。
青い三輪車を抱きしめるように、ベンチに腰掛ける正雄のその姿は滑稽そのものでした。
相手が喋りかけるのをしばらく待っていましたが、白いワンピースの女性は苦笑交じりに「仕方ないな」と口を開きます。
「私も三輪車、好きでしたよ。ちょうどソレと同じメーカーでした」
「は、はあ……」
「色は赤でしたけど」
「女の子っぽいですね」
我ながら今のはうまい相槌だと、正雄は自分で満足しています。
ところが、隣の女性は突然おかしなことを口走り出すのです。
「パンダはダメでした」
「は……?」
「シャチもダメ」
「あ、あの……何ですか、それは?」
「タコクラゲならいけると思ったんですが、それもアッサリ却下されました」
(タコクラゲ……ま、まさかッ!)
「私の転生先は3歳の女の子でした。小児がんで命を失うと同時に、私はその蝕まれた体に入るよう神に命令されたのです」
「キ、キミはッ……!」
黙って
正雄の唇に指先を添えると、彼女は颯爽とストローハットを取りました。
長い黒色の巻き髪を風になびかせ、かすかな葉擦れの後に彼女は続けます。
「人間はすぐに死んでしまうし、恋をしたり哀しんだり何かと落ち着きません。それでも、私はこうしてここに立っています。……マサオとの約束を果たすために」
「ゾゾ! やっぱりゾゾなんだねッ?」
白いワンピースの女はかぶりを振り、そしてこう言うのです。
「私の名前は倉田亜梨沙。……マサオはここで私を信じてずっとずっと待ち続けてくれた。ゾゾではなく、人間として生まれ変わったこの私をね」
聞き慣れた口調に変わったことで、マサオは亜梨沙の中にハッキリとゾゾを見ることができました。
「いいや、キミは間違いなくゾゾだ! 僕の初恋の相手だよ。……でも、もう遅い。だって僕はもう38だし。キミは幾つなの?」
「23よ。これくらいの年齢差は下界じゃ普通でしょ?」
「それにしても……」
「ちなみにゾゾの最期は3014歳だったけれど、当時のマサオくんはそんなおばあさんを受け入れる覚悟があったのかしら?」
「……いや、そこまでは考えてなかったよ」
「ふふ、もう考える必要もないけどね。マサオの失った20年、この私と一緒に取り戻そ?」
耳を疑いました。
けれど、間違いなく目の前の女性は小首を傾げて彼の返事を待っているのです。……答えて、と。
「いいのかい? 僕はタコクラゲじゃないよ?」
「私もタコクラゲじゃないわ。晴れて私はマサオと同じ人間になれた。ずっと待っててくれた人に今度は私が恋をしたの。……だからさ、マサオ」
「うん?」
「人間て、すぐに死んじゃうから。まして、マサオはもういい歳したおじさんなんだし」
「何が言いたいんだよ?」
「時間が惜しい……から」
白いワンピースの女はストローハットで顔を隠し、やがてもどかしそうにこう言うのでした。
「とっととプロポーズしなさいって」
マサオの三輪車は数年後、持ち主を変えてこの公園で大活躍することでしょう。
その前に、元堕天使の公園デビューが先になりそうですが。
0
あなたにおすすめの小説
ローズお姉さまのドレス
有沢真尋
児童書・童話
*「第3回きずな児童書大賞」エントリー中です*
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
稀代の悪女は死してなお
朔雲みう (さくもみう)
児童書・童話
「めでたく、また首をはねられてしまったわ」
稀代の悪女は処刑されました。
しかし、彼女には思惑があるようで……?
悪女聖女物語、第2弾♪
タイトルには2通りの意味を込めましたが、他にもあるかも……?
※ イラストは、親友の朝美智晴さまに描いていただきました。
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
ナナの初めてのお料理
いぬぬっこ
児童書・童話
ナナは七歳の女の子。
ある日、ナナはお母さんが仕事から帰ってくるのを待っていました。
けれど、お母さんが帰ってくる前に、ナナのお腹はペコペコになってしまいました。
もう我慢できそうにありません。
だというのに、冷蔵庫の中には、すぐ食べれるものがありません。
ーーそうだ、お母さんのマネをして、自分で作ろう!
ナナは、初めて自分一人で料理をすることを決めたのでした。
これは、ある日のナナのお留守番の様子です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる