生活にウミヘビ

8m(水野公)

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海浜物迷

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空はロイヤルブルー、海の深い部分はコバルトブルー、そして浜のすぐそばの浅い部分はエメラルドグリーンと、絵具を筆で伸ばしたような景色だ。
昼と言うには少し早い時間の日差しだが、その光の密度は濃く、地面からの照り返しも相まって体力を削る。
ジリジリなんて生やさしいものではない。
肌はジュワジュワと音が聞こえるくらい焦がされ、目にも容赦なく突き刺さる。
今日は風もないので余計暑さを感じるのだろう。

「無理……」

眩しく白飛びした砂浜に、汗とともにため息が落ちる。



昨夜のサークルBBQの帰り、浜にほど近い駐車場で原付の鍵がないことに気づいた。
ありとあらゆるポケットをまさぐり、スマホのライトまでつけてさがすが見当たらない。
大きなモルモットのキーホルダーがついた鍵なので、落ちていればすぐわかりそうなものだが。
慌てる私を見て周りは
「あ~ぁ、だから言ったのに。チャック付きのポケットに入れるか、どこか石の下に隠すかしないと」
「もう軽買えよ。沖縄で原付は危ないって」
とピーピーうるさい。

どうやって帰ろうか、バス停までギリ歩けない距離でもないかと思案していたところ、見かねたハンドルキーパー照屋が車に同乗させてくれた。
ありがとう照屋。しかしこんなことなら酒を飲みたかった。

翌日、明るくなれば簡単に見つかるだろうとバスに乗って戻ってきたが、そう上手くはいかなかった。
広くはない浜でも、さがし物をしながら端から端まで歩くとなると大仕事である。
カラスのとぼけた声を聞きながら、流木や貝殻に紛れていないかと一面の砂を見続けてきたが、モルモットのモの字も見つからない。
万が一、鳥や波に攫われていたらどうしよう。
暑さと焦りで頭がクラクラしてきた。

何の成果もないまま浜を二往復し、早くも心が折れかけた時、心地良い風が吹いてきた。
これで少しは涼しくなるだろうか、屈めていた腰をさすりながら顔を上げる。

ふと風が流れてきた方向に目を向けると、アーチ状の大きな岩があった。
波で削られ、いくらかは角がとれた灰色の大穴から見える先もまた岩だ。きっと向こう側にも浜が続いているのだろう。
念のためにあっちも見てみよう。

アーチをくぐりその先の岩に触れてみると、藻に覆われた部分がヌメヌメしていた。
岩肌には月面のような大小さまざまなくぼみがあり、ところどころ尖っている。
足を切りそうだが、滑る方が危険そうだ。
サンダルを脱いで岩の隙間にねじこみ、小さな突起に手をかけてみる。
足場を確かめながら、自分より縦にも横にも大きな岩を慎重に登っていった。

「……教会?」

時間をかけテッペンまで上がって見えたのは、こぢんまりとした入江にある、これまた小さな浜と、その奥にポツンと立った背の高い小さな建物だった。
この距離からではわかりづらいが、淡い緑色の壁が可愛らしい田舎の教会のように見える。

何故、砂浜に教会が?

焦らずゆっくりと岩を降り、改めて目の前の景色を観察する。
左手には先ほどいた浜と同じく白い砂、浜の背後には切りたった崖がそびえ立ち、所々に緑が生えている。
教会以外は何の変哲もないよくある浜だ。
右手は海で、こちらも同じく見慣れた風景だ。
ただ、どこか違和感があり、岩壁で囲われた海は横たわる大きな生物のように見えた。
さしずめ、日を受け光る水面は白い鱗、波音は寝息といったところだろうか。

違和感の正体がわからないまま、足の裏で温かさを感じつつ歩を進める。
教会に近づくにつれ足元に這うアサガオのような植物が増え、指や爪の間にザリザリと砂が入ってくるのが気になった。

お目当ての建物の前に立ってようやくわかった、これは教会ではない。

三角の屋根も、それを支える骨格や壁も、不安になるほど華奢なガラスでできている。
透明でシンプルな作りだからか近未来的な雰囲気もあり、中には見慣れたものから妙ちくりんなものまで、大小様々な植物があちらこちらに生えている。
緑色に見えていた壁は、ガラスに透けて見えた植物たちの色だったのだ。
これは温室と呼べばよいのだろうか、入口はどこだろうか。

「おや、珍しいお客様ですね」

予想外すぎる柔らかな声に肩が大きく跳ねた。
こんな場所に自分以外の人間がいるのか?

「下から失礼します」

声の通りに下に目を向けると、足元に大きな蛇がいた。

デッカ。

道端でよく見る蛇よりはるかに大きい。
クリーム色と黒の縞模様の身体は女性の腕より太く、長さも二メートル近くありそうだ。
鱗は一枚一枚尖っており、ガッシリとしたゴツい頭も特徴的だ。
クリクリと大きな目とそれと同じくらい大きな鼻の穴は、どことなくゴリラを彷彿とさせる。

「貴方も海からいらしたのですか?」

私の困惑をよそに、大蛇はのんびりした口調で言葉を続ける。

「あら、髪も服も濡れていないですし、浜からいらしたのでしょうか。ちょうど大潮の干潮ですものね」
何が面白いのか、くふくふ笑っている。

「……えっと、この建物は、何ですか? あなたの、お、お家ですか?」
まだ戸惑いが拭えないからか、声が少しうわずった。

「いえ、こちらの建物は『漂着種子植物園』です」
「ひょうちゃくしゅし植物園……」
「周辺の浜に流れ着いた植物の種を拾い集め、発芽させ、育てております」
「はぁ」
「そして私はここの管理人です」
「なるほど……?」

温室ではなく、植物園と呼ぶらしい。
小学生の頃に遠足で行った、地元の寂れた植物園しか知らない身としてはあまりピンとこない。

「あまり時間がありませんが、せっかくのご縁ですし少し見ていきませんか?」

思いがけない提案に目が点になる。砂浜の植物園、喋る大蛇、どう考えても怪しい。
暑さで頭がおかしくなったのだろうか。
もしくは夢かもしれない。そうか、夢か。

「ね、ぜひ」

案内しますよ、と大蛇が遠慮がちに足に絡んでくる。
夢の中の人懐こい大蛇とのご縁は、案外面白いかもしれない。

「じゃあ、お願いしようかな」
モルモットのモの字は私の頭からも消えた。



潮騒を背に、身長の倍の高さはある立派な両開きの扉から園内に入る。

白色と言えど一色ではないのです、と言ったのは誰だったか。
黄緑、深緑、青緑、萌黄、苔色──少しずつ、でも確かに違う様々な緑色で目の前が溢れかえっている。
所々に黄色や白色の小さな花も見えるが、バラやチューリップ、ハイビスカスといった有名な花は一切ないようだ。
外で見たより天井は高く感じ開放的で、大きなヤシのような植物ものびのびと背を伸ばしている。
先ほど肌を刺していた鋭い日光は、ガラスを一枚通ったからかほどよく柔らかい。
どこまでも続く緑たちに突き当りはなく、ゆるいのぼり坂が鬱蒼とした林の中へとのびていた。
床はガラスではなく、砂浜のままだ。

「漂着種子植物園と言いつつ、漂着種子以外の植物も勝手に生えておりまして、どれが自分で植えたものかわからなくなっています」

陸を移動するのは苦手なのだろうか、大蛇の歩みはぎこちなく、えっちらおっちらという音がよく似合った。
その後ろを、足元に生える植物を踏まないようについていく。
人工的な花壇や仕切りはなく、やや過密に植物たちが自由に生えている。

ハマササゲ、ツキイゲ、オキナワマツバボタン、イソノギク。

それぞれ木製の名札が添えられているようだ。
植物に見覚えはある気がするが、名前に聞き覚えは全くない。
砂や岩から生える姿に逞しさを感じると共に、いったいどうやって根を張るのだろうと疑問にも思う。
覚えられるはずもないが、馴染みのない名前たちを口の中で一つずつ呪文のように復唱した。

「海水の飛沫や潮風にも負けない植物って不思議ですよねぇ」
「……植物は塩に弱いって聞いたことがあります。塩害?とか大変だって」

大蛇のひとり言か問いかけか曖昧な言葉に、当たり障りのない答えを返す。
考えたこともなかったが確かに不思議だ。
海辺で暮らすためには塩分に強くなければ生き残れないのだろうか。
お、テッポウユリ。これは見たことがあるし名前も知っている。

どこからきたのか、そよ風が私の腕を撫で、背の高い植物の葉先を揺らしているようだ。
鳥か虫かわからない様々な鳴き声を浴びつつ、緑の間を縫うように進む。

「塩害と言えば、高波や強風から街を守る役割をヒトから与えられた植物もいます。この辺りのテリハボクやミフクラギが良い例です」
「へー」

名札によると光沢のある丸い葉の木をテリハボク、先の尖った長細い葉の木をミフクラギと呼ぶらしい。
視界の端で、白地に黒い網模様が入った大きな蝶が飛ぶ。

「あっこれ知ってる。アダンだ」

テリハボクの横にある、パイナップルのような大きな実を指さした。
高校の美術の教科書で見たものを、なぜか今も鮮明に覚えている。
しかし目の前の葉は記憶よりだいぶトゲが鋭く痛そうである。

「ええ、ええ、これも海岸に生える代表的な植物の一つです」
どことなく大蛇の声に喜びが滲む。

足の甲で大きな木漏れ日が揺れる。
砂に混じって大きな石や落ち葉も増えてきた。
素足でカサリと葉を踏みしめる感覚がこそばゆく、楽しい。
ふと、石の隙間に挟まった小さな粒が目についたので、拾いあげて手のひらに転がしてみる。
薄茶色で、大豆のような丸に一本角が生えている。

「これも漂着種子でしょうか?」
身を屈め大蛇に見せてみると、首を横に振られた。

「これは種ではなく卵かと」
「えっ⁈」
「種類まではわかりませんが、ナナフシという細長い昆虫の卵に似ているように見えます。アダンの葉を好んで食べ、我々と違い単為生殖で増えると記憶しております。ナナフシの卵は軽いので、ドンブラコと海を漂い、ここへ辿り着いたのかもしれません」
「おぉ、すごいタフ……」
「しかし、流れ着いた先で生き残れるかはまた別の話なんですけどね」

卵とはつゆ知らず、雑に扱ってしまった。
やや負い目を感じながら、卵を元あった場所へと戻すと、大蛇は既に歩み始めていた。

「しかしナナフシの卵を見つけるなんて、良い目をしていらっしゃいますね。ビーチコーミングの才能がおありのようだ」
「ビーチ、コーミング?ってなんですか?」
「ビーチは浜、コーミングはコーム、つまり櫛からきています。櫛でけずるように丁寧に浜を歩き、流れ着いた漂着物を拾い集めたり、観察することです。私のように種だけでなく、シーグラスや貝殻を収集している方もいらっしゃいますよ」

貝殻集めなら私にも経験がある。
まだ水が怖く泳げなかった頃、海ではしゃぐ兄と父を横目に、砂浜で母と手を繋いで貝殻を片っ端から拾ったものだ。
見て、ピンク色の可愛い貝殻があるよ、と小さな貝殻をつまむ母の華奢な指先を思い出す。

「他にはどんなものが拾えるんですか?」
「本当に様々ですよ。ウニの殻、イノシシの骨、船の浮き、外国のおもちゃ、もちろんペットボトルみたいなゴミもありますし」
「あっ手紙の入った瓶は? 拾ったことありますか?」
「いや、それはないです。ロマンですよね。いつか拾ってみたいものです」



会話と歩を進めている内に傾斜がキツくなり、足元の砂はいつの間にか湿った土と葉へと変わり、踏みしめるたびムワリと香った。
岩を割くように太い根も生えて足場が悪い。
空を覆う枝葉の密度が濃くなった分やや薄暗く、上から垂れるツタにも気を取られ思うように足が進まない。
足の裏や指の間の砂が土と混じって変な感じがする。
ずっと下を向いて歩いているからか、いつもより多湿な環境に疲れたのか、ただただ日頃の運動不足か、少し眩暈がしてきた。
ふわふわする頭の片隅で、外から見た建物のサイズと自分が歩いてきた距離が合っていない事に気づいた。

「上をご覧ください」

突然の言葉に、息を切らしながら素直に上を向く。
なんだこれは。

細長い木の上方に、丸が連なった三十センチほどの長さの、なんだろう、豆のさやのような、少し茶色がかった黄緑色の物が鈴なりにぶら下がっている。
さやの上端を目で辿ると、蔓が周囲の木に巻きついており、どれがどの植物かわからなかった。

「……豆のさや、かな? しかし豆にしてはえらく大きい気もします」
「お見事です! イルカンダと呼ばれる豆の仲間です」
「へぇ、やっぱ豆なんだ」
「春頃に紫色の花をシャンデリアのようにつけ、それはそれは美しいのですよ! 香りは……かなり独特で、好き嫌いが分かれると思います」

額の汗を拭いながら、それって臭いってことでは? と言いかけた時、ポツポツと上から水滴が降ってきた。
水滴は次第に量と勢いを増し、辺り一面を深く濡らしていく。

「おっと、スコールですね。どうぞこちらへ」

室内で雨が降るとはこれ如何に。
天井を見上げても木々が邪魔をして空は見えない。
身体が濡れることを何も気にしないのか、ゆったり進む大蛇の後ろをついていく。
激しい雨が葉をはじく音が響き、先ほどよりジットリと土の匂いが立ちこめる見慣れない森は異界のようだった。



案内されたのは根が衝立のごとく大きく立ち育った、大木の傘の下だった。
根で囲まれた空間には、白い洋風のテーブルと二人分の椅子がある。

「たくさん歩いて疲れましたか?」

どこから出してきたのだろうか、白地に青色の花が描かれた骨董品チックな茶碗を差し出される。
促されるままぼんやりと椅子に座り、飲み物に口をつける。
さんぴん茶かな、汗で失った水分が身体中に染み渡る。
自分も植物になった気分だ。
降りしきる雨粒が細かくなったのか、辺りの緑を白く霞ませる。

「本当はマングローブの植物も案内したかったんですけど、またの機会ですかねー」

同じく席についていた大蛇は、茶碗と揃いの柄の、端が少し欠けた平皿に顔を突っこみ、美味しそうにゴクゴクお茶を飲んでいる。

「せっかくですし、私の種コレクションも見て行ってください」

プハーッと大袈裟に飲み干したと思えば、いそいそと根の衝立の向こうへ消え、すぐに木製の平たい箱と蔓で編まれた大きなバスケットを持って帰ってきた。
大蛇はお喋りが好きな上に大変マイペースなようだ。

「これは特にお気に入りの種たちで、飾って保存しています」

平たい箱の方は博物館で見かける標本箱のようだ。
見たことない大小様々な種らしきものが綺麗に並べられており、それぞれに日付と場所と、英単語ではないアルファベットの文字が綴られた札がついている。

「そしてこちらは未分類の種です。ここから育てるものとコレクションするものに分けます」

バスケットを覗いてみると、まるで子どものおもちゃ箱のように種たちが雑多に収められていた。
大蛇がその中から三分間しかエネルギーが続かないヒーローの頭の形をした茶色い種を取り出す。

「これは今、雨宿りしているサキシマスオウの種です。この硬い殻の中に種が入っています」

思わず目の前の種と背後の木を見比べる。この種が雨をしのぐほど大きくなるとは、植物とは本当に力強く不思議な生物である。

「このサキシマスオウ?もあなたが育てたのですか?」
「ええ、これはこの植物園に植えた第一号です。そうだっ! 今度は発芽させた種たちの苗ブースもご案内しますね! いやはや、昔は種類も育て方もわからず苦労したんですよ。よく図書館に通って図鑑や文献を漁ったものですが、最近はネットも使えるようになって情報が集めやすくなりました。SNSではビーチコーミング仲間と意見交換もできて便利で楽しいですよ!」

画面の向こう側にいるのが大蛇とは、きっと仲間も思い至らないだろうなぁ。

その後も、私のこぶしサイズの不格好な四角錐の種、表面にシワがある栗のような種、同じかと思ったら全部違う種類のそら豆のような種(「へそ」と呼ばれるベルト部分が見分けるポイントらしい)など、大蛇が目を輝かせながら一つ一つ簡単に説明してくれた。

「全部海から流れてきた種なんですよね? 腐ったりしないんですか?」
「拾った時点で腐っている場合もありますが、海を渡るような種なので案外強いものですよ。殻が頑丈で防水性が高いものは植える前に、このようにヤスリにかけて中の種本体に水がいきわたるよう工夫します」

そう言って大蛇は自分の鱗についた小さな突起に種をゴシゴシと擦りつける仕草を見せる。
ここでは大蛇に助けてもらえるが、本来は長い旅の果て、辿り着いた先で芽を出せるかは運次第なのだろう。
海を漂う小さな船はまるで命が眠るタイムカプセルのようだ。

「私も、元は手前の浜に流れ着いた者なんです」
「どこからきたんですか?」
「どこでしょうか、遠い昔のことなので忘れてしまいました」

雨の音はまだ衰えない。大蛇のつぶらな瞳からは、何を考えているか読み取れなかった。

「……この種たちは、全部あなたが手前の浜で拾ってきたんですか?」
「はい。毎朝の散歩がてら」
「朝の散歩って憧れちゃうな。余裕のある大人の暮らしってかんじだ」

大蛇が少し表情を緩める。
「どうでしょう。面白いものが落ちていないかずっと下ばかり見ていますし、子どもの宝探しのような、ずっと探し物をしているようなものなので、余裕はあまりないかもしれません」

さがしもの…………さがし物!

「どうされました?」
「さ、さがし物をしていたんです! あの、こっちと反対側の浜で! モルモットのキーホルダーがついた鍵とか見ませんでした?」
「こっちでは見てないですね。浜で落とし物を見つけるのは難しいですよ」
「ですよね……」
「ただ、この辺りの浜は親切な人も多いので、そうですね、案外簡単に見つかるかもしれません」
「そんな、簡単にって」
「そろそろ時間ですね。このままだと帰れなくなってしまう」

雨は止み、濡れた木々の間からは優しく光が差しこんできた。



きた岩を再び登って驚いた。
植物園にどれほどいたかわからないが、きた時より潮位がだいぶ上がっている。
急いで降りると腰の高さまで海水に浸かったが、岩の隙間に入れていたサンダルはギリギリ流されてはいなかった。
サンダルを片手にザブザブ海をかき分けなんとか浜にたどり着くと、砂はまだまだ温かかった。

こんなに濡れてはバスに乗れないぞと頭を悩ませつつ、原付を停めている駐車場へ向かうと、砂浜と遊歩道を分ける銀色のポールに見慣れたモルモットがぶら下がっていた。

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